穀雨、麦の風

こくう、むぎのかぜ


概要

パーティが全員揃ったストーリー後半から流れる通常戦闘曲。本作の発売前からサントラの試聴動画第2弾で公開されていた。
曲名の「穀雨(こくう)」とは昔の季節を表す「二十四節気」の1つで旧暦の3月、現在の暦でいうと4月後半頃にあたる。
文字通り穀物に実りをもたらす雨がしっとりと降り注ぐ頃で、草木が成長し緑鮮やかになる季節となる。
ストーリー前半の通常戦闘曲「啓蟄、嬰の足」と曲名が対応しており、「啓蟄(けいちつ)」は二十四節気でいうと3月前半頃。
つまり3月の「啓蟄、嬰の足」から季節が進み4月の「穀雨、麦の風」へと変化した、という季節感が表されている。
また、穀雨の時期は麦は収穫しないため、ライザたちはまだ成長途中というのを表しているということがアサノハヤト氏のTwitterにて語られている。

曲名通り草木が育つ豊饒の季節を表現したかのような、美しく力強くそして爽やかな楽曲。
澄み切ったバグパイプのような音色のイントロから始まり、アコースティックギターと笛の踊るような軽快なメロディーが曲を引っ張っていく。
そしてピアノで一旦溜めた後に、アコースティックギターによる開放感に満ちたサビへと入っていく。
れっきとした戦闘曲にもかかわらず、この一片の陰も見当たらないポジティブな曲調はまさにアトリエシリーズならではだろう。
また「啓蟄、嬰の足」と比べずっとテンポアップした曲なので、それと同時にストーリー後半という佳境さも感じさせる。
とにかく聴いていて心洗われるような非常に聴き心地の良い音楽で、本作の楽曲の中でも特に高い人気を持つ。

この曲は1分20秒ほどでループする比較的短い曲であるが、2ループ目は出だしのアコースティックギターのパートに伴奏が新たに加えられている。
ただしサントラでは2ループ目どころか、1ループする前にフェードアウトしてしまうために聴けないという…。この曲唯一の欠点と言っていい。
作曲者のアサノ氏も気にしていたようで、ブログ続編のサントラではちゃんとループさせてくださいとお願いしていたことを明かしていた。

過去ランキング順位


サウンドトラック

ライザのアトリエ ~常闇の女王と秘密の隠れ家~ オリジナルサウンドトラック


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最終更新:2025年03月27日 01:25