ハルゼイ・ボルガード帝国(
ボルガード語ハルゼイ方言?:
Borgaadas Giujkeew vam Harzej)とはゲルデン宙圏の北部にある、竜人族のボルガード人による絶対君主制国家。首都はヴァーン。
Borgaadas Giujkeew vam Harzej
|
国の標語:皇帝陛下万歳(ボルガード語ハルゼイ方言:) |
国歌:皇帝陛下万歳 |
公用語 |
ボルガード語ハルゼイ方言 |
首都 |
ヴァーン |
最大の都市 |
ヴァーン(貴族)、 ミール奴隷第1都市(奴隷) |
政府 |
ヴァーン宮廷王座 |
国家元首の称号 |
白帝 |
国家元首の名前 |
ボウイーヌス8世 |
政治体制 |
|
人口 |
|
主な宗教 |
なし |
通貨 |
ドット |
建国年 |
|
加盟年 |
|
領 有 |
母星 |
ボルガード |
首都星 |
ゼウィフェン |
その他惑星 |
ミール、ボウエ・スキーヌス |
領有星系 |
|
国名
ボルガード語ハルゼイ方言による正式国名は、
Borgaadas Giujkeew vam Harzej(ボルガーダス・ギュイケウ・ヴァム・ハルゼイ)、通称
Giujkeew wam Harzej(ハルゼイ帝国)もしくは
Borgaadas Giujkeew(ボルガード帝国)。
公式の
E語?表記は、Borgaadian Empire of Harzey、通称、Harzeyan Empire。
ニフォン語?の表記は、ハルゼイ・ボルガード帝国。通称、ハルゼイ、もしくはボルガード。漢字表記は
晴贅、
白。歴史的に
白い帝国との呼称も一般的である。
概要
ハルゼイ帝国は、かつてラヴェルト連合と争って敗北したボルガード連合の後継国を自称している。
歴史
前史
1424年に終結した
ボルガード=ラヴェルト諸国戦争に事実上敗北したボルガード連邦は、1425年に成立した
エルミア帝国?に全土併合された。ボルガード人は人権を著しく迫害され、民族主義者や分離主義者に限らず、一般人までもが処刑された。帝国時代後期には奴隷としての地位が確立し、ジェノサイドは収束したものの、敗戦直後に約126億人いたボルガード人は、1537年には約93億人にまでその数を減らした。
ディアスポラ状態であったボルガード人は、
エルミア革命?において民族的連帯をうまく示すことができず、蜂起は散発的にあったが少数で、統一指導者は遂に現れなかった。旧ボルガード領はしばらく放置されたうち、革命連合諸国によって分割統治された。諸国はボルガード人を帝政と同じように奴隷として扱った。
敗走
1628年にエルミアの科学者エルラモ・デウモルト(Yillamo Dewmolt)のテラフォーミング実験の失敗で、旧ボルガード領中立地域の居住惑星を居住不可能なまでの環境にし、数億人規模の死者・数千万人規模の餓死者を発生させた。このことに対して
大宇宙連合会議は支援を拒否。
同年、このことに対して、もはや旧ボルガード領にはいられないと考えたボルガード人の一派は、
スクヌス・ハルゼイを指導者として、艦隊を岩石に偽装させながら、ボルガード人が平和に暮らせる土地を求めて旅立った。速い速度を出すと宇宙船であることがバレてしまう中、ゆっくりと宇宙船は進んだ。この時旧ボルガード領に残った者の一派が、後にゴルギアを形成することとなる。
ハルゼイ帝国の成立
1635年、ハルゼイらは、大宇宙諸国が当時認識していなかった遠方地域で、ゼウィフェン人が低度の文明を形成する惑星
ゼウィフェンを発見する。ハルゼイらは同文明を圧倒的な技術差でもって攻撃。
1637年には惑星内の主な勢力を掃討し、ハルゼイは
スキェヒーヌス1世・イーバース(白皇帝)・ハルゼイとしてハルゼイ帝国の成立と即位宣言を行った。帝国宣言に反対した派閥は旧ボルガード領に引き返し、ゴルギアに加担した。
正式に奴隷階級となったゼウィフェン人とボルガード人の人数差が大きいことを危惧したスキェヒーヌス1世は、ゼウィフェン人の殺戮を開始した。元々
エルミア帝国?時代・革命連合時代で多種族を信用することができなくなっていたボルガード人は、その政策に疑うこともなく迎合した。また、いずれ革命連合がこの場所を突き止めて攻撃にしに来るとも考え、ゼウィフェンや周辺の小惑星帯から短時間で合金を大量生産し、軍備の増強を図った。
セカンド・コンタクト
1645年、
ベリオン共和国が、飛来してきた宇宙船の残骸からハルゼイの領土である惑星ゼウィフェンを発見、同年には同星系の惑星ゼウィフェンに文明の存在を指摘。数回の観察によりハルゼイ側もベリオンの存在に気付き、威嚇射撃を繰り返していた。同年、互いの大艦隊が向かい合う中、ベリオンの調査船がゼウィフェンに着陸し、コンタクトに成功した。
