ガンダム・バルバトス

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ガンダム・バルバトス」を以下のとおり復元します。
|>|CENTER:ガンダム・バルバトス&br()GUNDAM BARBATOS|
|登場作品|[[機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ]]|
|型式番号|ASW-G-08|
|全高|18.0m|
|重量|28.5t|
|所属|鉄華団|
|搭乗者|三日月・オーガス|
|武装|メイス&br()ガントレット&br()300mm滑腔砲&br()ワイヤークロー&br()太刀&br()迫撃砲&br()170mm機関砲&br()レンチメイス|
|特殊機能|阿頼耶識システム|
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*【設定】
約300年前に勃発した大戦「厄祭戦」の時代に開発された旧世紀のモビルスーツ。
MSの動力炉である「エイハブ・リアクター」を1対2基搭載し出力同調による相乗高効率・高出力化を可能にする「ツインリアクターシステム」やシリンダー式フレーム駆動を採用した「ガンダム・フレーム」を採用しており、さらに本機は汎用性を重点においた調整が施されており、多数のハードポイントと統一された部品規格という強みを利用して、多数の武装を扱うことができる。
ポスト・ディザスターの世界におけるMSは、エイハブ・リアクターから発生するエイハブ粒子により機体のナノラミネートアーマーが硬質化し、これにより射撃攻撃に対しては高い防御力を誇っている。
本機もその例外ではないが、その出力はクリュセ・ガード・セキュリティの動力炉としても利用されていただけあって非常に高く、基地の全エネルギーをバルバトス一機で賄えたほど。
高出力から来るパイロットへの負担もエイハブ粒子を用いたイナーシャルコントロールによって軽減に成功している。
ただし、ガンダム・フレームそのものは先述のツインリアクターシステムの並列稼動調整が困難だったり整備性をあまり考慮していないなどの問題があったため、ロールアウトされた機体は72機にとどまり、300年経過したこの時代で現存する機体はバルバトス、[[キマリス>ガンダム・キマリストルーパー]]、[[グシオン>ガンダム・グシオンリベイク]]、外伝に登場するアスタロトやウヴァル達を含めて26機となっている。
ただ、激戦だった厄祭戦で実戦投入されたにも関わらず300年間動かせる機体が現存しているというのは、自己診断・自己修復を行える[[∀ガンダム]]以外では前代未聞。
本機に至っては、発見当時が本編開始から50年近く前なので、約250年間火星の砂漠に放置されていたにも関わらず、エイハブ・リアクターは問題なく稼働しており、動力源となっていた間は不必要だった各種駆動部も、経年劣化は起こしているものの、実戦に耐える状態となっている。
また、本機は再稼働時に阿頼耶識システムによる有機デバイスシステムを搭載している。当初は未調整であったため三日月・オーガスが鼻血を大量に出して気絶してしまうほどの負荷がかかっていたが、調整により大幅に軽減された…のだが、実は調整後もリミッターは必要最低限しか設定しておらず、他のパイロットでは乗ることすら不可能な、完全な三日月専用機となっている。

名称の由来はレメゲトン第一章「ゴエティア」の72柱(俗に言うソロモン72柱)の序列第八の悪魔「バルバトス」。
ガンダム・フレームの製造数も同じ72となっている。
型式番号と序列が一致しており、バルバトスの場合は末尾に「G-08」が付いている。
これは同じガンダム・フレーム機のグシオン、キマリスにも共通した特徴である。

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*【各形態について】
**第1形態
CGS社長マルバ・アーケイに発見された状態。
装甲は経年劣化しており、両肩はフレームが剥き出しとなっている。

**第2形態
鹵獲した[[グレイズ]]の肩アーマーを取り付け、装甲を補強した状態。
カラーリングもグレイズの緑からバルバトスの白と青に塗装されている。

**第3形態
低軌道ステーションの戦闘で失われた左腕のガントレットの代わりに[[ジュヴァルベ・グレイズ]]のワイヤークローを取り付けた状態。

**第4形態
テイワズのデータベースに記録されていた厄祭戦時代の姿を再現した状態。
当時の性能を取り戻すには至っていないが、重量バランスが改善されエイハブ・リアクターの出力も向上している。

**第5形態
モンターク商会から提供された部品を使用して改修した状態。
対ガンダム・キマリス戦を想定しており、胸部にリアクティブアーマーを装備している。
また、腰部にはシュヴァルベ・グレイズのブースターユニットを増設する事で機動力を強化している。

