逆転裁判世界の法制度

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当ページは、「&bold(){[[当Wikiの一部ページ移転の提案について]]}」の対象です(管理人より)。 &link_edit(text=このページを編集する) 逆転裁判世界の法制度は現在の日本とは大きく異なり、また、明白な設定が存在するのかもわからないため、これについて議論することはあまり意味がない。 「ピンチに陥った被告人を助けるために、主人公の弁護士が逆転無罪を目指して奮闘する」という“ゲームの世界観”を実現するための設定であるから、現実にそぐわないのは、ある種当たり前だ。 とにもかくにも、以下に判明していることを記す。 **序審法廷 1作目2話 >ナルホド >世紀が変わっても、あいかわらず犯罪は増加の一途をたどり‥‥ >時間のかかる法廷のシステムでは処理しきれなくなってしまった。 >そのため、数年前から設置された序審法廷の期間は、最長でも3日。 >たいていは1日で終わってしまう。もちろん、有罪判決で、だ。 ゲームオーバー時 >サイバンチョ >被告人はこれより、その身柄を司直に預けるものとし、 >1ヶ月以内に、高等裁判所において通常裁判を受けることとします。 >では、本日はこれにて閉廷! 以上から、逆転裁判世界においては、 -序審法廷では、容疑者が白か黒か(犯人なのか否か)のみ判断する。 -序審法廷で有罪になった場合は、高等裁判所における通常裁判(現在の日本における普通の裁判)で審議される。 という流れではないかと予測される。(下図参照) #ref(gyakutensaiban-houseido.gif) 4作目4話で、裁判長が被告人に対して、「あなたは別の弁護士に依頼し、上告する権利がある」旨発言しているが、現在の日本の三審制のような、通常裁判以降に控訴・上告ができるシステムがあるかどうかは不明であり、また、序審法廷を扱う逆転裁判において、それらのシステムが明らかになることは今後ともない可能性が高い。 また、根本的に法制度のシステムが異なり、「序審法廷は白黒のみ判断、通常裁判で刑決定」のような、分業制がとられている可能性も否定できない。 (犯罪が増えているから序審法廷制度を導入したとあるが、その序審法廷でほとんど有罪になるようだから、結局通常裁判の数は減らないのでは…?単なる成歩堂の思いこみという説もある。大抵の裁判が有罪になるのなら豪のような無敗の検事が普通に居るはずで伝説扱いされる事もないと思われるため) **量刑 序審法廷では量刑を決定しない(有罪か無罪かの決定)ので、逆転裁判世界にどのような量刑があるのかすらはっきりしない。 少なくとも死刑は存在する。 また、逆転裁判世界では、殺人事件で有罪判決となると犯人は必ず死刑という説がある。 これは、逆転裁判スレにおいて初期から言われている説であるが、はっきりとしたソースがない。 プロデューサーの稲葉氏がこのような発言をしたというレスも見られるが、これもソース不明である。 &bold(){(ソースをご存知の方がいたら、ソースを明記の上、訂正・修正をお願いします)} この説は1作目が発売された頃から存在していた(作中に殺人即死刑という雰囲気があったため)。 2作目以降では以下のように「必ず死刑」説はないのではないかと思われる。 3ー2で裁判長が"殺人は極刑の可能性がある"と発言しているが、必ずしも「極刑=死刑」とはいいきれない。 1-3や3-5などの正当・(過剰)防衛もしくはそれに近いと考えられる事件が死刑とは到底考えられず、 2-3において御剣が「犯人は検察が悪いようにはしない」と情状面から量刑に配慮する発言があり、少なくとも「必ず」ということはないと思われる。 なお、逆にある程度の根拠をもって逆裁世界の量刑規準は現実世界とそれほど大差がないという説もしくは解釈も存在する。 4において 「殺人でも死刑になるとは限らない(2章の滝太の発言、4章の牙流の状況)」 「密輸は死刑にはならない」 などが明らかになった。 (ゲームとしては、「被告人が有罪になれば即死刑になる」というほうが、プレイヤーに「なんとしても助けなければ!」という気を起こさせることが出来るのではないだろうか) ↑ それについてですが、ミステリマニアの間では知る人そ知る問題作として有名な推理小説、イーデン・フィルポッツの「溺死人」という作品があります。 作品内の登場人物が死刑の必要性についていろいろ議論しているのですが、その中で印象的なセリフに「もしも殺人者から死刑という冠を取ってみろ。彼らはたちまち魅力を喪失してしまうではないか?」というのがあるのです。 要するに推理小説内では「殺人=死刑」という構図だと作品に緊迫性と深みを与える効果があり、さらに犯人も生き残りに必死になり、冤罪者を守る探偵や弁護士も必死になり、 事件解決後に何とも言えない深い余韻(犯人が自殺、逃亡する場合なども含めて)を与え作品性や娯楽性、犯人や探偵の魅力などが高まるという事です。 実際、死刑制度がない推理作品ではその辺の緊張性や深みが欠けているのは否めません。 その効果を狙ってか、推理小説家の一部(例えば鮎川哲也氏など)意図的に「殺人=死刑」といった現実とは離れた量刑基準を採用している推理小説家や作品があるわけです。 もしかすると巧舟や稲葉氏も少なくとも当初の作品では意図的にそういう効果を狙ったのかもしれません。特に「法廷バトル」では推理小説以上にその効果は高い気がします。 また、犯人たちの必死さやオーバーアクションも納得できます。 少し長くなりましたし、実際に逆転裁判の世界が「殺人=死刑」なのかは判りませんが、こういう考え方もあるという事を聞いてください。 逆転検事2の第2話において逆転裁判1の第1話の犯人が服役しており、模範囚として評価されている。 また、「出所後にトリマーになりたい」と言う旨の発言をしているので懲役刑止まりのようだ。 しかも「刑期 が延びた」と言っているので作中での量刑は無期懲役ですらないらしい。 また3話では冤罪の人物が殺人罪で18年服役しているが無期懲役なのか有期懲役なのか不明。 ゲーム中で死刑執行が明言されている人物はちなみと青影丈(冤罪説もあるが)のみ 狩魔豪は本作では示唆のみだが攻略本に死刑執行が書いてある。 三名とも被害者人数から現実でも死刑になってもおかしくはない(特に六名殺害の青影) キミ子は一名殺害の状態(犯罪は実行犯より計画、命令、指示、契約した人物の方が主犯扱いとなる)で死刑を示唆する記述があるが解釈はいろいろ出来、確実ではない。 かなり反則技ではあるがなんらかの「余罪発覚」があったのかもしれない。彼女の資質、行動からいってありえない事ではない。 尾並田も被害者一人で死刑判決(冤罪だが)を受けているがこれは唯一、現実で被害者一人で死刑が出る判例の「身代金目的誘拐殺人」なので止むを得ない。 夕神も冤罪とはいえ被害者一名で死刑判決を受けている。師匠殺しや法廷態度が問題になったのかもしれない。夕神はその後も真相(と彼が考えている出来事)を隠すためにあえて被害者を侮辱する発言を続けている事からそれは考えられる。 まあ、これを言ったらオシマイ的な意見ではあるが、犯人が死刑になるかどうかは「ゲーム展開的都合によるもの」であり、上記の人物たちもストーリー展開の都合上、死刑判決を受けているわけで、 設定を深く考察しすぎするのは無意味とも言えないこともない。 その後が語られてない犯人については変に感情移入して「あの犯人は可哀想だったのに死刑になるのはツラい」とか思い悩むよりは 「プレイヤー個人個人の想像力」で「この犯人はきっと情状酌量されて助かったに違いない」逆に「こんな奴は死刑になれば良い」と思うのが精神衛生上、良いと思われる。 逆転検事2で「1-1」の犯人が懲役刑ですんでいる描写(もっともこの人物自体に感情移入する人はいないだろうが)があったのはプレイヤーの想像力の幅が広がって良い描写ではなかったか? **ゴドーは正当防衛? 過剰防衛? 過失致死? これについては以下参照。意見はわかれている。 