「ジオング」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら
ジオング - (2023/08/09 (水) 11:49:45) の1つ前との変更点
追加された行は緑色になります。
削除された行は赤色になります。
|>|CENTER:ジオング&br()ZEONG|
|登場作品|[[機動戦士ガンダム]]|
|型式番号|MSN-02|
|全高|17.3m|
|重量|151.2t|
|所属|ジオン公国軍|
|搭乗者|シャア・アズナブル|
|武装|メガ粒子砲&br()有線式メガ粒子砲|
|特殊機能|頭部脱出艇|
----
*【設定】
ジオン公国軍のニュータイプ専用MS。
[[サイコミュシステム試験型ザク]]及びサイコミュ高機動試験型ザクIIのデータを基に、それまでMAにしか搭載されていなかったサイコミュ等のNT専用機の技術をMSに搭載し、ジオンの名を冠した公国軍の切り札。
小型化の難しいサイコミュを搭載した影響か、機体サイズは足の無い見た目なのに全高は[[ガンダム]]と同等の約18mと相当に大きい。
MSながら指を含め多数のメガ粒子砲を搭載し、更に腕を切り離す事で有線式オールレンジ兵器を高いニュータイプ能力が無くとも使用出来る。
コクピットは胸部と頭部にあるが、頭部は脱出艇になっており、口にあたる部分にはメガ粒子砲が搭載されているため頭部単独での戦闘も考慮されている。
劇中登場時の姿は80%の完成度とされるが、戦闘に必要な性能は100%出せたらしく、残り20%は上腕部の装甲や各部調整の事とされ、脚部ではないらしい。
脚部は無いが、メカニックマンのリオ・マリーニ曹長曰く「あんなの(足)は飾りです」との事。
足の付け根に相当する部分に大出力スラスターがあり、本機の姿勢制御はAMBACではなく全てスラスターで行うため、宙域での戦闘だけを見たら重りにしかならない脚部は要らないという割り切ったコンセプトなのだと思われる。
----
*【武装】
**メガ粒子砲
人間の口に当たる部分に1門、腰部に2門装備されたビーム砲。
**有線式メガ粒子砲
両腕部の指が砲口となっている5連装ビーム砲。
有線式サイコミュにより、腕部を射出し、オールレンジ攻撃を可能とする。
----
*【原作での活躍】
一年戦争におけるシャア・アズナブルの最終搭乗機であり、ラスボスを飾る最後のMSとして登場。
パイロット未定だった所を、キシリア・ザビの命で乗機を失っていたシャアに与えられ、ア・バオア・クー要塞Sフィールドでの連邦艦隊迎撃のため出撃。
シャアは慣熟も済ませていないぶっつけ本番ながらその火力をもって多数の[[サラミス]]、[[ジム]]、[[ボール]]などを撃墜する。
アムロ・レイの[[ガンダム]]との邂逅では射撃を尽く回避され、MS隊の援護を優先したアムロの判断でその場での決着は見送られ、シャアも機体を見失った。
その後連邦軍MS隊が要塞に取り付いた頃にガンダムを再発見するも、直撃弾を多数受けて両腕も失いながら直撃を与えて左腕を破壊して見せる。そして遂には胴体部を破壊されるも頭部で離脱し、反撃で頭部を破壊して要塞内部に退避した。
最後は要塞内部にて頭部メガ粒子砲でガンダムを大破させるものの、同時にガンダムからのビーム・ライフル(通称「ラスト・シューティング」)によって側頭部を破壊されて誘爆、墜落して機体は喪失した。
80%の完成度、シャアにとって初めて乗る足が無い機体、未知数のシャアのNT能力、初めて使用するサイコミュ、最終決戦で調整無しのぶっつけ本番…と不安要素を挙げればきりが無い。
