刹那「うわぁっ!」
マリナ「ビクッ!ど、どうしたの?」
刹那「ね、寝坊したぁ!どうして起こしてくれなかったんだ!?」
マリナ「え……今日はお休みでしょ?」
刹那「…………あっ」
口に手をあて、くすくす笑うマリナ。
マリナ「ふふ…せっかちさんね」
刹那「ごめん……なさい…」
マリナ「ね。折角だから遊びに行かない?もしくは散歩とか…」
刹那「えっ…うん、行こうか。最近一緒にどっか行く事って無かったし…」
マリナ「じゃ早速用意してくるわね」
ぱたたたたたた
刹那「ん~っ!顔、洗わないとな」
マリナ「そういえば昨日鰻食べていなかったでしょ?」
刹那「すまない。少々用事があって……」
マリナ「はい。刹那の分、取っておいたわ。流石に味は落ちてるでしょうけど…
出掛ける前に食べましょ。朝ごはんも食べていないし」
出掛ける前に食べましょ。朝ごはんも食べていないし」
刹那「ありがとう。ん、おかずもあるのか」
マリナ「トロロと山芋のサラダよ」
刹那「野菜か。いただきます」
マリナ「ふふ、喉に詰めないようゆっくり食べてね」
刹那「ごちそうさまでした。凄く美味しかったよ」
マリナ「九州は鹿児島産よ」
刹那「何かこう……力が出て来た気がする……」
マリナ「鰻は夏バテにも効くからね」
刹那「じゃ、散歩にでも行こうか」
マリナ「えぇ。……あぁ、ちょっとシャワーを浴びてからにするわ…」
バタン
刹那「………」
シャァァァァ
シャァァァァ
刹那「…………何か変な気分だ」
マリナ「ごめんなさい、待たせて」
刹那「別にい……」
女性特有の良い匂いがふわっ
マリナ「さ、行きましょ」
刹那「あああああああ、そうだだだだだね……」
ティエリア「鼻血になる前に少し血を抜いてやろう」
ブシドー「承知した!」
ヒュッ
トスッ
ピュー
刹那「…ふ、吹き矢?敵襲か!?マリリンと二人っきりになる俺に嫉妬したやつの犯行だな!誰だかわからないけどマリリンは渡さないぞ!」
刹那「模型店に何か入荷してないかな…ちょっと寄ってもいいかな」
マリナ「構わないわ」
アニュー「あ、いらっしゃいませ」
刹那「むっ、アニュー・リターナーか」
マリナ「休日もお疲れ様ね」
模型子「休日だからこそ、働くんです。ガンプラを買う時ってそういう時ですから」
刹那「そうか…何か良いもの入荷してな……」
ブシドー「これはアルビオン!入荷していたのか!」
刹那「っ!?」
ブシドー「あれなるは……ゲルググではないか!」
刹那「ブシドー!?何故ここに!?」
マリナ「あら?今何か聞き覚えのある声が……」
刹那「マリリン、行こう!」
マリナ「もういいの?それではまたね」
アニュー「またのお越しをお待ちしております」
模型子「ありがとうございましたー」
刹那「もうこんな時間か……映画でも見ようか?」
マリナ「良いわね」
刹那「何か見たい映画ある?」
マリナ「何でもいいわ」
刹那「ん~。なら……ハリー・ボッタクリでも見よっか」
マリナ「ハリー・ポッターよ」
刹那「何か演出とか凄くなってるな……」
マリナ「ハラハラ……」
刹那「………ジッ」
右手を手摺りに置くマリナ。右隣に座る刹那。
刹那「…………ソロソロ~」
左手を伸ばす。
眼鏡「むぅ。皆劣化してしまっているな」
刹那「!?」
ミレイナ「外人さんは劣化する人が多いから仕方ないですぅ」
刹那「あいつらッ。何故ここにッ」
マリナ「どうしたの?今良い所よ」
刹那「な、何でもない……」
マリナ「そう……」
刹那「(まさか…奴ら、俺を着けているんじゃあるまいな!?」
ビリー「あれはミレイナとティエリア、あっちは刹那とマリナさん!?ちくしょうなんで僕は…」
ブシドー「カタギリ、立ちあがっては後ろに迷惑だろう」
ビリー「こんなのと一緒なんだよおおおおぉぉぉぉぉ!!!」
ブシドー「うるさいぞカタギリ。セリフが聞き取れん」
クジョウ「フ、フン!魔法使いがハリポタ観てたら世話ないわ!」
カティ「クジョウ、流石にそれは言い過ぎだぞ?」
クジョウ「私を誘わないで変態仮面とハリポタを観た罰よ!」
カティ「…は、はぁ…」
刹那「………晩御飯食べようか」
マリナ「そうね」
刹那「ん、ここなんかよさそ……」
匙「大体僕はこんな格式ばったお店は……」
ルイス「私の奢りなんだから、これくらい付き合ってよ」
匙「はいはい」
刹那「……ダメだ」
マリナ「え?」
刹那「あ、屋台……ラーメンでも構わないかな」
マリナ「構わないわ(ニコリ」
良男「へい、らっしゃい!」
刹那「豚骨」
マリナ「私も同じものを」
良男「了解!」
良男「お待ち!」
刹那「(指入ってんぞ!」
マリナ「まぁ。美味しそうですね」
良男「いやぁ、綺麗な奥さんにそう言われちゃたまらんですな!」
刹那「ブッ!!!」
マリナ「まぁ………///」
良男「さーびすでチャーシューも差し上げましょう!」
