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国の標語:星々は落ちない |
国歌:グニテオン革命軍行進曲 |
公用語 |
共通リーエス語 |
首都 |
エメル・スラメオン |
最大の都市 |
エメル・スラメオン |
政府 |
連邦上級政治顧問団 |
国家元首の称号 |
最高参与 |
政治体制 |
民主連邦制 守護主義 |
人口 |
約298億0000万人 |
主な宗教 |
スロマト教 アルラン教 |
通貨 |
エルン(暫定) |
建国年 |
1614年 |
加盟年 |
1623年(設立時) |
主要惑星 |
母星 |
ラヴァルト |
首都星 |
ランテ |
領 有 |
ラヴェルト星系 |
ラヴェルト(一部) |
ランテ星系 |
ランテ |
スヴァーレ星系 |
スヴァロアン |
ダルエン星系 |
マルヴェル ヌーヘル |
セダラト星系 |
キルーカ ゴルノク |
「僕たちの世界は、僕たちのものさ。ほら、だんだんと夜が明けていく」
――グネミエル・プリエメレア(エルミア革命指導者)
リーエス連邦(共通リーエン語:Lēis Loptroen)はラヴェルト宙域に位置する民主主義連邦。
惑星ラヴェルトの有翼人種が国民の大多数で構成される国として知られ、1717年まで鎖国体制を敷いていたが以降は開国し、守護主義を掲げる専守防衛国家として国際社会に参画している。
概要
独自のイデオロギーとして「守護主義」を持つ国家であるリーエス連邦は、エルミア帝国の技術遺産オプロテリス(空白知識)を保有する。
このオプロテリスはエルミア帝国が秘密裏に開発していた危険なテクノロジー群であり、漏洩すると惑星ラヴェルトへの壊滅的なダメージをもたらすだけではなく大宇宙全体の存亡をも揺るがしかねないものと言われており、極めて厳重に保護する必要があった。エルミア革命でエメル・スラメオンを解放したグニテオン革命軍やスプルレア革命軍によって接収され、ただちに悪用されないようにアーカイブ化された。
一方でオプロテリスのテクノロジーの一部を改良して無害化した廉価版テクノロジーが活用されており、リーエスを技術先進国たらしめている。
リーエス連邦の領域周辺の外観はスロズレン時代(宇宙進出時代のラヴェルト)の建築様式へのロマンから現代化されたハイテクスチームパンク的都市外観を形成している。
また、国内にはリーエス人の社会活動を支援する盲従的な従属天使種族が存在している。特に市民権が保障されているわけではないが、彼らを守護することは社会的規範の一つに規定されており、小天使愛護法によって明文化されている。これらの思想はリヴァダー主義的ではあるものの、大宇宙のゴスタル問題には関与していない。
歴史
リーエス人は中世後期には既に共和政を敷き、リーエス共和国を名乗った。
リーエス共和国はエルミア帝国の一部になるまで、多少の政治体制の変化こそ経験したものの数百年に及んで存続していた。
ラヴェルト時代には
エルミア共和国(第一共和政エルミア)、スベール国に次ぐ惑星ラヴェルトの世界第三位の国力を誇る有力国に君臨した。
1401年にはラヴェルト連合が結成されリーエス共和国は連合加盟国の一員になった。1413~1424年にはエルミアなどと共にボルガード連合と戦った。
1425年にはエルミア帝国が成立しリーエス全土を併合したため、リーエス共和国は消滅した。
1555年にエルミア革命が起こり、リーエス人革命指導者グネミエル・プリエメレアがセンペル・スラメオン(現在のエメル・スラメオン)及びスプノルスロームを解放し、リーエス継承共和国が建国された。
名目上は数百年続いたリーエス共和国を継承したものとされていたが、旧スベール領の一部を解放したため以前よりも領土が広くなっただけでなく、多くのスベール人が加わったためリーエス人の国民国家ではなくなった。また、センペル・スラメオンを領有したことによってエルミア帝国の技術遺産(ロストテクノロジー群)を継承することとなった。
