たちはだかるしゅくてき
概要
本作の宿敵の一人である「サテュロス」と、マーキュリー灯台の頂上で対決する際の戦闘曲。
なお初出はゲーム開始直後の負けイベントであり、本作で流れるのはこの二回しかない。
本作の楽曲は『
Nintendo Music』の収録までの24年間、曲名が判明していなかったため、その間は「サテュロス戦」の仮曲名で通っていた。
というのも、この曲は続編の『
黄金の太陽 失われし時代』も含めて他の場面でも使用されてはいるが、この曲の最大の場面はほぼ間違いなくマーキュリー灯台の対決だからである。
この曲が流れるマーキュリー灯台のサテュロス戦は、灯台からの水のエナジーで本来の力を出せていないのにもかかわらず、ファイアボールやイラプトヴァルカンといった強力な火属性のエナジーでガンガンHPを削ってくる序盤最大の山場であり、曲と合わさり熱い戦闘となることだろう。
本作の戦闘曲はどれも桜庭氏らしい熱い曲ぞろいであるが、その中でもこの曲は特に桜庭節が炸裂した曲である。
疾走感のある緩急をつけた熱いメロディアスな旋律は、重要局面の戦闘をこれでもかと盛り上げてくる。
加えて終盤8分の5の変拍子で畳みかけてくる展開は、桜庭節の真骨頂と言えるだろう。
そしてこの作品の曲全体にも言えるのが、この作品独自のサウンドドライバを用意することで生み出した、GBA発売半年後の作品とは思えない高次元の音源である。
その音質はSFC後期の音源に比類するほどの、当時のGBAが出せるはずのないオーパーツじみたものであり、その後の作品の音源のハードルを引き上げたとすら言われている。
かつて『
アクトレイザー』がやったことを、この作品もやってしまったことを考えると、当時の衝撃の大きさは想像に難くない。
そのお披露目となるチュートリアルでの戦闘、それも負けイベントでこの曲を使ってきたのも、印象の強さを深める一因となったのだろう。
なおこの曲は『
黄金の太陽 失われし時代』では、裏ボスの「スターマジシャン」との戦闘でも流れる。
またNDSにハードを移した『
黄金の太陽 漆黒なる夜明け』では、「スターマジシャン」を含めた裏ボス戦はこの曲のアレンジである。
ストーリーに絡まない裏ボスが「宿敵」なのかとツッコミたくなるが、「スターマジシャン」と「デュラハン」は二作品に渡って裏ボスを務めているので、プレイヤー視点としての「宿敵」であれば、間違っていない…のかもしれない。
過去ランキング順位
最終更新:2025年03月26日 21:18