MEGA DRIVE / GENESIS
MEGA CD
MEGA DRIVE 2
SUPER 32X
開発・発売元:
セガ・エンタープライゼス
発売年:1989年8月14日 (MD)、1991年12月12日 (MCD)、1993年4月23日 (MD2)、1994年12月3日 (32X)
概要
セガ・エンタープライゼスから発売された16ビットの家庭用ゲーム機。
日本国内では
任天堂ハード(
FC/
SFC)、
NEC-HEの
PCエンジンに次ぐ3番手のシェアであったが、欧米市場では一時的に任天堂のシェアを上回るほど普及した。
略称は表記では「MD」、呼称では「メガドラ」とされることが一般的。
内蔵音源は下記の通り。
- YM2612 (OPN2)
- 4オペレータFM 6ch
- ステレオ出力が可能
- 6ch目をDACモードとして利用可能
- 8ビットの符号なしPCMデータを常時ストリームし、出力波形に直接ミックス
- サンプルレートは最大32 kHz
- メガドライブ2以降は改良型のYM3438 (OPN2C) を採用
- セガPSG (通称)
- VDPであるYM7101 (315‑5313) に内蔵
- 矩形波3ch (TI製DCSG互換) + ノイズ1ch (セガ独自アルゴリズム)
- ノイズの生成アルゴリズムを除き、テキサス・インスツルメンツ製のSN76489A/SN76496 (DCSG) と同等
FM音源部にはヤマハ製のYM2612を採用。
当時のアーケードゲーム(特にセガ作品)の主流音源であったYM2151 (OPM)と比べると、最大同時発音数Ch数や音色の表現力は狭い。
ただし、『
スーパーファンタジーゾーン』などの移植作品においては、比較的高い再現度を可能にしている。
PCMはサンプリング音によるボイスや効果音、BGMのドラムパート等に利用される。
ただし、CPUの処理負荷が高いため、再生レートを下げて音質を犠牲にするいわゆる「ダミ声」か、音の処理をPCM再生に集中して音質を維持するかのどちらかとなることが多い。
メガドライブ用ゲームにみられる「ボイスをしゃべる時にBGMが止まる」現象 は、後者の処理に起因する。
後期になるとサウンドドライバの改良や開発ノウハウの向上により、ボイスの音質にも改善が見られるソフトも登場している。
PSG音源部には、DCSGをベースにしたセガ独自の音源を搭載。
SG-1000などに搭載されたSN76489A を改良したもので、ノイズの生成アルゴリズムが独自のものとなっている。
SG-1000II 、セガ・マークIII、セガ・マスターシステム で、VDPに内蔵されていた音源と同じものである。
これにより、周辺機器「メガアダプタ」を使用した下位互換にも対応可能となっている。
初期型本体のオーディオ出力はモノラルになっており、ステレオ音声を聴くには本体前面のイヤフォンジャックを使用する必要があった。
後期型のメガドライブ2ではステレオになり、イヤフォンジャックは廃止されている。
CD-ROM用の周辺機器「メガCD」を装着することで、CD再生によるCD-DA、ステレオリニアPCM 8音が音源に追加される。
ただしサウンドメモリが64KByteしかないためリニアPCM単体ではBGMに使用されず、FM音源と組み合わせるか、PCMはボイス再生に特化するケースが多い。
そんな中、「
タイムギャル」や「サンダーストームFX」のBGMは全てメガCDのPCM音源で表現されている。
またメガCDブート画面のBGMも全てメガCDのPCM音源である。
また32ビット機に強化する周辺機器「スーパー32X」を装着することで、PWM音源 2音が追加される。
メガCDとの併用も可能で、その場合は音源が合計20chとなるが、残念ながら日本国内ではスーパー32X用CD-ROMソフトは発売されていない。
参考
- ソニック・ザ・ヘッジホッグCD
- メガドライブのFM音源とメガCDのPCMを組み合わせたBGM
- ぷよぷよ通
- オプションのPCM音質選択により「低音質ボイスだがBGMは止まらない」と「高音質ボイスで再生時にBGMが止まる」のモード切り替えが可能
最終更新:2025年04月11日 10:30