L86

L86


概要

エリア6「アクシス アークス」のステージ4とステージ5で流れる曲。
このステージをクリアすると、EXステージを除けば後はラストバトルへ一直線なので、本作における最終ステージの曲でもある。
また、「真 かちぬきボスバトル」の9戦目11戦目、通称四天王戦直前の休憩室でもこの曲は流れる。

ステージ4に入ってすぐ、量産型メタルジェネラル…もといセキュリティサービスを撃破すると、出現したワープウィンドウからWiiのアナザーディメンションを思い起こさせる電脳世界にワープする。
この瞬間からそれまで流れていた「ホワイトオフィス行進曲」からこの曲に切り替わるのだが、ステージの変化以上に曲のあまりの異質さにまず驚かされるだろう。

この曲は星のカービィシリーズの曲の中でもとりわけ異質な曲として認知されているサイバーチックな曲である。
電子音が繰り返されるイントロから始まり、次第に不規則なリズムとともに畳みかけてくる旋律は、後半の不協和音と合わさり不穏感や焦燥感を感じさせるものとなっている。
この曲から感じられるものは正しく「壊れた機械」であり、これ以降の展開についてもこの段階ですでに曲として暗示していたのだと後から分かるはずである。
一方で様々な不快な要素を入れたうえでうまく構成し、曲として成立させているところからも、この曲の完成度がどれほどのものかも推し量ることができるだろう。
またこの独特すぎる曲が奏でるリズムに妙な中毒性もあることから、密かに話題となっていた曲でもあるため、隠れた一曲であったともいえる。
このため第2回みんなで掘り出すゲーム音楽ベスト100では当時無冠でありながら1位を獲得している。

曲名についてもかなり独特であるが、おそらく本作の敵組織である「ハルトマンワークスカンパニー」の名前元となった「HAL 研究所(Laboratory)」だと考えられる。
だが実は、ステージ4には「86」に関係する隠された要素があり、このことを指しているのではないかとも言われている。

+ 隠された「86」
星のカービィシリーズには、普通のプレイではまず見つからない隠し部屋である「HAL部屋」というものがよく仕込まれている。
そしてこのステージ4にも「HAL部屋」が存在するのだが、部屋に入る隠し扉を出現させる条件というのが「ゴール扉のあるLastのエリアで86秒待つ」というもの。
このギミックは前作にもあり、発覚した際はあまりの捻くれた内容で騒然となったほどであった。
隠し部屋のヒントを曲名にするというぶっ飛んだ発想はにわかに信じられないかもしれないが、曲名をつけたのがディレクターの熊崎信也氏であることを考えると、ありえない話とは言い切れないだろう…。

過去ランキング順位


サウンドトラック

星のカービィ ロボボプラネット オリジナルサウンドトラック


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最終更新:2025年03月21日 21:29