▽属性メモ
シェイフィ 魔族 真実を追う者 サポートデスク課
*初登場時コマデータ*
ヴィールデゥ・キルシュブリューテ。
艶やかな青い髪をポニーテールに、深い深海か宝玉のような瞳。羊の巻き角に、グレー地の兎の付け耳を付けた少女。
137.6cm程の小柄な体躯を、その大きな長耳とハイブーツで誤魔化して8cm前後程はサバを読んでいるだろうか。
風に舞う拡がりの大きなスカートの上に、半袖のカッターシャツ、ネクタイとベルトでメリハリを付けたスタイリッシュな可愛さを理想とする姿を持つ。
やたらめたらと胸が大きいが、これが誰かの望みだったのか、彼女の発育が良すぎたのかに関して結論は不明。
「僕四番目だったので慣れてますとも!」
ドミネーターの使役能力と、シェイフィの指揮能力を操る模範的なシェイフィ。
【サモンモンスター】で喚び出したパートナーを【ドミネートオーダー】で強化し、【マリオネットアタック】で行動させた後、自らも【アニヒレーション】でささやかな攻撃支援を行う。
能力の多分をはく奪されたとはいえ、CL30のエネミーパートナーといえば「ヨウコ」「テラードール」「ブレイブマン」「ヌエ」等がいる事から、決して弱くはない。
やや、いや大分自分を過小評価するきらいはあるが、純真で真っ直ぐな少女。
ひたむきで攻勢をかけている内はそれなりにきらきらしていて格好いいのだが、防戦になるとすぐ涙目になり噛みまくり悲鳴を上げ──と情けない。
吸収が良いのが数少ない長所で、最弱を名乗るものの、言う程最弱かどうかは度々疑問点に上がるところである。
〈サポートデスク課〉に所属していた戦闘検証用NPC。
戦闘検証に参加する人数自体を減らすために、AIとはひとつだが、動かせるデータが二つあり、「転生」システムの利用で戦闘検証毎にそのどちらかを運用していた。
「転生」システムを何度も使う上、運営直下のNPCということで、本来はグランシュタットの外──世界へ出る事は許されず、サービス終了後廃棄前提で扱われていた。
しかしながら、実際のサービス終了時に際して、〈サポートデスク課〉は彼女達を殺す事が出来ず──それぞれ思い思いの"対応"の後、「消失の日」を迎える事となった。
「消失の日」以後、『ある魔族』が現れて、ヴィールデゥ達〈サポートデスク課〉のNPC達は一部を除いて("対応"の時点で記憶処理などをされていた同僚もいたらしいとのこと)
『「裏切り者」として生きるか、殺処分されるか』の二択を突き付けられる事になる。一般的なNPCの枠を彼女達は超えすぎている、との判断から。
「世界の敵」【ネームドエネミー】である事を命じられた彼女達は、始めこそ生きのびる事を望んだものの、やがて魔族からも人間からも狙われ続ける日々に疲れ果て──
『この世界にデータがある以上、倒せないものは存在しない』という『ノアの美学』に囚われるようになっていったのである。
他ならぬ証明される側──倒される側として。
とはいえ、ヴィールデゥ。戦闘検証用NPCの中では、一番弱いと自分の事を思っていた。
故に、運営の教えに縛られきってしまう事もなく──もう一度願うことが出来たのである。しにたくない──"生きたい"と。