27巻(3)

第二百三十七訓 寝る子は育つ

823 :マロン名無しさん:2009/07/06(月) 18:31:40 ID:/5qtsOVr
眠れないアメリカ。

米「イギリス。全っ然眠れないよ。シャワー浴びたのに寝苦しくて全然ダメだ・・・なんでなんだい?」
英「誰が腹式呼吸するまで食べて来いって言ったよ!!
  眠れるわけねーだろそんな腹で!!」
米「だってダブルクォーター○ウンダー・チーズが沢山あったから」
英「明日の分も入ってたんだよ
  何オレの分まで食ってんだクソガキ」
米「ダメだ。
  苦しくて寝返りもうてない。
  ちょっとウチのダイエット器具でシェイプアップしてくるよ」
英「やめろぉぉぉ!!
  またフリダシに戻るだろーが!!
  負の循環が延々と終わらねーよ!!」

マックごめん。

(3スレ)

243 :マロン名無しさん:2009/02/24(火) 14:34:55 ID:???

米「…眠れない。全然眠れないよ…ホラー映画なんか見なきゃよかった」

英「グ―…グ―…グ―…」

ドンドン!ドンドン!

英「…誰だこんな時間に」
米「眠れないんだ…」
英「…あ、そう。夜更かしも程々にな。明日会議あんだから」

ドンドン!ドンドン!

英「……何だよ」
米「眠れないんだ…」
英「それさっき聞いた。眠れないなら眠くなるまで寝るな。頼むから寝かせてくれよ。明日会議っつってんだろ」
米「眠れないよ~」(ゴロゴロゴロゴロ)
英「何してんだァてめェェ!!嫌がらせしてんじゃねーよ!」
米「眠らせろよ俺を」
英「は?」
米「君の持てる力全てで俺を眠らせてみろよ」
英「勝手に寝ろよ!それが人にもの頼む態度か!!」
米「その布団寝やすそうだね…代わってよ。俺がそれで寝るから君はうちで寝ていいよ」
英「布団なんてどれも同じだろーが!今から大西洋渡ってたら俺が眠れんわ!!」
米「いいからどいてよ」
英「ぶわっ!!」アメリカ「あーなんか寝られる気がする。これだったらイケる気がする」
英「永遠に眠り続けろクソガキ」
米「やっぱり眠れないや」
英「同じだろーが!」
米「やっぱり全然ダメだな。枕がオッサン臭くて全然眠れなくなってきた」
英「オメーが代われっていったんだろーが!明日は七時起きだからもう四時間しか寝れねーよ
ナポレオンでもかなり愚痴ってるぞ。我輩の辞書には睡眠三時間ってあるけど空気読めとかいってくるぞ」
米「どうしたらいいんだいイギリス。先に寝ないでよ」
英「そもそも睡眠なんて意識してとるもんじゃないんだよ。規則正しく生活してりゃ夜には自然に眠れるんだ」
米「そうか、日がな一日中ゴロゴロしてハンバーガー食べてたから眠たくならないのか」
英「わかったら軽く走ってこい。おまえに足りないのは適度な疲れだ」
米「わかった、ちょっと一走りしてくる!イギリス先に寝たらダメだぞ!」

(1スレ)

244 :マロン名無しさん:2009/02/24(火) 14:38:57 ID:???
三十分後

米「イギリス、イギリスってば。全然ハヒー眠くハフューならないよゼヒー」
英「誰がそんな虫の息になるまで走ってこいっつったよ!眠れるわけないだろそんなベタベタの体で!」
米「疲れた方がすぐ眠れると思って世界五十周してきたんだ。眠るどころか全ての細胞が活性化してるのを感じる」
英「感じるじゃねーよ。脳細胞は著しく死滅してるだろ
一旦風呂でも入って汗流してサッパリしてこいよ。俺の布団もベタベタになるだろーが」
米「嫌だよ!俺にそんなことしてる暇はないんだ!一刻も早く眠るんだぞ!」グ~(腹の虫)
英「…どんだけ忙しい奴なんだよ。眠りたいっつったり腹減ったっていったり」

グ~グ~グ~グ~

英「あーうるさくて眠れねぇ!わかった、じゃあ俺が飯作っといてやるからその間にお前風呂入ってこい」
米「うん!ありがとうイギリス!」
英「…いつになったら寝れるんだ」

