|登場作品|機動戦士ガンダムAGE| |形式番号|xvm-zgc| |所属|ヴェイガン| |主なパイロット|ゼハート・ガレット| |主な装備|ビームバルカン兼用ビームサーベル、ゼイドラガン、ゼイドラソード、ビームバスター| |特殊装備|| ---- *【設定】 A.G.141年、火星圏独立国家ヴェイガンが開発したXラウンダー専用モビルスーツ。 Xラウンダー用MSであるゼダス、ゼダスC、ウィゲル、ゼダスRなどの系譜に連なるMSで、地球制圧軍司令に任命されたばかりのゼハート・ガレットの専用機となった。 ゼダスRや主力量産機ドラドで培われた設計ノウハウが投入されており、卓越した操縦技量を持つゼハートの操縦にも追随しうる反応速度と、地球連邦軍の新型機ガンダムAGE-2の高速航行形態にも引けを取らない機動力を実現している。機体は火星の象徴とされる深紅で染め上げられている。 尻尾は分離させて実体剣「ゼイドラソード」として運用できるなどゼダスの設計思想を色濃く受け継いでいるが、変形機構の排除、ヴェイガンとしては極めて珍しい手持ち武器ゼイドラガンの導入などゼダスとの差異も各部で見受けられる。背中に装着されている翼型の推進ユニットは長距離航行には向かないものの、驚異的な加速性能を実現している。 バリエーションとして砲撃戦を重視した兄弟機[[クロノス]]、性能向上機のキール・ゼイドラ、A.G.160年代に少数生産されたXラウンダー専用機のジルス・ベインが存在する。 ---- *【武装説明】 **ビームバルカン兼用ビームサーベル ヴェイガンMS共通武装である掌に装備されたビーム兵器。ゼイドラは射撃武装が充実しており、ビームバルカンとして使われることはほとんど無かった。 **ゼイドラガン ヴェイガンにしては極めて珍しい携行型の火器。開発背景には連邦製MSの影響もあるとされている。後のガンダムレギルスにも同様の武装が用意されている。銃口からビームサーベルを発振することもでき、劇中ではゼイドラガンに手を添えてサーベルを形成するシーンも見られた。EXVS.MBではゲームスタート時にこの動作を見ることができる。 **ゼイドラソード 腰に装着された普段は尻尾となっている実体剣。使用の際は腰から取り外し、マニピュレーターに装着してから使用する。その切れ味は連邦の第二世代MSに対しても十分通用するものとなっている。 **ビームバスター 胸部に搭載された大出力のビーム砲。ゼダスのビームキャノンからさらに改良が進められており、ガンダムAGE-2のハイパードッズライフルとも互角に渡り合う威力を誇る。 **キック ゼイドラの圧倒的な機動力を生かし、脚部に炎熱をまとったキックを放つことができる。その威力はガンダムを機能停止に追い込むほど。後にギラーガ改も同様のキックを放っている。非常に力の入った作画で描かれており、ゼイドラを代表するシーンに数えられている。EXVS.MBでは「流星キック」という名称となっている。 ---- *【原作での活躍】 地球制圧軍の司令となったゼハート・ガレット用に要塞ダウネス内で急ピッチで調整が進められていた。受領の際ゼハートはXラウンダーの能力を安定させるための仮面型バイザーも受け取り、以降は基本的に仮面姿となる。AGEシステムの進化を止めるためガンダムAGE-2を鹵獲もしくは破壊する作戦で自ら出撃。初運転にもかかわらず隕石群をフルスロットルで駆け抜け、連邦軍のオペレーターをして&bold(){ほかの三倍の速度で接近する機体}と言わしめた。[[ガンダムAGE-2]]との戦いではガンダムのビームサーベルをことごとく回避する機動を見せ付け、キックをお見舞いして力の差を見せ付けるが、止めを刺さずにその場を立ち去った。 以後もヴェイガンの主要な作戦で自ら陣頭で指揮を執るため出撃しつづける。ノートラムの攻防戦では地球に落下を始めたダウネスを止めるためアセムと共に要塞に特攻、脱出の際にガンダムをかばい破片の直撃を受けてしまう。以降は登場せず、キオ編ではギラーガにその立場を譲った。終盤では同型機のジルス・ベインが複数登場、ディーン・アノンらXラウンダー部隊によって運用されていた。 ---- *【パイロット説明】 **ゼハート・ガレット 火星圏独立国家ヴェイガンで生まれ育った少年で、フリット編に出てきたデシル・ガレットの弟に当たる。幼少期よりヴェイガン代表フェザール・イゼルカントの元で育っており、誰よりもヴェイガンの現状を案じ、イゼルカントの理想実現を願っている「ヴェイガンの戦士」。非常に高いXラウンダー能力と、卓越したモビルスーツの操縦技量を兼ね備えている。 いわゆるガンダム恒例の仮面のライバルで、赤かったり三倍だったり美形だったりとシャア・アズナブルの要素も色濃く受け継いでいる。 