▽属性メモ
カロン ウォリアー エンチャンター 【武器防具職人】
男性 アクター 世界書 魔王 天然 口下手 アンデッド
「世界樹のシート」所持数1 | |||||
「白き神の絵馬」未獲得 | 「霊験なる力」未獲得 | ||||
「奥義書」未獲得 | |||||
「海開き報酬」未獲得 | |||||
★特別アタッチメント なし | |||||
Excel Character Sheet |
ライアー・アラディア。もしくは、ライアー・マグ・メル。
繊維質の薄い紫水晶の長髪、血のように艶めかしいアレキサンドライトの瞳。濃紫の大きな角を持つ魔族の青年。
だぼっとしたズボンの上に腰巻と外套を羽織り、上半身はインナーのみで腹部は晒している。
ふわっと地面から少し高いところを浮遊して移動しており、それなりに高い身長も相俟って目線が高い。また靴は履いていない模様。
世界書出身を自称するカロン。その生まれの都合、明確な上司が存在しない。
しいて言うなら世界書で交わした約束を理由に「紅蓮の旅団」に協力していると言える非説得魔族。
但し、何処かカロンに"当て嵌められた"ような雰囲気も感じられ、一概に彼自身の言う事──その記憶を鵜呑みにしていいわけではなさそうだ。
フィルトウィズの世界に住まうようになってからは、鉱石や宝石などを用いた武具や装飾品の作成という趣味を通じて旅団員と関わる事が多い。
積極的に依頼を受けることは無いが、好奇心任せについてくるかたちで依頼を熟す事が多いようだ。
ある世界書に封じられていた魔族の青年であり、『箱庭の魔王』。
かつて人間同士の諍いの末に、「裏切り者」に堕ちた元人間の魔族であり、高位魔族──という"設定"の生まれつきの魔族。
ある樹のうろのダンジョンに知己の魔族達と逃げ延び、ダンジョンを維持する迷宮の核となる事を選んだ人物。
世界書の世界では、自らの身を危険に晒しながらも、人魔両方の盾となり、魔王として"飽食者"と呼ばれる化け物と戦っていた。
とはいえ、魔王はこの世界が、核である自分が死ぬと再構築されるシミュレーターでしかない事も何時からか気付いていた。
外の世界から人間──勇士を招き、自らを始めとする魔族と共闘して貰い、"飽食者"という第三の敵と戦い、クリア報酬を渡して帰りを見送る。
迷宮の核として、最奥の部屋──王室から出る事の出来ない彼は、価値がないと言われようが、武器を作り、来訪者に渡すことしか出来なかった。
そんな中、あるイリーガルが『箱庭の魔王』の世界書を入手した。
目を付けたのは、世界そのものをリセットすればライアーから何本でも装備品を強奪できるというその一点。
それを利用して武器を奪ってはライアーを殺害、リセットを待ってまた突入し──という虐殺にも等しい行いを受けてきた。
そのイリーガルを撃退し、世界書の──しいては、『箱庭の魔王』ライアーの精神治療の為訪れたのが「紅蓮の旅団」である。
自らの武具の価値を貶められ、それでも自身の存在意義の為武具を渡すという行為しか出来ないライアーを前に、「紅蓮の旅団」はひとつの選択を取った。
ライアーの"解放"と、フィルトウィズ側への勧誘。
世界書は、何時かその選択を誰かがしてくれることを待ち望んでいたかのように、ライアーを再びフィルトウィズの世界へと迎え入れた。
ライアーという魔族の青年は、実の事を言うと世界書で生まれた人物ではない。
世界書に『封印』或いは、『隔離』された魔族であった。その、当時の時代の彼の名をライアー・マグ・メル──三代目マグ・メルともいう。
かつて、このフィルトウィズでは試験的に魔将が齎す幾つかの権能の内、ほんの小さな一部を分け与えられた高位魔族がいた。
「タルタロス」もその一人であり──「マグ・メル」はユニークウェポンを生成する権能を持った魔族の一族、血統であり、その長が「マグ・メル」を名乗っていた。
フィルトウィズはオンラインゲームである為、基本的にはどのように作成されたアイテムでも、存在するデータの何れかひとつとして落ち着くのが基本である。
見た目としては自由であっても、能力としては収束される──その法則に囚われないのがマグ・メルの武器だ。