1556年、ゾラック会談でエルミアにスプノルスロームを含むスモラク平野南部(スプノル半島北部)を"自主的返還"の名目で事実上割譲された。
また、旧ボルガード宙域の分割統治に関して、リーエスはほとんど分け前を得ることができず国内からは不満が噴出した(もちろんこれは結果的には悪いことではなかったが)。唯一得られたブラーメル星系(惑星ゼドーレン、惑星ダルベート)は不毛の開拓地であり、元々はボルガード連合が軍事拠点としてパラテラフォーミングして軍事関係者がわずかに居住していたのをエルミア帝国が接収した場所であり、エルミア帝国もほとんど放置していた星系であった。
1606年にはベリオン・リーエス戦争が勃発。ベリオン宙軍戦闘機隊にリーエスの宇宙艦がボコボコにされ、地上戦ではベリオン軍の多連装対空砲でリーエスの有翼兵がバカスカ撃ち落とされた。リーエス政府はエルミア、マーカス、グロストラフカなどの有力国に必死に参戦要請を頼み込んでいたが、彼らは消極的であり、軍事介入は見送られた。代わりにエルミアが講和条約の仲介役となった。
1613年にはクラエルファルラー講和条約が締結され、ブラーメル星系を割譲される。
1614年、軍部による無血クーデターが発生しリーエス継承共和国政府が倒れ、リーエス連邦が建国される。以降1720年までの106年間、リーエス連邦はエルミア共和国以外との無期限国交断絶政策を実施し、鎖国状態に突入。
1720年、開国。
1753年、エメル・スラメオン最終協定が締結される。
リーエス連邦が1556年のゾラック会談において領有を主張していたスモラク平野南部(スプノル半島北部)がエルミア共和国より返還される。交換としてスラメオン地方西部マルラー川渓谷の一部地域を明け渡した。
エルミア共和国側の背景では当時コールドスリープから目覚めた第22代首相デヴァストル・フェトスロームが政界に復帰し、フェトフィリム危機を解決した。その後、歴史的軋轢を解決すべく行った施策「新エルミア的東西」の最終段階としてエメル・スラメオン最終協定が実現した。
この関係改善による影響は大きく、惑星ラヴェルト内での非戦協定とエルミア共和国との永久同盟を締結した。
政治
エルミア共和国ほどの徹底した政教分離は行われていない。
スロマト教上層部が連邦の政治に口出しをすることができるが、逆に言えば口出しすることしかできない。
連邦上級政治顧問団
行政府。
通称は連邦顧問団。
構成員は上級政治顧問、または単に連邦顧問と呼ばれる。
政治家の頂点であり、専用のゴージャスな宿舎に住むことができる。なんとオレンジジュースも飲み放題だ!
守護者委員会
輔弼機関。通称「守護者会」。
リーエスの重要区画の守護を監督する責任者であり、守護者の称号の他に政治家、高級将校、スロマト教上層部の肩書を持つ。
守護者になるのは以下の素質が求められる。
- 年齢100歳以上。
- 空中戦武芸の熟達。
- 優れたリーダーシップと規律を遵守する精神。
- 一度以上の連邦顧問団またはエルミア革命指導者の経験、またはリーエス連邦軍将官、スロマト教の一定以上の聖職位。
守護者委員会は六つのポストがあり、それぞれが色に対応している。権威が高い順に列挙すると、
- ゼルディントル(紫)
- ヴェグニントル(黒)
- グネリントル(赤)
- クレアミントル(青)
- プリミニントル(黄)
- フェリントル(白)
となる。
国際関係
エルミア、グロストラフカ、ドルメオンとはある一定の協力体制が成立している。
特筆すべきは
マーカス連邦との友好関係にある点である。
ニッテン総統?と
グネミエル上級管理者?は個人的交流があるほど親密であり、有事には緊密な連携体制が確立されている。
ベリオン共和国とは宿敵関係。
ハルゼイ帝国とは疎遠~普通。ボルガード人に対する差別意識がそこまでないし、実際に迫害した歴史は多少はあるんだけど革命連合諸国に比べればかなりマシ。
軍事
ベリオン共和国には劣るものの、質も量もかなり高水準の軍隊を保有する。
