667 名前:決戦!ザクvsヅダ 1/25投稿日:2008/07/14(月) 22:48:23 ID:???
        注:シャア・アズナブル
               ↓

(AA略)
383 ザクの後継機には必ずしも直系でないものもあるが……
『ザクウォーリア』……ってよォ~~。

『ハイザック』ってのは、わかる……スゲーよくわかる。
ティターンズはジオンの技術を接収しとるからな…。

だが、「ザクウォーリア」ってのはどういう事だああ~~~っ!?
ジオンと関係あるかっつーのよーーーーーッ!

ナメやがってこの機体ィ、超イラつくぜェ~~~ッ!!

ジオンの技術が使われてないならリーオーかジェニスじゃあねーか!
ザク作れるもんなら作ってみやがれってんだ!チクショーーッ。

どういう事だ!どういう事だよッ!クソッ!
ザクウォーリアって、どういう事だッ!ナメやがってクソッ!クソッ!

クェス「大佐、なんか違うよ」

668 名前:362-374の続きです 2/25投稿日:2008/07/14(月) 22:49:24 ID:???
ナナイ「ザクのパイロット候補についてはいろんな案が出ていますね。
    マレットのアクトザクとはまた珍しい機体を」
シャア「サザビーより強いとかいう化け物か?」
ナナイ「ゲームバランスというものを考えて設定したのでしょうか、あれは。
    他にはゲラートの旧ザクが人気ですね」
シャア「やはりガンダムを撃破しているというのは大きい。だが……」
ナナイ「何か問題が?」
シャア「このスレで闇夜のフェンリル隊って、暴走族じゃなかったか?
    エイガーが警察で……」
クェス「別に気にしなくてもいいんじゃない?」
シャア「他の人にもそうしろと言うわけではないが、設定を流用して書くのも楽しいものなのだ。
    そういうわけでゲラートは扱いに困るので今回は見送る事にしよう。
    だがガンダムを倒した功績という発想は使わせてもらおうか」

669 名前:規制回避のために少しずつ 3/25投稿日:2008/07/14(月) 22:50:03 ID:???
マイ「やはりここはヅッダーロボを本当に開発してですね」
モニク「今からはそんな時間も予算もない!」
デュバル「私が証明して見せよう、ヅダは歴史のゴーストファイターではないということを」
カスペン「しかし、ダイクン社の代表選手はおそらくシャア社長……
     私とて勝てるという見込みは乏しい」
ワシヤ「またトロワ君に連絡します?」
モニク「ここ一番という事態には弱そうだしなぁ……」

候補者選定に難航していたヨーツンヘイム社に一本の電話が入る。
社員がそれぞれ案を出し合っていたため、電話を取ったのはプロホノウ社長だった。

プロホノウ「はい、ヨーツンヘイム社です。ご注文ですか、それはありがとうございます。
      ……カスタム機のご相談ですか、チラシを見て……。
      ……は、はい、まさか……!
      実は、こんな事を申し上げて恐縮ではございますが、近々ヅダの品質を披露するために
      セレモニー開催を予定しておりまして、その際にですね……」

受話器を握る社長の手に力が籠もる。
そして電話を終えたプロホノウ社長は、頭を悩ませている社員一同を見回して告げた。

プロホノウ「パイロットは決まった。トロワ君や、シャア社長以上の方に力を貸していただける事になった」

670 名前:決戦!ザクvsヅダ 4/25投稿日:2008/07/14(月) 22:56:05 ID:???
バーニィ「やあ、アル……マイさんはいるかな?」
アル「ううん、まだ会社から帰ってきてないよ」
バーニィ「そうか、その方が話しやすいんだ。実はさ……ザクとヅダのコンペをすることになって」
アル「こんぺ、って?」
バーニィ「ん……。と、分かりやすく言うと、どっちが強いのか戦ってみる事になったんだ。
     それで、ダイクン社のシャアさんから、ザクのパイロットとして戦って欲しいって……」
アル「本当!?」

星の数ほどもいるザクのパイロットの中には、バーニィよりも上手の者などいくらでもいる。
代表として恥じない戦いができるのか、相手に勝つ事はできるのか……
押し潰されそうな不安を抱えて相談に来てみたのだが、それを聞かされたアルの目は無邪気に輝いていた。

アル「それって凄いじゃない!他にもいっぱい凄い人がいるのにバーニィが選ばれるなんてさ!」

純粋な瞳の輝きは、不安や迷いを消してくれた。
バーニィは心から「ありがとう」と告げると、アルの肩に手を置いた。

バーニィ「頑張ってみるよ……できる限り、精一杯のこと。アルも手伝ってくれるかな?」
アル「うん!」

小さな手を固く握りしめるアル。二人はそのまま、戦場となる実験予定地に向かっていった。
……それを物陰から見つめる少年が三人。

ジュドー「これは……」
ガロード「ひともうけの……」
ウッソ「チャンスですよ兄さん!」

671 名前:決戦!ザクvsヅダ 5/25投稿日:2008/07/14(月) 22:57:46 ID:???
そして、運命の日がやってきた。
ダイクン社本社敷地内に作られた特設会場には黒山のような人だかりが集まった。

