登場作品 |
機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ |
形式番号 |
ASW-G-11 |
全高 |
18.2m |
重量 |
36.5t |
所属 |
鉄華団 |
搭乗者 |
昭弘・アルトランド |
武装 |
120mmロングレンジライフル グシオンリベイクハルバード 300mm滑腔砲 シザーシールド ナックルシールド ロケットランチャー |
追加装備 |
ブースターユニット(レールガン) |
【設定】
エドモントでの戦闘でダメージが蓄積し、損傷も激しかった
ガンダム・グシオンリベイクをテイワズが改修した機体。
名称の「フルシティ」とは、コーヒーの焙煎度合いを示す「フルシティロースト」からとられている。
改修前の構成を踏襲しつつ外装や装備の大幅な変更が行われており、装甲はツインリアクターのエネルギー伝達効率の向上を目的に全換装。頭部の精密射撃モードやバックパックのサブアーム等の機能や遠近両面運用能力はそのままに、昭弘の戦闘スタイルに併せてより接近戦に特化した武装の追加が行われている。
また、テイワズの工房スタッフは改修に先んじて厄祭戦時代の機体データを新たに入手しており、当時の機体性能の再現も同時に行われた結果、この機体はオリジナルのグシオンとグシオンリベイクとのハイブリットモデルとも呼べる機体として完成した。
しかし、その一方で装備や武装の追加はそのまま整備性の悪化に繋がっており、特に長期戦では補給・修理作業に時間が掛かる等の欠点も持つ。
【武装説明】
ロングレンジライフル
グレイズのライフルにセンサーを追加し、銃身を延長した長距離射撃用の携行火器。
リベイクの時に使っていたものと同一の武器だが、サブアームを用いて4挺装備する事が可能。頭部センサーの恩恵もあり、その命中精度は4挺装備した状態であっても劣化する事は無い。
ナックルシールド
テイワズのMS・百錬と同じく接近戦時に手甲部に装着されるナックルガード。
主にサブアームで拘束した敵に対して殴打攻撃を行う為に使用される他、防御面積こそ小さいが小型の盾としての使用も可能。
非使用時は腕部装甲内に格納される。
ロケットランチャー
機体腕部の装甲内に格納されているロケット弾砲。普段はナックルシールドの後ろに砲身を縮めた状態で格納する。
使用時には腕部装甲を展開しナックルシールドを装着して出し、砲身を伸ばして展開して発射する。
威力は低めで牽制用に用いられる。
シザーシールド
リアスカートに装備される大型シールド。リアスカート装着時のスラスターによる運動・機動性補佐機能はリベイク時代から継続している。
ニッパーやペンチを彷彿とさせる大型シザースへの変形機構を持ち、近接戦闘時には武器として使用される。
ブースターユニット/レールガン
フルシティ専用に開発された追加ブースターユニットとセットで運用される大型レールガン。
ブースターユニットは胸部からバックパックにかけて装備され、機首を展開する事で巡航形態に変形する。
【原作内での活躍】
夜明けの地平線団との戦闘で初陣を飾り、4丁のライフルでガルム・ロディを次々と撃墜。
「家族」だったアストン・アルトランドを死なせた原因を作ったガラン・モッサとの戦いでは、ガランのテクニックをパワーと重装甲で追い詰め、彼の乗機ゲイレールをシザーシールドで挟み潰す。咄嗟にガランが自爆スイッチ(ラスタル・エリオンとの繋がりを示すデータを自身ごと抹消するため)を作動させて、ゲイレールの自爆に巻き込まれるが、ほぼ無傷の堅牢さを披露した。
最終戦でダインスレイヴにより大きく損傷し立ち上がるのもやっとの状態になったが、恩人達の仇の名乗りに奮起した昭弘の最後の気力で残った左腕とサブアーム右腕でシザーを使い、襲い掛かってきた敵グレイズをパイロットのイオク・クジャンごと挟み潰し、昭弘が力尽きたのに伴い、機能停止した。
【パイロット説明】
昭弘・アルトランド
エドモントンの戦いの後、ガンダム・グシオンリベイクフルシティを新たな乗機として鉄華団に新設された実働二番隊の隊長に就任。
鉄華団に引き入れた元ブルワーズのヒューマン・デブリ達を気にかけ、特にファミリーネームを持たない少年達に自分の姓名を名乗るよう提案する一面も覗かせた。
アルトランドの新たな兄弟であるアストンの仇討戦となったガラン・モッサ戦の際に彼から投げつけられた「お前は“人として至極まとも”だ」「まともなやつから死ぬ」という言葉は彼に影を落としていたが、これに関しては彼の中で「大切なものをこれ以上失うくらいならまともさなど捨てる」という結論を出している。
フルシティ搭乗以降はことに接近戦時にシザーでコクピットを挟み潰す戦法を多用するなど彼も三日月ほどでないにしろ戦闘スタイルが苛烈な方向に傾きつつあった。
最終決戦ではアリアンロッドの襲撃で奮戦し、機体の損傷が大きかったメンバーを後方に下げて三日月とただ2人戦場に残った。
2人をダインスレイヴの砲撃が襲うが、2人とも瀕死の重傷を負いつつ立ち上がる。暴れまわるバルバトスと違いグシオンは棒立ちだったが、そこを狙って、イオク・クジャンのグレイズが襲いかかる。
損壊の激しい状態で押されるも相手がタービンズの仇の1人であることに気づいた昭弘は闘志を取り戻し、グレイズをシザーシールドで捉えて、イオクごとコクピットを挟み潰していく。慌てて主君を救出しに来たイオク部下2機にグシオンの機体ごと身を貫かれるも、「生きてりゃいいことあるもんだな、てめぇをこの手で殺れるとは」と呟きつつ、最後の気力でイオクにトドメを刺した。
力尽きた彼は名瀬らタービンズメンバーの仇をとったことに満足し「いい土産話ができた」と呟き、事切れた。
ガランとイオク。ラスタル・エリオンの親友と我が子同然の2人を討った昭弘は、ラスタルに精神的なダメージを2回も与えたことになり、そのこともあってか、ラスタルは戦後、ヒューマンデブリの廃止運動(鉄華団に手を焼いたため)にも心血を注ぐことになった。
【ゲーム内での活躍】
EXVS.MBON
2018年4月にEXVSシリーズでは未参戦のリベイクを差し置いて参戦。
【勝利・敗北ポーズ】
勝利ポーズ
通常時:照準モードで本体とサブアームに4丁のロングレンジライフルを構えてポーズ
抜刀時:フェイスオープンしつつカメラアイを光らせ、ハルバードを地面へ叩きつける。ガランと対峙したシーンの再現
敗北ポーズ
右腕と左サブアームが欠損した状態で、煙を上げつつ左手にシザースを持って機能停止。原作最期のシーンの再現