この機体を押し付けられたシャアは複雑な心境だったんだろうか…
----
*【搭乗者(パイロット)】
**シャア・アズナブル
CV. 池田 秀一
ジオン公国軍の「赤い彗星」の異名を持つエースパイロット。
ソロモン攻防戦で[[乗機のゲルググ>シャア専用ゲルググ]]がガンダムとの戦いで中破し、ララァ・スンと[[エルメス]]を失ってしまう。
ア・バオア・クー攻防戦にて、超久しぶりにノーマルスーツを着て搭乗している((一応、最初のサイド7潜入時に着ていたがザクIIに乗り換えたときにわざわざ脱いでいた))。
ジオングの性能をフルに発揮して多数の艦艇・MSを撃破するが、ガンダムと相討ちに持ち込む形で撃破されてしまう。
その後はセイラの制止の中、生身でフェンシングによる戦いを行うが、やはりここも相討ち((シャアはヘルメットのバイザーを突き破られて額ギリギリ、アムロは二の腕を突き刺された))となり、爆発に巻き込まれて決着はつかなかった。
セイラと別れた後に宿敵であるザビ家最後の生き残りのキシリアをバズーカで狙撃して殺害し、アクシズへと脱出した。
[[7年後>機動戦士Zガンダム]]、地球圏に帰還した彼は「[[クワトロ・バジーナ>百式]]」として反地球連邦政府組織「エゥーゴ」に参加する。
***【原作名台詞】
-「さて問題は、この私にララァ程の素養があるかどうかだ。」
--ジオングで出撃する際のセリフ。シャア自身が自分のNT能力とサイコミュをララァのNT能力とエルメスサイコミュと比べて確かめようとしている模様。
-「見えるぞ、私にも敵が見える!」
--ア・バオア・クー攻防戦でガンダムとの最終決戦に挑む際のセリフ。シャアがうまくNT能力を使いこなせたおかげで、ア・バオア・クーに取りついたガンダムを発見することができたとされる。
-「ヘルメットが無ければ即死だった」
--最終回でのアムロとのフェンシングの際、アムロの剣が額に刺さるはずだったが、ヘルメット(と仮面)があったおかげで直撃は免れた際のセリフ。こちらはネタで引用される場合が多い。ちなみに、アムロはシャアの額に剣が刺さる決定打であったのに対し、シャアはアムロの右の二の腕を少し貫いていた。シャア…
--もっともヘルメットのお蔭で結果として無事で、最終的にキシリアを倒せたシャアに対してアムロは腕のケガで[[コア・ファイター]]をガンダムから分離する事ができずに窮地に陥っており、シャアは負けたわけではないとこれを擁護する声もある。
-「ガルマ、私の手向けだ。姉上と仲良く暮らすがいい」
--キシリアを狙撃する直前、この結果ザビ家殲滅というシャアの復讐劇は終劇となる。&br()しかしなんだかんだでガルマのことは気にしていたようだ。
--このシーンはこのシーンで、宇宙船(それも軍艦)の窓が歩兵用のバズーカで貫通する程度の強度しかないのかとネタにされることも。
***【ゲーム名台詞】
-「だから坊やだというのだ。君はいい友人であったが、今は敵同士だということを忘れるな!」
--ギレンの野望でキャスバル時にガルマと対峙すると自分の権力を使ってでも身の安全を保障すると投降を呼びかけるガルマに対しこのようなセリフが出る
-「アムロくんが同志になってくれて、ララァも喜んでいる」
--同じくギレンの野望でついにいろいろな因縁があったライバルと道を同じくしたシャアのセリフ。一部ファンではこのギレンの野望のキャスバルこそが冨野監督の言う「迷いを捨てて最強の戦士となったシャア」に近いのでは、という説もある。ちなみにゲーム中の基本能力の総合値はCCAシャアが出るまでキャスバルがトップであった((2位はクワトロ、3位は仮面シャアとハマーン))。