**第5形態地上戦仕様
地上戦に合わせて第5形態を調整した状態。
脚部のサスペンションを調整し、重心を上げることで初動時の反応速度を上げ、重力下での機動性向上に繋げている。
また、これまでの主武装だったメイスに代わってレンチメイスを装備している。

**第6形態
最終決戦に向けて改修した状態で長期戦を想定している。
胸部にはコクピットブロックを保護する追加装甲を、両肩部にはグレイズリッターの装甲を、腰部にはスラスターユニットを装備している。

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*【武装説明】
**メイス
本機、そして本作を象徴する大型質量打撃兵装。
MSのフレームにも採用されている高硬度レアアロイ製の鎚鉾で、並大抵の射撃が通用しないMS戦においてはこういった白兵武器による攻撃が有効とされている。
また、柄頭にパイルバンカーが内蔵されており(柄が折れていても使える)、背部に収める際は柄の上半分を縮めた短縮状態で背負う。
ガンダムシリーズの中でも類を見ない異彩を放つ装備であり活躍も多いため人気が高く、一部では「鉄血メイス」の愛称で親しまれている。
初戦でオーリス・ステンジャのグレイズを文字通り叩き潰し、バルバトスの鮮烈なデビューを飾るのに一役買った。
以降形態を問わず装備していることが多いが、なにかと投擲することが多く、大気圏突入時に予備を使いきった。
第一期最終話のラストカットでもスペースデブリ(宇宙ゴミ)の一つとして登場。最後まで印象的なアイテムとなった。

余談だが、鉄血のオルフェンズは[[機動戦士ガンダム00]]と同時期に企画されており、天使の名を持つ[[ガンダムエクシア]]は空から、悪魔の名を持つガンダム・バルバトスは地面から現れるという対になるような登場をした。

**ガントレット
第一、第二形態の左腕に装着されていた装備。
バルバトスの正式装備と思われるが詳細は不明。
宇宙におけるギャラルホルンとの戦闘でマクギリス・ファリドの搭乗するシュヴァルベ・グレイズの攻撃で失われてしまった。

**300mm滑腔砲
鉄華団が用意した大口径の射撃兵装で、装填弾数は12発。
背中のアタッチメントに装着され、使用しない時は砲身を折り畳み同軸機銃ブロックを縮めた短縮形態となる。
無重力空間での使用を想定しており、命中精度よりも威力が重視されている。
主に敵の体勢を崩して接近への布石にするだけでなく、中距離射撃でも最低限の損傷を負わせることは可能なようで、接射ではMSの撃破に成功している。
こちらも複数用意されており、地上ではグシオン・リベイクが2挺装備して狙撃に使用していた。

見た目からも勘違いされやすいが、本武装は戦車砲で使われている滑腔砲(かっこうほう)ではなく、オリジナルの滑空砲(かっくうほう)で、しっかりとライフリングされている大型ライフルである。
しかしMB-ON公式サイトでの名称は「滑腔砲」となっている…のだが、実は後に発売されたムック本等の情報から滑空砲は誤記だった事が判明した。
勿論滑腔砲なので、ライフリングされておらず(なのでプラモの説明書で書いてあったような「ライフル」ではない)、弾も戦車(現実のものから、ガンダムで言えば[[ヒルドルブ]]とか)が使っているAPFSDS弾から装弾筒と安定翼を取っ払った様な物である。