ウォン「さあ、ついに待ちに待った瞬間が近づいてきています。
    最も多くの人に愛された大衆機ザクと、空中分解のたびに不死鳥のごとく復活してきた幻の量産機ヅダの対決!
    ゲルググとギャンのような宿命の関係にある両機、勝負の結果はどうなるのでしょうか?
    実況は私、ネオホンコンのアイドル、ウォン・ユンファ
    解説にはご存じ先代キング・オブ・ハート、東方不敗マスターアジア先生をお呼びしています」
東方不敗「よろしく」
ウォン「さて東方先生、さっそくですが勝負の流れはどのようなものになるとお考えでしょうか?」
東方不敗「モビルスーツの勝負は機体の性能ばかりではなく、それを操る者の技量こそ重要なもの……。
     特に今回の勝負、まずザクは特に優れた性能はない、ごく一般的な機体。
     性能において勝るヅダに勝つためには、機体の性能を完全に出し尽くさねばならぬ。
     一方のヅダは無理をさせれば空中分解の可能性がある危険な機体……
     己の力を過信せず、己の限界を知る者でなければ、本当に操る事はできぬと言えよう。
     機体の性能を十分に引き出し、なおかつ無理をさせてはならぬ……すなわち人機一体!!
     ワシらガンダムファイターと同様、機体と己をひとつにした者に勝機ありと言える」
ウォン「ありがとうございました。それでは、映像を来賓席に移しましょう。
    本日の試合には多くのザク愛好家が訪れ、来賓の席にはザビ家の方々も……」


プロホノウ「……こんな大事になっているとは思わなかったな」
モニク「ダイクン社はこの試合でヅダを倒したら、本格的に我が社を切るつもりか……」
マイ「しかし、よくこんなに観客が集まったものですね。ただのモビルスーツのコンペでしょう?」
デュバル「ジオ(r」
カスペン「あるいは本当かもしれぬ……ジオニック社やツィマッド社のお偉方も来賓席に見えるぞ」
ワシヤ「勝てますかねぇ、本当に」
マイ「大丈夫のはずです」

673 名前:決戦!ザクvsヅダ 6/25投稿日:2008/07/14(月) 23:01:28 ID:???
ニッキ「それはいいから、早く始めろよ!ヅダもいいとこ見せてくれるんだろうな……!」
シャルロッテ「やっぱりザクよザク、ヘンなのに手を出しても駄目。
       一番売れてるのが一番いい品物なんだから」

ギャバン「新品のボルジャーノン、勝てるかな……。相手の機械人形の方が性能が上なんだろう?」
ロラン「解説ではパイロット次第って言ってますよ。始まる前からは分かりませんよ」
ギャバン「ヅダってのが掘り出されたら使ってみたいんだがなぁ。買うとなるとやっぱりお金がな」

ライデン「ったく、高機動型ザクでいいだろ?比べる必要なんかないだろ」
ガイア「いやいや、ドムやリック・ドムがあればそれも必要ない」
マツナガ「なんにしろ、ヅダよりは優秀な機体があるはずなのだが。こんな大がかりな事をするものだろうか……」

フランドール「凄いですね、この熱気…… やっぱりザクもヅダも人気あるんですね」
カイ「へっ、そんなもんかねぇ……。ま、物見高いのが多いってことだね、この街はさ」


観客たちはザク派とヅダ派に分かれて盛り上がり、凄まじい熱気が場内を包み込んでいる。

ジュドー「いや、こんなに集まるとは思わなかったなー」
ガロード「ジャンク屋組合総出で、大急ぎで観客席作ったかいがあったね」
ウッソ「会場の経費を差し引いても、これだけ純利益がありますよ」

電卓の数字を兄たちに見せるウッソ、その数字を眺めたジュドーとガロードの顔ににんまりと笑みが浮かんだ。

674 名前:決戦!ザクvsヅダ 7/25投稿日:2008/07/14(月) 23:03:17 ID:???
シャア「……こんなに客を呼んだかな。テレビ中継なんて予定はなかったが」
クェス「さあ?ヨーツンヘイム社が呼んだんじゃない?」
ナナイ「絶対の自信があるというわけか。小癪な……」

ストーカー『さあ!それでは皆さんお待ちかね!両陣営の選手入場です!!
      まずは赤コーナー、統合計画を経てさらに完成度を増した最高のザクⅡ!
      MS-06FZ、ザク改です!! パイロットは史上初の奇跡、ザクでガンダムを倒した男!!
      当スレッドの名物、兄弟スレ・ミンチ・リザレクション現象(フェノメノン)の元凶!
      バーナード・ワイズマンです!!』

