2作目2話

「2作目2話」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る

2作目2話 - (2016/04/03 (日) 07:55:34) の編集履歴(バックアップ)





2作目2話のトリックについて


※以下はあくまでも推測であり、公式なネタではありません。
トリックにミスがあることを、カプコンが公式にコメントしたことはありません。

衣装替え


この話をもっともややこしくしているのは、第2回探偵ラスト、千尋のサイコ・ロック解除時にあった、「真宵とのどかは衣装替えをしていた」という成歩堂の推理。
この推理が正しいとすれば、
1.真宵の装束に穴が開いたのは、衣装箱の中に居た時であり、彼女の装束のたもとには鍵が入っている。
2.のどかが着ていた装束は写真を撮られた時点で、血まみれで穴は開いていない。

成歩堂たちが去った後に衣装替えが行われたとしたら、真宵は穴の開いていない血まみれの装束を着ていたはずで、最初に真宵が着ていた穴開き装束は鍵ごと焼却炉で燃やされた、ということになる。
とすれば、血まみれかつ、穴の開いていた装束が警察から提出された(=真宵が着ていた)というのはおかしい‥‥。
という矛盾を生じてしまう。

このため、スレでは2-2のトリックの謎について何度か書き込みがされてきた。

後に、「成歩堂の推理が間違っていた」すなわち「衣装替えはなかった」ということならば、すっきりと説明できることが判明する。

物語では銃声がしたので成歩堂が扉を破ったが、本当は“霊媒した真宵が霧崎を殺した”ことを成歩堂たちに見せるため、のどかが扉を中から開ける予定だった。
よって、のどかは真宵が気絶したあと、たもとから鍵を奪って自分のたもとに入れた。
だが、この鍵は使われることなく、事件後のどかが装束を焼却炉で焼いたため、そこに鍵が移った。
のどかは装束の始末にあわてていて、鍵を取り出すのを忘れたのだろう。
また、この装束には、ナツミに写真を撮られた時点で血のあとがある。しかしたもとに穴はない。

真宵は気絶後、鍵を奪われ、ずっと衣装箱の中。一発目の発砲でたもとに穴が開く。
成歩堂たちが通報に行った後、キミ子が血をつけたり、ナイフやピストルを握らせて指紋を付けた。

これで矛盾はなくなるはずである。

しかし、これはあくまでもスレでの見解であって、実際の本編のトリックが納得できるものではないのは、明らかである。

  • 衣装の着せ替えが行われたのは、「成歩堂たちが去った後」ではなく「成歩堂たちが突入する前」だったら矛盾がなくなるのでは?
霧崎を指した後返り血を浴びた装束を真宵に着せて、いったん衣装箱に隠し、その直後に出てくるのが本来の計画だったが、ここで霧崎が発砲。
そして銃を奪い取り発砲、殺害。当然、この時点でのどかの着ている装束の方に血は付いていない。
だから突入してきた成歩堂たちに自分の姿を見せる為、とっさに自分の装束に血をこすりつけた(これは成歩堂が法廷パートで指摘)。
こうすれば矛盾はなくなるはず。

しかし、真宵に血のついた装束を着せて、自分はきれいな姿のままで出てくる意味はない。
キミ子がうまく追い出せば返り血については気づかれない可能性もあったが、ナツミが写真を撮ってしまえばそれも無意味。
なので最初から自分の装束に血をこすりつけて出てくる予定だったのだろう。
もっとも、こんなことをするぐらいだったら普通にたもとから鍵を出した方が手っ取り早いのだが。


  • 残る妥当性としては成歩堂の推理が全て正しかったとするものがある

便宜上、真宵が初めから着込んでいた装束を装束A
真犯人が犯行に臨み着込んだものを装束B
衣装箱に畳まれた状態でしまわれていた装束を装束C以降とする
(2章ラストで真宵が言及~懐かしい匂いのする、昔千尋が使っていた装束)

霧崎医師の発砲によって弾痕がついた装束はどれか?