能力の高すぎるワンダラーでは何れ既存の武器では物足りなくなる。その為実質の中級ワンダラーが廃人ワンダラーになる為の登竜門のような一族であった。
しかし、ある時「マグ・メル」の一族は何者かによって三代目の長を除き、全員を失う事になる。
巷の噂では、「マグ・メル」達を滅ぼしたのは人間ではなかったという噂すらある。
それでも長らく独りで「マグ・メル」としての務めを果たしてきたが、耐えかねてか、何かの打診があってか、「24年前」の「大侵攻」の指揮者として志願。
三代目マグ・メルはその不死性もあり、撃破ではなく、封印作戦が取られることになり──多くのワンダラーに惜しまれながら、三代目マグ・メルは書に眠ることとなった。
因みに当時のライアーは一度もライアーとして名乗ることは無かったが、最期の年に現実で出版されたフィルトウィズの資料集の中にはその名前が載っていた。
三代目マグ・メルが「大侵攻」の指揮者になることになったのはサービス終了が決まっていたからだ、という噂もあるものの、現実には定かではない。
「わ、っと──!?」(空中でバランスを崩すもくるりと一回転して低空に収まる)
ゆっくりふわふわと浮かびながら移動します。
「飛行状態」であるかのように移動可能で、更に水中ヘクスのペナルティも受けません。
ただし〔移動〕には-2のペナルティを受けます。
カロンであるライアーは常に浮遊して移動しています。ライアー曰く、意識しなくてもそうなるものだとのこと。
逆に言えば意識しなければ地面に立つことが出来ないという事でもあり──反動を活かす動作は手間がかかる為、機敏な挙動は苦手のようです。
「ああ、其処なら届く──」
体がとても柔らかく、登攀や縄抜けなどの[敏捷]判定に+4のボーナスを得ます。
また、「打撃」属性に対する防護点に+5のボーナスを得ます。
浮遊している事が当たり前のライアーは、そういうことに特別慣れているようです。
「……(日の光は)寧ろ眩しい」
暗い場所でもよく見える目を持ち、僅かな明かりでも不自由なく行動可能です。
「☆暗闇」の効果を受けず、〔先制〕にも+1のボーナスを得ます。
徹底した軍事教育の結果、多少考え方が凝り固まっています。
上官の命令は絶対で、キビキビとした動作を行います。
不利な特異点「脳みそ筋肉」「公明正大」の効果を併せ持ちます。
不利な特異点「敵前逃亡」を選択することはできません。
「この世界は未だ遅れているのだろう、その模範的な住民でしかない貴様に、我が同胞が劣るとでも」
権能魔族時代、血統のトップでもあったライアーは、サービス時代の高位魔族らしく、自分の仕事への誇りが高く価値の高いものと見なしています。
当然、同じ任務を果たす仲間に対してもそのように考え、特に組織となればなおのことです。
今のライアーに権能時代の記憶はありませんが、染み付いたものの考え迄は変わることはありませんでした。
与えられた『箱庭の魔王』という役割が、ライアーにとってまた誇れるものであったこともあるでしょうけれど。
自らのことだけなら未だ理性で堪えられることもあるでしょうが、旅団や仲間を侮辱されたとあらばもう抑えがききません。
ライアーが説得魔族ではない為、人間と喧嘩を起こそうものなら止めなければ命の危機もありうるでしょう。
「裏切られた時は、裏切った事が間違いだったと思わせる程の力で叩き潰すのが魔族流だよ」
また、権能魔族時代においても、『箱庭の魔王』時代においても、ライアーを陥れることが誰の得にもならず、また、ライアーも味方を欺くことになんの価値も無いのが火を見るより明らかでした。
その為基本的にそれが例え人間には大きすぎるものであるとしても、平然と好意や信頼をぶつけます。疑う、という行為は本来かなり受動的にしかしません。
裏切られても気にしないし、裏切られたら裏切られたで平然と叩き潰せてしまえたが為に、遠慮や恐れ、邪推といったものがライアーには存在しないのです。
逆に言えば、そんなライアーをもってしても「傷が痛む」と言わしめたイリーガルの案件は、ライアーにとって相当のダメージだったとも言えます。
「成功するか分からないのは確かだ。だが、失敗した場合も考えてはある。やってみると決めた」
