2作目2話

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2作目2話 - (2013/10/25 (金) 18:35:14) の編集履歴(バックアップ)




2作目2話のトリックについて


※以下はあくまでも推測であり、公式なネタではありません。
トリックにミスがあることを、カプコンが公式にコメントしたことはありません。

衣装替え


この話をもっともややこしくしているのは、第2回探偵ラスト、千尋のサイコ・ロック解除時にあった、「真宵とのどかは衣装替えをしていた」という成歩堂の推理。
この推理が正しいとすれば、
1.真宵の装束に穴が開いたのは、衣装箱の中に居た時であり、彼女の装束のたもとには鍵が入っている。
2.のどかが着ていた装束は写真を撮られた時点で、血まみれで穴は開いていない。

成歩堂たちが去った後に衣装替えが行われたとしたら、真宵は穴の開いていない血まみれの装束を着ていたはずで、最初に真宵が着ていた穴開き装束は鍵ごと焼却炉で燃やされた、ということになる。
とすれば、血まみれかつ、穴の開いていた装束が警察から提出された(=真宵が着ていた)というのはおかしい‥‥。
という矛盾を生じてしまう。

このため、スレでは2-2のトリックの謎について何度か書き込みがされてきた。

後に、「成歩堂の推理が間違っていた」すなわち「衣装替えはなかった」ということならば、すっきりと説明できることが判明する。

物語では銃声がしたので成歩堂が扉を破ったが、本当は“霊媒した真宵が霧崎を殺した”ことを成歩堂たちに見せるため、のどかが扉を中から開ける予定だった。
よって、のどかは真宵が気絶したあと、たもとから鍵を奪って自分のたもとに入れた。
だが、この鍵は使われることなく、事件後のどかが装束を焼却炉で焼いたため、そこに鍵が移った。
のどかは装束の始末にあわてていて、鍵を取り出すのを忘れたのだろう。
また、この装束には、ナツミに写真を撮られた時点で血のあとがある。しかしたもとに穴はない。

真宵は気絶後、鍵を奪われ、ずっと衣装箱の中。一発目の発砲でたもとに穴が開く。
成歩堂たちが通報に行った後、キミ子が血をつけたり、ナイフやピストルを握らせて指紋を付けた。

これで矛盾はなくなるはずである。

しかし、これはあくまでもスレでの見解であって、実際の本編のトリックが納得できるものではないのは、明らかである。

  • 衣装の着せ替えが行われたのは、「成歩堂たちが去った後」ではなく「成歩堂たちが突入する前」だったら矛盾がなくなるのでは?
霧崎を指した後返り血を浴びた装束を真宵に着せて、いったん衣装箱に隠し、その直後に出てくるのが本来の計画だったが、ここで霧崎が発砲。
そして銃を奪い取り発砲、殺害。当然、この時点でのどかの着ている装束の方に血は付いていない。
だから突入してきた成歩堂たちに自分の姿を見せる為、とっさに自分の装束に血をこすりつけた(これは成歩堂が法廷パートで指摘)。
こうすれば矛盾はなくなるはず。

しかし、真宵に血のついた装束を着せて、自分はきれいな姿のままで出てくる意味はない。
キミ子がうまく追い出せば返り血については気づかれない可能性もあったが、ナツミが写真を撮ってしまえばそれも無意味。
なので最初から自分の装束に血をこすりつけて出てくる予定だったのだろう。
もっとも、こんなことをするぐらいだったら普通にたもとから鍵を出した方が手っ取り早いのだが。


  • 残る妥当性としては成歩堂の推理が全て正しかったとするものがある

便宜上、真宵が初めから着込んでいた装束を装束A
真犯人が犯行に臨み着込んだものを装束B
衣装箱に畳まれた状態でしまわれていた装束を装束C以降とする
(2章ラストで真宵が言及~懐かしい匂いのする、昔千尋が使っていた装束)

霧崎医師の発砲によって弾痕がついた装束はどれか?