http://www.geocities.jp/gyakusai_template/neta_2.html#3 正当防衛の要件はほぼ満たしている。少なくとも過剰防衛で微罪と思われる。 ただし、余談にはなるがゴドーの健康面はもう限界でまもなく死んだという説もある。 (正当防衛) 第36条 1.急迫不正の侵害に対して、自己又は他人の権利を防衛するため、やむを得ずにした行為は、罰しない。 2.防衛の程度を超えた行為は、情状により、その刑を減軽し、又は免除することができる。 なお、ゴドーは「ちなみへの怒りとマヨイを守るのとどちらが大きかったか俺にもわからない」などと言っているが、そんな他者には確認のしようがない「心の中の問題」で正当防衛が否定される理由にはならない。 相手に個人的殺意があろうがなかろうが正当防衛の状況ならそれは成立する。 例えて言えば死刑執行人が死刑執行の時に死刑囚に個人的殺意があって死刑執行ボタンを押したとしても単なる「死刑執行業務」であり殺人罪にはならないのと同じである。 あるいはこれらのゴドーのひねくれた発言はむしろマヨイを精神的な意味で庇うためのものかもしれない。 状況はともかくとして「自分のために母親が死んだ」という事になっているわけなので。 ただし無駄な気遣いだったかもしれないが。 **その他 -バッジ 検事バッジ(秋霜烈日バッジ)や裁判官バッジが存在しない理由は、制作サイドがその設定を知らなかった可能性がある。 ファンブック(電撃)での巧氏解答。 「え? 検事バッジなんてあるんですか‥‥と答えてしまっては身も蓋もないので、あの世界では今、検事はバッジをしないのがオシャレ‥‥そんなところではないでしょうか。とりあえず、取り扱い説明書に書いてあるとおり《本ゲームに登場する人物や法律、法廷の仕組みはすべてフィクションです》」 後に「逆転検事」にて秋霜烈日バッジが登場するとともに、なぜバッジが付けられてないかの理由が語られた。 -殺人事件の時効 1作目4話の舞台である2001年(平成13年)の時点では殺人事件の時効が15年となっているが、2005年(平成17年)1月1日施行の改正刑事訴訟法により、最高刑が死刑になる殺人などの公訴時効は15年から25年に改正された(刑事訴訟法第二百五十条)。更に2010年、殺人事件における時効は廃止となった。 逆転裁判は海外でも発売された。 アメリカ、イギリスには殺人事件の時効はない。 -法廷侮辱罪 現在の日本には法廷侮辱罪なる罪は存在しない。 裁判所法第七十一条(法廷の秩序維持)では、裁判所の職務執行を妨げるなら退廷させたり場合によっては警察官を呼ぶことができる。 また、第七十三条(審判妨害罪)では第七十一条等に反した場合において「一年以下の懲役若しくは禁錮又は千円以下の罰金に処する」 -一事不再審 3作目2話で一事不再審という言葉が登場するが、一般的には「一事不再理」という。 一度無罪判決を言い渡してから控訴(抗告・上告)されずに確定した後、新たな証拠や証人が出てきたとしても二度と罪に問うことができない制度を指す。 一事不再理 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%80%E4%BA%8B%E4%B8%8D%E5%86%8D%E7%90%86 -現実の事件で被害者一人で死刑になるケース 身代金目的誘拐殺人(性犯罪が目的の誘拐殺人でも死刑判決が出た判例はある)。 被告人に殺人前科があった事例、特に無期懲役の仮釈放で殺人を再び犯した場合は防衛行為、精神異常など特殊な事情がない限りほぼ死刑となる。 爆弾、毒ガスなどを電車、船舶、繁華街などに仕掛けたり、電車、船舶などを故意に転覆させた事例。これには少々、説明が必要で 爆発物使用罪・船車覆没致死罪などに問われるというのもあるがこれらは半ば死文化した刑法であり、 むしろ、多数の殺人未遂、傷害などを省略した形であると言ったほうが正しい。 その典型的事例は「地下鉄サリン事件」であり6300人もの負傷者を出したこの事件でいちいち殺人未遂、傷害罪を審理していては裁判に途方もない年月を要し、やむえず裁判のスピード審理のために「殺人13人」のみで裁いた。 