|登場作品|[[機動戦士クロスボーン・ガンダムゴースト>機動戦士クロスボーンガンダム]]| |英名|Phantom| |形式番号|EMS-TC02| |全高|不明| |重量|不明| |所属|木星共和国「サーカス部隊」→蛇の足| |主なパイロット|フォント・ボー、ハロロ| |主な武装|フレイム・ソード×2、ファントムライト、バタフライバスターB| |特殊装備|バイオ・コンピューター、ミノフスキー・ドライブ、Iフィールド発生装置(ファントムライト)| ---- *【設定】 「鋼鉄の七人」時代に影のカリストがサナリィを襲撃した時に入手したミノフスキー・ドライブ搭載試験機「F99 レコードブレイカー」のデータと[[X2改>クロスボーン・ガンダムX2改]]をベースに開発された量産機「アマクサ」をかけ合わせて「サーカス」で2番目に開発された惑星間高速移動試験MS。 なお「ガンダム」は、フォントが心の中だけでつけた名前で正式名称は「ファントム」。 ちなみに、「サーカス」とは木星共和国内のタカ派へのガス抜きの為に創設された特殊MS開発運用部隊であり、共和国側としては技術的なハードルを上げることで失敗させるつもりだったそうなので、後述の様に本機が欠陥品といってもおかしくないのはその辺の事情が一部絡んでいる。 因みに、本シリーズ参戦作品としては[[フリーダム>フリーダムガンダム]]以来となる「敵側から分捕った主人公機」である。 SDコンパージや可動SDフィギュアネクスエッジなど最近の非映像作品としては立体物が結構出ているが、一番メジャーなガンプラでは未だに出ていない。 とはいえ前作「鋼鉄の7人」ラスボスでビルドシリーズくらいしか流用先がなさそうなディトキスさえHGになったのでそう遠くないうちになりそうなものではあるが。 ---- *【武装説明】 **ファントムライト 不完全な形ではあるが本機はミノフスキー・ドライブを搭載した機体であり、[[V2ガンダム]]同様、生み出されるエネルギーのうち推進力に回すことが出来なかった分が「光の翼」として(しかも不完全なドライブであるが故に本家より不安定な形で)出てしまう。 それを何とかしようと、全身にエネルギー噴出用の吹き出し口を多数開けた上で、強力なIフィールドで抑え込もうとした結果、光の翼とIフィールドが干渉しあって逆により不安定になってしまい、V2と違って揺らめく炎のような形で翼が出現している。ファントムライトはこの現象のことを言う。 しかもこの時、バイオコンピュータ(機体制御用)のOSと木星系(Iフィールド発生器)のOSも干渉しあってしまい、フォントが調整するまで、本機はまともに起動することすら不可能な状態であった。 しかも、かなりの熱量が発生するため、パイロット・機体双方の保護の観点から15分程度しか使用できない。 一応バックパックに急速冷却カートリッジを装備しており、それにより強引に時間の延長が可能となっている(それでもさらに15分延長できる程度)。 余談だが、スマートフォンなどの機械が熱を持った際に保冷材などを当てると急速に冷却はされるものの、結露が発生し内部メカがダメージを負うのだが、本機がそういったのでダメージを負ったことはない。 **フレイムソード 実体剣としても使えるビームサーベルであるが、前述のファントムライトと同じ理由でサーベルは炎のような見た目に展開される。 また、そのIフィールドの出力の高さゆえに、相手のビームシールドのビームを押しのけて無力化しながら斬りつけることが可能。 あくまでビームサーベルのため、色はサーベルと同じピンクのはずなのだが、ゲーム中ではどう見てもビームではなく炎の剣である%%が気にしてはいけない%%。 **バタフライバスターB クロスボーンガンダムX-0用のバタフライバスターの改良品。ライフル形態から銃身を折り畳むことでサーベル形態へと変形する。 元々のバタフライバスターはこの変形方式の戦場での使い勝手の良さを検証するために6丁作られX-0とともに海賊軍に供給される予定だったもの。 出力はザンバスターと同等であるが、「~ゴースト」の舞台であるUC0150年代では一般的なビームサーベル・ライフルと同程度の強さしか無かったため2刀流で運用するなどして火力を補っていたが、「サーカス」との戦闘で半数を失ったこともあり、後述のクジャクとともにブラック・ロー運送に発注、最新技術でリニューアルしてもらったのが本武装。12%ほど出力が向上している。 //かつてのザンバスターの発展型で、ビームライフルとビームザンバーの合体・分離方式から折り畳みで変更できるようにしたことで、スムーズに射撃戦と白兵戦を移行できるようになっている。 **クジャク X-0用に開発された新造兵器で、変形することでムラマサ・ブラスターとピーコック・スマッシャ―を使い分けるようになったもの。 ブラッククロー運送によって製作されたもので、これの制作にはモビルスーツ2機分ほどの資金が必要な高級兵器。 内蔵小型ジェネレータとMS本体の出力を合わせることで、かつてのムラマサブラスターを上回る攻撃力を発揮する。 **Iフィールドの嵐 前述のファントムライト発動中に発生する現象で、通常のIフィールドよりも防御が強固になっており、(サーベルも含めて)大半のビーム兵器は完全に無効化できる。 **&ruby(ミラージュ・ワゾー){蜃気楼鳥} 本機の飛行形態の名称。 本来本機はミノフスキー・ドライブを用いて木星・地球間を単機で移動できるMSを目指して開発しており、その際は人型よりも効率がいい形態に変形できるようになっていた…のだがドライブが不安定だったため可変機としての運用を諦め、すでに完成していた可変機構には物理的にロックを施した上で普通の人型MSとして完成させた、という経緯がある。 とはいえ、曲がりなりにもミノフスキー・ドライブを搭載しているため変形時の機動力は同時代のMSの中でも群を抜いており、既に発射された核ミサイルを追い抜いてしまえる程。 ただその変形方法は(詳しくは割愛するが)あまりにも奇怪で、初変形時に周りにいた(可変機には[[慣れているはず>ゾロ]]の)ザンスカール兵をして「壊れていくのか?」と困惑させたレベル。 それもそのはず、元々変形しないつもりでデザインされたファントムに、物語の都合で後付けで無理やり追加された形態なのである。作者も当時のHPで相当苦労してデザインしたと語っている。 ---- *【劇中の活躍】 機体は完成していたものの、OSの問題でろくに動かせない状態だったためにサーカスの母艦で封印されていたが、子供たちを逃がすためにサーカスの一員であるジャックによる手引きでフォントが搭乗、ハロロをOSに侵入させて調整を行い起動、そのまま強奪される。 登場後フォントは「もうお前に乗ることはないだろう(もっと優秀なパイロットが乗るだろうという意味で)」と思っていたが引き続きフォントがパイロットを務め(グラマラスなお姉さんと同乗したこともあったが)蛇の足の戦力の一つとして数々の強敵と激戦を繰り広げる。 そして核ミサイル迎撃作戦の際にフレイムソードをヒート剣状態にして自分に突き刺すことで変形機構のロックを強引に解除して変形したことで、作戦には成功するものの機体に激しいダメージを受け、ゴーストガンダムとして改修される。 ---- *【パイロット】 **フォント・ボー かつてジオン公国の首都が存在したサイド3、ズムシティにて学生生活をおくる、MSに深い関心を示すオタク少年。 趣味のモビルスーツのデータを集めていたところ、木星のエージェントが今際の際に流出させた「エンジェル・ハイロウ」に関するデータに触れてしまったことがきっかけで命を狙われてしまうが、謎の少女ベルとカーティスによって助けられ、自分と家族の安全を保障する代わりに「蛇の足」に力を貸すことになる。 温和で争いを望まないが、頭が非常によく回る性格で、デバイス・ツールを巧みに使いこなす事が出来る。 また、ザンスカールに制圧されたコロニーにベルと単独で侵入したり、そこで子供を助けたことで貰った謝礼金を使い捕虜となったジャックを傭兵として雇うなど行動力も高い。 核ミサイル迎撃作戦の際に高速で限界を超える判断を繰り返したことで思考、認識力がゼロシステムのように超高速化した状態(カーティス曰く「熱暴走」)になり、合理性を重視するあまりエンジェル・ハイロゥにいるサイキッカーの命を切り捨てる事を推奨するほどになってしまう。 それを心配したベルと共にX-0に乗って出奔。X-0に残されていたデータから[[とあるパン屋>ガンダムF91]]に出会う。 そこでのザンスカールとの交戦、パン屋の言葉やベルの作ったパンを食べたことで自分の戦う理由を思い出し、「心」で「理性」を乗りこなすことで本来の自分を取り戻し、再びファントム改めゴーストガンダムに乗る事を決意する。 名前の由来はフランス料理の出汁のフォンドヴォーと、ウッソ・エヴィン(嘘・鋭敏)に対する「本当・呆」から。 彼の集めていたデータの中には公的には一旦抹消されたGPシリーズや長谷川氏の書いた外伝のハーフZといったものまで集められているほどの調査力を持つ。 