|登場作品|[[機動戦士Vガンダム]]| |型式番号|ZMT-S29| |全高|19.4m| |重量|16.7t| |所属|ザンスカール帝国| |搭乗者|ファラ・グリフォン| |武装|ミサイル・ランチャー&br()ビーム・サーベル&br()ザンネック・キャノン&br()ビーム・シールド| ---- *【設定】 ザンスカール帝国製ニュータイプ用MS。 フットベース「ザンネック・ベース」と呼ばれる補助機により空戦力を高めている。 名前の由来は斬+neck(首)から、まさにギロチン処刑人にふさわしいMSである。 ザンネック・ベースを使った高機動での一撃離脱戦法を得意とする。 独自の発信機から発せられたサイコ・ウェーブの反射をサイコミュに受信、パイロットがそれを認識するという機構を持つ(蝙蝠が超音波の反射で物体を“見る”ことなく認識するのに近い)。 処刑人の家系であるファラ・グリフォンはそのポリシーから鈴型のサイコミュ補助具を装着してこれに搭乗する。 そのためか、パイロットの思念に準ずるサイコ・ウェーブに“鈴の音”が含まれてしまい、同じくニュータイプはその音を感知できてしまうようだ。 装備するメガ・ビーム・キャノン、通称「ザンネック・キャノン」は成層圏クラスの高高度から放つ対地用狙撃銃である。 また、当機の肩背部に1対の粒子加速機が設けられ、それにより大気圏による減衰を物ともしない破壊力を得ている。 その際、肩部から三日月状の光条が現れるのも特徴。 サイコ・ウェーブ受信機によりその精度が高められ、狙撃において理想的な兵器となっている。 もちろん、当作品登場時の通り、近接戦闘もこなす万能機であり、漫画版ではキャノンをパージして格闘戦をするなど、かなり死角のない兵器である。 サイズは約19mと、15m前後が標準サイズのVガンダムの時代においてはかなりの大型機となっており、それに加えてザンネック・ベースに乗っているので余計大きく見える。 ちなみにデザインの元ネタは「風神・雷神」の風神でありファラのもう一つの乗機「ゲンガオゾ」が雷神。 余談だが武者頑駄無でのこの機体がベースになったキャラは斬首(ざんねっく)で風の力を持つ敵の士官、よくコンビで登場する相棒の幻我怒僧(げんがおぞ)は雷の力を持つ士官と元ネタのMSの元ネタに非常に忠実であった。 ---- *【武装説明】 **ミサイル・ランチャー 胸部に2門を内臓した実弾兵器。 **ビーム・サーベル 接近戦用のビーム兵器。 **ザンネック・キャノン この機体を象徴する武装。 強力なビーム砲であり、成層圏から地表を狙い撃てるほどの桁外れの威力を誇る。機体背面に1対の三日月の様な加速器を備え、ビームを発射する際、ミノフスキー粒子をこの装置で圧縮・縮退・加速させることにより、強力な破壊力を発生させる。また、加速器の稼動時には粒子が円を描くように放出され、光の輪(三日月状から円状へ)が出来る。 **ビーム・シールド 両腕に装備されている防御用のビーム兵器。 **ザンネック・ベース 本機専用の大気圏内外両用フライトシステム。 ザンネック・キャノン発射時の機動性低下を補うために用意された。 低高度からの攻撃を防ぐために底面にはビーム・シールド発生器とミサイル・ランチャーが装備されている。 ---- *【原作での活躍】 第40話「超高空攻撃の下」よりの登場。 タイトルの通り、高度からの射撃で街を焼き払い、空中戦ではウッソ達を翻弄するもその場は撤退する。 その後は宇宙で再び戦闘することになり、奇抜な作戦でウッソ・エヴィンが駆るV2ガンダムの片腕とメガ・ビーム・シールドを破壊した。 しかしその後、ウッソのブーツを使った作戦により逆に劣勢になり、ザンネックは破壊されるがパイロットのファラは脱出した。 少ない登場回数ながらもパイロットのファラ共々インパクトのあったキャラクターだった為か作品の中では有名なほうである。 ちなみにザンネック・ベース下部のバリアや背部の三日月型粒子加速器からのビーム攻撃は40話、全体バリアは43話で一瞬だけ使用されている。 ---- *【パイロット説明】 **ファラ・グリフォン CV:折笠愛 ザンスカール帝国のパイロット。当初はラゲーン基地の司令官として登場。 ギロチン執行人の家系出身で、自らもギロチンによる処刑を行っていた。 しかし、オイ・ニュングに対して無断でギロチンを使用したことから宇宙漂流刑にかけられることになる。 また、この頃は根からの悪人ではなく、街で姉と勘違いして自分に寄って来たスージィ(原作に登場する戦災孤児。9歳)にパフェを奢ってあげたり、ウッソにラゲーンは戦闘区域となるから逃げるように言うなど優しい面も見せていた。 