同様の事例に横須賀線爆破事件、連続企業爆破事件などがあるが、注目すべきは横須賀線爆破事件の死亡者が一人である事である。逆に言えば爆破事件といえど最低でも一人は死亡者が出ないと死刑判決は出せない。 -殺人未遂罪 奇妙な話しだが、殺人罪と殺人未遂罪の量刑は同じ「死刑又は無期若しくは5年以上の懲役」である、とはいえ殺人未遂罪だけで死刑判決が出た判例は存在しない(たとえ殺人前科があった場合でも)。しかし殺人被害者一名+殺人未遂で死刑判決が出た判例ならある。 -殺人教唆 作中には直接出てきてないが、このwikiにはやたら出てくる言葉であり誤解が多いので解説。 海外ではどうかは知らないが少なくとも日本には「殺人教唆罪」なる刑法は存在しない。 刑法第六十一条の規定では 他人を教唆して犯罪を実行させた者には、正犯の刑を科する。 とあるのみであり、そのため殺人教唆は殺人罪となる。 劇中の例としては狩魔豪と灰根が教唆犯と実行犯の関係だったと思われる。 そして実在の事件の判例では(本庄保険金殺人、熊本保険金殺人、北九州連続殺人事件、殺し屋連続殺人事件、夕張放火保険金殺人など)教唆犯の方が主犯扱いとして罪が重くなる判例が非常に多い。 極めつけはオウム事件の落田さんリンチ殺害事件で「こいつを殺さないとお前を殺す」と脅され実行した人物が執行猶予判決で済んでいる判例がある。 -無期懲役になりえる罪 死刑規定があり、死文化していないもので無期懲役になる罪状を記す。 身代金目的拐取罪・身代金要求罪 【無期もしくは3年以下の懲役】 強制わいせつ致死傷罪・強姦致死傷罪 【無期もしくは3年以上の懲役】 強盗致傷罪【無期もしくは6年以上の懲役懲役】 強盗強姦罪【無期もしくは7年以上の懲役懲役】 -併合罪の規定について 死刑になりえる罪以外の罪が併合して死刑判決になりえることはありえない。 また無期懲役になりえる罪以外の罪が併合して無期懲役になる事もありえない。 ただし、有期懲役の併合罪の上限は2004年の法改正により懲役20年から懲役30年に引き上げられたため有期懲役とはいえ悪質な場合や罪状の多い場合はかなりの厳罰となる。 -海外 アメリカで検事になったという設定の狩魔冥だが、アメリカでは選挙で検事を決定する。また、英語版ではドイツ出身という設定になっている。 ドイツは日本と似た仕組みで、法学部・司法試験(第1次)・司法修習・司法試験(第2次)を経て検事、弁護士、判事となる。 **法律など関係サイト 検察庁 http://www.kensatsu.go.jp/ 日本弁護士連合会 http://www.nichibenren.or.jp/index.html 裁判所 http://www.courts.go.jp/ RONの六法全書 on LINE http://www.ron.gr.jp/law/ 法、納得!どっとこむ http://www.hou-nattoku.com/index.php 弁護士費用(着手金・成功報酬)自動計算機 http://www.asahi-net.or.jp/~zi3h-kwrz/law2feecalj.html Furi-Law アメリカの裁判制度 http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Theater/4117/lawA-1.html 無限回廊 endless loop (国内の刑事事件を豊富な参考文献と共に紹介) http://www.alpha-net.ne.jp/users2/knight9/m.htm 関連用語の基礎知識(無限回廊 endless loop内) http://www.alpha-net.ne.jp/users2/knight9/kisotisiki.htm 刑事裁判の知識 http://profiler.hp.infoseek.co.jp/procedure.htm &link_up(▲ページ上へ▲) #amazon2(300x250)
