433 名前:愛のエプロン前半(1/5) :2012/03/09(金) 22:17:12.51 ID:???
バーニィ(司会進行)「ジオンチャンネル、愛のエプロン!本日のゲストはこの2人です」
アムロ「なんで俺がジオンの番組なんかに……」
シャア「ハロのCMを流す交換条件だ。話はブライトと付けたし、諦めるんだな」
バーニィ「では、エプロンガールズはこちらの方々です」
アムロ「ちょっと待てええええええ!!!」
セレーネ「何か問題があるかしら?」
アムロ「真っ先に反応してる時点で問題の自覚があるだろう!?シャア!なんでセレーネを呼んだんだ!?」
シャア(顔面蒼白)「私はクリスチーナ君を呼ぶように頼んだのだが……」
アムロ(顔面が白い悪魔)「木星に出張中だよ……」
バーニィ「さ、さあ気を取り直して、VIP食材の紹介です」
バーニィ「大きな体に詰まった身。あのMAの由来ともなった姿は、将にエビの王様。
食べれば思わずあの台詞を叫んでしまいます」
バーニィ「ヴァルヴァロエビだぞ!!」
ででーん
バーニィ「そして、皆さんには『エビ入りコロッケ』を作ってもらいます!」
マリナ「あ、あんな高級食材を使うの……?」ふらっ
バーニィ「ま、マリナさんが倒れた!?」
アムロ「高級食材を見て脳がパンクしたんだ!ただの気絶だが、早く医務室へ!!」
ギュネイ(AD)「代わりの人はいないのか!?誰でもいいから呼んで来い!」
シャア「いきなり不安だな……」
434 名前:愛のエプロン前半(2/5) :2012/03/09(金) 22:18:38.90 ID:???
ハマーン「それで、私が呼ばれたという訳か」
ナナイ「ええ、お願いするわ」
ハマーン「レシピが無いとはいえ、料理を作るだけなのだろう?構わんさ」
シャア「ハマーンだと!?」ガタッ
アムロ「落ち着けシャア!ある意味平等じゃないか、フフフフフ……」
ハマーン「(シャアがいるのは知っていたから驚かんが……)」ちらっ
セシリー「マリナさん、大丈夫かしら……」
ハマーン「(なぜ生徒が出ているのだ!?
教師としてこれ以上のプレッシャーは無いぞ!)」
バーニィ「ハプニングもありましたが続けます!3、2、1、クッキング、スタート!」
バーニィ「さあ、始まりました。本日は『
青い巨星』の
ランバ・ラルさんにお越し頂いています。
ラルさん、ポイントは何でしょう?」
ラル「手際良く進める事だな。その為には、エビの処理に時間を掛けない事だ」
モニク「きゃあっ!?生きているぞ!!」
モニクさん、生きているエビに苦戦中の様子、一方こちらは?
ラクス「エビさん、ごめんなさい……」
リリーナ「これも仕方の無いことなのです……」
アムロ「意外だが、ラクスちゃんやリリーナちゃんは落ち着いているな。セシリーちゃんも慣れたものだな」
中高生組みは順調!大の大人が情けないぞ
キラ(観客)「ラクス、がんばって」
シーブック(観客)「ラクスちゃん、やるなあ」
キラ「出るって聞いたから、過去のデータをまとめて渡しておいたんだ。
生きた食材も予想済みだし、練習したって言ってたよ」
シーブック「だったら、ダークホースになるかもな。勝つのはセシリーだけど」
435 名前:愛のエプロン前半(3/5) :2012/03/09(金) 22:20:36.28 ID:???
バーニィ「ここで、ヒントという事で
ロラン君にすりガラス越しで調理をしてもらっています」
アムロ「シャア、ロランを巻き込むな!」
シャア「ええい、なんと心の狭い!」
ハマーン「シャア……ただでさえ緊張しているのに、気が散る事を……あっ」
ハマーン「エビを焦がしてしまった……」
ハマーン、緊張でまさかのミス!期待値が高いだけに、これは致命的か?