----
*【ゲーム内での活躍】
**機動戦士ガンダム 連邦VS.ジオン
ガンダムと同じく最高コスト帯での参戦。
後の可変機並みの圧倒的なブースト量と逃げ撃ちに適した射撃を持ち、コスト相応の最強クラスの一機であった。
**機動戦士ガンダム 連邦VS.ジオンDX
ブースト、射撃共に下方修正され落ち着いた性能に。
だが最大の難点はやはり宇宙専用機である(=地上ステージでは使えない)事。
足場の無い宙域ステージは当時から対戦・CPU戦共に嫌われる存在であった為、特にステージを選べる対戦で本機が出る幕は一切無かったのである。
尚、後の「NEXT PLUS」では使える腰部メガ粒子砲とロケットパンチは使えない。これがあればどんなに楽だったか…
**ガンダムVS.ガンダムNEXT PLUS
隠し機体として登場。コストは2000。
パイロットカットは1stでは珍しいシャアのノーマルスーツ姿になっている。
自軍の残コストが2000以下で撃墜されると「復活」、復活後は頭部のみで戦う事になり、武装が頭部メガ粒子砲とCSのみになる。
但し復活後はブーストの特性や武装の貧弱さなど戦闘力が絶望的に低くなる為、只の生殺しに終わる事も多い。
ジオングヘッドで耐久力の少ない[[ガンダム]]に専用格闘を喰らうと原作再現が可能と言いたいが、ジオングヘッドは常に空中判定の為まずお目に掛かる事は無い。
どうしてもやりたい場合は他の機体に行っているガンダムの地上格闘に巻き込む(まれる)しかない。
それにしても大気圏下でもフワフワ浮いてる光景は原作を知ってる人から見ると実にシュールである。
**EXVS.
コスト2000でDLCとして家庭版に追加参戦。
NEXTに引き続き最終決戦仕様のシャアが乗り込む。即死を免れたヘルメットの傷も健在。
シャアの声は今までになく勇ましく、[[サザビー]]に搭乗した0093シャアと比べると顕著。
解禁時は[[クシャトリヤ]]を上回る程の巨体・BD中の70年代スーパーロボットのような格好良いポーズ・コロンビアAAを体現したような前格・同時解禁の[[フリーダム>フリーダムガンダム]]とのビジュアル差・無限上昇バグ・シャゲダンとの相性の良さ・独特過ぎる武装などから、各所で(良くも悪くも)ネタにされた。
当初は緑ロックでも敵を追いかける両腕や、誘導がほとんどない(そのため、赤ロックで撃つ必要がほとんどないと考えられていた)武装を駆使して、敵のアウトレンジから射撃戦をするという一風変わった機体と考られていたが、強烈な銃口補正による接射を主軸とする近接型の戦法が開発され、その評価を大きく上げることになる。
誘導こそないものの、銃口補正に優れ接射すると横移動を取ることができ、さらにすべての武装にキャンセル補正無しでキャンセルすることのできる強力なメインが持ち味。
前格はガッツポーズをしながら前転宙返りをしてからスラスターを相手に向けて飛んでいくという特異な格闘(通称コロンビア)。どうやって推力を得ているのだろうか…
ある程度の速度で着地まで判定を出しながら落ち続けるので、上下の移動や急降下での着地、いざという時の悪あがき等、幅広い用途に使える。何よりそのまま着地しても着地硬直を大きく軽減することができ、特格メインキャンセルと組み合わると着地硬直を完全に無くすことができるため、着地を取るというこのゲームの基本を覆す動きができる。
今回も頭部分離による復活は健在。相変わらず貧弱なものの、判定が小さくなり、銃口補正と発生に優れた照射ビームのサブ射撃が使えるようになるため、こちらを攻撃し、ブーストを消費した相手の着地を取って当座を凌ぐ性能は復活武装持ちの機体でも屈指。
また、ガンダムの覚醒技をくらうことで原作再現が簡単に可能。前作のようなめんどくささはなく、手軽。
しかし、ネックなのはその図体の大きさ。着地硬直を消せるといっても、開幕覚醒溜めのブーメランが引っかかるレベルの横幅の広さと図体の大きさにより事故ヒットの恐怖が常に付きまとう。
そのためブーメランや移動撃ちゲロビのような、着地を狙わずとも当てられる武装が苦手。
また、トライアルミッションでは飾りと揶揄された脚部が付いた[[ジオング(完成機)]]が登場した。
**EXVS.FB
バーストアタックで全てのメガ粒子砲を一斉照射するようになった。
また、機動力が大幅に強化されたり、CSの頭部メガ粒子砲が誘導するようになったりして、攻撃性能が大幅に上昇した。
一方でメインの銃口補正が下方修正されているものの、接射は相変わらず強力である。
稼働当初は''ジオングだけ別のゲームをしている''とまで言わしめ、近接戦では2000コストながら3000コストを狩り殺す性能を誇り、勝ちを狙う組み合わせでは必ずジオングが絡むほどの恐ろしい強さを発揮していた。