いわゆる着せ替えが行われた後に真宵が着ていた装束に弾痕があったのだから、弾痕は装束Aについたのでは無いとみる事ができる
また証拠品である写真2との関連で弾痕は装束Bについた訳でもなさそうだ
なので必然的に弾痕は衣装箱の中の装束C以降のどれかについたのであろう

キミ子の人払いの後、真宵は装束Aから装束Cへと着せ替えられているのだ

濡れ衣のセオリーにのっとるならば真宵は装束Aから装束Bへと着せ替えられるように誰もが感ずる
しかし成歩堂や千尋の推理と矛盾しない答えはこれしかないと思われる

更なる疑問点として血痕の問題がある
装束Bには真犯人が演出のため咄嗟に血をこすりつけ、装束Cにはキミ子が偽装のため血をつけたにしても
なぜ証拠品の装束Aの燃え残りである布切れまで血がついていたのだろう?

他にも真犯人は扉の鍵を開ける予定があったのに装束Aから鍵を取り出していないなど
不可解な点が生じる。蛇足だが『対面の間』のトリックはなぜこうも歪んで見えてしまうのだろう?


春美の行動


第2回法廷では、のどかの「控えの間から姉をつれて対面の間に行く途中は誰にも会わなかった」という証言に対し、「廊下に壷を修理していた春美がいたはずだから、誰にも会わなかったというのはおかしい」となる。
第2回探偵では、
ハルミ「修理が終わって目を上げたら、なるほどくんが、お屋敷に‥‥。」
ナルホド(ちょうど、ぼくとナツミさんが事件を通報したとき、か‥‥)
ハルミ「それを見て、おおいそぎでおかたづけをしました。」
また、証拠品「倉院のツボ」をつきつけるとき、ツボの説明は
「事件直前、春美が割ったが、警察の到着時までに春美がろうかにて修理。」
となっている。
春美が廊下にいた具体的な時間が示されていないため、「のどかが廊下を通った時、春美がいたはず」とは言い切れない。

トリック以外の謎

本編では一切語られていなかったがこの話には謎が多すぎる

  • 霧崎の行動の不可解さ
彼の行動には不可解な点が多い
なぜ、霊媒するだけなのにピストルを持参したのか
→万が一襲いかかられた時の為の防衛目的と思われる
そして実際にその「万が一」は起こってしまったのである
→警戒しているピストルまで持ち込んでいる人間がむざむざナイフで刺されるはずがない
→真宵は当然凶器になるものなど所持していなかった為、
あくまでも首を絞められたりするなど腕力での攻撃に警戒していた
→そうだとしたらピストルという手段がおかしい
スタンガンや催涙スプレーで十分、また事情を真宵にも説明できる(対面の間に行く前に身体検査をされたらどうする気だったのか)

なぜ、葉中ミミの妹に相談したのか
→単なる偶然?
→霧崎はそもそも、ミミがのどかに姿を変えて生きているなんて思いもしなかった。
自分の名誉回復のためあらゆる方法を試した結果、死亡した部下の妹がオカルトの研究をしていることを思い出して、そこから霊媒にたどり着いたのだろう。
倉院流が有名と言っても霊媒はニッチな分野。たどり着くのは容易ではあるまい。他にその手の話題に詳しい人物はおそらくいないだろうと思われる(というかよっぽどでない限り正気を疑われるレベル)。
霧崎がのどかに対してどのような感情を抱いていたのかは不明。

→残念ながら、自分に疑惑のかかった事故について霧崎が自分で調べていないはずがない
調べれば優秀な外科医である以上気が付かない方がおかしい上、頑として医療ミスの責任を霧崎に押し付けようとしていたのどかに頼むはずがない
(ミミは医療ミスについて「わからない」ではなく「霧崎のせい」と勝手に決めつけていた)
霊媒についても「DL6号事件」が解決した半年後の話であるので霊媒を成功させていた綾里舞子から割り出すのはそう難しくないことだと思える
そもそも、霧崎が本当に相談していたのか不明(二人が会った事がある証明は取れていない)
真宵ものどかについては何も話していない事がおかしい(紹介者なら一緒に会っているはず)

→「実は相談していなかった」なら「何故相談したのか」って謎に矛盾はないのでは?

