ヒルドルブ

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ヒルドルブ - (2013/01/03 (木) 17:36:52) の編集履歴(バックアップ)


登場作品 MS IGLOO -一年戦争秘録-
形式番号 YMT-05
所属 ジオン公国(第603技術試験部隊)
主なパイロット デメジエール・ソンネン
主な装備 30cm砲、ショベルアーム、105mmマシンガン、スモークディスチャージャー
搭載弾頭 通常榴弾(HE弾)対戦車榴弾(HEAT弾)対戦車焼夷榴弾(HEAT/I弾)粘着榴弾(HESH弾)徹甲弾(AP弾)装弾筒型徹甲弾(APDS弾)装弾筒型翼安定徹甲弾(APFSDS弾)対空用榴散弾(type3)等
特殊装備 変形機構(モビル形態⇔タンク形態)

【設定】

戦車にモビルスーツの性質を組み合わせた「モビルタンク」と呼ばれるカテゴリに分けられる機体。
元々は連邦の地上母艦ビッグトレーなどを破壊する目的の単純な戦車として、U.C.0072年に開発がスタート。
途中、汎用性に優れるザクIの完成により本機の存在意義が疑問視され、急遽モビルスーツ的な機構を取り入れることとなり、U.C.0077年に試作機1機が完成する。
完成した機体は、戦車としての側面を持つ「タンク形態」とMSとしての側面を持つ「モビル形態」の2種類の形態を使い分けて戦うことができる(要は変形機構を持っているということ)。
モビル形態になると、マニュピレーターを使いMS用のマシンガンなどを持つことができた。
主砲は30cm(フランス語読みで「サンチ」と読む)砲。モビル形態でのみ旋回ができる。また、これに様々な種類の弾頭を積み込み、使い分けて砲撃を行う。
だが、MSが台頭している中での時代遅れな兵器であること、コンセプトとなっている拠点制圧はマゼラアタックの大量導入とMSとの連携にすることで解決すること、なにより本機の製造コストが高すぎることなどから、計画は凍結されてしまった。
余談だが、機体コンセプトやデザインが似ている事、「SDガンダム・Gジェネレーション」シリーズでの設定などからからザメルなどとの関連が示唆されているのではという意見があるが、一応直接の関連は無い事になっている。共通項があるとするなら、どちらもメカデザイン担当はカトキハジメ氏である。

【原作での活躍】

前述の試作機1機がパイロットであるデメジエール・ソンネン少佐とともに第603技術試験部隊に配属される。「新兵器の運用実験」という名目での配属であったが、実質は廃棄予定のガラクタを押しつけられた格好であり、評価試験終了後は物資の不足している地上にそのまま現地配備される予定だった。

U.C.0079年5月、ヒルドルブはアリゾナ砂漠においてコムサイが見守る中評価試験が行われた。降下パックのパラシュートで降下し、フェデリコ・ツァリアーノ中佐(本作未登場)率いる連邦軍セモベンテ隊(ザクを鹵獲してジオン兵になりすまし、補給を受けるふりをして基地を襲撃していた)と交戦。本機の性能を遺憾なく発揮し、次々とセモベンテ隊のザクと61式戦車を撃破。部隊を壊滅させる事に成功する。
だが、一時は撃破されたかと思われたフェデリコ機が突如接近、攻撃を許してしまう。ソンネンもショベルアームで迎撃、120mmマシンガンの弾倉をはたき落とすも銃身に残る一発でコックピットを撃ち抜かれ、ヒルドルブは停止する。しかし満身創痍ながらソンネンとヒルドルブも最後の力を振り絞り、油断したフェデリコ機を主砲一発で撃破。結果相討ちとなり、両者とも死亡した。
その後、オリヴァー・マイ中尉の報告書によると、ヒルドルブは損失したとされ、その後地上で運用されることはなかった。

【パイロット説明】

デメジエール・ソンネン

元はジオンの戦車兵で、階級は少佐。戦車団の教官をつとめるほどに優秀であったが、モビルスーツパイロットの適正試験に落ちたことで生活が崩壊する。以降は抗不安薬を「ドロップ」と称し常に服用していた。
U.C.0079年5月頃に第603技術試験部隊に配属され、アリゾナ州の砂漠に降下。前述の通り相討ちとなる。
なお、ヒルドルブの計画凍結理由の一つに「熟練の戦車兵でなければ扱いきれなかった」というのが挙げられる事があり、劇中で調整不足であったヒルドルブを駆り縦横無尽の活躍を見せたソンネンは戦車兵として実際に非凡であった事が伺える。

