ムーンライトキャニオン
概要
ワールド5「オリジネシア荒野大地」の「ムーンライトキャニオン」後半にて流れるBGM。
『
カービィのエアライド』を思わせる西部感漂う哀愁のある曲調や、ステージを駆け抜けたくなるような勇ましさが特徴で、本作のステージ曲の中でも特に人気が高い。
曲中には「
新世界をかけぬけて」を模した口笛のような音が含まれており、曲の後半で聴くことができる。
また、ステージやその演出との親和性も高い。
ステージ「ムーンライトキャニオン」の前半は洞窟の中で、「びっくりホラーハウス」の中盤同様、でんきゅうほおばりを使用しなければ足場も見えないほど暗く、曲も同様に薄暗い。
そして洞窟を抜け、大きな扉が開かれ美しい星空が顔を出すと、それまでのフラストレーションを吹き飛ばすかの様にこの曲が流れる。
そしてステージでは、下が見えないほど高い場所を駆け抜けたり、アーチほおばりで峡谷の間を飛んだりと、この曲の爽快感を後押しするような構成になっており、評価を一段と押し上げている。
ゼネラルディレクターの熊崎信也氏は
ニンドリのインタビューでこの曲を本作の下岡氏の楽曲でお気に入りとし、「どこかこれまでのカービィサウンドらしさがありながら新しさも感じる新世界らしいステージ曲です。」と語っている。
作曲者である下岡優希氏は
ハル研ブログにてこの曲に以下の様にコメントしている。
月夜に照らされた峡谷面のステージ「ムーンライトキャニオン」のBGMを考えた時は、
「峡谷の壮観な景色、頬に吹く風や、標高の高い地形を音にするとしたらどうなるかな」
「カービィが探検している時に、鼻歌を歌うとしたらどんな曲かな」
などと、いろいろ視点や考えを巡らせて「ゲームのステージやストーリーにふさわしい楽曲はどういう目的や音楽的要素を持っているものか」を自分の中でも明確にします。
余談だが、このステージはオリジネシア荒野大地における最後の通常ステージであり、この後にはEXステージを除けば最終面であるレッドガル禁足地が待ち構えている。
溶岩ステージということもあってか、レッドガル禁足地では明るい曲(カービィ側の曲)は一切流れない為、これが最後のカービィ側の曲ということになる。
前のワールドのホワイティホルンズにてエフィリンが攫われてから、流用曲を除いてここまでシリアスな曲しか流れていなかったこともあって、この曲は最後の面へと向かうカービィを勇気づけたり、ここまで頑張ってきたプレイヤーへのご褒美だったりする側面があるのかもしれない。
また終盤である5番目のエリアの高所ステージの曲であることと曲構成の類似性を考えると、『
星のカービィ Wii』の「
スカイタワー」に相当する曲であるとも考えられるだろう。
事実、The アルティメットカップの「チャンピオンひかえしつ」と「戦えアルティメット」には「ムーンライトキャニオン」と「
勝利への道」のフレーズが使われており、かつての格闘王への道を思い出すことができるかもしれない。
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最終更新:2024年08月20日 22:52