特に、前格の着地でオーバーヒート時ですら即ブーストが回復するほどであった。
しかし4度のアップデートでメイン・サブ・前格・特格・機動力に下方修正を受け、2000相応の性能に弱体化した。
それでもなお、最初から最後まで環境の一角にいた。
**EXVS.MB
なんと2500コストに昇格。
各種の強化点・弱体化点はあるが、総合的には弱体化の向きが強い。ついでに新要素も皆無。
要するにコストは上昇するが性能は下がる、といった調整を受けたわけで、流石のジオングも地位は暴落。もはや前作優勝機体の面影は無いといっていい。
**GVS.
百式と同じく復活が削除された。
完成機も参戦せず。
**EXVS.2
後サブに腕部メガ粒子砲【放射】が追加された他、腕部収納速度がアップ。
**EXVS.2 XB
格闘CSとして[[リック・ドム]]呼び出しを獲得した。
左右に出現した二機がジャイアント・バズを二連射(合計四発)してくれる。
どことなくネクプラのモビルアシストであった[[ゲルググ]]呼び出しを思い起こさせるアクション。
しかしここからの前格キャンセルが可能なので、''呼び出した友軍を尻目に奇抜なポーズでかっ飛んでいく大佐''が散見される。
----
*【勝利・敗北ポーズ】(NEXT)
**勝利ポーズ
通常時:両手を広げてポーズを取る。
復活後:ジオングヘッドで立ってる(というか浮遊してる)だけ。モノアイが動いている。
**敗北ポーズ
通常時:海老反りのような感じで寝る。機体が大きく損傷している。
復活後:原作最後のように地に落ちて煙を吹いている。落ちる時は「ポテッ」といった感じか。
----
*【勝利・敗北ポーズ】(EXVSシリーズ)
**勝利ポーズ
通常時:NEXTと同じ。動作がより機敏になっている。
復活後:NEXTと同じ。モノアイが動いている。
**敗北ポーズ
通常時:海老反りのような感じで寝る。機体が大きく損傷している。
復活後:ジオングヘッドが地面に突っ伏している。
----
*【勝利・敗北ポーズ】(GVS)
**勝利ポーズ
通常時:EXVSシリーズと同じ
覚醒時:前進姿勢の状態で、右腕、左腕の順で撃つような仕草をしてポーズ
**敗北ポーズ
海老反りのような感じで寝る。機体が大きく損傷している
----
*【その他の活躍】
**ガンダムビルドファイターズ
第14話の第7回ガンプラバトル選手権世界大会予選第7ピリオドのガンプラレース最終第9レースで、水中用に指をクローとして下半身からヒートロッド4本とメガ粒子砲内蔵のクローアーム3本を生やし、意匠を多少変更しつつ赤と紫系に塗装した機体であるヘルジオング マリーンが登場。使用者はCと呼ばれるガンプラマフィアの男。
ベイカーの依頼により不正にレースに参加し、水中からの奇襲でレース中のイオリ・セイ&レイジの[[スタービルドストライクガンダム]]を捕らえて水中に引きずり込み、絡み付きからの叩きつけや電撃で長時間拘束したが、ラルさんが現実でCのGPベースを破壊した事で動きを止めた所を脱出され、スタービームキャノンで撃墜された。
第16話では世界大会会場内のガンプラ販売店でのレイジの練習中に、宇宙用にマリーンをベースに指を元に戻し、下半身からメガ粒子砲内蔵のクローアーム2本を生やしてツノの形状を変えたヘルジオング ギャラクシーが登場。
Cがプライドが許さないという理由でベイカーからの制止を無視してレイジのビギニングガンダムを襲撃して追い詰めたが、アイラ・ユルキアイネンのコマンドガンダムの介入で逆転され、最後はビームサーベルとコマンドナイフに貫かれて撃墜された。
**ガンダムビルドファイターズトライ
第7話の宮里学院高校で本機をベースにしたらしき機体であるジオ・ジオングが登場。使用者は宮里学院高校のチーム「Gマスター」のメンバーであるヤス・メグタ。
