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真っ直ぐに駆け抜けて/温かい思いで導いて ◆auiI.USnCE







―――温かいてのひらが、私をつれていく。












     ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇









「ふぅ……大丈夫か?」

高く青い空の下、三人の人間が肩で息をしながら青く茂った草の上に腰を下ろしていた。
その一人である青年、千堂和樹が二人の少女を心配するように話しかける。
時間にすると十分以上だろうか、それくらいの間ずっと走っていたのだ。
和樹自身は男性なりに体力は程々にあったので、これ位の距離は大した事はない。
けれども二人の少女は、見たところとても華奢で運動が得意とはとても思えなかった。
だから、二人の少女を心配するように声をかけたのだが、

「うちはもう大丈夫や……美魚ちゃんはど~や?」
「……ええ、大丈夫です」

髪をお団子にして纏めた少女、姫百合珊瑚はにこやかに笑って。
日傘をさしながら、目を閉じていた少女、西園美魚はゆっくりと首肯したのだった。
多少疲れているものの、腰を下ろして深く息を吸った後は大分楽にはなったのだ。

「そっか……ならよかった……はぁー」

その言葉に安心してか、和樹も大きく息を吐く。
何か良く解らない二人組に遭遇して、何か良く解らない行動していた二人組から逃げただけのだが。
和樹自身、自分で何を考えてるか解らなくなってくるぐらいだ。
それでも、この殺し合いの場で怪しい人物に会うという事は、やはり危険である事には変わりは無い。
だから、今、三人が無事だった事。それが何よりも和樹にとって嬉しかった。

「せやけど……何者やったんやろ?」
「一人はネコミミでしたよね、コスプレでしょうか」
「なんで、こんな所でコスプレしてるんだ……?」
「さあ……?」

草原に座った三人は顔を見合わせながら、先程会った少女二人について、話し始める。
けれども、何者かは当然のように答えはでない。
唯一言える事と言えば、奇抜な外見といい、奇妙な行動といい正しく変人としか言い様が無かった事位だった。
三者三様に頭を捻るもそれしか答えが浮かばなかった。
実際そうだったのだから、仕方ないかもしれないが。

「まぁ……でも」

和樹はそう呟き、ズボンについた埃をほろいながら立ち上がる。
その手には和樹が扱うには少し長い槍が握られていた。
和樹は真っ直ぐ前を向き、そして槍を持ち空に向ける。

「大丈夫、オレが二人を護るからさ」

槍の矛先は、真っ直ぐ空へ。
和樹は当然の事ながら槍を上手く扱う事なんて出来ない。
だから、二人の少女を護る事もうまくいかないかもしれない。
けれども、何もやらないより、絶対にマシだ。
自分より弱い女の子を護る、護りたいという意志。
それだけは絶対に無くしたくない、持ち続けたい。

「オレは大した力なんて無い。けど、それでも、二人を護ってみせる。どんなに危険な奴に襲われても、二人を見捨てたりはしないさ」

そして槍を思いっきり振り下ろし、和樹は優しく二人に微笑んだ。
自分自身だってただの同人作家でしかない。
けれども、二人の少女は自分よりもっと弱い。
だから、どんなに自分が頼りなくても、護ってやりたい。

そう、和樹は思ったから。

だから、優しく微笑んで、決意を強くする。


自分の感情に素直に従う。それが千堂和樹だった。



ただ、ただ、真っ直ぐに。


真っ直ぐに、前を向いていた。


「まあ、そういう事だから……頼りないかもしれないけど、オレなりに頑張るよ」


そう言って和樹は恥ずかしそうに微笑んで、頬をかいた。
だから今は自分の出来る事を精一杯に。
そう思えたから、そう言えるから。

そんな和樹の真っ直ぐな姿に、美魚と珊瑚は一瞬だけポカンとした表情を浮かべて。

「あははっ……そんな事言っても和樹変態やしなぁ」
「……ふふっ、そうですね」
「ちょ、ちょっと珊瑚ちゃん!?」

そのまま、我慢が出来ず、珊瑚は噴出しながらも茶化しながら微笑んでいた。
美魚は穏やかにゆっくりと少しだけ微笑みながら、和樹を見ている。
とても、穏やかな空間がそこには存在していて。
先程までの危険だったかもしれない出来事はすっかり忘れられる事が出来ていた。
優しく、自然に笑えていた。
きっと、それは、和樹のお陰かもしれないと二人は思いながら。