当ページは、「&bold(){[[当Wikiの一部ページ移転の提案について]]}」の対象です(管理人より)。 &link_edit(text=このページを編集する) 逆転裁判世界の法制度は現在の日本とは大きく異なり、また、明白な設定が存在するのかもわからないため、これについて議論することはあまり意味がない。 「ピンチに陥った被告人を助けるために、主人公の弁護士が逆転無罪を目指して奮闘する」という“ゲームの世界観”を実現するための設定であるから、現実にそぐわないのは、ある種当たり前だ。 とにもかくにも、以下に判明していることを記す。 **序審法廷 1作目2話 >ナルホド >世紀が変わっても、あいかわらず犯罪は増加の一途をたどり‥‥ >時間のかかる法廷のシステムでは処理しきれなくなってしまった。 >そのため、数年前から設置された序審法廷の期間は、最長でも3日。 >たいていは1日で終わってしまう。もちろん、有罪判決で、だ。 ゲームオーバー時 >サイバンチョ >被告人はこれより、その身柄を司直に預けるものとし、 >1ヶ月以内に、高等裁判所において通常裁判を受けることとします。 >では、本日はこれにて閉廷! 以上から、逆転裁判世界においては、 -序審法廷では、容疑者が白か黒か(犯人なのか否か)のみ判断する。 -序審法廷で有罪になった場合は、高等裁判所における通常裁判(現在の日本における普通の裁判)で審議される。 という流れではないかと予測される。(下図参照) #ref(gyakutensaiban-houseido.gif) 4作目4話で、裁判長が被告人に対して、「あなたは別の弁護士に依頼し、上告する権利がある」旨発言しているが、現在の日本の三審制のような、通常裁判以降に控訴・上告ができるシステムがあるかどうかは不明であり、また、序審法廷を扱う逆転裁判において、それらのシステムが明らかになることは今後ともない可能性が高い。 また、根本的に法制度のシステムが異なり、「序審法廷は白黒のみ判断、通常裁判で刑決定」のような、分業制がとられている可能性も否定できない。 (犯罪が増えているから序審法廷制度を導入したとあるが、その序審法廷でほとんど有罪になるようだから、結局通常裁判の数は減らないのでは…?単なる成歩堂の思いこみという説もある。大抵の裁判が有罪になるのなら豪のような無敗の検事が普通に居るはずで伝説扱いされる事もないと思われるため) **量刑 序審法廷では量刑を決定しない(有罪か無罪かの決定)ので、逆転裁判世界にどのような量刑があるのかすらはっきりしない。 少なくとも死刑は存在する。 また、逆転裁判世界では、殺人事件で有罪判決となると犯人は必ず死刑という説がある。 これは、逆転裁判スレにおいて初期から言われている説であるが、はっきりとしたソースがない。 プロデューサーの稲葉氏がこのような発言をしたというレスも見られるが、これもソース不明である。 &bold(){(ソースをご存知の方がいたら、ソースを明記の上、訂正・修正をお願いします)} この説は1作目が発売された頃から存在していた(作中に殺人即死刑という雰囲気があったため)。 2作目以降では以下のように「必ず死刑」説はないのではないかと思われる。 3ー2で裁判長が"殺人は極刑の可能性がある"と発言しているが、必ずしも「極刑=死刑」とはいいきれない。 1-3や3-5などの正当・(過剰)防衛もしくはそれに近いと考えられる事件が死刑とは到底考えられず、 2-3において御剣が「犯人は検察が悪いようにはしない」と情状面から量刑に配慮する発言があり、少なくとも「必ず」ということはないと思われる。 なお、逆にある程度の根拠をもって逆裁世界の量刑規準は現実世界とそれほど大差がないという説もしくは解釈も存在する。 4において 「殺人でも死刑になるとは限らない(2章の滝太の発言、4章の牙流の状況)」 「密輸は死刑にはならない」 などが明らかになった。 (ゲームとしては、「被告人が有罪になれば即死刑になる」というほうが、プレイヤーに「なんとしても助けなければ!」