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月震/ナバルデウス

げっしん/ナバルデウス

収録作品:モンスターハンター3[Wii]/ モンスターハンター3G[3DS]/モンスターハンター4G[3DS]
作曲者:小見山優子
歌:歌姫(Ikuko)

概要

それは生命の連鎖 海の音色
生命の共鳴 大地の呼応( )
生命の解放 陽の調和( )
それは全てを繋ぐ歌( )


本作のオフラインモードのラスボスである「大海龍ナバルデウス」とのエリア3での戦闘で流れるBGM。
また『モンスターハンター3G』で追加された「皇海龍ナバルデウス亜種」との戦闘はエリア3からのため、初めからこの曲が流れる。
この曲は決戦の舞台となる海底遺跡のエリア1~2で流れる「深遠の朔望」と同じく、本作のエンディング曲「悠久の言葉」のアレンジ曲である。
またサントラのライナーノーツでは、モンスターハンターシリーズ初の歌ものの狩猟曲と紹介されている。
歌声が入った曲としては、これまでに「舞い降りる伝説」と「祖なる龍」があるが、どちらも禁忌のモンスターとして当時徹底した情報規制が行われていたミラボレアス種の曲であることが影響しているものと思われる。
また二曲ともに混成コーラスであったことを考えると、この曲はシリーズ初のボーカル狩猟曲という表現がより適切といえる。
コーラス狩猟曲はこれ以降も「燃ゆる溟海」や「銀翼の凶星 ~ バルファルク」などいくつか作曲されていったが、ボーカル狩猟曲は現在でもかなり少なく、同じラスボスボーカル曲となると12年後の『モンスターハンターライズ』の「百竜ノ淵源」まで待たなければならない。

曲名の由来はナバルデウスの姿が月に例えられ「海に浮かぶ新月」の異名を持っていることと、モガの村の地震の元凶であったことであると思われる。
また「深遠の朔望」の朔望は月の満ち欠けを意味しており、こちらも月が由来の言葉となっている。
歌詞については「悠久の言葉」がサントラのライナーノーツで和訳されて公開されているが、この曲は「悠久の言葉」の前半部分と共通していることから、上記の通りとなる。

本作らしい南国の民族音楽を感じさせる曲であるが、オーケストラ演奏で雄大さと壮大さを前面に出した「深遠の朔望」に対して、こちらは民族音楽の趣を全面に押し出した荒々しく力強いものとなっている。
壮大で力強い打楽器の音色と神秘的かつ雄大な歌声が合わさり、ナバルデウスの神々しさを際立たせている。
また戦闘の流れも曲に合わせており、エリア3に入るとムービーが発生。
銅鑼が打ち鳴らされるイントロと共に塒を巻いて待ち構えていたナバルデウスが姿を現し、塒を解いて「深海に棲む光る巨人」の異名に違わない巨体を見せつけ激流ブレスを放つ展開は、これが最終決戦であると察するに余りあるものである。
モンスターのエリア移動に合わせて曲が変化する展開は、「大敵への挑戦/シェンガオレン」が前例となるが、このナバルデウス戦はムービーを入れることでよりストーリー性を持たせたものに発展しており、印象深いラストバトルに仕上がっている。

この曲と「深遠の朔望」そして「悠久の言葉」を歌っているのは、『モンスターハンター2』のドンドルマのアリーナにいる「歌姫」が歌っているという設定になっていることから、歌っているのは歌姫役のIkuko氏である。
この設定から、8年ぶりにドンドルマが復活した『モンスターハンター4G』でもアリーナの歌姫にリクエストすることで聴くことができる。
この際は「深遠の朔望~月震」の曲名でナバルデウス戦の二曲通しでの収録となる。
なおこの曲の解放条件はG2クエスト「激突する対双角」即ちディアブロス原種亜種二頭狩猟という、中々にキツい内容である。
だがこれでも原曲の「悠久の言葉」に比べればまだマシであり、こちらはラスボスクリア後の四頭大連続狩猟G3クエスト「アビ教官阿鼻叫喚のカルテット」という頭の痛くなる内容だったりする。

過去ランキング順位


サウンドトラック

モンスターハンター3(トライ) オリジナル・サウンドトラック



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最終更新:2025年03月15日 09:31