全体的に防御的な傾向があり、消耗戦や捨て身の攻撃に対してめっぽう強いという特徴がある。グロストラフカとは異なり、ある程度人命を大事にするが、エルミアほど生存性に極振りしていない。拠点を守り抜くことを最重要視した設計思想と戦闘教義を持つため機動力はかなり諦め気味。
地上戦では古代から続く有翼兵(飛行兵)兵科が存在するため機動力はかなりマシになっている。シンテーア暦18世紀後半からは宇宙空間でも活動できるようになり、宙軍機動力を補っている。
領域
主要都市
惑星ラヴェルト最大の都市。
地下深部区画は「ゼルトヴォルト」と呼ばれており、ごく一部の管理者に付与されたクリアランスによって厳重に保護されている。このゼルトヴォルトはリーエス最大のオプロテリス・アーカイブであると言われており、「大宇宙で最も到達不能な場所」の一つであると言われている。
エルミアの首都スモラクの北東170kmの位置にあり、まあまあ近い。通勤通学しようとするとそこそこ大変。
スラメオン地方と呼ばれる台地の上にあり、近くに湖がある。西に行くとマルラー川上流がある。
はっきり言わせてもらうけどスモラクなんて全然田舎だから!あんっっな狭くて軟弱地盤の街なんか街じゃなくて町よ町!スローム(シティ)じゃなくてフィント(タウン)だよね~~~!
……とは言うものの、台地の上にあるエメル・スラメオンは確かに都市単体では惑星最大だが、都市圏で言えば平地に築かれたスモラクの方が大きい。スモラクの都市圏をマルラー川西岸のエルメト台地まで含めれば当然スモラクが惑星最大の都市になる。
かつては
エルミア帝国?の首都であり、「センペル・スラメオン」と呼ばれていたが、sempelはエルミア語で「皇帝の」という意味の接頭辞であり、「センペロム・ダブー(エルミア皇帝タブー)」に抵触するため、「エメル・スラメオン(上級のスラメオン)」に改名された経緯がある。
ちなみに、帝国時代以前はリーエス共和国の最大の都市であり、ただ単に「スラメオン」と呼ばれていた。というか古代以前はスベール人のルーツになったスルブーリ族の土地で、「スルムレン」みたいな名前で呼ばれてたんだよなぁ。ちなみにスルブーリ族はのちに混血してサルルフィア人になったらしい。いや~そんな歴史があったんですね~。
経済
サーヴァリア?や
ヴァルエルクに匹敵するレベルの生産基盤を持つ。
鎖国体制下で内需完結政策をガチでやっていたため産業バランスが取れており、さらに生産体制の効率化レベルも高い。産業規模はサーヴァリアやヴァルエルクには劣るが、工場一つあたりの生産性の高さが特徴。
その代わり輸出部門は貧弱であり、経済や金融ではサーヴァリアには手も届かず、エルミアよりも弱い。経済面の国際的連携が苦手。
FTLやエネルギー兵器、シールド等の研究が盛んで、最初にジャンプドライブを発明した国でもある。
技術遺産
技術遺産オプロテリスの数は非公開ではあるが、少なく見積もっても30以上はあるとされている。
その一部は廉価版テクノロジーとして利用され、そのうちのごく一部はオプロテリスの名称が既に知られている。
- 電蝕アメーバ
- 電子を大量に捕食することで際限なく増殖する人工生命体。またそれらを製造するテクノロジー
- エルミア帝国の悪名高き発明の一つと言われており、星間文明を崩壊させる力があると言われている
- あまりに危険すぎたので1720年に技術抹消宣言がリーエス政府から公表された。
- 空間系推進
- 詳細は不明だが、宇宙空間を不可逆的に消費するFTL航法。
- 転移速度やチャージ時間等のスペックが非常に優れていると想定される
- 濫用すると宇宙の膨張速度を超えて空間が消費され、宇宙空間全体が縮小するおそれがある
- 廉価版テクノロジーとして空間消費のない代わりに機能が制限された「アクシオン・フィールドワープ航法」が16世紀に発明され、ジャンプドライブが開発されるまでは最速のFTL航法として知られていた
- イベントインバータ(事象反転器)
- 有を無に、無を有にする装置と想定される