「まあ、頼んだで、和樹」
「ええ、よろしく、お願いします」

そして、何処までも真っ直ぐな青年に、少女は信頼を預ける事にする。
それは些細なものかもしれないけど。
とても小さいものかもしれないけど。

「ああ、頑張るよ」

ただ、真っ直ぐで、輝いていた青年の笑顔を。
心から、信じたかったからかもしれない。


そして、三人はまた少しだけ、輝くように微笑んだ。







     ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇






「ん~~どないしよ……」
「どうしました?」

歩けるだけの気力を取り戻すくらいの休憩を終えた後、三人は再び歩きだしていた。
逃げる時に道から外れてしまったので、とりあえずは道を探す事を目的に。
珊瑚と美魚を護ると誓った和樹がやや先行し、辺りを警戒する形をとっていた。

「色々考えててなー、まずこれを何とかせーへんといけん」

珊瑚は少しだけ難しそうな顔をしながら、首にぴったり収まっている首輪を軽く弾く。
参加者を拘束している象徴である首輪はコンコンと軽い音を立てただけだった。
けれども、この首輪はいとも簡単に人の首を吹き飛ばしてしまうのだ。
その事を考えて、美魚は少しだけぞっとする。

「そんな心配そうな顔せんでええよ。うちがなんとかしてみせる」

美魚が心配そうな表情に浮かべたのに珊瑚は気づいてか、胸を張って言葉を告げる。
これは、美魚を安心させるだけの言葉じゃない。

「姫百合さんが、そんな事を出来るのですか?」

少しだけ驚いたように美魚は目を開き言葉を紡ぐ。
ぽけぽけとして日向でのんびりしているような珊瑚が首輪を何とか出来るとは思えない。
けれど、何とかすると笑って言った彼女の眼差しはとても真面目で。

「せや、ウチはこれでもこーいうの詳しいんや」

きっと電子工学的なものなのだろうかと美魚は思う。
信じられないのだが、でもきっとそうなのだろう。
嘘をつくような、つけるような人ではない。
たった少しの交流でも、姫百合珊瑚という人がどんな人間かは何となく解かったのだ。

「凄いですね、姫百合さんは」

そして、純粋に珊瑚が凄いと美魚は思う。
こんな絶望的な状況で、自分がすべき事、やるべき事を見つけている。
この首枷を解くことができるなら、きっと大きく前進するだろう。
それを考えると、珊瑚がやろうとしている事はやはり凄い事なのだろう。

「そんな事あらへんよ~瑠璃ちゃんの為にもなるし」

瑠璃は珊瑚の双子の妹と聞いた。
互いが信頼し、愛してそ、していつもその存在を忘れない。
それが双子であり、あるべき姿なのだろう。
ならば、それをしなかった、忘却すらしてしまった自分はきっと失格なのだろう。
西園美魚と言う存在は、大切だったはずの人を……

「美魚ちゃん?」
「……いえ、大丈夫です」
「笑顔」
「……?」
「笑う事は、大切やよ?」

そこで、美魚の思考は途切れた。
心配するように、珊瑚が表情を窺うように覗き込んできたからだ。
今、自分はどんな顔をしていたのだろうか。
指摘されて、思わず顔を触ってしまう。
そして、不安そうな珊瑚を見て、美魚は笑ってみせる。
無理にだったかもしれない。不器用な笑みだったかもしれない。