三十分後

米「イギリス、イギリスってば。全然眠れないよ。風呂入ったのに寝苦しくてダメだ…なんでだろうヒッヒッフー」
英「誰が腹式呼吸するまで食べてこいって言った!!眠れるわけねーだろそんな腹で!!」
米「だっていっぱいご飯あったからさ」
英「明日の朝の分も入ってたんだよ!!何俺の分まで食ってんだクソガキ!!」
米「ダメだ苦しくて寝返りもうてない。ちょっと一走りしてシェイプアップしてくるよ」
英「やめろぉぉぉ!またフリダシに戻るだろーが!負の循環が延々と終わらねーよ!
もうお前明日会議休め。お前抜きでやるから。だから無理して寝なくていいから俺を眠らせてくれ」
米「イヤだよ!会議休むなんてヒーロー失格だ!一刻も早く眠るんだぞ!」
英「そんな腹してる奴がヒーローなんて思いたくねーよ!おい頼むよ、もう四時なんだよ!明日七時起きなのに
三時間しかないってナポレオン朝お母さんに八つ当たりしまくりだろ!もうずっと味噌スープの味にケチつけてくるよ!
我が輩の辞書に赤だしはないとかからんでくるよ!」
米「わかった、もう騒がない。マズいなりに食事作ってくれたしイギリスには迷惑かけないよ
でもあんまり静かだと眠れないからラジオつけててもいいかい?」
英「…音小さめならな」

(1スレ)

245 :マロン名無しさん:2009/02/24(火) 14:41:24 ID:???
ラジオ「―ということでフランスお兄さんがお送りする三分で泣ける話~
    最初のお便り紹介はペンネーム杉田玄白さん投稿の“ごめんねパンダちゃん”」

我とパンダちゃんが出会ったのは忘れもしない3000年前の秋…
いつも一人だった我と遊んでくれた友達、それがパンダちゃんある
我とパンダちゃんはいつも一緒、どこに行くにも一緒、何をするのも一緒、大切な友達だったある
だけどだんだん我の周りには可愛い友達がいっぱいできて気がつけば他に興味が移ってしまたある
月日は流れ美国にでずにーらんどを潰された折、思い出したのが昔よく遊んだパンダちゃん
あの子の元へと足が向かう我…パンダちゃんは我の帰りを待ってよぼよぼなってたある

中「パンダちゃん!我は…我はなんて謝ればいいあるか!初めて友達になってくれたのに…我は…うう」
パンダ「詫びることなんかないよ。だって君はここに来た。それ以上になにがいるの」
中「そんなことないある!我はもうパンダちゃんと離れないある!」
パンダ(inロシア)「それじゃあロシアと一緒になればいいじゃない」
中「あいやあああああああ!!」

(1スレ)

246 :マロン名無しさん:2009/02/24(火) 14:45:25 ID:???
英「ギャアアアアアア!!
どこが泣ける話なんだよ!!泣き叫ぶ話じゃねーか!!眠れるわけねーだろこんなイカれた話聞きながら!!
あービックリした!別にビビってねーけどビックリした―!おいアメリカ、ラジオももうやめ…」
米「グ~グ~」
英「……あ、あれ寝たんだ。…そ、そっかようやく寝やがったか、ハタ迷惑な野郎だ
いや~良かった良かった。これで心置きなく寝れるってもんだよ。よし、俺も寝よっかな」

(コルコルコルコル…)

英「………そんなさぁ、さすがに俺もあんな話じゃビビんねーよ。ちょっとビックリしたけどあんなんギャグだし
ホラーとギャグは紙一重だからね、今回は全然大丈夫…」

(コルコルコルコルコルコルコルコル…)

英「や、やべーな。睡眠不足で幻聴が…ウン、ウホン!ゲホンッゴホンッ!あ、アメリカ起こしちゃったらごめん
ちょっと風邪気味みたいでさ~…あ、アメリカ?起きてんだろ本当は?冗談キツいぜホントもう、フフフアハハハハ」

英「起きろオオオ!テメーふざけんじゃねーぞ!俺がテメーを寝かすためにどれだけしてやったと思ってんだ!!
用が済んだらポイ捨てかこの野郎!!ちょっと位おしゃべりに付き合ってくれてもいいだろーが!! 叩き起こしてや…グハッ!よーしその調子だもっとこい!殴るなら気絶するくらい殴れ!つーか気絶させろ!
………誰かアアア!俺を眠らせてくれェェェ!!」