場内から盛大な拍手が鳴り響いた。
テレビ中継の画面には貴賓席で腕組みをするドズル・ザビが映る。ザク応援派で最も有名な人物だ。
ドズルの側には娘のミネバが座っており、その隣には貴賓席には場違いなほど庶民的な服を着ている
アルの姿が見える。ザク愛好者たちの中ではマスコット扱いを受けており、アルが応援しているのは
もう定番として受け入れられていた。

ストーカー『そして青コーナーからは…… こ、これは! 内部の性能は変更していないとの事ですが、
      まことにきらびやかな装飾を施されたヅダが現れました!! 今伝えられた情報によりますと……
      これは今夏の目玉新商品! 上流階級専用機、その名は、ロイヤルエレガントヅダ!!
      パイロットは、あのOZの総帥! トレーズ・クシュリナーダ氏が駆けつけましたーーー!!』

677 名前:決戦!ザクvsヅダ 8/25投稿日:2008/07/14(月) 23:09:42 ID:???
シャア「ト、トレーズだと!馬鹿な、なぜ貴様がそんなところに……!」
トレーズ「先日のパーティーでドズル氏と娘たちの話をしてね。その時、一緒にいたガルマ君から
     この機体の話を聞いたのだよ。ドズル氏の趣味には合わなかったようだが、
     エレガントと名の付く機体を私が放っておくわけには行かないだろう」

話を聞いたシャアは慌てて貴賓席にいるガルマの携帯に掛ける。

シャア「は、謀ったなガルマ!!」
ガルマ「君はいい友人だったが、君の父上がいけないのだよ」
シャア「私とてダイクン家の男だ!無駄死にはしない!」

クェス(なにボケツッコミやってるんだか)
ナナイ(ごく自然に応対するガルマ氏もさすがです)
ララァ(私やアムロといる時より元気そうね……)


ドズル「ぬう……!まさかあの男、ヅダの事など笑い話かと思っておったら……
    本当にザクの前に立ちはだかるとは!!」
アル「マリーメイアちゃんのお父さんって、ヒイロお兄ちゃんと同じくらい強いんでしょ!?
   そ、そんなのひどいよ……!!」
マリーメイア「私も……お父様にこんな事はして欲しくなかったのです……」
ミネバ「……もしかして、明日からあれで学校まで送られてくるのか?」
マリーメイア「人間大砲よりは、少しはマシですわ……。うううっ……」
アル(うわー、あれは嫌だ)
ミネバ「ま、まあそう気を落とすな、私もキュベレイを買ってもらえないのだ」
ドズル(に、人間大砲は駄目なのか!?幼稚園では大受けだと言うのに!?)

678 名前:回線の調子が悪いです 9/25投稿日:2008/07/14(月) 23:12:15 ID:???
ライデン「おい、あれじゃ本気でやばいぞ。バーニィじゃ勝てっこない」
ガイア「技量に差がありすぎる……!代わって戦ってやりたいが……」

ニッキ「よっし!これでもらったな、絶対ヅダが勝てる!」
シャルロッテ「素敵ね……。私のもあんな風に綺麗に改造しようかしら……」
ニッキ「おい、もう鞍替えかよ」

ジュドー「あちゃー、あれじゃ一瞬で勝負がついちゃう」
ガロード「終わる前にさっさとビール売って回ろうぜ」

場内の空気は、完全に決まったかのようだった。
バーニィはザク改のコックピットの中で、豪華な礼装に包まれて優雅に足取りを進めるヅダを見つめて呆然としていた。
あれが普段空中分解で新聞を賑わしているヅダの動きだろうか?とても同じ機体だとは思えない。
あんな怪物とこれから戦う事になるなど、この場に来ていても冗談のようにしか思えなかった。
その時、機内に通信が入る。

