ゲーミフィケーション

ゲーミフィケーションとは

ゲーミフィケーション(gamification)とは、ゲームデザインゲームメカニクス、理論、技法などをゲーム以外のあらゆる場面に適合させて活用すること。
また、ゲーミフィケーションはユーザー心理をかき立てるゲームデザインを利用しようとする考えである。[1]
ユーザ心理とは、目標を達成する喜び、ライバルを追い越そうとする闘争心、報酬が得られることへの期待などのことを指す。
ゲームでないものをゲームのようなことにするというイメージから、「ゲーム化」と定義する場合もある。
なお、ゲーミフィケーションという言葉の定義は曖昧で、統一された定義は確立されていない。
わかりやすいゲーミフィケーションの事例としては、日本人には馴染みのある「ラジオ体操」の出席カードとスタンプが挙げられる。

  • ゲーミフィケーションで使われるゲーム要素のイメージ※1

ゲーミフィケーション・フレームワーク

株式会社ゆめみの深田浩嗣氏によるゲーミフィケーション・フレームワークは、下記の構成要素から成立しているとしている。[2]

  • プレイヤーの分類
  プレイヤータイプ
  熟達度
  • 目的・ゲームコンセプト
  • 目標
  • 可視化とフィードバック
  様々な可視化
  ポイントシステム
  フィードバックとしての報酬
  • ソーシャルパワー
  • プレイサイクル
  • 運用の手

ゲーミフィケーション・フレームワークのWebサービスへの導入に必要な検討事項は下記の6つがある。

  1. 利用者と目的の理解
  2. 可視化要素の検討
  3. 目標要素の検討
  4. ソーシャルアクションの検討
  5. プレイサイクルの検討
  6. ゲーミフィケーション適用後の改善検討


ゲーミフィケーションの手法

ゲーミフィケーションの手法の一部を紹介する。詳細はゲームメカニクスあるいはゲームダイナミクスの項目を参照。
同じ意味の手法でも、その手法の名称が書籍や人により異なることがあるため、注意が必要。

  • 報酬/バッジ
  • レベル
  • 順位表
  • 進行度表示
  • 全体へのお知らせ
  • アバター
  • 通知
  • 仮想通貨
  • 贈り物
  • チャレンジ and クエスト
  • トロフィーケース
  • 小さなミニゲームを埋め込む

Webでよく使われるゲーミフィケーションの3要素
ゲーミフィケーションを採用しているWeb上のサービスには、以下の要素が存在する。[3]
  • 課題(クエスト、ミッション、ランキング、難易度設定など)
  • 報酬(バッジ、経験値、レベルアップ、クーポン、ポイントなど)
  • 交流(チャット、対戦、アバター、ソーシャル、アンケート、GMなど)


タスク完了でバッジや報酬、レベルが上がる…など、これらの手法(ゲームメカにクス)は、
これらの行為により、ユーザに満足感、闘争心、欲望などを与え、ユーザ心理を刺激する。
上手く物事に組み込むことで、組織改革や顧客評価の上昇などが可能である。


関連項目


参考文献


脚注

最終更新:2013年02月12日 14:56