全日本ガンプラバトル選手権西東京予選の準々決勝戦後、スガ・アキラとのチームメンバーの座を賭けたバトルに敗北し、原型を留めていない残骸のみの登場となった。第9話の同決勝戦では、試合前にサカシタ・ヨミが会場に姿を現さなかったために代打として鞄から取り出されかけた姿が映った。
設定画も存在しないが、残骸の形状や僅かに見えた概形と名前から[[ネオ・ジオング]]の要素を取り入れた機体と思われる。
----
*【余談】
ジオングの没となった初期プランは全身を分離させてオールレンジ攻撃を仕掛けるという物だった。
これは後に[[ターンX]]に引き継がれた他、ゲーム『SDガンダム GGENERATION』シリーズにはターンXのように全身分離機構を搭載したグレート・ジオングが存在する。
また、[[機動戦士ガンダムUC]]にはジオングの名を受け継ぐ機体として[[シナンジュ]]をコア・ユニットとした[[ネオ・ジオング]]が登場する。
[[機動戦士クロスボーン・ガンダム スカルハート>機動戦士クロスボーン・ガンダム]]では正史かどうかはともかくパーフェクト・ジオング開発に関わる面白いエピソードが見られる。
----
|>|CENTER:ジオング&br()ZEONG|
|登場作品|[[機動戦士ガンダム]]|
|型式番号|MSN-02|
|全高|17.3m|
|重量|151.2t|
|所属|ジオン公国軍|
|武装|メガ粒子砲&br()有線式メガ粒子砲|
|搭乗者|シャア・アズナブル|
----
*【設定】
ジオン公国軍のニュータイプ専用モビルスーツ。
[[サイコミュシステム試験型ザク]]及びサイコミュ高機動試験型ザクIIのデータを基に、それまでMAにしか搭載されていなかったサイコミュ等のNT専用機の技術をMSに搭載し、ジオンの名を冠した公国軍の切り札。
小型化の難しいサイコミュを搭載した影響か、機体サイズは足の無い見た目なのに全高は[[ガンダム]]と同等の約18mと相当に大きい。
MSながら指を含め多数のメガ粒子砲を搭載し、更に腕を切り離す事で有線式オールレンジ兵器を高いニュータイプ能力が無くとも使用出来る。
コクピットは胸部と頭部にあるが、頭部は脱出艇になっており、口にあたる部分にはメガ粒子砲が搭載されているため頭部単独での戦闘も考慮されている。
劇中登場時の姿は80%の完成度とされるが、戦闘に必要な性能は100%出せたらしく、残り20%は上腕部の装甲や各部調整の事とされ、脚部ではないらしい。
脚部は無いが、メカニックマンのリオ・マリーニ曹長曰く「あんなの(足)は飾りです」との事。
足の付け根に相当する部分に大出力スラスターがあり、本機の姿勢制御はAMBACではなく全てスラスターで行うため、宙域での戦闘だけを見たら重りにしかならない脚部は要らないという割り切ったコンセプトなのだと思われる。
----
*【武装】
**メガ粒子砲
人間の口に当たる部分に1門、腰部に2門装備されたビーム砲。
**有線式メガ粒子砲
両腕部の指が砲口となっている5連装ビーム砲。
有線式サイコミュにより、腕部を射出し、オールレンジ攻撃を可能とする。
----
*【原作の活躍】
一年戦争におけるシャア・アズナブルの最終搭乗機として登場。
パイロット未定だった所を、キシリア・ザビの命で乗機を失っていたシャアに与えられ、ア・バオア・クー要塞Sフィールドでの連邦艦隊迎撃のため出撃。
シャアは慣熟も済ませていないぶっつけ本番ながらその火力をもって多数の[[サラミス]]、[[ジム]]、[[ボール]]などを撃墜する。
アムロ・レイの[[ガンダム]]との邂逅では射撃を尽く回避され、MS隊の援護を優先したアムロの判断でその場での決着は見送られ、シャアも機体を見失った。
その後連邦軍MS隊が要塞に取り付いた頃にガンダムを再発見するも、直撃弾を多数受けて両腕も失いながら直撃を与えて左腕を破壊して見せる。そして遂には胴体部を破壊されるも頭部で離脱し、反撃で頭部を破壊して要塞内部に退避した。