シャア『バーニィ君。聞こえるか、バーニィ君?シャアだ』
バーニィ「は、はい」

バーニィはその声で気を取り戻した。一瞬、代わって戦ってくれるのかと、本気で考え、それに安心してしまった。

シャア『この展開は私も予想していなかった。しかし……恐らく、君はトレーズに勝てるだろう』
バーニィ「はあ!?」

完全に裏返った、素っ頓狂な声が漏れる。
シャア・アズナブルの前で情けない声を出してしまった、その羞恥心が気持ちを少しずつ普段のバーニィに戻していく。

679 名前:決戦!ザクvsヅダ 10/25投稿日:2008/07/14(月) 23:14:40 ID:???
シャア「トレーズは確かに素晴らしいパイロットだ。私が戦っても勝てるかどうかは分からん。
    だが、君にはトレーズにも、私にも勝るものがある」
バーニィ『あるんですか、そんなものが』
シャア「君は……ザクの全てを知り抜いている。この世の誰よりも深く、恐らくジオニック社の開発陣よりも深く。
    私は百式やサザビー、ジオングなど多くのモビルスーツに乗ってきた。だから専用機を持ってはいても、
    ザクに乗って戦った時間は君よりも短いだろう」
バーニィ『は……はあ……』
シャア「トレーズはヅダに乗るのは今日が初めてかもしれない。トールギスを乗りこなせる男がヅダに振り回されるとは思えないが
    それでもトレーズはヅダそのもののことはほとんど知らないはずだ。興味がないと言ってもいいだろう」
バーニィ『興味が……ない?』
シャア「彼が欲しいのはエレガントと言う名前だけだ。そうでなければ、トレーズはヅダに見向きもしなかっただろう。
    ヅダの中身が欲しいのではない、トレーズが欲しいのは外面だけなのだ。
    君は、そうではあるまい」
バーニィ『は……はい!』
シャア「たとえ旧ザクだったとしても、逆にザクⅢを用意しても、君ならば力の限り戦ってくれるはずだ。
    その気持ちは、ここに集まったザクを愛する者たちの誰にも負ける事はない」
バーニィ『それで……僕にザクの代表を任せていただけたんですか……』
シャア「信じているぞ。私にもできなかった、ガンダムを倒した男の力を」

680 名前:決戦!ザクvsヅダ 11/25投稿日:2008/07/14(月) 23:17:04 ID:???
通信を切ると、シャアは椅子に深く座り、窓越しに見える二機のモビルスーツに視線を向けた。

シャア「まさに道化だよ……」
ナナイ「しかし、これで戦略的には勝ったのです」
シャア「そうだな。バーニィにはきつい話だが」

もはや、この時点でダイクン社陣営がバーニィに求めているものは、できるかぎりザクらしさを見せて……負ける事だった。
観客の誰もが納得するほどパイロットの力の差があるのだ。しかもトレーズはヅダと関わりが深い人物ではない。
ザクが負けても、それはヅダに負けた事にはならないのだ。トレーズが出てこなければ勝負は別の結果になるのは明らかだ。

トレーズが勝てばヨーツンヘイム社を切る事はできないだろう。しかし、ヅダの販促映像はこれからの試合のものとなり、
シャア専用ザクがヅダに追いつけずに空中分解を起こしたビデオとの交換を迫る事ができる。
そして脅迫材料がなくなれば、ヨーツンヘイム社を切る口実は今日のコンペでなくとも構わないのだ。
つまり、ヨーツンヘイム社がトレーズを助っ人に呼んだ時点で、大局的にダイクン社の勝利は決まってしまったのである。

クェス「調子に乗りすぎかな、あっちは。ハサウェイみたい」
シャア「戦いとは二手、三手先を読んでやるものさ……」
ナナイ「先がない中小企業には、そんな余裕はありませんが」

681 名前:決戦!ザクvsヅダ 12/25投稿日:2008/07/14(月) 23:23:39 ID:???
ストーカー『そぉれではぁぁぁッ!! ザクヅダファイトォォッ!!』
トレーズ「レディ……」
バーニィ「ゴーーーーーッ!!!」

試合開始の雄叫びと共に、両者は全力で突撃した。


ウォン『さあ!両雄正面から立ち会いました!ザク改、マシンガンで弾幕を張りつつ前進……
    飛んだ!飛んだぁーっ!!エレガントヅダ、華麗なジャンプで弾幕を全て回避!
    そのままザク改に向けてヒートホークを振り下ろします!』

シュィィィン……!!

金属が激突する音とは思えないほど鋭く、透き通るような心地よい音を立ててザクのシールドが切断される。

バーニィ「なっ……!?」

東方不敗「むう……!!」

ドズル「く……!!」

ライデン「お、おい、あんな破壊力ありかよ!? 何かおかしいぜ!?」

シャルロッテ「かっこいい……」

優雅に地に降り立つヅダは、驚愕の一瞬から覚めるのを待つ余裕すら見せていた。

683 名前:決戦!ザクvsヅダ 13/25投稿日:2008/07/14(月) 23:25:54 ID:???
ウォン『か、解説の東方先生。今なにが起きたのでしょうか?
    ヅダの武器はザクと同じ、ヒートホークとザクマシンガンです。
    同世代のモビルスーツ同士で戦って、一撃で装備破壊などできるものでしょうか?』
東方不敗『今のトレーズの一撃……機体の速さと重さ、そしてザクの動きの流れすら利用して力を高めておる。
     そしてあの装飾……一見ただの飾りに見えるが、まぎれもなく機体とパイロットの意思を一つにし、
     機体がもともと備えておる機械の力を超えた、目に見えぬ力を発揮しておる!!』
ウォン『び、美形フィールドというものでしょうか』
東方不敗『機械が限界に達すれば空中分解の可能性がある……ならば機械の力に頼らず、
     パイロットの力が機体の能力を超える!!
     これぞ、ヅダという危険な機体の力を上限以上に引き出す方法か……』
ウォン『空中分解を美形フィールドで無効化するわけですね!』
東方不敗『今の一撃、まともに受ければワシのマスターガンダムとてただごとでは済むまい。
     それほどの威力が秘められておる!』