いわゆる着せ替えが行われた後に真宵が着ていた装束に弾痕があったのだから、弾痕は装束Aについたのでは無いとみる事ができる
また証拠品である写真2との関連で弾痕は装束Bについた訳でもなさそうだ
なので必然的に弾痕は衣装箱の中の装束C以降のどれかについたのであろう

キミ子の人払いの後、真宵は装束Aから装束Cへと着せ替えられているのだ

濡れ衣のセオリーにのっとるならば真宵は装束Aから装束Bへと着せ替えられるように誰もが感ずる
しかし成歩堂や千尋の推理と矛盾しない答えはこれしかないと思われる

更なる疑問点として血痕の問題がある
装束Bには真犯人が演出のため咄嗟に血をこすりつけ、装束Cにはキミ子が偽装のため血をつけたにしても
なぜ証拠品の装束Aの燃え残りである布切れまで血がついていたのだろう?

他にも真犯人は扉の鍵を開ける予定があったのに装束Aから鍵を取り出していないなど
不可解な点が生じる。蛇足だが『対面の間』のトリックはなぜこうも歪んで見えてしまうのだろう?


春美の行動


第2回法廷では、のどかの「控えの間から姉をつれて対面の間に行く途中は誰にも会わなかった」という証言に対し、「廊下に壷を修理していた春美がいたはずだから、誰にも会わなかったというのはおかしい」となる。
第2回探偵では、
ハルミ「修理が終わって目を上げたら、なるほどくんが、お屋敷に‥‥。」
ナルホド(ちょうど、ぼくとナツミさんが事件を通報したとき、か‥‥)
ハルミ「それを見て、おおいそぎでおかたづけをしました。」
また、証拠品「倉院のツボ」をつきつけるとき、ツボの説明は
「事件直前、春美が割ったが、警察の到着時までに春美がろうかにて修理。」
となっている。
春美が廊下にいた具体的な時間が示されていないため、「のどかが廊下を通った時、春美がいたはず」とは言い切れない。

まあ、考えられるのは犯人を追い詰めるための成歩堂の意図的ハッタリだが、それなら狩魔冥ほどの検事が異議申し立てをしなかったのはおかしい。
そして春美を証人として呼んだ場合「八歳の少女の証言能力の信憑性」という問題に突き当たってしまい、弁護側が苦しくなりそうである。

トリック以外の謎

本編では一切語られていなかったがこの話には謎が多すぎる

霧崎の行動の不可解さ

彼の行動には不可解な点が多い
  • なぜ、霊媒するだけなのにピストルを持参したのか
自衛目的には過剰すぎる
もし霊媒された未実を腹いせで撃とうと計画していたとしても、そしたら結局自分が逮捕されるだけであり、霧崎自身が医療ミスを起こしたという疑惑もますます強まる。
仮にも腕のいい外科医である彼がそこまで短絡的すぎる考えを起こすとも思い難い。
スタンガンなど他の護身具はたくさんあったはずなのにわざわざ銃刀法違反を犯してまでピストルを用意した理由は?

  • なぜ、葉中ミミの妹に相談したのか
のどかは葉中ミミの妹と偽っていたが
霧崎に医療ミスの原因を押し付けようとするなど相談相手として問題が多い人間
「DL6号」事件解決後で霊媒の正しさが立証された半年後の話なので彼女を頼らずとも
霧崎は倉院流に依頼できたはずなのに…

  • なぜ、彼はピストルを持っていたのにむざむざ刺されてしまったのか
ピストルを持って警戒している以上
僅かな気配にも敏感になっていたはず
ミミがナイフでさそうとしてもそれより前にピストルを構えたのでは?

怠慢すぎる警察の捜査

逆転裁判シリーズの警察は捜査能力に問題があったが今回は余りにも酷すぎる
  • 装束と屏風の弾痕を見逃す
  • 結局二発目の弾丸を発見できず
  • 動機があるのどか・真宵以外では一番怪しいキミ子を一切監視せず証拠の装束を焼かれてしまう
  • 現場を保存せずキミ子に侵入を許す(舞子の写真に向かって恨み言を言っているシーン)

過去にもひどいミスをしていたがきちんと調査はやっていた、これはその調査すらしていないと、職務怠慢で済まされるレベルではない
そのくせ、通常難しい拳銃の入手ルートを一日で解明するなど変なところでは優秀さを見せつけてくる…
田舎だったから人員を用意できなかったのか?

