*偶像に世界を委ねて ~ Idoratrize World 収録作品:[[東方鬼形獣 ~ Wily Beast and Weakest Creature.]][PC] [[作曲者]]:[[ZUN>太田順也]] ---- **概要 #center(){&font(22,#000000){&bold(){肉のお前を滅して}}} #center(){&font(22,#000000){&bold(){土と水で美しく造り直してやる!}}} #center(){&font(25,#000000,i){&bold(){お前は一点の瑕もなき&ruby(アイドル){偶像}として}}} #center(){&font(25,#000000,i){&bold(){未来永劫語り継がれるだろう!}}} 本作の6面ラストボスである埴安神袿姫戦で流れる曲。 『[[輝針城>東方輝針城 ~ Double Dealing Character.]]』や『[[紺珠伝>東方紺珠伝 ~ Legacy of Lunatic Kingdom.]]』と同じく[[6面道中曲>エレクトリックヘリテージ]]が6ボス曲のサブセットになっている。 曲名のメッセージ性が強いためか、「偶像」と略されることが多い。 悲壮的でありながらもどこか攻撃的、それらを内包する壮大な曲調の極めて完成度の高い一曲で、『鬼形獣』のテーマである「誰が敵か味方かわからない」「弱肉強食」という評価の高いシナリオをこれでもかというほど表現している。 曲としては、ZUN氏の真骨頂であるピアノとトランペットとエレキギターを主音源としており、それでいて昔のキャッチーかつクサいメロディーと、近年の複雑な音の響きが見事に融合しているため、全体を通して新しくも懐かしい印象を受ける。 戦いの始まりを感じさせる壮大なイントロから始まり、切なくも爽やかなAメロに続く。 Aメロが終わった後は、6面道中曲のイントロで徐々に盛り上げ、サビに突入。ピアノをバックにトランペットが吹き荒れ、圧巻の盛り上がりを見せた後、ダメ押しと言わんばかりにエレキギターがもう一度サビを奏でる。 そして勢いを保ったまま「いつものフレーズ」((タイトル画面の曲や、文字通り東方のメインテーマであるテーマ•オブ•イースタンストーリーに含まれるフレーズ))が流れ、イントロに繋がるこの圧巻の曲構成は、聴く者の心を惹きつけて離さない。 シナリオとの親和性や画面の演出、曲自体の圧倒的な完成度の高さからプレイヤーからの人気は非常に高く、[[第16回東方Project人気投票>https://toho-vote.info/result16/result_list_music.php]]で「[[ピュアヒューリーズ>ピュアヒューリーズ ~ 心の在処]]」を抜いて初登場4位と、「[[感情の摩天楼>感情の摩天楼 ~ Cosmic Mind]]」以来と言える快挙となった。 さらに中国で行われた人気投票では「[[輝く針の小人族>輝く針の小人族 ~ Little Princess]]」に次いで[[初登場>http://touhou.vote/v8/?m=music&type=simple#]]で2位、[[次回>http://touhou.vote/v9/?m=music&type=simple]]では1位に輝くなど、[[シリーズ]]としてもかつてないほどの注目を集めている。 本ランキングにおいてもその人気は健在であり、第14回みんなで決めるゲーム音楽ベスト100において、初登場で4位にランクインした。これは、東方Project作品の楽曲としては歴代最高順位である。また、シューティングゲームのBGMとしても歴代トップタイ記録となっている。 また、[[みんなで決める東方ProjectBGMランキング]]では、並み居る新旧の名曲たちを抑え、見事1位にランクインする快挙を成し遂げた。 作曲者のZUN氏もお気に入りの一曲である様子で、東方25周年記念イベントである[[東方ダンマク祭>https://m.youtube.com/watch?v=8HXLcH8ifwc&t=4428s]]で、新曲でありながらもピアニストのまらしぃ氏によって風神少女、ネイティブフェイスと共に演奏され、かなり喜んだ様子で「僕も偶像が大好き」とコメントしていた。 余談ではあるが、鬼形獣は暴走ロアリングシステムの影響で歴代Win版でも随一となる画面の激しさが特徴で、プレイしている際は魔理沙のマジックミサイルの弾ける音や、特に妖夢の低速ショットやボムのズバズバ斬る&s(){うるさい}効果音が曲調と合わさって非常に爽快である。 ZUN氏のコメント(Music Room 百獣の音楽室より) >埴安神 袿姫のテーマ曲です。 >天才造形師です。彫刻刀片手に作業着エプロンで戦うボスを、 >如何にして格好良く見せるのかだけが今回のテーマでした(笑) >本当の敵が誰なのか主人公にもプレイヤーにも不確定なまま戦う >為、悪意の感じない少し切なさもある爽やかな曲になりました。 ---- **過去ランキング順位 [[第14回みんなで決めるゲーム音楽ベスト100>第14回の結果]] 4位 [[第15回みんなで決めるゲーム音楽ベスト100>第15回の結果]] 6位 [[第16回みんなで決めるゲーム音楽ベスト100>第16回の結果]] 19位 [[第17回みんなで決めるゲーム音楽ベスト100>第17回の結果]] 9位 [[みんなで決める2019年の新曲ランキング>みんなで決める2019年の新曲ランキングの結果]] 9位 [[みんなで決める東方ProjectBGMランキング>みんなで決める東方ProjectBGMランキング]] 1位 [[第2回みんなで決めるラストバトルBGMベスト100]] 17位 [[みんなで決めるインディーゲームBGMランキング>みんなで決めるインディーゲームBGMランキングの結果]] 12位 ----