という気を起こさせることが出来るのではないだろうか) ↑ それについてですが、ミステリマニアの間では知る人そ知る問題作として有名な推理小説、イーデン・フィルポッツの「溺死人」という作品があります。 作品内の登場人物が死刑の必要性についていろいろ議論しているのですが、その中で印象的なセリフに「もしも殺人者から死刑という冠を取ってみろ。彼らはたちまち魅力を喪失してしまうではないか?」というのがあるのです。 要するに推理小説内では「殺人=死刑」という構図だと作品に緊迫性と深みを与える効果があり、さらに犯人も生き残りに必死になり、冤罪者を守る探偵や弁護士も必死になり、 事件解決後に何とも言えない深い余韻(犯人が自殺、逃亡する場合なども含めて)を与え作品性や娯楽性、犯人や探偵の魅力などが高まるという事です。 実際、死刑制度がない推理作品ではその辺の緊張性や深みが欠けているのは否めません。 その効果を狙ってか、推理小説家の一部(例えば鮎川哲也氏など)意図的に「殺人=死刑」といった現実とは離れた量刑基準を採用している推理小説家や作品があるわけです。 もしかすると巧舟や稲葉氏も少なくとも当初の作品では意図的にそういう効果を狙ったのかもしれません。特に「法廷バトル」では推理小説以上にその効果は高い気がします。 また、犯人たちの必死さやオーバーアクションも納得できます。 少し長くなりましたし、実際に逆転裁判の世界が「殺人=死刑」なのかは判りませんが、こういう考え方もあるという事を聞いてください。 逆転検事2の第2話において逆転裁判1の第1話の犯人が服役しており、模範囚として評価されている。 また、「出所後にトリマーになりたい」と言う旨の発言をしているので懲役刑止まりのようだ。 しかも「刑期 が延びた」と言っているので作中での量刑は無期懲役ですらないらしい。 また3話では冤罪の人物が殺人罪で18年服役しているが無期懲役なのか有期懲役なのか不明。 ゲーム中で死刑執行が明言されている人物はちなみと青影丈(冤罪説もあるが)のみ 狩魔豪は本作では示唆のみだが攻略本に死刑執行が書いてある。 三名とも被害者人数から現実でも死刑になってもおかしくはない(特に六名殺害の青影) キミ子は一名殺害の状態(犯罪は実行犯より計画、命令、指示、契約した人物の方が主犯扱いとなる)で死刑を示唆する記述があるが解釈はいろいろ出来、確実ではない。 かなり反則技ではあるがなんらかの「余罪発覚」があったのかもしれない。彼女の資質、行動からいってありえない事ではない。 尾並田も被害者一人で死刑判決(冤罪だが)を受けているがこれは唯一、現実で被害者一人で死刑が出る判例の「身代金目的誘拐殺人」なので止むを得ない。 夕神も冤罪とはいえ被害者一名で死刑判決を受けている。師匠殺しや法廷態度が問題になったのかもしれない。夕神はその後も真相(と彼が考えている出来事)を隠すためにあえて被害者を侮辱する発言を続けている事からそれは考えられる。 まあ、これを言ったらオシマイ的な意見ではあるが、犯人が死刑になるかどうかは「ゲーム展開的都合によるもの」であり、上記の人物たちもストーリー展開の都合上、死刑判決を受けているわけで、 設定を深く考察しすぎするのは無意味とも言えないこともない。 その後が語られてない犯人については変に感情移入して「あの犯人は可哀想だったのに死刑になるのはツラい」とか思い悩むよりは 「プレイヤー個人個人の想像力」で「この犯人はきっと情状酌量されて助かったに違いない」逆に「こんな奴は死刑になれば良い」と思うのが精神衛生上、良いと思われる。 逆転検事2で「1-1」の犯人が懲役刑ですんでいる描写(もっともこの人物自体に感情移入する人はいないだろうが)があったのはプレイヤーの想像力の幅が広がって良い描写ではなかったか? **ゴドーは正当防衛? 過剰防衛? 過失致死? これについては以下参照。意見はわかれている。 http://www.geocities.jp/gyakusai_template/neta_2.html#3 正当防衛の要件はほぼ満たしている。少なくとも過剰防衛で微罪と思われる。 