その他


  • ナツミの証言のいい加減さ
屏風の裏を確認したナツミならば人が隠れていられる大きさの箱があったならそのこともちゃんと証言しているはず
「隠れられるところはなかったのか」という成歩堂の質問にも堂々と「無い」答え逆ギレまでしている
ナツミらしいといえばそうだが、あまりにも無責任でいい加減すぎる

  • 過去の医療ミス事件について
14人もの人間が死んでしまった大規模な医療ミスをどうして葉中ミミが起こしたのか
(普通ひとりでも大問題、14人死亡は前例がなく一年間病院が持っただけで奇跡に近い、
 とても過失の範囲を超している 常軌を逸した職務怠慢か殺人を疑うレベル)

  • どうして右側に座っていたのどかが死んだのか?
ミミは左の運転席、のどかは右の助手席に座っていたとして
普通に考えて左車線の日本の道路では車同士の衝突や壁に正面から突撃したような事故でない限り左側の方が死ぬ可能性が高いはずである
事故の映像を見る限り、右へ曲がる道で間違えて左へ突っ込んだように見える
それでも左側から突っ込んでいるのに
車の右側が大きく燃えているように見える、一体どうしてこうなったのだろうか?

  • そもそも霧崎を殺す必要はないのでは?
成歩堂は「霊媒されれば自分が死んでいないのがバレる」とは言っているが
倉院の里には霊媒師が真宵一人しかおらず、真宵もまだ半人前で簡単に霊媒はできない(千尋以外の霊を簡単に霊媒できるならば後の事件で活用しているはず)
こんな状態なので、もし霊媒が失敗してもインチキ若しくは真宵が未熟だったで済む
もう一つの方法として自分の入れ替わりを悟られないために未実が自分を降霊させた綾里真宵に変装して霧崎を騙せば済むことであり、
仮に「医療ミスを認めたくない」とか「霧崎に怒りを感じていた」とかでも、霧崎に反駁するとか罵るとかそれに沿った行動を取れば済む事である
もしかすると霧崎が拳銃を所持していたのはそういう時に脅すためのものかもしれないがそれでも真宵か霊を降ろしている状態と思っているのに撃ったりしたら只の犯罪であり、
脅しは出来ても撃つのは難しい
のにどうして未実は霧崎を殺したのだろう?

  • どうやってキミ子と未実は共犯関係になれた?
作中では実際にどんなやりとりがあってキミ子と未実が手を結んだか一切語られていない
未実とキミ子の間に親密な関係が無い(というか顔見知り程度の情報もない、プレイヤーが見る限りほぼ他人)以上は、
どちらからも殺人なんて計画を持ちかけるのはおかしい。
なのに、作中では実際に二人は手を結び、未実はともかくキミ子とは何の因縁もなさそうな霧崎を殺している。
二人がバラバラに動いていて偶然同じ結果になったとか、事件の現場に居合わせて咄嗟に手を組んだとかではなく。
おかしいと言うなら、事実そのものがおかしい

一応、推測だが、未実がまずキミ子になんとかならないか相談に行き、共謀関係が生まれたと考えられる。
未実がほぼ他人のキミ子に自分の重大な秘密を話すの不自然に思えるが、その辺は未実が情報を小出しにしていくうちにキミ子が年の功で事実を察していき、未実も少しずつ心を許していき全てを話し二人の利害が一致したと思われる。
そして、キミ子がチャンス到来とばかり未実に「霊媒の成功確率は絶対だ、このままではあなたの正体は確実にバレる」と嘘をついて脅した挙句、殺人を持ちかけたのではないだろうか?
また、殺人計画立案やお膳立てはほぼ全てキミ子が行い、未実は指示されるままに動いたと思われる(この推測のもう一つの根拠として3-5のキミ子とちなみの構図に似ているというのもある)
実際、殺人計画は綾里家の構造や道具を利用したものばかりで未実が計画にどうこう口出しできる余地はほとんどない
こう考えると多少苦しいが一応の辻褄は合う。

余談だが、犯罪というものは実行犯よりも計画立案や指示を行った人物が主犯格と看做されて罪が重くなる。
キミ子がのちに死刑判決が出たことを示唆する描写があるが、未実はひょっとすると多少の同情の余地もあるので死刑回避された可能性も若干ある。
実際、現実の事件の本庄保険金殺人では愛人たちに殺人指示を行い自らは手を下さなかった人物が主犯とされ死刑判決が出て愛人たちは無期懲役以下の判決が出ている。
ほか熊本保険金殺人、北九州連続殺人事件など現実の事件では圧倒的にそういう判例が多い。
このシナリオは「未実が主犯の物語」と認知されているが実際の主犯は判例的にはキミ子である。