(1スレ)

889 :マロン名無しさん:2009/08/26(水) 22:47:54 ID:???
第二百三十七訓 寝る国は育つ

『なんやかんやで中国の家にフランスが泊まっているようです』
中「眠れないある。全然寝れないある。毛程も眠くないある。寝よう寝ようと思うほど頭が冴えていくね、全然眠れねぇある」

(毛布を蹴り上げ、押入れから出て隣の部屋の扉を叩く中国)

仏「……何?」
中「眠れないある」
仏「……あ、そう。夜更かしも程々にしろよ。明日会議あんだからな」

(布団にもぐりこむフランス。中国、再度扉を叩く)

仏「……何だよ」
中「眠れねぇある」
仏「それさっき聞いた。眠れないなら眠くなるまで寝なきゃいいだろうるせーな。頼むから寝かせてくれよ。お兄さん、明日会議あるって言ってるだろ」
中「眠れないあるぅ~」

(フランスの布団の上をゴロゴロと転がりまわる中国)

(4スレ)

893 :マロン名無しさん:2009/08/27(木) 00:21:32 ID:???
889の続き
PCとリアルの両方で規制かかった。間開いて本当にゴメン。特にまとめの人。


仏「何してんだテメェェ!」
中「全然全くまんじりとも眠れないありゅ~」
仏「知らねーよ!嫌がらせしてんじゃねー」
中「寝かせろよ、我を」
仏「はい?」
中「お前の持てる力全てで我を眠らせてみるよろし」
仏「勝手に寝ろよ!それが人に物を頼む態度!?」

(中国、立ち上がるとフランスの布団を眺め)

中「その布団寝やすそうあるな。…代われある」
仏「!?」
中「我がそれで寝るから、お前は押入れでねるよろし」
仏「いちゃもんつけてんじゃねーよ。布団なんてどれでも同じだろーが。あんな狭い所で俺が寝られるか」
中「いいから退くある!」
仏「ぶわっ!!」

(中国、無理矢理蹴飛ばして布団を奪う)

中「あー。なんか寝られる気がするある。此れだったらイケる気がするあるよ」
仏「永遠に眠り続けろクソジジィ」

(4スレ)

894 :マロン名無しさん:2009/08/27(木) 00:23:52 ID:???
中「眠れないある」
仏「結局同じだろーが!!」
中「やっぱし全然ダメある。全然眠くならないある。枕がオッサン臭くて全然眠れなくなってきたある」
仏「オメーが代われって言ったんだろーが!しかも、4000歳にオッサンとか言われたくねーよ」
中「そっちの布団寝やすそうあるな。代わるよろしこっちと」
仏「キリねーっつーの!」
中「…なんか全然眠れないある。どうやったら眠れるか色々ずっと考えてたある。そしたら段々今迄どうやって寝てたのか分からなくなってきたある。寝方を忘れてしまったある。どうやったら眠れるあるか。どうやったら眠りの中に入っていけるあるか」
仏「とりあえず黙れ。そして目を瞑ってじっとしてろ。いつの間にか寝てるから」
中「だって法国、よくよく考えるよろし。寝るって一体何あるか。目ぇ瞑っても結局我達瞼閉じてるだけで、眼球は中でゴロゴロしてるある。真っ暗だけど結局それは瞼の裏側見てるだけで眠ってる訳じゃ無いある。こっから眼球どうすれば眠れるあるか。
真っ直ぐ瞼の裏見てればいいあるか。それとも上の方見てればいいあるか。どうすれば眼球は眠った状態になるある。どうすれば」
仏「やめろよォォォ!!こっちまで眠れなくなってきたでしょーが!!どーしてくれんだよ。意識してたら俺も分けわかんなくなってきちゃったでしょーが!!上の方だっけ下の方だっけ。眼球の置き場がわかんねーよ!!」
中「あと寝る時って、息口でするあるか。鼻でするあるか。口から吸って鼻から出すあるか。鼻から吸って口からあるか」
仏「やめろっ」
中「手って組んだほうがいいあるか。横に置けばいいあるか。枕の位置ってどの辺あるか。仰向けあるか、うつ伏せあるか。国は何処から生まれて何処に向かっていくあるか。宇宙の向こう側ってどんなになってるあるか」
仏「や~め~ろ~よォォ!!眠れねェェ!!お兄さん、もう全然眠れる気がしねェ!!眠るのってこんな難しかったっけ!?お兄さん達今までこんな高度な事毎日やってたっけ!?」