(但し自分の命をきちんと考慮に入れましたとは言っていない)
権能魔族時代のライアーは、レイゲンブレードやリッチのような、不完全ながらも不死性を持つ魔族でした。
『箱庭の魔王』時代のライアーは、死ぬ事こそありましたが、彼が死ぬと世界書がリスタートする為、実質の不死と言えました。
それもあって、ライアーは非常に自身の死に対する危機感が薄く、慎重・臆病であるように見えながら度々死にかけたり、死を厭わない行為に出るのはそのためです。
なお、現在のライアーは一般的な魔族の肉体に過ぎない為、普通に死ぬときは死にます。
ライアーは自身が『箱庭』の為に誕生した『箱庭の魔王』であると思っています。
世界書の核として封印されただけなので、ライアーがフィルトウィズで最初生まれたのは間違いがないのですが
封印時に書き込まれた贋物の記憶──もとい、設定の為、ライアーは自身のことをそう思い込んでいます。
権能魔族時代の記憶がないわけではないのですが、厳重に封がされており、本人は思い出す事が出来ません。
自身の世界書が他者の手で作られたものであること、それは自分が死ぬと中の世界が再構築され、自分以外記憶を失う事は分かっていますが、
ライアーが「真実を追う者」というわけではないのでフィルトウィズの事に関しての認識は他のアクターと同等です。
「微力ながらお力添えしよう──いけるな、我が戦友達」
【武器防具職人】で生成したお気に入りの武具たちと戦う【トリニティストーム】【ワルツオブカロン】に特化したビルド。
その合間に、【マジックブレード】【マスターブレード】を用いて自他の物理攻撃の強化迄熟す。
更には【奥義:Der Traum von
Zahnrädern】によって自分以外の物理攻撃のバフも撒く為、物理攻撃が輝く戦場を全力で組み立てていると言っていい。
本人の命中はまだまだ発展途上。
その意味は「歯車の見た夢」。『箱庭の魔王』ライアーが、『箱庭の魔王』として生まれた際に共にあったという歯車仕掛けの魔導書の名前。
世界書に眠りし三代目マグ・メルに、託された願いそのものを示す固有結界の基盤。世界の開拓、人魔の未来、第三の脅威、世界の可能性の為に一度は犠牲になった者達の為への選別。
人を現す意匠に填められた魔石と、魔を示す意匠を与えられた血石が書を開けば起動し、其処に剣の舞う魔法世界の路を切り拓く加護を与える。
余談だが、これも立派な世界書ではあるらしい。この書の核もライアーであるらしいが、其処への入り方を知らないだけで。
『箱庭の魔王』ライアーの武器は、基本的には(そう、ブラックマーケットや季節品などを除き)ライアー自身が手掛けたものになる。
その武具は鉱石・宝石を錬金術・魔術で加工したものであり、一般的な鍛冶による生成品とは異なる。
「悠久の時計塔」の意味を持つリビアングラスの淡い蜜色の大槍。魂の導きを助けると言われる砂漠の特殊な天然ガラスでできている。
透き通った硝子の槍は、槍身に視界を阻害される事無く敵の急所を捉え、的確な致命傷を与える助けとなることだろう。
……しかし、「悠久の時計塔」の名は、「アカシックレコード」のバックアップデータ保管所の名前でもあります。
この事実をこの世界線の人間が知ることは無いでしょうが──誰が彼にこの「銘」を提案したのでしょう。
「安息の船」の意味を持つ、青空や深海を氷の中に閉じ込めたようなカイヤナイトの錫杖風の長杖。
周囲の魔力や霊力の安定を保つ働きがあり、其れを用いる事で更なる強化を齎すほか、「☆氷棺」を防ぐ効果もある。
しかし、「安息の船」というのは、「安息の日」にだけフィルトウィズを漂う「死者の箱舟」の一種の筈だが──どうしてそれを知っているのだろう。
「Code
Breaker」の意味をもつモリオンで形作られた三日月の大鎌。両手で持たねば重たすぎる武器だが、投擲も可能である。
知る人が見れば【ハッキング】で何らかの手が出せそうな痕跡を持つこの武器は、ライアーの権能時代の記憶を封印してしまい込んでいる箱の役割も果たしている。
……勿論、今のライアーにその記憶をもたらすことが──真実を知ることが、幸せな事とは限らないけれど。