マリナ「ありがとうございます。ハフハフ」
刹那「チュルチュル(美味いな、これ」
刹那「ごちそうさまでした」
マリナ「美味しかったです」
良男「お二人で1000円になります」
刹那「ありが………(げっ!金が足りん!?」
キョドる刹那。
マリナ「刹那…自分の分は払うから……」
刹那「(それでも足りん………(汗ダラダラ」
マリナ「………あの。私が払いますわ。今日はこの人の誕生日なので……」
刹那「マリリン!?」
良男「そりゃおめでたい!特別割引で……」
マリナ「とても美味しいラーメンを馳走して頂きました。それで充分です」
良男「そうですか……はい、毎度ありがとうございました!今後ともごひいきに!」
刹那「………」
マリナ「はぁ、美味しかった」
刹那「その…マリリン……」
マリナ「なぁに?」
刹那「あの……お金……」
マリナ「あぁ……気にしなくても良いのよ」
刹那「………でも」
マリナ「確かに女の子とデートするのに少しのお金しか持たないのは要領が悪いけれど……」
刹那「うっ………それに…今日は模型店や屋台なんかで…」
マリナ「ふふ……それなら良いのよ」
刹那「えっ」
刹那にもたれかかるマリリン。
マリナ「私はあなたと一緒ならどこだって良いんだから……」
刹那「マリナ……」
マリナ「今日は楽しかったわ。ありがとう」
刹那「俺もだよ……」
- そんなこんなで帰宅--
刹那「あれ?誰もいないのか(人のこと監視しおってからに」
マリナ「皆、晩御飯大丈夫かしら……」
心配しつつコーヒーを入れるマリリン。
マリナ「はい、どうぞ」
刹那「ありがとう」
マリナ「今日はありがとう。私から誘ったのにこう言うのも何だけど」
刹那「え…あ、いや。俺も楽しかったからね」
マリナ「あら……ほっぺたにネギがついてるわ」
刹那「え?本当?」
マリナ「ほら、ここに……チュッ」
刹那「
マリナ「今日のデート代……なんて。えへへ」
刹那「………震えるぞ、ハート!」
マリナ「え?え?」
刹那「燃え尽きるほどヒーーーート!!!」
マリナ「(もしかして昼のアレが今頃……」
ガバッ
マリナ「きゃ……痛っ。刹那……優しく……(首筋に手を回す」
刹那「
マリナ「………え?」
刹那「
マリナ「………本当に燃え尽きちゃったのね……」
刹那「
刹那「
マリナ「ごめんなさい、無理させちゃって…ナデナデ。そうよね。
私達は私達のペースで進めば良いのよね、ふふ」
私達は私達のペースで進めば良いのよね、ふふ」
刹那「マリリン……ムニャムニャ」
眼鏡「さて、今日の反省会だ」
わーぱちぱち
ブシドー「少年は真っ先に模型店に来たぞ」
ポニテ「何を考えてるのかな、彼は」
眼鏡「映画館ではそこそこ楽しんでいたようだが、手も繋ごうとしなかったな」
ポニテ「情けないよねぇ。ま、仮面野郎と一緒に見てた僕もだけどね」
ブシドー「いやぁ、照れるなハハハ」
ポニテ「褒めてないよ」
匙「晩は屋台だった。バカじゃないの?オシャレな店でナンボだろうに」
眼鏡「しかもマリリンに払わせていたらしいからな」
リボンズ「まさに『お刹那さん』だね」
眼鏡「やれやれ……我々のサポート無しではロクにデートも出来んか。
皆、これから夏に入る。一層のサポートを頼むぞ!」
皆、これから夏に入る。一層のサポートを頼むぞ!」
おおっ!
リジェネ「ぐ~、ぐ~」
只只只只只<Zzzz……
リジェネ「吹き矢だなんて…随分と乱暴な手段を使うよね彼等も」
リボンズ「大量の鼻血を吹いて失神するよりはマシなんじゃないかな。普通の人間なら完全に致死量だからね」
リジェネ「ところでさ、以前刹那に組み込んだ[鼻血抑制チップ]、アレなんで使わないのさ?」
リボンズ「ああ、あれはやめたよ。結局は彼自身が克服しなければ意味が無いからね。あんな物に頼っては…」
リジェネ「ふーん、でも鼻血はできれば吹かないほうが…まあいいや。でも喪男達は相変わらずだね…」
リボンズ「まあブシドーとか、単純に行動範囲が重なりそうな人間もいるけどね…しかし刹那君とマリリンの力になりたい
皆その思いに嘘偽りはないと思うよ、だがしかし同時にこの生活が心底楽しいと思ってもいる
どこかに変化を恐れる気持ちがあるのかもしれない…彼等も色々と問題を抱えているからね」
皆その思いに嘘偽りはないと思うよ、だがしかし同時にこの生活が心底楽しいと思ってもいる
どこかに変化を恐れる気持ちがあるのかもしれない…彼等も色々と問題を抱えているからね」
リジェネ「つまり彼等を変革させることも大事だと…?」
リボンズ「そうだね。だが今彼等のうち一人が抜けてもこの生活は崩れる…お互い意識しているのかもね実は」
リジェネ「運命共同体って事?難儀だね彼等も……特に最近は…」
匙「へ、へクシュッ!!」
赤ハロ「サジ ダイジョウブ?」