(フランス、起き上がり中国を睨み付ける)

(4スレ)

895 :マロン名無しさん:2009/08/27(木) 00:25:40 ID:???
仏「そんなややこしい事考えてて眠れる訳ねーだろ!!どんだけ不器用なんだよ。ル/イ/1/6/世でももう少しうまい事やるわ!」
中「どんどん頭が冴えていくあるどうしたらいいあるか。このままじゃ我、一生眠れないある」
仏「勘弁してくれよ、お兄さん明日仕事だって言ってるでしょ。もう夜中の2時半だぞ、明日は七時起きだ。もう四時間半しか寝れねーよ。
ナポレオンでも寝起きかなり愚痴ってくるよ、俺に。我輩の辞書には睡眠三時間って書いてあるけど空気読めとか言ってくるよ、俺に」
中「どうすればいいあるか、先に寝るんじゃねぇよ法国」
仏「とりあえずそのゴチャゴチャ考えるのを止めろ。頭を使うな。そもそも睡眠なんて意識して取れるもんじゃねーんだよ。人間規則正しく生活してりゃ夜には自然に眠れるもんなんだ。
一日汗水垂らして一生懸命働いて、心地よい疲れと共に眠る。これが正しい睡眠というものなんだよ」
中「そうか、日がな一日中シナティちゃんを眺めてたのに眠たくなる訳無いある」
仏「そうだろ、お前がおかしいのは眠り方なんかじゃなくて、眠る前の生活の方なんだよ」
中「ワインばっか飲んでたお前に言われたくないある!」
仏「わかったらさっさと国土ぐるっと走ってこいよ。お前に足りないのは適度な疲れだ」
中「わかったある。一寸、一っ走り行って来るある!法国先に寝たら駄目あるよ!ちゃんと起きてるよろし!」

(三十分後。ウトウトしはじめたフランスの元に中国が帰って来る)

(4スレ)

896 :マロン名無しさん:2009/08/27(木) 00:26:42 ID:???
中「法国、法国ってば」

(汗まみれでかなり荒い息の中国が布団に横たわっている)

中「全然眠れないある。走ってハヒーきたのはハフューいいけどゼヒー今度はフヒュー熱くてズハー眠れないあるガハッ!!ゴホ!!」
仏「誰がそんな虫の息になるまで走ってこいって言ったよ!眠れる訳ねーだろそんなベタベタの身体で」
中「出来るだけ疲れた方が直ぐ眠れると思って黄河50往復してきたある。眠るどころか全ての国民(細胞)が活性化しているのを感じるある」
仏「感じるじゃねーよ。脳細胞(上司)は著しく死滅していってるだろ。大体、散々体動かして急に眠るなんて出来る訳ねーだろ。いったん風呂にでも入って汗流してサッパリしてこいよ。俺の布団もベタベタになっちまうだろーが。それはそれで興奮するけど」
中「嫌ある。我に今そんな事をしている暇はないある。一刻も早く眠らなければいけないある。そして、一刻も早くお前の変態脳を抹殺しなければならないある」

(布団に潜り込む中国。その途端、「ぐ~」と中国の腹が鳴り始め)

中「……」
仏「……どんだけ忙しい奴なんだよ。眠りたいっつったり腹減ったって言ったり。羨ましいよ。楽しそうだな、いっぱいやりたい事があって」
中「お腹じゃ無いある、屁ある」
仏「屁でも腹でもどっちでも良いから、ちょっと静かにしてくれない。どんだけ鳴ってんだよ」

(それでも腹の音は止まらず、耐えかねてフランス起き上がる)

仏「あーうるさくて寝られやしねぇ。分かった、俺がフランス料理作っといてやるからその間にお前風呂入ってこいよ」
中「!!」
仏「飯食った後は誰でも眠くなるだろ。本当は身体にあんまよくねーが、背に腹は代えられん。このままじゃ俺も寝れねーしな」
中「法国ううう!!」
仏「臭い、寄るな、早く入って来い。あと、勢いあまって襲ったらゴメン」
中「うん!!謝謝、法国!でも、襲ったら中華鍋で殴るある!」