エルミアや
グロストラフカなどといった共通敵が多く、共闘できると考えたベリオンは、その勢いのままハルゼイを大宇宙連合会議に加盟させる。初めての会議ではスキェヒーヌス1世の後に皇帝に即位した
ボウイーヌス1世が「我々の皇帝に叩頭せず、あまつさえ刃を向けんとするものには間違いなく皇帝の威光によって破滅は避けられないものとなる」「暴虐の限りを尽くした革命連合諸国と、彼らに迎合する秩序は全宇宙において信用に値しない」などの挑発的な発言を連発し、大きな話題になった。
ゴルギアの時代
連合会議に加入する1645年のわずか数年前の1641年には、ボルガードに残ったハルゼイ人の一味が形成した
ゴルギア?が国家承認を拒否され、大宇宙各地でテロ行為を働いていた。ゴルギアは、ハルゼイの見解からすると
「皇帝に与しなかった離反勢力」であるため、当初から極めて強い不快感を表明していた。連合会議に加入してからは、
条約機構に加入することはなかったが、独自の軍隊でゴルギアを奇襲・掃討し、
コンクーナ掃討戦?にも独自に参加し、成果を上げた。このことから、連合会議諸国から一定の信頼を得ることになる。
経済戦争時代
しかしボウイーヌス1世はあくまで強硬姿勢を崩さず、融和・開放的な政策を積極的に展開することはなかった。1679年には銀河規模の不況である
ダーケフオス危機が発生するが、ほぼ完全な閉鎖経済であったために影響は受けなかった。むしろ、極めて深刻な不況にあえぐベリオンに対して経済を一部開放し、援助した。
1680年には、ベリオンの
ダムラク?首相がボルガード宙域の中立惑星ゾラックへの介入・経済開発を実行。この時の表向きの名目は「同地の劣悪な環境にあるボルガード人を支援する」ことであり、ハルゼイ政府公認の行動であった。また、その後、1683年に発生した、ゾラック星代表政府を打倒した
8月クーデターは、ハルゼイ帝国の貴族青年将校・
ぺカウニーヌス・ヴァム・エンシェルンブラウドによって主導された。
1684年、ベリオンとグロスクロイツの亀裂はついに修復不可能なものとなり、
第一次グロスクロイツ・ベリオン戦争?が勃発する。ハルゼイ帝国は名目上は参戦を見送ったものの、軍政ゾラックは参戦したため、事実上の参戦となった。当時の扶政官の
トラヌス・ヴァム・エンシェルンブラウド?は、ぺカウニーヌスの祖父であったので、強力な支援を取り付けることが可能であった。
軍政ゾラックはベリオンと綿密な連携をとり、ボルガード人はその体の大きさや頑丈さから重宝された。ベリオン・ゾラック連合軍は電撃的にグロスクロイツを占領したが、グロスクロイツ艦隊の熾烈な抵抗に遭い、戦局は膠着。最終的に白紙講和である
ブラーメル終戦協定が締結された。その際、ゾラックをそのまま割譲しようとしたがベリオンから怒られ、諦めている。
政治
軍事
ハルゼイ帝国軍は全て皇帝の直属軍という名目であり、総司令官は皇帝である。陸海空宙の4軍が存在する。とりわけ宙軍は、ボルガード人による優れた技術と多量な搾取により、大規模なものとなっている。
国際関係
異星人を許容しない態度により、多くの国家との国際関係は極めて悪い。特筆すべきは
エルミア共和国を筆頭とする旧革命連合諸国である。歴史的関係から、外交関係はもはや完全に分断されている。とりわけエルミア共和国のことは「
ラヴェルト」と呼び、国際的な出来事が発生するとよく罵倒する。一方、ベリオン共和国などエルミアなどと敵対する国家とは、国際関係から協力しており、軍事同盟を結成している。
領土
バルスキーン星系の惑星ゼウィフェン、ミール全土と、旧大教連邦領邦領のキャン=エ星系の惑星ボウエ・スキーヌスを保有している。
地理
経済
外交方針から、経済的にも国際社会からは基本的に独立している。ベリオンの製品が見られる程度である。
交通
基本的に国営・公営の交通網は存在せず、貴族たちは自分の船で移動している。
国民
人口の約2/3が奴隷と言われている。
民族
貴族はハルゼイ人がほぼ全てを占めている。対して奴隷は没落した平民や戦争で囚われた捕虜、他国から拉致された者、土着の奴隷など様々おり、民族や種族も多種多様である。
言語
貴族はボルガード語ハルゼイ方言のみを話し、行政などにもこれのみを使用する。対して奴隷はさまざまな種族がいるため、統一された言語などはない。強いて言うなら奴隷都市での同一民族コミュニティでその民族の言語が話されるなどくらいである。
宗教
旧大教連邦領邦領では大教が主に信仰されている。
メディア
国営メディアしかない。
ディガイナ?などによく国内の内情をリークされている。
文化
関連項目
最終更新:2025年01月16日 23:21