最後は要塞内部にて頭部メガ粒子砲でガンダムを大破させるものの、同時にガンダムからのビーム・ライフル(通称「ラスト・シューティング」)によって側頭部を破壊されて誘爆、墜落して機体は喪失した。
80%の完成度、シャアにとって初めて乗る足が無い機体、未知数のシャアのNT能力、初めて使用するサイコミュ、最終決戦で調整無しのぶっつけ本番…と不安要素を挙げればきりが無い。
この機体を押し付けられたシャアは複雑な心境だったのだろうか…
----
*【搭乗者】
**シャア・アズナブル
CV:池田 秀一
ジオン公国軍の「赤い彗星」の異名を持つエースパイロット。
ソロモン攻防戦で[[乗機のゲルググ>シャア専用ゲルググ]]がガンダムとの戦いで中破し、ララァ・スンと[[エルメス]]を失ってしまう。
ア・バオア・クー攻防戦にて、久しぶりにノーマルスーツを着て搭乗している((一応、最初のサイド7潜入時に着ていたがザクIIに乗り換えたときにわざわざ脱いでいた))。
ジオングの性能をフルに発揮して多数の艦艇・MSを撃破するが、ガンダムと相討ちに持ち込む形で撃破されてしまう。
その後はセイラの制止の中、生身でフェンシングによる戦いを行うが、やはりここも相討ち((シャアはヘルメットのバイザーを突き破られて額ギリギリ、アムロは二の腕を突き刺された))となり、爆発に巻き込まれて決着はつかなかった。
セイラと別れた後に宿敵であるザビ家最後の生き残りのキシリアをバズーカで狙撃して殺害し、アクシズへと脱出した。
[[7年後>機動戦士Zガンダム]]、地球圏に帰還した彼は「[[クワトロ・バジーナ>百式]]」として反地球連邦政府組織「エゥーゴ」に参加する。
***【原作名台詞】
-「さて問題は、この私にララァ程の素養があるかどうかだ。」
--ジオングで出撃する際のセリフ。シャア自身が自分のNT能力とサイコミュをララァのNT能力とエルメスサイコミュと比べて確かめようとしている模様。
-「見えるぞ、私にも敵が見える!」
--ア・バオア・クー攻防戦でガンダムとの最終決戦に挑む際のセリフ。シャアがうまくNT能力を使いこなせたおかげで、ア・バオア・クーに取りついたガンダムを発見することができたとされる。
-「ヘルメットが無ければ即死だった」
--最終回でのアムロとのフェンシングの際、アムロの剣が額に刺さるはずだったが、ヘルメット(と仮面)があったおかげで直撃は免れた際のセリフ。こちらはネタで引用される場合が多い。ちなみに、アムロはシャアの額に剣が刺さる決定打であったのに対し、シャアはアムロの右の二の腕を少し貫いていた。シャア…
--もっともヘルメットのお蔭で結果として無事で、最終的にキシリアを倒せたシャアに対してアムロは腕のケガで[[コア・ファイター]]をガンダムから分離する事ができずに窮地に陥っており、シャアは負けたわけではないとこれを擁護する声もある。
-「ガルマ、私の手向けだ。姉上と仲良く暮らすがいい」
--キシリアを狙撃する直前、この結果ザビ家殲滅というシャアの復讐劇は終劇となる。&br()しかしなんだかんだでガルマのことは気にしていたようだ。
--このシーンはこのシーンで、宇宙船(それも軍艦)の窓が歩兵用のバズーカで貫通する程度の強度しかないのかとネタにされることも。
***【ゲーム名台詞】
-「だから坊やだというのだ。君はいい友人であったが、今は敵同士だということを忘れるな!」
--ギレンの野望でキャスバル時にガルマと対峙すると自分の権力を使ってでも身の安全を保障すると投降を呼びかけるガルマに対しこのようなセリフが出る
-「アムロくんが同志になってくれて、ララァも喜んでいる」
--同じくギレンの野望でついにいろいろな因縁があったライバルと道を同じくしたシャアのセリフ。一部ファンではこのギレンの野望のキャスバルこそが冨野監督の言う「迷いを捨てて最強の戦士となったシャア」に近いのでは、という説もある。ちなみにゲーム中の基本能力の総合値はCCAシャアが出るまでキャスバルがトップであった((2位はクワトロ、3位は仮面シャアとハマーン))。