アレンビー「ウォンの解説、わかりやすいねー」
ドモン「デビルガンダムを使った悪事など企まずに、解説者だけやっていればいいんだがな……」

ウッソ「おかしいですよ!これじゃビールを売るより早く試合が終わっちゃう!」
ミーシャ「お~いそこの坊主、ビール一本」
ウッソ「あ、はいはいただいま~♪」
ガルシア「おい、ウイスキーが切れたら今度はビールかい」
ミーシャ「うるせぇ、酒なしで見れるか、こんな試合」


ナナイ「予定どおり、いえ、それ以上ですね」
クェス「ザクが負けるのは美形フィールドのせい、ってことになるからねー」
シャア「……………………」

684 名前:決戦!ザクvsヅダ 14/25投稿日:2008/07/14(月) 23:27:42 ID:???
バーニィ「う……嘘だろ? これじゃさっきの話と違う……!!」

確かにトレーズが欲しがっていたのはエレガント属性だけだったかもしれない。
しかし、その属性さえあれば、トレーズはどんな機体でも無敵の戦闘能力に変えてしまう。
バーニィの戦意は急速にしぼんでいく。

ドズル「ぐう……や、やはり駄目か!ガルマ、シャアと回線繋げ、俺が代わって出る!!誰か、俺のザクを持ってこい!」
ガルマ「無茶ですよドズル兄さん、この会場にはモビルスーツは持ってきていないでしょう」
ミネバ「マリーメイアの父上は無茶苦茶に強いのだな……」
マリーメイア「うふふふふ、楽勝ですわね」
アル「そんなことないよ!!」
マリーメイア「!?」
アル「バーニィは、バーニィは絶対勝つんだ!!」


ガルマ『シャア、聞こえているなら』
シャア「謀ったなガルマ!!」
ガルマ『それはもういいから。ザクのパイロットと回線を繋いで欲しい。アルフレッド君からだ』
シャア「……よし、すぐに回す」
ナナイ「今さら、何を?」
クェス「しゃべってる間に試合終わっちゃうよ」

685 名前:決戦!ザクvsヅダ 15/25投稿日:2008/07/14(月) 23:31:17 ID:???
ウォン『続くヅダの攻撃、あーっと今度は止めた、止めたー!!』
バーニィ「同じヒートホークなら……!」
ウォン『……あ、あーっと駄目だー、弾き飛ばされたー!!』
バーニィ「うわぁぁぁぁっ!!」
東方不敗『外見はただのヒートホーク……しかしその威力シャイニングフィンガーソードのごとし!!
     ザクのパイロット、よく一刀両断にされず生き残ったものよ』
ウォン『しかし耐えた!!ザク改、倒れずに態勢を立て直しています!そしてヅダがさらに襲いかかるー!!』


ナナイ「デモンストレーションということでしょうか、一撃で倒そうとはしていませんね」
シャア「よし……繋がったぞガルマ」
ガルマ『了解。いいよ、アルフレッド君』

バーニィ「無理だ……!こんなに差があったら……!」
アル『バーニィ!』
バーニィ「あ……アル?」
アル『頑張って!絶対、絶対勝つんだよ!二人で準備したじゃないか!』
バーニィ「う……うん、そうだっ……!」

687 名前:やっぱり規制食らいました 16/25投稿日:2008/07/15(火) 00:08:36 ID:???
ウォン『ザク改、ヒートホークで斬り結びつつ後退していきます!
    競技場の中央から押しまくられ、木々が立ち並ぶ森林にまで……」
東方不敗『だが、この試合には場外ルールはない。木の中に隠れて戦う事もできるであろうが……』
ウォン『しかし、そんな戦い方が、あのトレーズに通用するのでしょうか!?』


ヒイロ「アルには悪いが……ザク改の勝率はゼロだ」
トロワ「ザクだからということでパイロットを選出したらしいが……
    敵の戦力を把握する前に行動を起こすべきではなかったな」
ヒイロ「トレーズが負ける可能性があるとすれば、一つしかない。
    だが……バーナード・ワイズマンは、そこに到達する事は恐らく不可能だ」
トロワ「ああ……」

リョウガ「森の中……障害物があればヅダの速さを殺せると見たか。だが……」
シュバルツ「甘いぞバーニィ!トレース・クシュリナーダは、その程度の策が通用する相手ではないッ!!」


688 名前:支援ありがとうございます 17/25投稿日:2008/07/15(火) 00:12:20 ID:???
ウォン『さあ、なんとか森の中にまで後退しました!両機、距離を取って、武器をマシンガンに持ち替えます!』
バーニィ(ここまで引き寄せれば…… これで……!)
ウォン『あっと……! 森の中に、なにやら巨大な物体が起きあがって……
    サンタ……?サンタクロースの、巨大なオブジェクトが現れました!』
東方不敗『冬に使うためにしまっておいたものか?なんであんなものが』
トレーズ「何だ……これは?」

