カティ「やれやれ、正月ボケはきついな……」
ルイス「ママは正月はどうしていたんですか?」
カティ「ん?あぁ……いつもと変わらんさ」
ルイス「へぇ~?コーラさんが嬉しそうに言ってましたけどね~」
カティ「なっ……あ、あの馬鹿………///」
ルイス「あ、やっぱり一緒だったんですね~~!」
カティ「やっぱり!?……貴様、ハメたなっ!?」
ルイス「エヘヘ、元戦術予報士の名が泣きますよ!」
ドタバタドタバタ
カティ「そういえば、リーサはどうした?」
ルイス「さぁ?まだ、例の彼氏の所じゃないですか?」
カティ「セッサマ、か……やれやれ。後で電話しておくか……」
店前
コーラ「んんん~♪」つ【クラブ 女狐】
アレハン「何故か正月の記憶がないが……今年の営業を始めるぞ!」
リボンズ「わー、ぱちぱち」
リジェネ「あけましておめでとうございましたー」
ヒリング「よっ、だいとーりょー」
アレハン「いつの間にか新顔がいるようだから、紹介してもら……」
リボンズ「さ、準備を始めようか」
ディヴァイン「了解した」
リジェネ「これから、よろしく頼むね」
ディヴァイン「こちらこそ」
アレハン「あのー?おーい?」
ディヴァイン「看板は……」
ヒリング「あぁ、力仕事はバイト君に任せたらいいわ」
アリー「バイト言うな」
アレハン「紹介……」
リボンズ「アレハンドロ様、そこにおられると邪魔ですよ」
アレハン「あ……すまない……いいもん、いいもん……」
アリー「やれやれ。スパー」
つ 【ホストクラブ えんじぇる】
営業開始。
アンドレイ「ルイスさん、仕事終わったならちょっとお茶でも」
ルイス「…失礼します」
アンドレイ「あ…」
コーラ「なんだお前、またフられたのかよ?
仕方ない、恋の手ほどきならこのオレ様に任せな!」
仕方ない、恋の手ほどきならこのオレ様に任せな!」
アンドレイ(この人…いつもママを口説いてるけど上手く行ってる所見たことないし。
無視するに限るな)
無視するに限るな)
コーラ「って・・・無視かよ!」
アンドレイ「…てなことがありまして。何なんですかあの人」
リント「久々に見舞いがきたと思ったらそんなことですか。
君が恋に悩んでいないなら賢明な判断ですが、
もし悩んでいるとしたら惜しいことをしましたね」
君が恋に悩んでいないなら賢明な判断ですが、
もし悩んでいるとしたら惜しいことをしましたね」
アンドレイ「えっ?」
リント「カティママに惚れてからはうちで黒服をやってますが、
ああ見えて昔は狙った女すべてをモノにしてきた伝説級ホストだったんですよ?」
ああ見えて昔は狙った女すべてをモノにしてきた伝説級ホストだったんですよ?」
アンドレイ「ぜ…全然そんな風に見えませんが」
リント「ついでに言うと、彼とママの仲が進展していないように見えるなら、大きな誤りです」
アンドレイ&隣室に入院中の金髪キノコ「「…下手こいた~~~!!」」
アンドレイ「あ、あれ?今誰かいなかったか?」
リボンズ「アレハンドロ様、最近クラブえんじぇるに顔を出しませんね」
アレハン「フン!フン!私を愚弄する気か。
出たってどうせお前達がモテモテなのを見せ付けられるだけじゃないか!」
出たってどうせお前達がモテモテなのを見せ付けられるだけじゃないか!」
リジェネ「(うわ、経営者とも思えない子供染みた言葉)」
リボンズ「まさか。本当にモテモテなのはあなたですよ、アレハンドロ様」
アレハン「…む?」
リボンズ「ナンバーワンホストとしてのプライドから今まで言えなかったのですが、
お客様方は皆本心ではアレハンドロ様に夢中なのです」
お客様方は皆本心ではアレハンドロ様に夢中なのです」
アレハン「夢中?私に?!」
リボンズ「うちのお客様はハニカミ屋さんが多くて、アレハンドロ様は素敵過ぎるので
とても指名出来ないそうなんです」
とても指名出来ないそうなんです」
アレハン「素敵過ぎる…私が」
リボンズ「例えるならアレハンドロ様は光り輝く黄金、我々は銀や胴。
黄金に手を伸ばすのは恐れ多いので、手近にある我々をつい指名してしまうのだとか」
黄金に手を伸ばすのは恐れ多いので、手近にある我々をつい指名してしまうのだとか」
アレハン「…光り輝く黄金…」
リボンズ「しかしそんな彼女達も今度のバレンタインには
あなたの為にチョコを用意しようと計画を立てているようなのです。
なのに肝心のあなたがいなくてはお客様方がガッカリしてしまいます」
あなたの為にチョコを用意しようと計画を立てているようなのです。
なのに肝心のあなたがいなくてはお客様方がガッカリしてしまいます」
アレハン「……むむむむむ……ふっかーつ!!待っていて下さい、私のレイディ達!
バレンタインの夜は世界で一番スウィートな夜をお贈りしましょう。ふはははは…」
バレンタインの夜は世界で一番スウィートな夜をお贈りしましょう。ふはははは…」

リジェネ「また随分な嘘をつくねえ。
お客さんの口からアレハンのアの字も出たことがないというのに」
お客さんの口からアレハンのアの字も出たことがないというのに」
リボンズ「最近彼らしくなく自信をなくしていてつまらなかったのさ。
誰かを突き落とそうとするなら、まずその相手に高い所へ登ってもらわなくてはならないからね」
誰かを突き落とそうとするなら、まずその相手に高い所へ登ってもらわなくてはならないからね」
リジェネ「…わかってはいた事だけれど、本当に君は鬼畜だね」
リボンズ「ありがとう、褒め言葉だよ」
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