「うんっ! それでええ!」

けれど、珊瑚は万歳して大げさに喜んで笑ってくれた。
その事に美魚は驚くけれども、何故か悪い気はしない。
心が何処かが暖かくさえ、感じる。
彼女のお陰だろうか。

「皆が笑っていられるように、ウチもまずこれを何とかせんと」

首輪をなぞりながら、珊瑚は改めて強く宣言する。

「せやけど……何とかしようとも道具がなきゃいけへんのに……」

けれど、珊瑚はそのまますぐに表情を曇らせる。
首輪を解除しようと何も道具もない。
そんな状況では、珊瑚でも手も足もでないかもしれない。

何か出来ないだろうかと美魚は思って、そしてふと思い出す。
背負っていたデイバックから、美魚は自分が支給された道具を取り出した。
それは手のひらに収まるか収まらないかぐらいの大きさの機械で。
自分には役には立てないだろうとしまってた機械だった。

「姫百合さん、これは使えますか?」
「おおっ……美魚ちゃんっ、ナイスやっ!」

珊瑚は喜んで、その機械を受け取って、そのまま美魚に抱きつく。
美魚が取り出した機械は、珊瑚にとって手にも足にもなる道具に等しいもの。
それは、

「PDA……これがあればっ……」

携帯情報端末、PDA。
ノートパソコンをさらに小さくした小型パソコンと言ってもいい機械。
コンピューターにめっぽう強い珊瑚にとって、銃や剣よりも最高の武器にもなる存在だった。
これを手がかりに、何かを調べる事ができるだろう。
珊瑚にとって、スタートラインに立てる道具。

「おおきに、おおきな、美魚ちゃん!」

それを、与えたくれた美魚に珊瑚は最大限の感謝を。
温かい優しい笑みと、力強い抱きしめで、珊瑚なりに表現する。

美魚は少し困ったように、それでも穏やかに笑って、それを静かに受けた。
こんなに喜んでもらえるとは思わなかったけれども、それでも助けになってくれたのならよかった。
美魚はそう思い、笑う。
その笑顔は、今度はとても自然で。

珊瑚の笑顔と、美魚の笑顔が溶け合って。

その温かい空間が、美魚にとって。


とても、心地よかった、そんな気がしたのだ。






     ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇







「ねえねえ、ちょっと和樹」
「うん? なんだ?」

少し先導し歩いていた和樹に、パタパタとかけてくる足音が後ろから聞こえてくる。
何事かと思い振り返ると、髪をお団子にまとめた少女、珊瑚が胸に小さな機械を抱えながらこちらに向かってきていた。
珊瑚はぽけぽけとした笑みを浮かべ、その機械に書かれた文章を和樹に見せた。

「『人間を創造した神を打ち倒し、人間を解放した大神』……なんだこれ?」
「ん~なんかメールが一つだけあってな、開こうとおもうんやけど、なんやパスワードがあるみたいで」
「それを解く為のヒントか暗号……?」
「せや、だから、今でも信仰されてる神とか、ヘラクレス、ゼウス、天照みたいな神話まで一通り入れてみたんやけどね、全然ダメで」
「……うーん」

和樹は頭をひねりながら、もう一度その暗号文を読んでみる。
しかし、どんなに考えても暗号文に該当する神など思いつく訳が無かった。
やがて、和樹は手を大げさに掲げて、降参のポーズをとる。

「御免……さっぱり思いつかない」
「そか……まあウチもできなかったし」
「役に立てなくて、御免な」
「いや、いいんよ」

恐らくパスワードをつけてまで隠したがる情報がそこにあるのだろう。
何故、そんなものが支給品に紛れ込んでいたかは解からないが何かしらのヒントにはなるはず。
この状況を打開するための、何かが。
和樹は、思わず拳を強く握り締めてしまう。
ただ、何となくだが、無性に悔しかった。
ヒントがあるのに、それを解けない自分が。