観客からはサンタクロースの像にしか見えない巨大な物体は、ヅダのコックピットのモニターには
ザクが何機にも分身しているように見えた。

トレーズ「増援か…… だが、この機体の機動力には、数など問題ではない……!」

ヅダはマシンガンの弾を正確に命中させ、反撃を予測して機体を移動させる。
あっけないほど簡単に標的の反応が消える。
トレーズは、それは自分の機体の攻撃力が高まっているからだと判断した。

東方不敗『む……? 勝負の邪魔と見たか? わざわざサンタクロースから撃っていくとは』
ウォン『射撃を披露しているのでしょうか、それもやはり見事な腕前です』

マイ「い、いえ、違います!あれは……!」
デュバル「ジオニック社の陰謀に違いない!!」

690 名前:決戦!ザクvsヅダ 18/25投稿日:2008/07/15(火) 00:14:36 ID:???
突如、ヅダの足下が爆発した。
装甲が吹き飛び、足首の関節に衝撃が走る。ヅダは転倒こそしなかったものの、片足の機動をほぼ完全に失う被害を受けた。

トレーズ「くっ……!?」

デュバル「や、やはり!!」
モニク「当たった!?」

マリーメイア「な、なんですの、あれは!」
アル「や、やったあ!!」

サンタクロース型のダミーも、森の中に仕掛けたブービートラップも、数日前にバーニィとアルが二人で用意したものだった。
(試合前日に観客席を速攻で作り上げたジュドーたちが間違えて吹っ飛ばされなかったのは幸運である)

場内は騒然となった。
突然の奇襲に抗議の声をあげるヅダ陣営、奇跡の形勢逆転に盛り上がるザク陣営。

モニク「試合を中止して抗議する!これはモビルスーツの性能を競うコンペでは……!」
トレーズ『いや、これでいいのだ』
マイ「えっ……!?」

691 名前:決戦!ザクvsヅダ 19/25投稿日:2008/07/15(火) 00:21:31 ID:???
トレーズ「さあ、戦いを続けよう。ザクのパイロット」
バーニィ「いいんですか……? 許して……くれるんですか、こんな事をした僕を」
トレーズ「許しを求める必要はない。むしろ私が感謝を送りたいほどだ」
バーニィ「え……!?」

その声は場内スピーカーやテレビ中継の放送を通して、試合を見ている全員に届いていた。

トレーズ「もしも君がこうして本気で向かってくる事がなければ、
     私もただ機体の性能を見せるだけの遊びで終わらせていたかもしれない。
     戦士とは持てる力の全てを尽くして、その行いに命を賭けるべきものなのだ。
     それを、君は私に思い出させてくれた」
バーニィ「………………」
トレーズ「ヅダのパイロットとは、皆そういうものではなかっただろうか。
     機体の限界を超える速さを求めて死んでいった多くの者たちは
     その一瞬の輝きのために命を賭け、そしてその望みを叶えていった。
     彼らは皆、己自身に対する勝者として死んでいったのだ。一人として無駄死になどしてはいない……」

トレーズの言葉を聞いた観衆たちは静まりかえり、これまでヅダに抱いてきた認識を改めていた。
そしてバーニィも、これまでの考えを打ち消した。
トレーズは自分に酔うだけではない、本当にヅダが好きになって乗る事にしたのだと。
自分が、ザクを好んでいるのと同じように。

トレーズ「そして……!!」
バーニィ「…………!!」

片足のヅダはマシンガンを捨て、ヒートホークを手に宙に舞った。
バランスを失わずに立っているのもやっとだった機体は、まともに着地する事はできない。

692 名前:決戦!ザクvsヅダ 20/25投稿日:2008/07/15(火) 00:23:13 ID:???
ウォン『あーっと、と、飛んだぁーっ!!これは無茶だーーーっ!!』

ガトー「英霊たちに捧げる戦いのために……
    抗議などで止める事も、逃げる事もせぬか……」

アル「バーニィ……!!」
マリーメイア「お父様……!!」

ザクはヒートホークを構える。
降下してくるザクを見据え、勢いよく振りかぶる。

ナナイ「避けろ、避けるだけでいいんだ!ヅダはもう動けまい!」
シャア「………………」
クェス「な、なんで避けないのっ!バカじゃないのあいつ!」

東方不敗『戦士の誇りのためにか……』

ザクとヅダのヒートホークが交錯する。
閃光と衝撃音が周囲に轟き、そしてヅダはゆっくりと地面に倒れていく。

マイ「ああ……!!」
モニク「だ、駄目か……!」

アル「やった……!?」

694 名前:決戦!ザクvsヅダ 21/25投稿日:2008/07/15(火) 00:34:58 ID:???
静寂が周囲を支配した。
ヅダは倒れたまま動かず、それを確認するとザク改はゆっくりとヒートホークを下ろす。
勝負が終わった事が分かると、静寂は歓声と拍手に変わっていった。