(中国、外へと走り去る)

仏「ハァーーー。俺、何時になったら寝れるんだろ」

(4スレ)

897 :マロン名無しさん:2009/08/27(木) 00:27:24 ID:???
(午前四時ちょっと前。中国が戻ってきて、再び布団に横たわる)

中「法国、法国てば」

(妊娠したんじゃないかと言う位に腹を膨らませて布団に横たわる中国)

中「全っ然眠れないある。風呂入ったのに寝苦しくて全然駄目ある。…なんであるか」
仏「誰が腹式呼吸するまで食べてこいって言ったよ!眠れる訳ねーだろそんな腹で!襲えるわけねーだろそんな腹で!」
中「だって、一杯肉置いてあったから」
仏「明日の朝の分も入ってたんだよ。何俺の分まで食ってんだクソジジィ」
中「駄目ある、苦しくて寝返りもうてないある。一寸一っ走り行ってシェイプアップしてくるある」
仏「やめろォォォォ!!またフリダシに戻るだろーが!!負の循環が延々と終わらねーよ!!もうわかった。お前明日会議休め。俺とアメリカ達だけで行ってくるから。だから無理して寝なくて良いから。頼むからお兄さんを寝させてくれ」
中「嫌ある!!夜更かしは美容の大敵ある。一刻も早く眠らなければいけないある」
仏「そんな腹してる奴に美容云々言われたくねーよ。オイ頼むよもう四時だよ!3時間って、ナポレオンもう朝俺に八つ当たりしまくりだよ!!もうずっと味噌スープの味にケチつけてくるよ。「我輩の辞書に赤だしはない」とか絡んでくるよ!俺に!」
中「分かったある、もう騒がねぇあるよ。法国にはもう迷惑かけないある。飯食べさせてくれたし。でもあんまり静かだと色々考えてしまうから、ラジオとかつけてもいいあるか?」
仏「…音小さめならな」

(4スレ)

898 :マロン名無しさん:2009/08/27(木) 00:29:50 ID:???
(中国、ラジオを枕元に置いてつける)

『―ということで、早速GOしましょうか。DJ Hong-kongがセンドする、スリーミニッツでクライ出来るストーリー!!ファーストのレターイントロダクトします。ラジオネーム、めいぷるさんのレターですね。「ごめんね クマ吉さん」

僕に初めて友達が出来たのは、忘れもしないx百年前の秋。引っ込み思案でいつもポツンと一人で遊んでいた僕を気遣い、上司が連れてきた友達。
それが、クマ吉さんだった。
僕とクマ吉さんはいつも一緒。何処へ行くにも一緒。何をするにも一緒。まるで本当の友達のようだった。
色んな芸も教えた。クマ吉さんの十八番は「待て」
どんなお菓子を前にしても僕が、一度「待て」と言えばクマ吉さんは何時までも待っていた。
クマ吉さん以外に友達なんて要らない。当時そんな事を思っていた僕だったが、そんな重いとは裏腹にクマ吉さんに興味を持った国達が僕の周りには増え始め。
いつの間にか僕には、クマ吉さん以外にも友達が沢山出来ていた。
それから、僕の興味がクマ吉さんから他に移るのにそう時間はかからなかった。
以前のように僕と一緒に遊びたがるクマ吉さん。そんな時には彼の十八番が役に立った。
僕はクマ吉さんに一言。
「待て」
クマ吉さんはいつも僕が帰ってくるまでそこで待っていた。一歩も動かず、ただじっと僕の帰りを待っていた。

そんな折、兄弟の国の株が急落し裕福だった僕の家は一気に没落。僕達は借金取りに追われ着の身着のまま夜逃げする羽目になった。
国民たちの生活もままならないような状況の中、真っ先に切り捨てるべき対象は子供の僕にも理解できた。
自分の運命を察したのか手足が千切れんばかりに追いすがるクマ吉さんに、僕はいつもの一言を冷徹に浴びせた。

「待て」

僕は一度も振り返ることなく、クマ吉さんの前を去った。

(4スレ)