「和樹、心配せんでええ。最終的にプログラムで、パスワードを破る方法だってあるんや」

その気になれば、プログラムでパスワードを破る事が出来る。
そう優しく言った珊瑚の言葉が和樹にとって頼もしくもあり、申し訳なくもあり。

今、こうしてる間だって人が死んでるかもしれないのに。
自分の知り合いだって、どうなってるか解からない。
こみパの皆、大志、そして瑞希だって。
自分が、何も出来ないうちに、もう居なくなってるかもしれない。
どんなに頑張っても無駄かもしれない。
不意に浮かんだ、弱気の考え。


「……いや、そんなんじゃ、ダメだ」


ぱちんと自分の頬を叩く。
どうしようもないうしろ向きな考えを否定して。
千堂和樹は、真っ直ぐ前を向く。

「なあ、珊瑚ちゃん。珊瑚ちゃん此処に家族って……」
「おるよ、瑠璃ちゃん、イルファ、ミルファ、シルファ……皆、大切な家族や」

目を閉じながら、珊瑚は指を追って数えていく。
どれも、大切な家族だった。
欠けてはいけない、唯一無二の大切な存在達。

「そうだよな……誰だって大切な人は居るんだ」
「和樹?」

きょとんとする珊瑚を尻目に、拳をまた、強く握りなおした。
そうだ、誰だって大切な人は居るんだ。
だから、

「珊瑚ちゃん。俺さ、頑張るよ。だから珊瑚ちゃんの家族だって護ってみせる」

その大切な人まで、護ろう。
誰かが哀しまない為に。
自分が出来る事を。
そう、思ったから。

「和樹」

珊瑚が、優しく名前を呼ぶ。
けれど、それは子供をちょっとしかるような声で。

「そんな無理しちゃ、あかんよ?」

和樹の強く握られた拳を、珊瑚は優しく両手で包んだ。
あやしつけるように。

「一人で出来るのは限られてるから」

和樹が今出来る事を。
無理せず、やるために。
その真っ直ぐすぎる考えに、押しつぶされないように。

「もっと、ウチらを信頼しいな」

仲間を、信頼してほしい。
珊瑚はそう思ったから。
優しい言葉を紡ぐ。

「……そう……だな」

そして、和樹は珊瑚を見据えて。
ゆっくりと考える。
そう、今は目の前の少女達を。
護らなきゃいけない。
それすらも出来ないなら。
きっと、何も護れやしないのだから。

「うん、わかったよ、ありがとう、珊瑚ちゃん」

だから、今は、護ろう。
真っ直ぐに、自分の思いのまま。
珊瑚や美魚を護ろう。
そう、和樹は思ったから。

「うん、ウチも和樹を信頼しとるからね」

珊瑚はその言葉を聴いて、朗らかに笑った。
優しい笑顔で温かいものだった。


だから、和樹はこの笑顔達を護ろうと思った。


そう、思えたから。






     ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇






なんて温かくて、真っ直ぐな人達だろう。
少し前を歩く二人を見て、西園美魚は歩きながらぼんやりとそう思う。
木陰で隠れるように生きていた自分から見ると信じられないくらいに。
彼らはリトルバスターズの面々と似ているのだろうかとも美魚は考えてみた。

けれども、その考えを美魚は首を振って否定した。
似ているようで、少し違うと思う。
千堂和樹と姫百合珊瑚は、リトルバスターズの面々とは違うのだ。
それをどういう言葉で伝えればいいのか美魚はよく思いつかない。
けれど、頑張って言葉を考えるならば。
リトルバスターズは美魚にとって居場所を作ってくれるような存在だった。
その気でもないのに、手を引っ張ってその居場所まで導かれる。
そんな、空間。勿論まんざらでもないが。

かえって和樹達は、美魚を見つけ出してくれるような感じがする。
たとえ、美魚が木陰に隠れていようとだ。
和樹たちは見つけ出して、そして一緒に居てくれる。
そんな感じがするのだ。
それが、美魚が二人から感じた温かさだ。

けれど、

「私にはそんな価値なんてないのに」

自分自身にそんな価値があるのだろうかと思う。
いや、無いだろう。
大切な存在を忘れた人間に。
そして、カゲナシと揶揄されているような自分に。
温かくて真っ直ぐで、常に人に囲まれてそうな和樹達が構う存在には思えないのだ。
自己卑下だろうと構わなかった。
だって、そう感じているのだから。
今、残されているのは罪を贖うだけしかないのに。