MBONでの収録時には石川氏は原作を読み込んでおり、収録の際に台詞のイントネーションの提案を行うほどだったとか。 ***原作名言集 -おれの…俺の願いは…百年…戦争をしない国を、作ることです --ファントムに乗っての初戦闘を終え、カーティスの背中で意識が途切れそうになりながら。 -今日からおまえの事をファントムガンダムと呼ぼう!…おれの心の中で! もう乗ることはないだろうがお前は一生俺の愛機だぜ…! --クロスボーン・バンガードの母艦にてファントムと再会した際に。しかし既にフォントとファントムの長い付き合いが始まっていたのだった…&br()どこぞのガンダム馬鹿なら間違いなく「ガンダム(見た目的にもあり方としても)」と認め、実際ほとんどの人間からガンダムとして扱われているのだが、MSオタクのフォントとしてはガンダムではない事を気にしていた。 **ハロロ フォントが自作した美少女型自律AIで、普段は彼の持つタブレット端末に入っている。 ファントム起動の際にプログラムに絡まって出られなくなってしまい、そのままファントムの中でフォントを作戦中の情報処理から戦闘中までサポートする。 フォントが作成の際に会話ルーチンにかなり力を入れて作った結果、AIなのにどう見ても感情を持った一つの人格と言えるまでのレベルまで到達している。 おまけに、彼女とフォントのやりとりを盲目であるカーティスが理解できているという事は音声の発語も可能である(しかも台詞はハロなどのAIによくあるカタカナではなく平仮名や漢字も使用する人間のような喋り方をしている)あたり00のハロやアストレイの8以上のスペックがあるのではないだろうか…? ちなみに彼女の作画は長谷川氏ではなく榊蒼十郎氏が行っている。 ---- *【ゲーム内での活躍】 MB-ON及びGVSに参戦が決定。 本作で「ゴースト」のキャラクターに初めて声が付いた形となる。 **MB-ON コスト2500の時限強化搭載の格闘寄り万能機として参戦。 普通のBR、フルクロス射撃CS中特射のようなサブ、N、前、横、後格闘にキャンセル可能なCSなどがそろっている。 また特射で変形可能。変形中の射撃武装はすべて変形を解除して繰り出すタイプで赤ロック保存など使いこなせば光るものがある。 通常時はもっさりしており、この形態を耐えて特格でファントムライトを発動させてからが本番。 ただしこのファントムライト、射撃バリアの機能もあるので被弾すれば強化時の時間がどんどん削られひどいときは一瞬で解除させられるとてもピーキーな時限強化換装になっており、結果長所と短所がそれぞれ極端な機体となっている。 ちなみにメカオタクなこともあって過去宇宙世紀系MSにはほぼ全部特殊台詞があり、果てにはガナーザクやGセルフなどにもある。 勿論トビアやシーブックに特殊台詞もあるのだが、近年多い掛け合い台詞がないのは少々さみしく感じるかも。 また、同乗することの多かったベルや相棒のハロロが乗っていないのも少し残念なところ。 **GVS 下りテクがない以外はMBONと同じ…なのだが、こちらで猛威を振るうストライカーにZZやスモーといったゲロビ持ちが多いため、ファントムライトがすぐに消えやすい…という状態にあり、MBONと違って評価はかなり低い。 ちなみに、参戦PVはこちらが先行して公開された。 **EXVS2 5/30のアップデートにて、新武装や新規アクションが多数追加された。 通常時の特殊射撃コマンドに、フルクロスやエクセリアの覚醒技を彷彿とさせる超広範囲のゲロビ、さらには強化時の格闘にフレイムソードやクジャクによる乱舞攻撃、コンボの指導に使える単発のスーパーアーマー格闘など、かなりの調整が施された。 本作より追加された僚機の覚醒ゲージを増やせるL覚醒などゲームシステムの後押しもあり、高い評価を得ることになった。 ---- *【勝利・敗北ポーズ】EXVS.MB-ON **勝利ポーズ -通常時:ギロチンを下に叩きつけて右足でつぶす。初陣の戦闘後の再現。 -変形時:ヒートソードで物理ロックを破壊→変形して高速で飛んでいく -強化中:頭部を振り払い、ファントムライトを発動。 覚醒技中は炎がより大きく、フェイスオープンが頬まで裂ける上、カメラワークも変わる。ファントムライト初披露の再現。 **敗北ポーズ -片膝をついてオーバーヒート
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