→相談していないならどうしてミミは霊媒のことを知りえたのか、また霧崎の紹介者は誰?

→相談した相手がのどか(ミミ)だったという前提で考える
霧崎の目的はミミの霊に「念書」を書かせることだった。
しかしそんなものに法的拘束力は当然ないし、いくらDL6号事件の霊媒が正しいからってマスコミにそれを流したところで信用されたりはしないだろう。
だとしたらそれを使う相手は、他でもない遺族ののどか。
姉の責任について頑として認めようとしないのどかに、「あなたが研究しているオカルトで決着をつけよう」と霊媒について話し、そのことで有名な倉院流に行き着いた、とか。
ミミは単に倉院流を霧崎に教えただけで、真宵との面識はなくても問題ない。倉院流を知った霧崎は単独で真宵に会いに行ったのだろう。
のどかの正体については担ぎ込まれたのは別の病院なわけだし、霧崎がミミの歯型や指紋やDNAなどの情報を持っていないと調べようがない。それで調べられるなら警察が正体に行き着いている。

→証拠が無いにしても事故について調べて「のどかが顔を整形した」ことを知るのは医師か看護婦から聞けば簡単で疑いは持つべき、
そして、のどかに対して念書を見せつけた所で霧崎にはなんの利益もない
のどかが霧崎を告訴しようとしていたなら話は別だがそんな様子もないし…
さらに霧崎がのどかに対して何も気が付いておらず疑っていないとしても
姉が医療ミスで14人も殺し更には交通事故で自分を殺しかけた人間の妹なのだから
警戒すべき人間のはず、彼女と一緒に屋敷にいたことに対して警戒しないのはおかしい

→あんな大事故で顔を焼かれれば整形するのは当然で、そこから「入れ替わったかも」と疑いを持つのはいくらなんでも話が飛びすぎている
屋敷にいたことについても、霧崎が霊媒を始めた時点でのどかは出てきていない(既に現場に潜んでいた)から、
そもそも屋敷にいたことに気づいていない可能性もある(実際、そのことについて何の話もしていないし)
キミ子とミミが結託していたのだから、相談を持ち掛けられた時点で結託、霧崎が日程を伝えなくても事前にキミ子経由で知って、先に忍び込むことはできる。
それでも霧崎はもしもを考えてピストルを持ち込んだのだろう(護身用としては過剰だが)。
霧崎の利益は単純に「遺族も完全に納得できる形で自分の無実を証明できること」で十分。
劇中のセリフを見るに金銭面や裁判の無罪よりも、自分の心に抱えた不満を晴らすことが何よりの目的だったのだし。

→話は全然飛んではいません、整形にしても事故について調べていればグチャグチャになった顔を一から戻したと聞けば「本当にミミか?」と考えるのはおかしくないし
むしろ自然、作中では確認もとっていない為疑うには十分なレベル
そもそものどかに見せつけることを考えていたのならば
尚更のどかの前で霊媒を見せつけることを考えたはず(のどかが急病だったならば延期を申し出るなど)
そもそも、霧崎の病院はミミによって酷い風評被害を食らっていた(14人の医療ミスを考えればそうじゃないほうがおかしい)
成歩堂や館に対する発言から彼は自分の病院や地位を捨てていたとは思えない
彼自身、医療ミスや事故は自分のせいじゃないと納得している事は彼の発言から簡単に読み取れる、彼は世間に無実を証明したかったとしか思えない