「そんな事、無いよ。美魚ちゃん」

不意の言葉に、驚きながら顔を上げる美魚。
少しだけなのに、随分と温かさを感じる笑みをしながら、和樹が目の前に居た。
あの呟きが和樹に聞かれていたのだろうか。
そうなのだろうと思う。

「どうして、そう言えるのでしょうか?」

美魚は浮かんだ当たり前の疑問を和樹にぶつける。
和樹は美魚の事を詳しく知らないはずだ。
一緒に居た時間なんて、半日に満たないのに。
どうして、そんな言葉を言えるのだろう。

「俺は美魚ちゃんのことは詳しく知らない……けど、価値が無い人間なんて居ないと思う」

当たり前の、何処にでもあるような言葉だと思う。
小説やドラマでも言われるような、浮いた言葉だ。


「でも……そんな事より」


けれど、和樹は踏み込んでくる。


「そんな、温かい笑顔が出来る人が価値が無いなんて、俺は絶対にそう思わない」


私が、そんな笑顔を?
不思議に思って和樹の顔を見てみる。
変わらずに、温かい笑顔だった。

「でも、私は姫百合さんみたいに機械などといったものにも強くありません」

でも、美魚は否定を重なる。
きっと、自分が居てもこの殺し合いを終わらす何の役にも立てないだろう。
それこそ、珊瑚のような人こそ価値があるのだと思う。

「でも、君は君のよさがあるって思うよ?」
「どうしてです?」

そして、和樹は恥ずかしそうに言うのだ。


「オレがそう思ったから……かな」

ああ、なんて真っ直ぐな人だろう。
この人は素直に自分の言葉を言えるんだ。
自分の感じたありのままの感情を素直に言葉に出来る。
それはとても簡単のようでそのじつとても難しい事だと思う。
美魚自身がそうなのだから。
だから、きっと千堂和樹と言う人は。

何処までも、真っ直ぐなのだろう。

そう、美魚は思ったのだ。

「……きざったらしいですね」

くすっと笑いながら美魚は言葉を紡ぐ。
この人の書いた漫画を読んでみたいなと思いながら。
そしたら、心の温かいものを感じるのだろうか。
そんな事を思ってしまった。

思ってはいけないのに。
罪は贖わなきゃいけないのに。
それが、西園美魚が望む事なのに。

なのに、今は笑っていた。
心から、笑えてしまったんだ。


「ぐっ……それはいいから……それと」
「それと?」
「美魚ちゃんは、美魚ちゃんが誇れる価値を見つけらればそれでいいからさ……ほら、今は、行こう」

白い日傘を両手で持っていたのに、左手を握られる。
そのまま、引っ張られるように歩き出した。
美魚は、少し慌てながらも、しっかりとついていく。
二人で手を繋ぎながら、ゆっくりと、少しずつ。
その和樹の繋がれた手は、とても温かい気がした。
また和樹が伝えた言葉が、心の中で優しく解けていく気がした。

そして、二人は歩き出す。


美魚は何故だか、和樹に光の満ちる方向へ連れて行かれる。


そんな気さえ、したのだ。





 【時間:1日目午後5時00分ごろ】
 【場所:E-5】

千堂和樹
 【持ち物:槍(サンライトハート)水・食料一日分】
 【状況:健康】

姫百合珊瑚
 【持ち物:発炎筒×2、PDA、水・食料一日分】
 【状況:健康】

西園美魚
 【持ち物:水・食料一日分】
 【状況:健康】




098:Revenge 時系列順 106:漆黒の羽根にさらわれて
101:spiral 投下順 103:終わりの世界の壊れた少女の小唄
061:がんばれエルルゥさん 千堂和樹 138:護るということ(Ⅰ)
姫百合珊瑚
西園美魚

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最終更新:2015年03月28日 20:58