ウォン『や……やりました!一方的展開と思われたこの試合!最後はザク改が見事、ヅダの猛攻を凌ぎきりましたー!!』
東方不敗『むうう……。負けは負けとはいえ、トレーズの身の処し方も天晴れなものよ。
     最後の一撃を正面から迎え撃ち、防ぎきったザクのパイロット……なかなかのファイターと言えるわい』

バーニィ「僕が…… 勝ったんですか……」
トレーズ「そうだ……素晴らしい勝負だったよ」

コックピットを開け、姿を見せたトレーズにバーニィは深く頭を下げた。
その返事として、トレーズは握手の手を差し出した。
固く握り合う二人の手に、再び盛大な拍手が場内から送られていった。

ウォン『それでは、今日の試合を振り返って、いかがでしたでしょうか東方先生』
東方不敗『うむ、両者ともに、機体に己の全てを伝え、まさしく己の分身として戦っておった。
     機体の良し悪しではなく、要は機体を動かす者が大切なのだ。それは我らガンダムファイターも、モビルスーツのパイロットも同じことよ』
ウォン『ありがとうございました。それでは、本日の中継は、このあたりで終わらせていただくことにします』

ニッキ「パイロットが上手いと、あそこまで動き回っても空中分解しないんだな……!またヅダにチャレンジしてみようか……」
シャルロッテ「ああ……やっぱりザクが勝ってくれたじゃない、結局私のザクが最高よね♪」
スワガー(またさっきと逆になってますな……)

695 名前:決戦!ザクvsヅダ 22/25投稿日:2008/07/15(火) 00:37:28 ID:???
ドズル「見事だッ!!よくやったぞワイズマン伍長ッ!!」
アル「ああ……。ほ、ほっとしたら、疲れちゃったよ……」
マリーメイア「お父様……熱くなるとすぐ、こうなるから……また悪い病気が……」
ミネバ「ん?いい勝負だったと思うのだが?」

ヒイロ「トレーズが負ける唯一の可能性……」
トロワ「『私は敗者になりたい』病が出たか……」
ヒイロ「あれさえなければ無敵なんだが、ああなるとバーニィにすら負けるからな」

だが、その敗因が分かるのはヒイロたちWキャラしかいない。
場内の全てが感動の渦に包まれている中、二人は水を差すのも悪いと考え、そのまま会場を後にしていった。


ガロード「それはともかく」
ウッソ「入場券と、飲食物の売り上げがこれだけありますよ」
ジュドー「大もうけだなっ!」
ティファ「いました……ガロードたちはここです」
ガロード「ティ、ティファ!?」
シャクティ「探しましたよ、うふふふふふ」
ウッソ「シャクティ!?ま、まさか、その」
ジュドー「こ、この売り上げは俺たちが苦労してっ」
プル「あ、いたいた、ジュドー♪」
プルツー「大もうけしたそうじゃないか」
デュオ「さーて、会場作り、手伝ってやったんだし。ジャンク屋組合全員で打ち上げでもやろうかね」
キッド「あがりは持ってるんだろ、ガンダム坊や?」
三人「「「うわああああああああ」」」

696 名前:決戦!ザクvsヅダ 23/25投稿日:2008/07/15(火) 00:40:22 ID:???
ワシヤ「負けちゃった……ねぇ……」
マイ「ええ……」
モニク「やはり抗議を通していれば……!こんなコンペひとつで提携打ち切りなどさせてたまるものか!」

バーニィ「なんとか、勝てましたよ。シャアさんやアルが勇気づけてくれたおかげで……」
ナナイ「勝利まで得られるとは正直予想していなかったが、よくやってくれた」
クェス「これで赤字子会社とも縁切りできるね、大佐♪ ……大佐?」
シャア「バーニィ君……本当に、素晴らしい戦いだった。私も君を選んだ甲斐があったよ」
バーニィ「シャアさん……」
ナナイ「それで社長、ヨーツンヘイム社のことですが」
トレーズ「ああ、その事なら私も話に入れてもらえないかな」
クェス「え?」
トレーズ「ヅダの販売はダイクン社が行っているのだろう?
     ぜひOZにエレガントヅダ隊を編成してみたい、近いうちに50機ほど揃えてもらいたいのだが」
ナナイ「ごじゅっ……!?」
クェス(この人バカじゃ……んぐぐ!?)
ナナイ(待て、50機も一度に売れるなんて奇跡だぞ、しばらく黙っていろ)
シャア「分かった、すぐにヨーツンヘイム社に打診するよ」
トレーズ「受注があれば、赤字の子会社を切る事もないだろうからな」
シャア「きつい事を言うな、おまえも」
トレーズ「いやいや、私が見込まれていて勝てなかったのだ。これぐらいはしてやらなければな」
クェス(……バレてたんだ)
ナナイ(売れればどうでもいい、売れれば)