- 軍事転用すると惑星消滅兵器を作れることから無力化された
- 因果律発電
- 世界の因果を消費して莫大な電力を生み出す
- 既知の発電技術で最も発電効率に優れているとされているが、具体的な数値は不明
- 因果(確率論)を消費するため、リーエス国内換算で███年間使用すると因果律の収束を招く
- 因果律が消費し尽くされると例えば6面ダイスで1しか出なくなるなど、世界全体に不可逆的かつ深刻な影響を与える
- 遺伝追跡ナノキラー
- 特定民族の遺伝マーカーを追跡し、全滅させる死のナノマシン
- ウィルスとは異なり、宿主死亡後は環境DNA(海洋、土壌中などに残っているDNA)や抜け毛、垢等の細胞片から同様の遺伝的特徴を持つ生命体を追跡し、再度感染する
- エルミア帝国が開発していた技術と言われ、未完成のまま接収された
- 研究を引き継いで完成させたか、あるいはどのくらい技術として完成しているか等の情報は不明のままである
- 飢餓伝播ウィルス
- 有用穀物に感染し、見た目と味をそのままに栄養価のみを0にするウィルス
- 証拠隠滅能力の高さを評価されたが、文明が滅亡した後もその植物種が残り続けたり外来種として自文明圏で繁殖したりするという懸念から実際には使用されなかった。
国民
リーエン系であるリーエン人、トロアン人、サルルフィア人は有翼人種であり、背中に翼がある。体重が軽く、骨密度が低い。中空な骨は多少の強度はあるが、日常生活ではしばしば骨折する。
実際に飛行することができ、無風条件下での巡航飛行速度は40~60km/h程度である。短距離飛行のアスリートなら80km/h台で飛行することができ、リーエン系人種の最高記録は93.4km/h。
飛行可能な生物にしては大型すぎるため、鳥類のような素早い飛行は苦手であり、グライダーのように滑空するような飛び方をする。比較すると、飛行が速い人が余裕ぶっこいてるカラスにギリギリ追いつくレベルであり、翼が良い(≒腕が良い)人ならばボケっとしてるフクロウやツバメには勝てるかもしれない。しかしツバメは最高速度200km/hなので本気出されたらアスリートでも諦めるしかないだろう。
リーエン人は金髪、トロアン人は銀髪、サルルフィア人は黒髪が多い。
また虹彩は青または緑がよく見られる。黒または茶は稀であり、金持ちになれるというジンクスがある。
また、リーエン人、トロアン人は両性である。サルルフィア人のみ雌雄がある。
エルミア共和国の第一種族。茶髪または黒髪が多く虹彩はリーエン系と大差ない。
スベール人は赤髪または金髪がやや多い。
著名人
- グネミエル・プリエメレア(Qemeal Beameléa)
- エルミア革命指導者。グニテオン革命軍を率いた。
- 前職は宮廷の庭師。
- クレメル・テレア(Cemel Teléa)
- エルミア帝都大学学生レジスタンス。エルミア革命時に有名な写真に残った。
- 歴史的事件にいつもいる絶対的脇役。
- ラシエル・マリセア(Rasceal Maliséa)
- リーエス人のアイサ教徒。
- 壺の販売ノルマを課されているにも関わらず、困っている人に無料で壺をついついあげてしまう悪い癖があり、カルト教団に全然向いてない性格をしている。
- それゆえに地域住民からの信頼は非常に高いが、教団幹部からはいつも叱られている。
- エファリエル・ザレメア(Efaleil Zaleméa)
- 山岳戦の専門家。
- 自分がモデルの変なマスコットキャラクターを作られて困惑している。
- メランテル・プロガネア(Melantel Bogaléa)
- 悪党の親分。元ブラック企業の中間管理職だったために組織の団員に対してすごくホワイト。
- プリメル・スログネア(Bimel Xoqéa)
- パリピ天使。ヒューヴルで田舎のアイドルをやっている。
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最終更新:2025年01月16日 19:08