**ワイヤークロー
第三形態の左腕に装着されたシュヴァルベ・グレイズのワイヤークロー。
上記のギャラルホルンとの戦闘でガントレットを失うも、ガエリオ機のクローがバルバトスにくっついたまま戦闘が終了したため、そのまま回収し装備された。
そのパワーは、隕石にメイスのバンカーを打ち込んで機体をある程度固定した状態とはいえ、高機動型の百里を引き寄せる事が可能で、その際ワイヤー自体が千切れる気配すら無かったため、かなり丈夫な作りの模様。
三日月はタービンズとの戦闘で使用したが、直後に第四形態へ改修されたため出番は少ない。

**太刀
第四形態への改修によって新たに装備された近接白兵戦用の装備。
歳星によって錬成されたもので本来の「刀剣」として扱う分には軽量で扱い易い物。
だが三日月は無学な少年兵であり剣術の様な「得物を扱う専門の訓練」は当然受けていない為、彼にとっては扱い辛いものだったようで、マン・ロディやガンダム・グシオンのコクピットを上から串刺しにしたように、関節部等の装甲を施せない部分への局所への刺突攻撃などでしか用いていなかった。
また、カルタ隊との戦闘直前には「これ、使いづらいんだよなぁ…」と愚痴をこぼしており、代わりにレンチメイスを装備して出撃した。
しかしエドモントンにおける[[グレイズ・アイン]]戦では「使い方がわかってきた」様でグレイズ・アインに対し本来の刀剣の扱いである「斬撃」を叩き込み、とどめを刺すというまさかの大活躍を見せた。
VSシリーズではフォースでもMBONでも1形態でも4形態でも大いに有効活用されている。

**迫撃砲
第5形態の両腕部に装備された火器。

**170mm機関砲
第5形態の両腕部に装備された火器。
追撃砲とは換装式になっている。

**レンチメイス
第五形態地上戦仕様以降に装備された新武装。
鈍器・万力として使用するだけでなく内部に仕込まれているチェーンソーで敵機を切断できる。
おそらくモンターク商会の補給物資の中に含まれていた物だと思われる。

余談だがコロコロコミックでのレンチメイスの紹介が&bold(){「ならばこっちも残虐だ!」「ヤバい敵にはもっとヤバい武器で!」}と児童誌の内容としてはクレイジーなことになっている。もっとも、同誌におけるグレイズアインの紹介は&bold(){「ガンダム史上最も残虐なラスボス」}となっていたし、アインのことを考えるとそれもあながち間違いではない。

**阿頼耶識システム
脊髄に接続用のピンとナノマシンを埋め込んで、脳内に擬似的な空間認識能力を拡大させる他、機体とパイロットを直接繋ぐ事で、情報をモニターにではなくパイロットの脳内に伝達するマン・マシーンインターフェイス。
名前の元ネタは仏教用語で5つの感覚と3つの意識を含む八識(唯識)の一つ、その深層無意識に当たる阿頼耶識(アラヤシキ)から。
元々は厄祭戦時に考案されたもので、上記の通りモニターへの表示というワンクッションを置かない事で、情報の的確な認識や、機体操縦の補助を行えるのだが、麻酔なしでの施術・失敗したら身体機能に異常が発生してベッド生活か死亡・ナノマシンが成長期の子供(後に二期の描写から17歳位で施術不可になるらしい事が分かっている)にしか定着しないと、悪い方向に三拍子揃っているという非人道的なシステム。
地球圏では勿論禁止されているが、一部のPMCや海賊といった組織では、子供達に教育を与える必要が無くなるため、ヒューマン・デブリや教育を受けていない少年兵達に施術を義務化しているところもある。
阿頼耶識システムを施された子供達はヒューマン・デブリや貧困層出身なのも相俟って、宇宙ネズミとして蔑みの対象となり、チョコレートの隣の人ことガエリオ・ボードウィンは育ちも相まってか若干潔癖症気味なのもあって(口はやや悪いが、基本的には善人)、機器を身体に埋め込む事を知った際に吐き気を催す程の嫌悪感を示している