698 名前:決戦!ザクvsヅダ 24/26投稿日:2008/07/15(火) 00:48:06 ID:???
そして、3日後。

シロー「『暴走族に異変 超高速よりも優雅でエレガントに ヅダ空中分解事故激減』……
    ……俺たち警察があんなに取り締まっても言う事を聞かなかった連中が……」
カミーユ「モビルスーツに綺麗な模様を描くサービスも出てきたらしいよ。
     ガルバルディβのロイヤルガード仕様やマ・クベ専用グフが、時代を先取りしてたって妙に評判だよ」
マイ「うちもロイヤルエレガントヅダが大売れで本当に助かりました。一時は倒産かと思いましたよ」
ガロード「そうなんだ……」
ジュドー「そりゃあよかったね……」
ウッソ「こんなのおかしいですよ……」
ロラン「どうしたんですか、三人ともちょっと前から元気がないですが」
ジュドー(売り上げが全部チョコパフェになってプルの胃袋に消えた……)
ウッソ(シャクティ、僕から取り上げたお金で何をしたんだろう……)
ガロード(ティファと旅行に行こうと思ってたお金がぁぁぁぁ)
三人「「「はぁぁ~~~~~っ」」」
アル「でも、バーニィが勝って、本当に良かったよ!」

699 名前:今回はあとがきはありません 25/26投稿日:2008/07/15(火) 00:49:42 ID:???
シャア「ついにやったぞ!消費者アンケートで、来月から違法改造機のリコールに応じない措置に賛成意見が多数を占めてくれた!」
クェス「それじゃ、もうヅダが分解事故起こしても、うちのダメージはなくなったってこと?」
ナナイ「それならヨーツンヘイム社を切る必要はなくなりましたね」
シャア「ああ、モビルシチズンの新型ヅダソルジャーも作り始めて、いまや優良子会社だよ。
    こんなに何もかもうまく行くとは思わなかったな」

トレーズ『12時になりました。お昼のニュースエレガントです』
シャア「ん?」
トレーズ『本日未明、OZ精鋭部隊に配備されたロイヤルエレガントヅダ50機が全滅しました。
     マフティーを名乗るテロリストの襲撃との発表があり、当局は……』
シャア「……いつからアフロに髪型変えたんだ、この男」
ナナイ「服が煤けてますし。爆発現場からそのまま撮影場に来たのでは」
クェス「えっと……
    もしもしハサウェイ?アンタ、OZのヅダ隊襲撃した?」
ハサウェイ『知らないよ、僕たちだって驚いてる。有名になるのはいいけど、なんでもかんでもマフティーのせいにされるのも困るんだよね。
      マフティーを悪者にするための偽宣伝とか、おびき出すための作戦とか、こっちも大騒ぎさ』
クェス「そ、そう……。関係ないんだったら、あんまり暴れない方がいいと思うよ」
ハサウェイ『僕はそう言って、みんなを止めてる。ありがとう、クェス』
クェス「うんっ、じゃ、切るよ」
    ……だってさ?」
ナナイ「つまり……よりによってOZの精鋭部隊が……」
シャア「空中分解で全滅したか……」
クェス「トールギスと一緒のペースで移動しようとしたんじゃないかな、無茶しちゃってさ」

700 名前:決戦!ザクvsヅダ 26/26 (代理)投稿日:2008/07/15(火) 00:57:14 ID:???
トレーズ『幸いなことに、損壊した機体は一週間以内に大破した場合の保険に加入しており、全額が支給される見通しで……』
クェス「……へ?」
ナナイ「リコール制度打ち切りは……」
シャア「来月の頭からだぞ!?」
トレーズ『損害額は現在試算中ですが、相当な規模にのぼる模様です』
シャア「やかましい!!」
クェス「もしもしハサウェイ、やっぱOZを襲撃してよ?」
ハサウェイ『今行くのは無茶だってば、罠にかかりに行くようなものだよ!しばらく潜伏するから、この電話も切るよ』
クェス「あっ!!ハサウェイっ、ハサウェイ!!! ……ったく、肝心な時に役に立たないんだ!!」
ナナイ「ヅダ50機ぶんのリコールですか……装飾まで付けて……」
シャア「……サボテンの花が咲いて」
クェス「逃避するなー!!」

プル「あはははははははっ、な、なにあの髪の毛~~!?」
プルツー「ね、姉さん、笑っちゃ駄目だろ、ほら……!」
ミネバ「……なあ、今ニュースに出てたアフロの人、ひょっとしてマリーメイアの」
マリーメイア「知りません、知りません!!」


かくして、町中を巻き込んだザクとヅダの戦いは終わった。
ヨーツンヘイム社は提携打ち切りの危機を回避し、街からはヅダ空中分解の被害が大幅に減る事になった。
万事丸く収まった日常の影に、頭を抱える者たちがいるのも、やはりこの街の騒がしい日常の一幕である……。

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最終更新:2013年09月17日 21:42