リリーナ「ロランが料理する音に従っていけば良いんですね……ええと……」
バーニィ「リリーナちゃんはジャガイモを炒めてますね」
ロラン「(本当はエビなんだけどな)」
ヒイロ(観客)「まずい、ロラン兄さんのヒントを間違った方向に解釈している」
シーブック「せっかく途中までは良い感じだったのに」
リリーナ「なんだか調子が出てきた気がします」
ヒイロ「リリーナ、それは間違っている……!」
ぼうっ
モニク「が、ガラスの向こう側で火が出た!?」
ロラン「やっぱ火力が違いますね。アレを入れたし、これはこのくらいにして……」
リリーナ「炎を出す、ですね」
ヒイロ「 」
キラ「ヒイロ、燃え尽きて真っ白にならないでよ……」
ラクス「あれ?ええと、次はどうするのでしたっけ?」
おおっと、ラクスも迷走中だ!
シーブック「キラ、自分の彼女の心配をするべきなんじゃないのか?」
キラ「大丈夫。ラクスの料理の腕は僕が一番知ってるから」
なんとエビを衣に混ぜ始めた!ポテトは潰していないし、大丈夫か?
キラ「……ちゃんと料理にはナルハズダヨ?」
アムロ「なかなかの混戦だな……良い意味ではないが」
シャア「ハマーンのミスが続いているのが辛いな。このままでは、安心できるのがセシリー君だけになるぞ……」
ハマーン「大勢の前だし、セシリーに負けるわけには……あっ」
436 名前:愛のエプロン前半(4/5) :2012/03/09(金) 22:22:05.63 ID:???
CM
ハロが行進していく
ハロ ハロ ハロ ハロ ハロ
行進の列は縦に横にどこまでも広がっている。列のハロの色はそれぞれ違い、グラデーションになっている
ハロ ハロ ハロ ハロ ハロ ハロ
カメラは上空からの視点に移り、少しずつフェードアウトしていく
ハロ ハロ ハロ ハロ ハロ ハロ ハロ
「今度のハロは、72色 newハロ!」
CM終わり
バーニィ「みなさん、衣をつけて揚げの工程に入っているようですね。ラルさん、ポイントは何でしょう?」
ラル「少量ずつ、短時間で揚げる事だ。そうすれば爆発も防げる」
どかーん!
づっだーん!!
がっざーん!!!
バーニィ「盛大に爆発していますね」
アムロ「これは酷い……」
セシリー「野菜を添えて……できました!」
バーニィ「セシリーちゃんが一番乗り」
シャア「さすがに順調だな」
ラクス「私の知っているコロッケと違う気が……ですが、できました!」
ハマーン「……出来たぞ」
リリーナ「完成です」
モニク「出来た!」
セレーネ「出来たわ」
ラル「全員完成したようだな」
アムロ「いよいよ、か」
シャア「……アムロ、救急車は待機させてあるから心配は要らんぞ」
437 名前:愛のエプロン前半(5/5) :2012/03/09(金) 22:23:16.39 ID:???
テイスティングタイム♪
最初はセシリー・フェアチャイルド。衣はサクサク、中はホクホク。これは期待が出来そうだ。
アムロ「うん、旨い」
シャア「基本はしっかり、ハーブとチーズでオリジナリティを出しているな」
ラル「だが、生地がパンに合わせた味になっている。そこを改善すれば、もっと良くなったかもしれん」
セシリー「職業病ね。ちょっと直さないと……」
パチパチパチパチパチ
続いては
ハマーン・カーン、中身が出ていたり、焦げていたり。レシピは合っているが、果たして……
ハマーン「……どうだ、シャア?」
シャア「パクパク……自炊し始めた頃を思い出すな。分かっているから言うが、無難に失敗している」
バーニィ「パクパク……揚げ物を作るのを諦める頃の味ですね」
ハマーン「く……だが、この結果は受け入れねば……」
パチパチパチ……
次はラクス・クライン。ポテトは潰さず、エビ入りの衣で揚げている。これはコロッケなのか?
ラクス「自信は無いんですけど……」
アムロ「どれ…… ……これは!?」
ラクス「大丈夫ですか?」
アムロ「コロッケではないが、美味しいよ」
シャア「ああ。コロッケではない別の何かだな」
ラル「新メニューとして、青い巨星に置けそうだな」
ラクス「良かった……」
パチパチパチパチ
この後、仰天コロッケに一同驚愕!?
アムロ「アクシズを地球に向かって押したくなったよ」
最終更新:2015年06月11日 22:34