実は、ギャラルホルンでは秘密裏に研究が続行していたらしく、上記の条件に該当しないながらも鉄華団との戦闘で瀕死の重傷を負ったアイン・ダルトンが施術を受け、MS[[グレイズ・アイン]]の生体ユニットどころか&bold(){MSと一体化した姿}となり(苦渋の決断で施術を依頼した)ガエリオ(と視聴者)は大きなショックを受けた。詳細はリンク先参照。

ただ、手術に失敗したら一生寝たきりになる上、ガンダムフレームに乗って力を引き出しすぎると体を持っていかれ、さらには基本子供にしかつけることのできない阿頼耶識の方が効果も副作用も残忍さも上に感じられるかも。どちらも碌な物ではないが。

尚、女性の阿頼耶識使用者は劇中では未登場。これに関しては、女性ならば、戦闘の道具よりも召使いや性の相手で売買したほうが、メリットがあるためと思われる(これはこれで嫌だが)。

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*【原作での活躍】
CGSの社長マルバ・アーケイが火星の砂漠地帯にて本機を発見。
エイハブ・リアクターが未だに稼動可能状態だったためにCGSの基地の動力源として利用していたが、ギャラルホルンの襲撃を契機に本機は再び動き出すことになった。
製造から300年経過していたため装甲の劣化が激しく本来の性能を発揮できずにいたものの、初陣ではオーリス・ステンジャの[[グレイズ]]を撃破し、後日決闘を挑んできたクランク・ゼントのグレイズも撃破。両名は戦死した。
その後は撃墜・鹵獲したグレイズの肩装甲で剥き出しであった肩フレームを補ったり(第二形態)、損傷した左腕をガエリオ・ボードウィンのシュヴァルべ・グレイズから奪ったワイヤークローで改修していた(第三形態)が、メカニックたちがMSに精通していなかったことによる整備不良は否めず、タービンズとの戦闘で大きな不利を強いられた。

その後、鉄華団が正式にテイワズの下部組織として参入した際には、代表のマクマード・バリストンが三日月を気に入ったことで、気紛れに予算上限なしでのオーバーホールを命じ、歳星のメカマンたちが残されていたデータベースを参考に修復を行い、当時の姿に最も近いとされる「第四形態」となった。

以降ブルワーズとの戦闘をはじめ、しばらく、第四形態での活躍が続くが、マクギ…モンターク商会の謎の仮面の男「モンターク」のパーツ提供により、「第五形態」へ改修された。大気圏突入の際は第五形態で戦闘を行い、追加ブースターを装備したキマリスを圧倒する。地球到着後、タービンズの整備担当エーコ・タービンの協力の下地上戦仕様に改修される。

そして最終決戦に向けて、胸部に追加装甲と撃破したグレイズリッターの肩装甲を装着し、長期戦に対応した「第六形態」となった。エドモントンでギャラルホルンとの長期戦になり、三日月への復讐に燃えるアイン・ダルトンのグレイズアインとの戦闘で中破するもののこれを撃墜。無事に蒔苗東護ノ介とクーデリアたちを会議場に送り届け、鉄華団の仕事を完遂させた。
しかし、アイン戦で阿頼耶識システムのリミッターを限界まで解除した副作用により、三日月はバルバトスに乗っていない時は右目と右腕が不自由になった。

第2期では[[さらなる改修をされた姿>ガンダム・バルバトスルプス]]になっている。

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*【パイロット説明】
**三日月・オーガス
CV:河西健吾

CGS参番組所属の少年。
幼少期よりオルガ・イツカと共に過ごしており、兄弟以上の信頼関係を築いている。
オルガからの愛称は「ミカ」、他のメンバーからは同い年や年上からは「三日月」、年下からは「三日月さん」と名前で呼ばれている。
三度の阿頼耶識システムの過酷な施術を受けながらも生還している。
システムによる空間認識能力に優れ、システムを介して操縦するバルバトスとの相性は良好な模様。
モビルワーカーの操縦技術も参番組の中でもトップクラスで、その力量を買われてガンダム・バルバトスのパイロットを務めることになった。

