SEGA MARK III / SEGA Master System
システムE
セガ・マスターシステム
概要
セガから発売された据え置き型ゲーム機。
独自開発のカスタムチップを搭載することで、前世代機からグラフィック機能が大幅に強化され、当時としては非常にカラフルで美しい画面表示を実現していた。
VDPであるYM2602に組み込まれた内蔵音源(テキサス・インストルメンツ社が開発したSN76489Aのカスタム)は以下の通り。
- 同時発音数:合計4音
- 音色の内訳:
- 矩形波(メロディや効果音用):3音 ※SN76489A相当
- ノイズ(効果音や打楽器音用):1音 ※セガ独自アルゴリズム
- 音量調整:各音ごとに細かく設定可能(消音も可能)
1986年には、VDPを2個搭載 しCPUを高速化した業務用(アーケード用)システム基板
セガ・システムEの運用を開始。
第一弾は1986年1月発売の『
ハングオンJr.』。このほか、『ピタゴラスの謎』などが発売された。
同時期よりシステム16も展開されたが、性能が低めのシステムEはその半分以下の価格で提供できていた。
しかし、ベースが家庭用機と同等の性能であったため、ゲーム内容の高度化に対応しきれず、約2年間で7作品の展開にとどまった。
1986年6月には海外向けに、ブラックを基調としたデザインに刷新したSEGA Master Systemとして発売された。
1987年にはFM音源(YM2413カスタム)が使用できるようになる周辺機器、FMサウンドユニットが発売された。
また同年、上記FM音源や連射装置を内蔵し、海外版デザインに倣ったセガ・マスターシステムも発売された。
日本ではサードパーティがサリオ(
テクモのダミーカンパニー)のみだったことや、ファミコンの強固な市場シェアを崩すことができず、1989年にソフト開発が停止する結果となった。
北米でも同様にサードパーティ不足に悩まされ、圧倒的なNESの市場を崩せず、同様の結果となった。
欧州では、一定の市場シェアを確立することに成功。ブラジルでは1989年の発売と最も後発であったものの、1998年まで長期にわたり製造が継続された。
これには、ブラジル独自の市場環境が大きく影響している。当時、同国政府は海外製精密機器に対して高額な輸入税を課していたほか、
任天堂の代理店設置の遅れに伴いNESソフトの海賊版が乱立し、他社ハードや正規品ソフトの高騰および品質低下による市場の混乱が生じていた。
こうした状況に対し、セガはブラジルの大手玩具メーカーTectoy(テックトイ)社と提携し、現地での開発・製造を委託することで輸入税の影響を回避。
そして、メーカー正規品ならではの高い技術力と品質により他社ハードを圧倒した。
それ以降も、同社はセガからライセンスを受ける形で、2004年にはプラグアンドプレイ形式のMaster System Handyを、2009年には過去作品を内蔵したMaster System Evolutionを発売している。
(前世代機:SC-3000、SG-1000、SG-1000II)
(次世代機:
メガドライブ)
最終更新:2026年11月08日 12:51