【原作名言集】

  • ドロップだ…食うか?
    • これはオリヴァー・マイ技術中尉にドロップを勧める時の台詞。ソンネンはドロップと称して薬を服用している。EXVS.内でも僚機にドロップを度々勧めるが、間違っても貰ってはいけない。
  • 来たな、戦争を教えてやる。
    • セモベンテ隊と接敵、戦闘が開始した際の台詞。この言葉を口火とするかのようにザクと『悲しき狼』の激しい攻防が繰り広げられる事となる。
  • 一発あれば十分だ。
    • フェデリコ撃破時の台詞。フェデリコもザクマシンガン零距離射撃を行ったときに同じ台詞を言っており、そのままお返ししている。


【ゲーム内での活躍】

EXVS.

EXVS.にて初参戦。様々な作品の最新鋭機に対して時代遅れのモビルタンクであるが、4種類の砲弾やモビル形態、タンク形態を駆使して対抗する。
コストは1000、性能としては連合 vs Z.A.F.T.のザウートに近いものがあり、高機動高火力なタンク形態・格闘とマシンガンが使えるモビル形態を使い分けることになる。

主軸となるタンク形態では、格闘でメイン射撃の切り替えを行うことが出来る。
メイン1の焼夷弾は誘導がすさまじい上に爆風が起きスタン効果があるため、原作同様に他の射撃に繋げるコンボが可能。
メイン2のAPFSDS弾は弾速と威力が極めて高く、一瞬の隙を狙い撃つことに力を発揮する。
メイン3の榴散弾は相手の近くで炸裂するクレイバズーカのような弾で、近距離迎撃や削りに有効。

モビル形態はまさに切り札といった立ち位置で、主に近距離迎撃において威力を発揮する。
メインのマシンガンは誘導と弾速、発射数に優れ、削りと迎撃にとても有効である。
格闘は全体として威力と伸びなどは良いとは言えないものの、とにかくダウンの取りやすいものが揃っており、うかつな接近はこれでお帰り願うことも可能。

これらとサブ(曲射榴弾)の使い分けによる高い火力と、1000にはありえないほどのブースト量、さらに5秒ほど誘導を切りながら攻撃することができる特射のスモーク散布等、性能だけ見れば明らかにコスト不相応である。
(ちなみに、ヒルドルブの対策ができていないプレイヤーはよく「スモーク散布中は遠くからの射撃が当たらない→接近して格闘仕掛ければ当たる」「格闘は弱いはず」と、ガンガン接近してくるが、ヒルドルブにとってスモーク散布中に近づいて格闘仕掛けてくる機体などはいいカモである)

……が、タンク形態では一切の飛行ができず、シールドも不可能という漢らしい仕様。
地走機体であり機体が横に大きく瞬間速度も早くないため、うかつな移動には軸合わせによる射撃や一気に距離を詰められての闇討ち格闘が待っていることもしばしば。
さらに背が低く、砲身が水平以下には下がらないため、建物はおろか斜面や地面の小さな凸凹にすら射線を遮られる有様。
モビル形態ではコムサイに引っ張られての上昇が可能だが、機動性はVS.シリーズ全体で比較しても極めて劣悪でありとても空中戦ができるレベルではない。
極端な長所と短所を兼ね備えた、試作兵器らしい尖りすぎな機体と言えよう。

EXVS.FB.

基本的に前作から大幅に弱体化。
前作ではこの機体の強さを支えていた射撃火力と性能、ズサキャンやスモークによる生存能力の全てが下方修正。
また短所の機動力がさらに弱体されたため、自衛力の低さが致命的な状態となった。




【勝利・敗北ポーズについて】

勝利時

タンク形態時、空に向かって祝砲三発。
モビル形態時、マシンガンを投げ捨て、決めポーズ。原作では61式戦車撃破前にほぼ同じモーションでマシンガンを投棄するシーンがある。

敗北時

モビル形態で機体上半身を前のめりにして煙を上げている。原作ラストシーンの再現。


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