無愛想ながらも、おおらかで仲間思いな性格。
火星ヤシと呼ばれるデーツに似た果実が好物でしょちゅう食べている。
身分に関係なく他者を自然体で捉えており、クーデリア・藍那・バーンスタインに対しても歯に衣着せぬ物言いが多い。
CGSの大人たちや初期のクーデリア、クランク・ゼントのように自分たちを(意識・無意識含め)見下している相手には言動が更にぶっきらぼうになる一方で、仲間のためならいかなる犠牲も厭わないところもあり(オルガもこれを踏まえて彼を「矛盾の塊」と評している)、ビスケットの妹のクッキーとクラッカが車に轢かれた(と勘違いした)時は、チョコレートの隣の人ことガエリオの首を締め上げ、仲のいい少女アトラ・ミクスタが危険な目にあったときは、殺意をむき出しにしていた(どちらもビスケットの祖母のサクラやアトラが止めなければ大惨事になっていただろう)。
過去の凄惨な境遇から「強くなければ生き残れない」という価値観を持っている。

将来の夢は「農場を経営したい」とのことだが、碌な教育を受けてこなかったためか&bold(){そもそも基礎教育を受けてないので識字で手一杯で字を書く事すらできない}という、主に理工学系が得意なガンダムシリーズの主人公としては前代未聞の設定がある。
ある意味ではこの作品で取り上げられる経済的困窮からくる格差や、ほぼ人間扱いされていない少年たちの凄惨な現実を表しているといえる。その後クーデリアの提案により、他の少年たちを集めて字の読み書きを練習することになった。オートパイロットでの長距離航行時にも勉強をしている姿が見られる。

第3話でクランクを射殺したシーンは視聴者に大きな衝撃を与えている。
三日月の側からすればクランクの行動・言動は

-子供達に戦う必要は無いと言いながら、同じ子供であり捕まったら殺されるであろうクーデリアの引き渡しを要求
-三日月側が勝利した時のフォローは一切無し
-最期まで三日月の怒りに気付かずに介錯を求める

といった自分勝手かつ、無意識に子供達を見下していると思える行動を取っている(オルガ風に言うなら、全く筋が通っていない)。
実際、戦闘中の三日月は非常に不機嫌だった。

クランク自身は腐敗化しているギャラルホルンにしては珍しく、善良かつ部下思いで、決闘に関しても上司コーラル・コンラッドの命令に従わざるを得ず、苦渋の決断の末にとった行動ではあったのだが、上記のように筋の通っていない考えが反感を買ってしまった。その上、皮肉にも(事情を知らない)部下アイン・ダルトンが、クランクの意向に反して復讐に囚われる結果にもなる。

***【原作名台詞】
-ねえオルガ、次はどうすればいい?
--三日月が幼少期よりいつもオルガに言っていた台詞。信頼関係以上に、彼がオルガに依存して行動していることを表すセリフでもある。しかし、三日月も単にオルガに全てを任せている訳ではない。

-けどさ、それってつまり…&bold(){俺等は対等じゃないって事ですよね}
--案内を頼んだクーデリアから「あなた達と対等の立場になりたいと思って」と(満面のドヤ顔付きで)握手を求められて。手が汚れている事を教えた後に彼女の「自覚のない見下し」に対して。

-こいつは、死んでいい奴だから
--ガンダム・グシオンに止めを刺す際に、日常の会話とも思える程の穏やかな声でこの台詞を言い放った。グシオンのパイロットのクダル・カデルは昌弘・アルトランド達ヒューマン・デブリに対してサンドバッグ同然に暴行を加え、MSのパーツ以下に扱うような非情な人物であり、それを知る視聴者の声を体現した台詞とも。しかし、三日月がそれを知るはずもなく、傍から聞けばとんでもないことを言っているように思える。そして視聴者の中には、三日月に恐怖を覚えた人もいるほど。たぶん三日月からすれば「オルガの邪魔をする=自分たちの敵→死んでもいい」といったあたりか。

-そうだ…俺はその場所が見たい…!お前はどうだ?バルバトス!
--大気圏降下中にオルガの言っていた「行くんだよ、ここじゃないどこかに」という言葉を思い出した際に。バルバトスもそれに応えるかのように起動、無事に大気圏を突破できた。

