強欲な獣のメメント/有機体全てのメメント ~ Memory of Fossil Energy.
概要
強欲な獣のメメント
本作のラスボス、無敗の剛欲同盟長饕餮尤魔戦で使用されるBGM。
鬼形獣を思わせる荒々しいギターと、気持ちいいシンセイザーが特徴の楽曲。
主軸となるメロディを音色や伴奏を変えながら徐々にクライマックスへ向かっていく構成は、何もかも吸収し力を得る饕餮と、絶好の栄養源である石油の海での戦いに非常にマッチしている。
ただし、
この時点での饕餮はそこまで強くない。
有機体全てのメメント ~ Memory of Fossil Energy.
生命の恐怖、哀楽、憎悪、怨嗟の
全てがこの液体の正体なんだよ
こんな呪い極めた石油を
有効活用しない手はないだろ?
そしてある程度まで戦いが進むと、上記の台詞と共に背景が変化し、禍々しき血の池地獄が正体を表す演出が入る。
それと同時に、BGMが「有機体全てのメメント」に切り替わるようになっている。
なお、初期操作キャラの霊夢と魔理沙ではこの演出は無い。
強欲な獣のメメントと別の地獄のテーマ、
アンロケイテッドヘルを組み合わせ、前の曲よりもさらにラスボスらしく仕立て上げた楽曲。
終末感が漂いながらもどこか物悲しいピアノとZUNペットが特徴的で、生命の恐怖、哀楽、憎悪、怨嗟の全てを包括する血の池地獄でのラストバトルにこれ以上なく相応しい曲になっており、特にイントロと背景の変化の相性は抜群である。
さらに、饕餮の強さも前と比べて
理不尽なまでに強くなっており、本作の、コンティニュー付きボスラッシュのようなゲーム性と
操作性が悪いことも相まって、人によってはトラウマ曲になる程印象に残るようになっている。
また、同じメロディを繰り返す手法はトータスドラゴン、ピアノとZUNペットの組み合わせは聖徳太子のペガサス、盛り上げ方は
偶像に世界を委ねてとそれぞれ似ている。
畜生界の組織のリーダー達の曲を入れることで、各々の組織が争いあっている鬼形獣の物語を血の池地獄に例え、鬼形獣の物語の完結編としての意味も込められているのかもしれない。
メメントとは、英語で記憶や、思い出になるものといった意味を持つ。
強欲や獣のメメントは強欲や獣、すなわち饕餮の記憶、
有機体全てのメメントは有機体全て、すなわち石油の海の元である数多の生命の恐怖、哀楽、憎悪、怨嗟などの記憶ということになる。
メメントで締める語呂の良さと、何のテーマであるかを分かりやすく表した秀逸な曲名と言えるだろう。
過去ランキング順位
「強欲な獣のメメント」
「有機体全てのメメント ~ Memory of Fossil Energy.」
サウンドトラック
強欲な獣のムジカ 東方剛欲異聞 ORIGINAL SOUND TRACK
クロスフェード
最終更新:2025年03月07日 22:00