A.G.140年、コールドスリープから目覚めたゼハートはコロニー・トルディアの制圧とトルディア内にあると目されているガンダムの情報収集の命を受け、トルディアに潜入、スージーマスコビースクールの生徒となる。潜入活動の中、MS部のアセム・アスノ、マシル・ボイド、シャーウィー・ベルトン、ロマリー・ストーンらと親友になっていくが、卒業式の日に自らの正体を明かし、決別する。 要塞ダウネスに戻ったゼハートはイゼルカント直々の司令官昇進の辞令を受け、前線の指揮を執ることに。専用機ゼイドラ受領時にシャアの仮面に酷似したXラウンダー能力制御用バイザーも受け取り、よりシャアのオマージュ色も強くなっていく。 基本的に冷静かつ冷徹な性格だが、一方で非情に徹しきれない。そのため敵となったアセムに止めを刺しきれなかったり、みずからMSを降りてアセムに会いに行き連邦軍をやめるよう説得したりと友に対しては優しい一面も見せる。 一連の戦いの後再びコールドスリープに就き、A.G.164年に再び覚醒。新たな専用機ギラーガ、ウロッゾRを駆りイゼルカント親衛隊として地球本土制圧作戦の指揮を執る。 その中では民間人を巻き込むような作戦をとることもあった。(小説版によると部下の独断でやった行為で、ゼハートは一切指示していない。) 三世代編に入ると、死期の近いイゼルカントから「真意」を知らされヴェイガンの全権とガンダムレギルスを委譲されるにいたるが、それはゼハートにとってあまりにも重いプレッシャーとして圧し掛かっていく。生来の優しさには明らかに合わない大役を背負ってしまったゼハートは自らを押し殺してでもイゼルカントの理想実現のために奮闘する。 要塞ラ・グラミスを舞台とした最終決戦ではガンダムとディーヴァを中心とする連邦軍の戦力を壊滅させるために戦略級の要塞砲ディグマゼノン砲を放つが、肝心のガンダムはしとめられなかったどころか多くの友軍を巻き込む愚行を犯してしまう。それによって兄デシルや戦死したかつての部下、ディグマゼノン砲で巻き込んだ友軍による罵声の幻聴と幻視からプレッシャーが爆発してしまう。 やぶれかぶれとなったゼハートはガンダムレギルスでせめてガンダムだけでもしとめようとキャプテン・アッシュ(アセム)のガンダムAGE-2ダークハウンドに向かって特攻し、激しい戦闘の末敗れてしまう。最期は友人に本音を打ち明け、「ありがとう」と述べ戦死した。 3世代編はTV、OVA、ゲーム版、ガンダムエース版、コロコロコミック版、小説版と様々な形で、それぞれ違う設定や描写、展開がされているが、どの作品でも最終的にはゼハートは戦死してしまう。(TV、OVA、ゲーム、ダムAではフラムの死後やぶれかぶれになってアセムと戦い、コロコロではキオと戦い、小説版では戦後の平和脅かすであろうイゼルカント主義者を一掃し、火星防衛のために連保軍相手に奮戦後アセムと一騎打ちをしを戦死) 彼が最後やぶれかぶれになって突撃したことから、「紙メンタル」などと言われることもあるが、今までの人生をかけてきたイゼルカントの計画が正気の沙汰ではなかった(連邦もヴェイガンも関係なくすべての人間をふるいにかけ、優秀とされる心優しい人間だけを生かす)上、彼には友も愛すべき人もみんないなくなってしまったことを考えると、決して心が弱いわけではないだろう。 ---- **【原作名言集】 -俺なら、君たちの役に立てると思うんだ。 --アスノ家の人間に接近するため、長男アセムがいるモビルスーツクラブに自分を売り込むゼハート。 -なぜ今私は安心した…?なぜ私は…? --共に潜入活動をしているダズ・ローデンから「潜入活動を続けろ」という命令を伝え聞かされて。ゼハートにとって友との時間は大きなものとなりはじめていた。 -あそこには、私の欲していたものがあったのかもしれない。だが、私は故郷の惨状を忘れてはいない。仮初めの安らぎなど、戦士には不要だ!! --卒業式中断の後、トルディア制圧に乗り出したゼハート。この台詞が彼の全てを表している。 -この機体は私について来る!! --ゼイドラ初運転の感想。 -これが、Xラウンダーの力だ。お前が戦いに向かない理由は甘さだけじゃない。アセム、二度と俺の前に現れるな。 --実力差を見せつけてでもアセムを戦いから遠ざけようとするが、彼の想いとは裏腹にこれがアセムの苦悩の始まりとなってしまうのだった… -私は、戦いに生きるべき宿命を背負っている。しかし、お前は違う。戦わない道を選択できる。 -お前は、お前のままでいられる。優しい、わたしが好きだった友達のアセムのまま。 --ゼハートは、アセムに軍を抜けるよう説得する。決別した時もアセムに対して「お前のような優しい奴は戦うべきじゃない」とも言っていたあたり、アセムの優しさを誰よりも知っていたからこその台詞。 -お前は何もわかっていない…! --説得が物別れに終わった後、再びMSで相見えて。