-あれが、三日月…
--地球に降下した際、自分の名前と同じ三日月を見て。

-オルガ、次は俺どうすればいい?&br()ダメだよオルガ、俺はまだ止まれない&br()教えてくれオルガ、ここが俺たちの場所なの?&br()そこに着くまで俺は止まらない、止まれない&br()決めたんだ、あの日に決まったんだ
-ねぇ何人殺せばいい?あと何人殺せばそこへ着ける?&br()教えてくれオルガ、オルガ・イツカ&br()連れて行ってくれるんだろ?俺は次どうすればいいんだ&br()ああそうだよ連れてってくれ&br()次は誰を殺せばいい?何を壊せばいい?&br()オルガが目指す場所へ行けるんだったら何だってやってやるよ
--ビスケットの死に落ち込み、今までの威勢を失ったオルガに対して三日月は胸ぐらを掴みながら彼なりに喝を入れる。もはや狂気しか感じない文面だが、「最高に粋がっているオルガ・イツカ」を誰よりも知り、信頼している三日月の言葉だからこそオルガも立ち直(らざるをえなか)ったのだろう。だがその信頼はオルガにとっては重いプレッシャーでもあったが。
--ちなみにこのシーン、三日月役の川西氏が最初はオルガを励ますような演技をしたところ監督たちから「オルガを追い詰めるような感じで」と演技指導されたそうな。それを聞いたファンからは「バルバトスじゃなくて三日月の方が悪魔なんじゃねぇか」「やっぱすげぇよミカは」と思ったとか。
--何人殺せばいい?でヒイロ・ユイを思い出す人もいるが言ってるニュアンスは180度違う。三日月はオルガのためになら何人でも殺すという決意だが、ヒイロは何人殺せば殺さなくていいのかと意味になっている

-おい、バルバトス。いいから寄越せ、お前の全部…!
-まだだ…!もっと、もっと…!もっと寄越せ、バルバトス!!
--グレイズアイン戦にて阿頼耶識のリミッターを解除しながら。今までの相手と違い「真の阿頼耶識」によって反応速度で上回られたことで苦戦する三日月だが、アインのある一言が彼の心に更なる火をつける。
--そして上記の台詞に至るのだが、「リアルに悪魔に魂を売り渡しているようにしか聞こえない」と一部で評判。
--この台詞、スマホゲーム『Fate/Grand Order』でレイドボスの『魔神柱バルバトス』(レアアイテムを落とす)を狩る際にプレイヤーがネタにした結果SNSでトレンドになり、三日月の声優、川西氏が誤解したというエピソードがあった。後に川西氏もFGOに参加することに。

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*【ゲーム内での活躍】
**FORCE
DLC機体としてコスト2000で参戦。EXVSシリーズとしては異例の放送開始と近い時期の参戦となった。
メイン射撃は[[ガンダムエピオン]]のホーミングダッシュを思わせる急速接近。そこからメイスや太刀による格闘を決める格闘機。射撃武器は滑腔砲とメイス投擲の二種類でいずれも実弾属性。格闘中や射撃から急速接近を行える上、オーバーヒート中でも出せるので一度捕まえてしまえば邪魔や進路に段差が入らない限りコンボを完遂できる。
ただし、敵の多い部隊戦や対艦戦の多い本ゲームにおいては第四形態でも本来の特性を発揮できず厳しい立場となっている。
MBONとの相違点としては、滑腔砲がヅダのサブのような足を止めて行う、太刀で斬り刻む派生が後派生(ONでは前派生)で、さらにダウン値が低く設定されていたり、特殊移動が真っ直ぐにしか行けず射撃派生がなかったり、特格の振り上げがノルンよろしくメイスで突き刺すなど、まともな射撃武器がないと大きく異なっている。