----
*【VS.シリーズの活躍】
**機動戦士ガンダム 連邦VS.ジオン
ガンダムと同じく最高コスト帯での参戦。
後の可変機並みの圧倒的なブースト量と逃げ撃ちに適した射撃を持ち、コスト相応の最強クラスの一機であった。
**機動戦士ガンダム 連邦VS.ジオンDX
ブースト、射撃共に下方修正され落ち着いた性能に。
だが最大の難点はやはり宇宙専用機である(=地上ステージでは使えない)事。
足場の無い宙域ステージは当時から対戦・CPU戦共に嫌われる存在であった為、特にステージを選べる対戦で本機が出る幕は一切無かったのである。
尚、後の「NEXT PLUS」では使える腰部メガ粒子砲とロケットパンチは使えない。これがあればどんなに楽だったか…
**ガンダムVS.ガンダムNEXT PLUS
隠し機体として登場。コストは2000。
パイロットカットは1stでは珍しいシャアのノーマルスーツ姿になっている。
自軍の残コストが2000以下で撃墜されると「復活」、復活後は頭部のみで戦う事になり、武装が頭部メガ粒子砲とCSのみになる。
但し復活後はブーストの特性や武装の貧弱さなど戦闘力が絶望的に低くなる為、只の生殺しに終わる事も多い。
ジオングヘッドで耐久力の少ない[[ガンダム]]に専用格闘を喰らうと原作再現が可能と言いたいが、ジオングヘッドは常に空中判定の為まずお目に掛かる事は無い。
どうしてもやりたい場合は他の機体に行っているガンダムの地上格闘に巻き込む(まれる)しかない。
それにしても大気圏下でもフワフワ浮いてる光景は原作を知ってる人から見ると実にシュールである。
**EXVS.
コスト2000でDLCとして家庭版に追加参戦。
NEXTに引き続き最終決戦仕様のシャアが乗り込む。即死を免れたヘルメットの傷も健在。
シャアの声は今までになく勇ましく、[[サザビー]]に搭乗した0093シャアと比べると顕著。
解禁時は[[クシャトリヤ]]を上回る程の巨体・BD中の70年代スーパーロボットのような格好良いポーズ・コロンビアAAを体現したような前格・同時解禁の[[フリーダム>フリーダムガンダム]]とのビジュアル差・無限上昇バグ・シャゲダンとの相性の良さ・独特過ぎる武装などから、各所で(良くも悪くも)ネタにされた。
当初は緑ロックでも敵を追いかける両腕や、誘導がほとんどない(そのため、赤ロックで撃つ必要がほとんどないと考えられていた)武装を駆使して、敵のアウトレンジから射撃戦をするという一風変わった機体と考られていたが、強烈な銃口補正による接射を主軸とする近接型の戦法が開発され、その評価を大きく上げることになる。
誘導こそないものの、銃口補正に優れ接射すると横移動を取ることができ、さらにすべての武装にキャンセル補正無しでキャンセルすることのできる強力なメインが持ち味。
前格はガッツポーズをしながら前転宙返りをしてからスラスターを相手に向けて飛んでいくという特異な格闘(通称コロンビア)。どうやって推力を得ているのだろうか…
ある程度の速度で着地まで判定を出しながら落ち続けるので、上下の移動や急降下での着地、いざという時の悪あがき等、幅広い用途に使える。何よりそのまま着地しても着地硬直を大きく軽減することができ、特格メインキャンセルと組み合わると着地硬直を完全に無くすことができるため、着地を取るというこのゲームの基本を覆す動きができる。
今回も頭部分離による復活は健在。相変わらず貧弱なものの、判定が小さくなり、銃口補正と発生に優れた照射ビームのサブ射撃が使えるようになるため、こちらを攻撃し、ブーストを消費した相手の着地を取って当座を凌ぐ性能は復活武装持ちの機体でも屈指。
また、ガンダムの覚醒技をくらうことで原作再現が簡単に可能。前作のようなめんどくささはなく、手軽。
しかし、ネックなのはその図体の大きさ。着地硬直を消せるといっても、開幕覚醒溜めのブーメランが引っかかるレベルの横幅の広さと図体の大きさにより事故ヒットの恐怖が常に付きまとう。
そのためブーメランや移動撃ちゲロビのような、着地を狙わずとも当てられる武装が苦手。
また、トライアルミッションでは飾りと揶揄された脚部が付いた[[ジオング(完成機)]]が登場した。
**EXVS.FB
バーストアタックで全てのメガ粒子砲を一斉照射するようになった。
また、機動力が大幅に強化されたり、CSの頭部メガ粒子砲が誘導するようになったりして、攻撃性能が大幅に上昇した。
一方でメインの銃口補正が下方修正されているものの、接射は相変わらず強力である。
稼働当初は''ジオングだけ別のゲームをしている''とまで言わしめ、近接戦では2000コストながら3000コストを狩り殺す性能を誇り、勝ちを狙う組み合わせでは必ずジオングが絡むほどの恐ろしい強さを発揮していた。
