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ある昼下がりの図書室

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kazehiki1

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Tips 《ある昼下がりの図書室》

美紗「ねぇ、楓ちゃん」
楓「……」
美紗「楓ちゃ~ん」
楓「……」
美紗「楓ちゃんってば~!」
楓「え!? あ、美紗…どうしたの?」
美紗「も~、相変わらず楓ちゃんは本に夢中でミサの話し聞いてないです…」
楓「ご、ごめん…; 何だった?」
美紗「ここの問題がわかんないんですけど…」
楓「ん、どれどれ… ああ、これはね…」

美紗「あ~あ、一緒に宿題始めたはずなのになんでいっつもミサだけ残るんですかね~…」
楓「……」
美紗「また本読んでるしぃ~…」
楓「え!? あ、ゴメン…;」
美紗「別にいいんですケドぉ~… 今日は何を読んでるんですか?なんかすごく難しそうですけど…」
楓「ああ、これ…?」
美紗「なになに…『黒魔術の儀式 ―混沌の魔導師とその召喚法―』…? 楓ちゃんこんなのに興味あったんですか…?」
楓「ううん、特にそういうわけじゃないけど… たまたま手に取ったのがこれだっただけだよ」
美紗「ふ~ん… 楓ちゃんこの調子だと卒業までにこの図書室の本全部読んじゃいそうですね~」
楓「あはは、さすがにそれは無理かな… ここの蔵書量って凄く多いし…図書館って言っても差し支えないぐらい」
美紗「確かに… 市の図書館と比べたらさすがに敵いませんけど、その辺の学校の図書室よりかはかなり充実してますからね~」
楓「うん… おかげで退屈しないよ」
美紗「ぶー… 悪かったですね、ノロマなミサに付き合わせちゃって」
楓「あ、いや、そんなつもりじゃ…」
美紗「あはは、冗談ですよ冗談!」
楓「もう、美紗ったら… ん?」ピラッ
美紗「なんですか?そのビラ?」
楓「この本に挟んであったんだけど… なになに…『オカルト研究部 新入部員募集中! 超能力者・宇宙人・未来人・異次元人の方優遇します!』…だって」
美紗「なんですかそれ…」
楓「そういえばオカルト研究部なんてあったね」
美紗「あの変な部長さんがいる所ですね」
楓「うん、最近兄さんも入部したんだって」
美紗「へぇ~… 兄チャンもそういうのに興味あるんですかね?」
楓「…強引に入部させられたって言ってた」
美紗「それは気の毒に…」
楓「でも何だかんだ言って楽しそうだよ」
美紗「ふ~ん… 楓ちゃんは入部しないんですか?」
楓「いや、私はそこまで興味あるわけじゃないし… 図書委員の仕事もあるし…」
美紗「そうですよね~… あ~、でも兄チャンがいるんならミサも入ろっかなぁ~」
楓「う、うん… いいんじゃない…?」
美紗「やっぱやめときます ミサ授業後は遊びたいですし~」
楓「そ、そう…」ホッ
美紗「んあ~、こんな話してたら宿題やる気が失せてきました… 楓ちゃ~ん、遊びに行きましょ~」
楓「あ、ダメよ美紗… 宿題はちゃんとやらなきゃ…」
美紗「え~… 帰ってからちゃんとやるからいいですよぉ~」
楓「いつもそう言ってやってこないじゃない…」
美紗「む~ 今日はやりますよぅ…」
楓「もう少しじゃない、頑張って美紗!」
美紗「ぶぅ~~」

―――

兄「何ぃ!? オカルト関連の本に片っ端からビラを突っ込んどいただぁ!?」
時子「はい、まさに片っ端から全部」
兄「おいおい…司書の人に見つかったら大目玉だぞ…! それこそ廃部になっちまうっつーの」
時子「その点においては大丈夫です 司書の方たちはとっくに買収済みですので」
兄「なんという…」
時子「問題は人が来るかどうかですよね~ はぁ~、いっぱい来てくれると良いなぁ~…」
兄(…てかこんなふざけたビラじゃ誰も来ねぇよ…)

―――

?「……」パラパラ
?「……?」ピラッ
?「……オカルト…研究部…?」


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