ちなみにblu-ray第1巻の特典で第一形態も参戦したが、外観と三日月のグラフィック(初戦闘時の裸の状態)以外に違いはなく、この形態でも太刀や滑腔砲を操る。
作中の台詞はまだオルフェンズの序盤も序盤なのでガンガンの刹那のように三日月のキャラが現在と大きく違っており普通の少年らしい、人間味あふれる演技になっている。NEXTのバナージと違って声は完全に三日月なのに演技が違うので別人のように感じるのもまた面白く、本作だけで楽しめる数少ない利点といえる。
特に被撃墜時の必死な「動いてくれ、バルバトス!」とか誤射時の本当に申し訳なさそうな「あ…ごめんなさい」は必聴。
アニメが終わってから見ると、本作、MBON以降ののバルバトス、ルプス、レクスとストーリーの進行も相まってどんどん台詞の抑揚と人間性がなくなっていくのがなんとも悲しい。

**EXVS.MB-ON
[[G-セルフ]]と共にアーケード初参戦。武装アシストに[[グレイズ改]]も参戦。
本作では、メインに滑腔砲(足が止まらず誘導も良い高性能メイン射撃)、サブにアシスト、特射に特殊移動が配置されており、『Force』のような格闘機ではなく、実弾主体の格闘寄り万能機として参戦している。格闘はNと一部派生を除いて大きく変化している。
また、特殊移動からの格闘派生はダウン値が低下していたが、本作ではオミットされている。
このため、F覚醒やE覚醒よりも優秀なメインとサブを連射できるS覚醒のほうが多く選ばれている。
特殊移動はあるものの機動性は普通かつ、射撃を起点に格闘を仕掛けていくコンセプトのため移動ゲロビやマシンガン持ちはもとより、原作通りやはり機動力の高い相手には苦戦を強いられる。
覚醒技は乱舞とカウンターの二種があり、乱舞の方は最終段でFORCEのBD格のようにメイスをぶっ刺して引き抜く。

今作の三日月はFORCEと違ってちゃんと本編準拠の口調になっているが、まだ稼働開始時期的な問題で少し本編とは違うことも。特殊台詞は豊富でソレスタルビーイングからアクシズ落としを行おうとするシャア、サンダーボルト系ほか様々な台詞がある。特にイオとは掛け合い台詞も豊富に用意されており、ガエリオよりもライバルっぽい感じになっている。

**GVS
アシストがなくなった代わりに、刀【投擲】になった。
後格がカウンターになり、旧後格のジャンプ攻撃はレバー入れ特格に。

**EXVS2
ONとGVSの要素を合わせた感じに。
アシストがグシオンリベイクと流星号(グレイズ改弐)になった。
また、アップデートにて色々な部分が強化された。

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*【勝利・敗北ポーズ】(EXVS.FORCE)
**勝利ポーズ
勢いよくメイスを振り上げて担ぐ。

**敗北ポーズ
メイスを立てた状態で片膝を付いている。

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*【勝利・敗北ポーズ】(EXVS.MBON)
**勝利ポーズ
滑腔砲を持った状態で勝利:滑腔砲を構える。
メイスを持った状態で勝利:メイスを振り上げて頭上で2回振り回したあと、振り下ろして構える。

**敗北ポーズ
メイスを立てた状態で片膝を付いている。

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*【勝利・敗北ポーズ】(GVS)
**勝利ポーズ
通常:滑腔砲を構える
サブ射撃、格闘で勝利:勢いよくメイスを振り上げて担ぐ
覚醒時:メイスを振り上げて頭上で2回振り回したあと、振り下ろして構える

**敗北ポーズ
メイスを立てた状態で片膝を付いている。

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*【余談】
SDガンダムGジェネレーションシリーズに登場するオリジナル機体にもバルバトスが存在するが由来が同じであること以外の関連性はない。
さらに、放送初期はRPG『テイルズオブデスティニー2』に出てくる本機と同じ名を持つ英雄殺しの戦闘狂『バルバトス・ゲーティア』と本機の劇中の容赦のない戦いぶりが妙にマッチしてしまい、そのキャラが登場するテイルズオブシリーズのキャッチフレーズをもじって&bold(){「君をぶち殺すガンダム」「君に慈悲を与えないガンダム」}などとネタにされた。

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