この時のアセムは皆に認めてもらいたい一心で戦っており、その覚悟の無さをゼハートは苦虫をかみ締めるようにつぶやいた。 -私が私であるために! --アせムとの戦闘で友情と使命の間に板挟みにされ戦場でも自らの優しさを晒してしまう。ゼハートは本来のヴェイガンの戦士であるために自分を惑わせるアセムと再び戦場で刃を交わす。 -だが、お前はここにいる。守るべきものたちのために命を懸けて。お前も戦士だ。 --ノートラムの決戦にて。地球に落ちつつあるダウネスを食い止めるため、命を顧みずアセムと共にダウネスのコアに進入、MSを降りて対面した際の台詞。自らを犠牲にしても皆を守るというアセムの覚悟をゼハートは「戦士」として認めた。互いを認め合った二人は握手しようとしたが… -アセム!お前はこんなところで何をやっているんだ!お前は父親をやっていなければダメじゃないか!アセムゥゥゥゥ! --小説版4巻の台詞で、戦場で死んだと思っていたアセムが生きいて、その上息子であるキオと交戦していたところを見て、司令官である自分の立場も作戦内容も全て忘れてアセムの元へ突撃しながら。自分が望んでも手に入れることのできなかった家族を持ちながらそれを捨てたアセムを許せず、殴ってやるつもりでいた。この行動で敵味方すべて混乱し、結果AGE-3の鹵獲につながった。 -必ずやり遂げねばならないのだ…! 人の感情など、とうに捨てている!! -エデンに…エデンに全てを捧げたのだ! 悔いなどない…!! --アセムとの最後の戦いにて。断腸の思いで放ったディグマゼノン砲によるガンダム掃討も失敗に終わり、TV版では精神的にも追い詰められ平静を保たずにはいられなかった。人が人でいられるための理想郷をつくるはずが自ら感情を捨てなければならなくなった事は皮肉であり、アセムからも正論を返される結果になった。 -俺は前に進むしか……ないのだぁぁぁ!! --こちらがMOEのアセムとの最後の戦いにおいて「人が人であるためのエデンじゃなかったのか!?」の後に続く台詞となる。この後、アセムのAGE-2ダークハウンドと熾烈な激闘を繰り広げることになる。 --この時のゼハートはイゼルカントの真意を知り、自分の望んだ理想との矛盾を理解してもなお、今までにプロジェクトエデンに賛同し想いを託して散っていった多くの同志や仲間達の為にももう後には退けなかったのである。 -フッ…変わらないな…お前は…。 --MOEの決着後、救助しに来たアセムに対して。いつまでも優しい自分の好きなアセムのままだったことを嬉しく思ったのだろうか。対するアセムはエデンの実現を焦るあまり手段を選ばなくなっていった彼を嘆き混じりに「お前は変わってしまったんだな…!」と返した。 -ありがとう…アセム… --MOEでの最期の台詞でアセムから「俺たちはずっと友達だ」と言われた際に。アセムたちと青春を謳歌してきた思い出や、衝突することはあったが友としても彼と共に歩んできた時間こそ、ゼハートにとっての「エデン」だったのかもしれない。 ---- *【ゲーム内での活躍】 **EXVS.MB 第7次解禁機体として10月のアップデートで参戦。コストは2500。 射撃、格闘のバランスが取れた扱いやすい優秀な万能機であり、特殊格闘で時限強化を行う。強化中は赤いオーラを纏うが、ただの演出で本機にもゼハートにもそのような能力はない。 強化中は特殊格闘で劇中でもお馴染みのキックを繰り出すことが可能。覚醒技もキックが締め技になっている。このキックは掴み属性なのだが、覚醒技の蹴りは掴めないボス相手でも地面まで蹴りぬく。 さらに強化中は特射の胸部ゲロビが一回り太くなり、さらに弾数も二つになるという性能を持つ。 アシストで兄、デシルの駆るクロノスを呼び出す。突撃系アシストなのだが3種類の中から一つのランダムで行動を起こすというシリーズ初の性能を持っている。 余談だが敵にアセム搭乗のガンダムAGE-2がいると専用の掛け合いだけではなく、覚醒時と一部武装使用時のセリフまで変わるようになっている。 解禁当初は特格のXラウンダー開放でメイン、サブの弾数が回復し非常に高い継戦能力を持っていたが、アップデートにより弾数回復はなくなった。 特にサブのビームバルカンはメインやアシストからの落下もでき、単体でも優秀な武装であるので弾数管理はしっかりしたい。 ゼイドラにはどんな相手とも互角以上にやりあえるポテンシャルがあるので、間違ってもやぶれかぶれになって突撃したり、相方を見捨てたりしないようにしたい。 ---- *【勝利・敗北ポーズ】 **勝利時 通常:左手のゼイドラソードを横に振るったあと、ゼイドラガンを構える。 特格発動時:両手のサーベルを連続で振るう。 **敗北時 膝を付いて崩れ落ちる。 ----
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