ROTTERDAM NATION

ROTTERDAM NATION(FOO MIX)

収録作品:リッジレーサー[AC/PS]
作曲者:細江慎治

概要

レース中でランダムで選曲され流れるBGMの1つ。
ハードコアテクノのジャンルに入る「ロッテルダムテクノ(正式名称はガバ)」の手法が使われている。
メロディーらしいものほとんどなく、女性(?)によるサンプリングボイスが多用されているほか、後は強烈なドラム音がひたすら鳴り続けていく。
この当時(1993年)ガバを使ったゲーム音楽など皆無に近く、先鋭的なテクノサウンドを集めた本作の中でも一際異彩を放つ曲であった。
ナムコ社内で偉い方々に『リッジレーサー』を発表した際、よりによってこの曲が流れ、もともと「ダンスミュージックは「Speedster」1曲で十分」と考えていた本作のプランナーは全身から冷や汗が流れ出したという。*1
しかしこの独特かつダンサブルな曲調が聴いていて癖になりやすく、ハイスピードなドライブ感とよくマッチしているとの評判。
現在では『リッジレーサー』を象徴するような曲となっており、『リッジレーサー』の音楽と言われたらこの曲を思い浮かべる人も多いはず。

リッジレーサー2』では細江氏自身がリミックスした「ROTTERDAM NATION 94」が登場。サンプリング音が増えてより賑やかになった。
リッジレーサーズ』では細江氏リミックスの「Rotterdam Nation Remix」を収録。原曲とはまた違ったサンプリング音が使われている。
アルバム『リッジレーサー 20TH アニバーサリーリミックス』でまたも細江氏のリミックス版を収録。よほど細江氏のお気に入りらしい。
また音楽ゲームの『太鼓の達人』でも原曲版が収録されていた。初収録当時はそのハイスピードさから高難易度譜面として君臨した。

ちなみに解読不能のサンプリングボイスであるが、逆再生すればちゃんと意味が通るようになっている。元になっているのはゲーム中の男性オペレーターボイスである。
細江氏によると当時ナムコのアーケ-ド基板は逆再生が出来たため、それを作曲のアイディアにしてみせたという。

過去ランキング順位


サウンドトラック

ナムコ・ゲームサウンド・エクスプレス Vol.11 リッジレーサー


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最終更新:2024年11月08日 23:47

*1 『ナムコ ゲーム サウンド エクスプレス VOL.14 リッジレーサー2』ブックレットより