その後、タシロ・ヴァゴに救出され再び戦場にでることになるがその際は以前とは全く違うといっていい性格に変貌していた(漂流刑もタシロによるファラを部下にするための自作自演といわれている)。 これについては、過去のガンダムシリーズの強化人間や、ザンネック以降の搭乗モビルスーツにサイコミュ搭載機と思われる描写が多い事などから、漂流ではなく強化人間処理によって起こったものという見方がある。 復帰後はタシロ直属の部下となり、全身にギロチンの家系である事を示す鈴を付けるようになった。頭の半分は自分の運命を狂わせたウッソを[[V2ガンダム]]ごと葬ろうという事しかない。 エンジェル・ハイロゥ戦でゲンガオゾに搭乗してウッソと交戦中に、援護に来たマーベットのお腹にオリファーの子供がいることを察知、これに動揺したところをウッソに撃墜されてしまう。 パイロットの腕はかなりのものであり、作品中でV2ガンダムのパーツを破壊した数少ないキャラクターである。 ***【原作名台詞】 ・お前にも…私の味わった恐怖を教えてあげるよ…!(第43話) ・止めを刺さないと、いつまでもギロチンの鈴の音が鳴るぞ!(同上) ・んっふふふふ…姫様?姫さんかい!んっふっふっふ姫さんや?!あっはっはっはっは!(第46話) ・そんなお荷物を持っていれば私の敵じゃぁない!(同上) ・みんなギロチンで一刀両断にしてやる!(第47話) ・首を落とせば命も消える!そうすれば命の輝きに脅かされることもない!(同上) ---- *【ゲーム内での位置づけ】 **ガンダムVS.ガンダム NEXT Eルート6ステージのボスとして登場。 ザンネック・ベースに搭乗し高速移動をしながらプレイヤーを翻弄する。 武装はザンネック・キャノンによる砲撃、背部の三日月型粒子加速器からのビーム攻撃、胸部ミサイルランチャーによるミサイル攻撃、それにビームサーベルも装備しており死角のない機体になっている。 ビームシールドも装備されておりプレイヤーの攻撃に対してガードすることもある。ザンネック・ベースの下部にはシールド判定が存在しており射撃は無効化、機体耐久値が一定値を切ると機体の周りにバリアを発生させ全方向からの射撃を無効化する、と見かけによらず守備面もかなりのものである。 しかし厳密な分類上「モビルスーツ」なので、普通のMSと同じくよろけが発生し、BR1回でよろけるというボスにしては珍しい属性をもっている。しかしスタン、捕縛系は無効で(トライアルシステム、ゴッドフィンガー、アシュタロンなど)強制以外のダウンもしない(バズーカなどではよろけ)。また、ザンネックの格闘攻撃のガードに成功してもザンネックはよろけないという変わった仕様。 捉えるのは難しいが一度捉えてしまえばこっちのもの、といった調整となっている。HPもボスMAの中では最も低い。 アシストは[[ゾロアット]] HコースBOSSルート7ステージ、LコースBOSSルート2ステージにも登場。 パイロットのファラの特徴でもある「鈴の音」も再現されている。 ステージ開始前のブリーフィング画面において聞こえるキャラクターと聞こえないキャラクターが分けられており、その音はニュータイプなどの一部のキャラクターにしか聞こえない。 聞こえるキャラクターはファラをロックした時に「鈴の音」についてのセリフをいうことが多い。 こういった細かい作りもNEXTの楽しみの一つと言える。 なお、ファラの鈴の音は彼女のサイコウェーブに混入してしまうため、ニュータイプ系キャラは鈴の音が聞こえるようである。NT以外にも、キラ(Sフリーダム)、ムウ、クルーゼ、刹那(OOR)、リボンズにも聞こえる。おそらくサイコミュが影響していると考えられる 余談だがEルート解禁日の開店と同時にプレイした人の「ザンネックがボスででた!」というネットでの書き込みに対して 「釣りじゃね?」「ザンネックかよ!スタッフグッジョブ!」「そもそもザンネックって何?」などいろいろな反応があった。 Vガンダムの知名度からして追加参戦機体は[[ゲドラフ]]くらいかと思われていた中での登場に歓喜したプレイヤーも多くいたことだろう。 しかし同ルートFINALに登場した[[この機体>ガンダムDX]]のほうが反応が大きかったのは言うまでもない…。 ---- *【勝利・敗北ポーズ】 **勝利ポーズ クルリと一回転して左腕に構えたザンネックキャノンを天に掲げ、右手でポーズ。 **敗北ポーズ ザンネックベースから落ちてorz。 尚、勝利ポーズ敗北ポーズ共に通常の方法では確認出来ないので注意。自己責任で。 ---- *【その他の活躍】 **ガンダムビルドファイターズ 第7回ガンプラバトル選手権世界大会予選第8ピリオドにおける[[ガンダムX魔王]]の対戦相手として登場。 ザンネック・キャノンとサテライトキャノンの撃ち合いで敗れる。