ただし、余談にはなるがゴドーの健康面はもう限界でまもなく死んだという説もある。 (正当防衛) 第36条 1.急迫不正の侵害に対して、自己又は他人の権利を防衛するため、やむを得ずにした行為は、罰しない。 2.防衛の程度を超えた行為は、情状により、その刑を減軽し、又は免除することができる。 なお、ゴドーは「ちなみへの怒りとマヨイを守るのとどちらが大きかったか俺にもわからない」などと言っているが、そんな他者には確認のしようがない「心の中の問題」で正当防衛が否定される理由にはならない。 相手に個人的殺意があろうがなかろうが正当防衛の状況ならそれは成立する。 例えて言えば死刑執行人が死刑執行の時に死刑囚に個人的殺意があって死刑執行ボタンを押したとしても単なる「死刑執行業務」であり殺人罪にはならないのと同じである。 あるいはこれらのゴドーのひねくれた発言はむしろマヨイを精神的な意味で庇うためのものかもしれない。 状況はともかくとして「自分のために母親が死んだ」という事になっているわけなので。 ただし無駄な気遣いだったかもしれないが。 **その他 -バッジ 検事バッジ(秋霜烈日バッジ)や裁判官バッジが存在しない理由は、制作サイドがその設定を知らなかった可能性がある。 ファンブック(電撃)での巧氏解答。 「え? 検事バッジなんてあるんですか‥‥と答えてしまっては身も蓋もないので、あの世界では今、検事はバッジをしないのがオシャレ‥‥そんなところではないでしょうか。とりあえず、取り扱い説明書に書いてあるとおり《本ゲームに登場する人物や法律、法廷の仕組みはすべてフィクションです》」 後に「逆転検事」にて秋霜烈日バッジが登場するとともに、なぜバッジが付けられてないかの理由が語られた。 -殺人事件の時効 1作目4話の舞台である2001年(平成13年)の時点では殺人事件の時効が15年となっているが、2005年(平成17年)1月1日施行の改正刑事訴訟法により、最高刑が死刑になる殺人などの公訴時効は15年から25年に改正された(刑事訴訟法第二百五十条)。更に2010年、殺人事件における時効は廃止となった。 逆転裁判は海外でも発売された。 アメリカ、イギリスには殺人事件の時効はない。 -法廷侮辱罪 現在の日本には法廷侮辱罪なる罪は存在しない。 裁判所法第七十一条(法廷の秩序維持)では、裁判所の職務執行を妨げるなら退廷させたり場合によっては警察官を呼ぶことができる。 また、第七十三条(審判妨害罪)では第七十一条等に反した場合において「一年以下の懲役若しくは禁錮又は千円以下の罰金に処する」 -一事不再審 3作目2話で一事不再審という言葉が登場するが、一般的には「一事不再理」という。 一度無罪判決を言い渡してから控訴(抗告・上告)されずに確定した後、新たな証拠や証人が出てきたとしても二度と罪に問うことができない制度を指す。 一事不再理 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%80%E4%BA%8B%E4%B8%8D%E5%86%8D%E7%90%86 -現実の事件で被害者一人で死刑になるケース 身代金目的誘拐殺人(性犯罪が目的の誘拐殺人でも死刑判決が出た判例はある)。 被告人に殺人前科があった事例、特に無期懲役の仮釈放で殺人を再び犯した場合は防衛行為、精神異常など特殊な事情がない限りほぼ死刑となる。 爆弾、毒ガスなどを電車、船舶、繁華街などに仕掛けたり、電車、船舶などを故意に転覆させた事例。これには少々、説明が必要で 爆発物使用罪・船車覆没致死罪などに問われるというのもあるがこれらは半ば死文化した刑法であり、 むしろ、多数の殺人未遂、傷害などを省略した形であると言ったほうが正しい。 その典型的事例は「地下鉄サリン事件」であり6300人もの負傷者を出したこの事件でいちいち殺人未遂、傷害罪を審理していては裁判に途方もない年月を要し、やむえず裁判のスピード審理のために「殺人13人」のみで裁いた。 同様の事例に横須賀線爆破事件、連続企業爆破事件などがあるが、注目すべきは横須賀線爆破事件の死亡者が一人である事である。