なぜ、彼はピストルを持っていたのにむざむざ刺されてしまったのか
→犯人は目を閉じている二人に足音を殺して忍び寄って刺殺した。
防衛目的で霧崎がピストルを所持していたとしてもナイフを所持している第三者が隠れているなど思いもしなかっただろう。
第三者が近づいている事に気づかなかったのは足音が聞こえなかったからであり
目を閉じていたせいで真宵が睡眠薬で眠らされた事も気づけなかったのだと思われる。

→ミミが近づいたのに気がつかなかったのはともかく真宵の異常に気がつかなかったのはおかしい
睡眠薬を飲んだ以上綾里真宵は倒れたはず
霊媒時に倒れる必要がないのは作中で明らかである以上
霧崎は耳栓でもされていない限り真宵の異常に気がつけたはず、そうすれば誰だって目を開ける
ミミは真宵が倒れた後に霧崎に近づいた以上この点が大きく矛盾している

→「睡眠薬を飲んだ」から「大きな音を出して倒れる」ってどうしてなるの?
むしろミミが近くで睡眠薬を使って真宵を眠らせたのなら、大きな音を出して倒れることがないよう体を支えると思うのだが
あるいは距離がそんなに離れていないのだから、睡眠薬とナイフを同時に取り出して真宵が確実に眠ったことを確認した後、気づく前に真宵を捨て置きつつ刺すこともできる

→無茶苦茶すぎる
大きな音を出したなんて言っていない
真宵の異常を気がつかないのがおかしいと言っているんです
ミミが近くで睡眠薬を使って真宵を眠らせてはいません流石にそれは真宵が気がつきます
用意してあったお茶か何かに睡眠薬が含まれていたと考えるべきです
それにミミと二人の間には屏風があって状況が全くわからないはずですどうやってミミは真宵が睡眠薬を飲んだと確認できたんですか?

  • ナツミの証言のいい加減さ
屏風の裏を確認したのナツミならば人が隠れていられる大きさの箱が屏風の裏にあったならそのこともちゃんと証言しているはず
→対面の間が暗かったのもあって箱であるようには見えなかったのだろうか
単なる部屋の装飾の一部のようなものだとでも思ったのかもしれない
→それならそう言っている成歩堂は畳の下や扉の裏まで質問している

→成歩堂が質問したのは「誰もいなかったか」であって「何もなかったか」じゃない。
あれが箱ではなく単なる装飾としか思えない(つまり「明らかに人間ではない」と思える)なら、特別に言及することもないだろう。

→成歩堂の質問は「人が隠れられるか」です、
箱が小さくて人は入らないと判断していたとしても二日目の捜査の時に成歩堂に「そういえばこの箱あったで!」
と言わなければあまりに不自然

→実際のセリフは「部屋をざっと見た」「人なんかおらんかったハズ」で断言とまでいかないし、劇中でナツミ自身も言及している通りすぐ追い出されたので断言できるかはかなり怪しいところだと思うけど。
単純に「人がいなかった」以外の認識を何もしなかったとは考えられないか?
ナツミの写真が撮影された位置を見るに、あの位置から屏風の裏の衣装箱まで細かくいちいち確認しているとは思えないし

→そうだとしたらあまりにもいい加減すぎる、屏風の裏に至ってはろくに見ていないで済むはずなのになぜ確認したと言ったのかが不明
(箱に隠れなくても布にくるまっていればごまかせるレベルの確認)

→別に「単にナツミはいい加減だった」で問題ない気がしないでもないけどね、ナツミの人物像的にも

→それを言ってはおしまいですが、そこまで来ると4の3話レベルですよ

  • 過去の医療ミス事件について
14人もの人間が死んでしまった大規模な医療ミスをどうして葉中ミミが起こしたのか
(普通ひとりでも大問題、14人死亡は前例がなく一年間病院が持っただけで奇跡に近い、とても過失の範囲を超している
 常軌を逸した職務怠慢か殺人を疑うレベル)