特に、前格の着地でオーバーヒート時ですら即ブーストが回復するほどであった。
しかし4度のアップデートでメイン・サブ・前格・特格・機動力に下方修正を受け、2000相応の性能に弱体化した。
それでもなお、最初から最後まで環境の一角にいた。
**EXVS.MB
なんと2500コストに昇格。
各種の強化点・弱体化点はあるが、総合的には弱体化の向きが強い。ついでに新要素も皆無。
要するにコストは上昇するが性能は下がる、といった調整を受けたわけで、流石のジオングも地位は暴落。もはや前作優勝機体の面影は無いといっていい。
**GVS.
百式と同じく復活が削除された。
完成機も参戦せず。
**EXVS.2
後サブに腕部メガ粒子砲【放射】が追加された他、腕部収納速度がアップ。
**EXVS.2 XB
格闘CSとして[[リック・ドム]]呼び出しを獲得した。
左右に出現した二機がジャイアント・バズを二連射(合計四発)してくれる。
どことなくネクプラのモビルアシストであった[[ゲルググ]]呼び出しを思い起こさせるアクション。
しかしここからの前格キャンセルが可能なので、''呼び出した友軍を尻目に奇抜なポーズでかっ飛んでいく大佐''が散見される。
----
*【勝利・敗北ポーズ】(NEXT)
**勝利ポーズ
通常時:両手を広げてポーズを取る。
復活後:ジオングヘッドで立ってる(というか浮遊してる)だけ。モノアイが動いている。
**敗北ポーズ
通常時:海老反りのような感じで寝る。機体が大きく損傷している。
復活後:原作最後のように地に落ちて煙を吹いている。落ちる時は「ポテッ」といった感じか。
----
*【勝利・敗北ポーズ】(EXVSシリーズ)
**勝利ポーズ
通常時:NEXTと同じ。動作がより機敏になっている。
復活後:NEXTと同じ。モノアイが動いている。
**敗北ポーズ
通常時:海老反りのような感じで寝る。機体が大きく損傷している。
復活後:ジオングヘッドが地面に突っ伏している。
----
*【勝利・敗北ポーズ】(GVS)
**勝利ポーズ
通常時:EXVSシリーズと同じ
覚醒時:前進姿勢の状態で、右腕、左腕の順で撃つような仕草をしてポーズ
**敗北ポーズ
海老反りのような感じで寝る。機体が大きく損傷している
----
*【その他の活躍】
**ガンダムビルドファイターズ
第14話の第7回ガンプラバトル選手権世界大会予選第7ピリオドのガンプラレース最終第9レースで、水中用に指をクローとして下半身からヒートロッド4本とメガ粒子砲内蔵のクローアーム3本を生やし、意匠を多少変更しつつ赤と紫系に塗装した機体であるヘルジオング マリーンが登場。使用者はCと呼ばれるガンプラマフィアの男。
ベイカーの依頼により不正にレースに参加し、水中からの奇襲でレース中のイオリ・セイ&レイジの[[スタービルドストライクガンダム]]を捕らえて水中に引きずり込み、絡み付きからの叩きつけや電撃で長時間拘束したが、ラルさんが現実でCのGPベースを破壊した事で動きを止めた所を脱出され、スタービームキャノンで撃墜された。
第16話では世界大会会場内のガンプラ販売店でのレイジの練習中に、宇宙用にマリーンをベースに指を元に戻し、下半身からメガ粒子砲内蔵のクローアーム2本を生やしてツノの形状を変えたヘルジオング ギャラクシーが登場。
Cがプライドが許さないという理由でベイカーからの制止を無視してレイジのビギニングガンダムを襲撃して追い詰めたが、アイラ・ユルキアイネンのコマンドガンダムの介入で逆転され、最後はビームサーベルとコマンドナイフに貫かれて撃墜された。
**ガンダムビルドファイターズトライ
第7話の宮里学院高校で本機をベースにしたらしき機体であるジオ・ジオングが登場。使用者は宮里学院高校のチーム「Gマスター」のメンバーであるヤス・メグタ。
全日本ガンプラバトル選手権西東京予選の準々決勝戦後、スガ・アキラとのチームメンバーの座を賭けたバトルに敗北し、原型を留めていない残骸のみの登場となった。第9話の同決勝戦では、試合前にサカシタ・ヨミが会場に姿を現さなかったために代打として鞄から取り出されかけた姿が映った。
設定画も存在しないが、残骸の形状や僅かに見えた概形と名前から[[ネオ・ジオング]]の要素を取り入れた機体と思われる。
----
*【余談】
ジオングの没となった初期プランは全身を分離させてオールレンジ攻撃を仕掛けるという物だった。
これは後に[[ターンX]]に引き継がれた他、ゲーム『SDガンダム GGENERATION』シリーズにはターンXのように全身分離機構を搭載したグレート・ジオングが存在する。
また、[[機動戦士ガンダムUC]]にはジオングの名を受け継ぐ機体として[[シナンジュ]]をコア・ユニットとした[[ネオ・ジオング]]が登場する。
[[機動戦士クロスボーン・ガンダム スカルハート>機動戦士クロスボーン・ガンダム]]では正史かどうかはともかくパーフェクト・ジオング開発に関わる面白いエピソードが見られる。
----