逆に言えば爆破事件といえど最低でも一人は死亡者が出ないと死刑判決は出せない。 -殺人未遂罪 奇妙な話しだが、殺人罪と殺人未遂罪の量刑は同じ「死刑又は無期若しくは5年以上の懲役」である、とはいえ殺人未遂罪だけで死刑判決が出た判例は存在しない(たとえ殺人前科があった場合でも)。しかし殺人被害者一名+殺人未遂で死刑判決が出た判例ならある。 -殺人教唆 作中には直接出てきてないが、このwikiにはやたら出てくる言葉であり誤解が多いので解説。 海外ではどうかは知らないが少なくとも日本には「殺人教唆罪」なる刑法は存在しない。 刑法第六十一条の規定では 他人を教唆して犯罪を実行させた者には、正犯の刑を科する。 とあるのみであり、そのため殺人教唆は殺人罪となる。 劇中の例としては狩魔豪と灰根が教唆犯と実行犯の関係だったと思われる。 そして実在の事件の判例では(本庄保険金殺人、熊本保険金殺人、北九州連続殺人事件、殺し屋連続殺人事件、夕張放火保険金殺人など)教唆犯の方が主犯扱いとして罪が重くなる判例が非常に多い。 極めつけはオウム事件の落田さんリンチ殺害事件で「こいつを殺さないとお前を殺す」と脅され実行した人物が執行猶予判決で済んでいる判例がある。 -無期懲役になりえる罪 死刑規定がないもので死文化していない無期懲役になる罪状を記す。 身代金目的拐取罪・身代金要求罪 【無期もしくは3年以下の懲役】 強制わいせつ致死傷罪・強姦致死傷罪 【無期もしくは3年以上の懲役】 強盗致傷罪【無期もしくは6年以上の懲役懲役】 強盗強姦罪【無期もしくは7年以上の懲役懲役】 -併合罪の規定について 死刑になりえる罪以外の罪が併合して死刑判決になりえることはありえない。 また無期懲役になりえる罪以外の罪が併合して無期懲役になる事もありえない。 ただし、有期懲役の併合罪の上限は2004年の法改正により懲役20年から懲役30年に引き上げられたため有期懲役とはいえ悪質な場合や罪状の多い場合はかなりの厳罰となる。 懲役30年なんて刑罰は実質的に無期懲役と変わらない。 -海外 アメリカで検事になったという設定の狩魔冥だが、アメリカでは選挙で検事を決定する。また、英語版ではドイツ出身という設定になっている。 ドイツは日本と似た仕組みで、法学部・司法試験(第1次)・司法修習・司法試験(第2次)を経て検事、弁護士、判事となる。 **法律など関係サイト 検察庁 http://www.kensatsu.go.jp/ 日本弁護士連合会 http://www.nichibenren.or.jp/index.html 裁判所 http://www.courts.go.jp/ RONの六法全書 on LINE http://www.ron.gr.jp/law/ 法、納得!どっとこむ http://www.hou-nattoku.com/index.php 弁護士費用(着手金・成功報酬)自動計算機 http://www.asahi-net.or.jp/~zi3h-kwrz/law2feecalj.html Furi-Law アメリカの裁判制度 http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Theater/4117/lawA-1.html 無限回廊 endless loop (国内の刑事事件を豊富な参考文献と共に紹介) http://www.alpha-net.ne.jp/users2/knight9/m.htm 関連用語の基礎知識(無限回廊 endless loop内) http://www.alpha-net.ne.jp/users2/knight9/kisotisiki.htm 刑事裁判の知識 http://profiler.hp.infoseek.co.jp/procedure.htm &link_up(▲ページ上へ▲) #amazon2(300x250)

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