899 :マロン名無しさん:2009/08/27(木) 00:30:50 ID:???
それから数ヶ月、僕の足はあの場所へと向かっていた。既に遠い街に引っ越していた僕だったが、どうしてもクマ吉さんの事が頭から離れなかったんだ。
クマ吉さんならきっと大丈夫。きっと誰かが拾って居てくれる筈。きっと生きている筈。
僕は早く安心したかった。僕に罪は無いことを。僕は酷い人間ではない事を。クマ吉さんの生きている姿を見る事で、それを早く確認したかった。
クマ吉さんは、誰のものにも亡骸にもなっていなかった。
クマ吉さんはいつものように、そこで待っていた。一歩も動かずに、ただじっと僕の帰りを待っていた。

(後ろからイギリス登場)

「ひでぇもんだろ?二ヶ月程前にそこに捨てられていてな。親切な人が連れて行こうとしたり餌をやろうとしてたり色々してたんだが、コイツどういう訳か頑としてここから一歩も動かなくてな。
そのうち誰も相手にしなくなっちまった。まさか、主人が戻ってくるとでも思ってたのか?いずれにしろ、哀れな話だぜ」
そっと手を伸ばし頭をなでると、微かに開いた虚ろな目で僕を見る。
クマ吉さんは微かに瞬きをする素振りを見せると、それきり動かなくなった。

(泣き崩れるカナダ。後ろにイギリス)

「アメリk…じゃなくて、カナダ…そっか、お前がこのクマのご主人様だったのか」
「クマ吉さんはずっと、僕が帰ってくるのを待ってたんだね。あの頃から…ずっと…ずっと…。クマ吉さん!僕は君に何て謝ればいいんだ!君は僕に沢山の物をくれた。
誰にも気づいてもらえない僕の寂しさを忘れさせてくれた。世界を広げてくれた。初めての…友達になってくれた。
なのに…僕は…僕…は君に、大切な…友達に…何て事を……!!ううう…」
「謝る事なんて…ねぇよ。コイツはずっとお前を待っていた、そして、お前はここに来た。それ以上に何がいるんだ。最後にお前に会えて、コイツも幸せだっただろうよ」
「そんな事無い!きっと恨んでるよ!!だって、クマ吉さんを死なせたのは他でもない僕なんだから!!」
「クマ吉は死んでねぇ、ちゃんと生きてるさ」
「どこに、何処にいるって言うんだよ」

(4スレ)

900 :マロン名無しさん:2009/08/27(木) 00:33:03 ID:???
「それは勿論、お前の…



お前の後ろにだァァァァ!!!」』
仏「ぎぃやああああああああああああああああああああ!!!」

(ラジオを蹴っ飛ばしてぶち壊すフランス)

仏「何じゃこりゃぁぁぁぁ!!なんつー話だァァァァァ!いい話が何で最終的に怪談になってんだよ!!どこが泣ける話なんだよ、泣き叫ぶ話じゃねーか。
  眠れる訳ねーだろこんなイカれた話聞きながら!!あービックリした!!別にお兄さん、ビビって無いけどビックリしたー!!オイ中国、ラジオもう無しだ。聞いてらんねぇこんな…」

(寝息を立ててすやすやと眠る中国)

仏「…ア…アレ、寝たんだ。…そ、そっか。ようやく寝やがったか、傍迷惑な野郎だ。い…いや~良かった良かった。これで心置きなく寝れるってもんだよ。よし、じゃあ俺も寝よっかな」

お前の後ろにだァァァ

(フランス、起き上がって振り返る)

仏「………な、な~んてね。そんなさァ、さすがに俺もあんな滅茶苦茶な怪談ではビビんねーよ。
ちょっとビックリしたけど、あんなもんギャグだよ。ホラーとギャグは紙一重だからね。今回は全然大丈夫…」

お前の後ろにだァァァ!!

仏「……ヤ…ヤベーなイギリスの声とギャル男と睡眠不足でなんか…幻聴が…オイ、なんか今度俺が寝れなくなってきた?」

(4スレ)

901 :マロン名無しさん:2009/08/27(木) 00:34:00 ID:???

(布団を引きずり、中国のとくっつけて中に潜り込むフランス)

仏「……ウン…ウホン!あ、ゴメン中国起こしちゃったら、ちょっと風邪気味みたいで」

(わざとらしい咳を繰り返すが、中国は眠ったまま)

仏「…ち、中国ちゃ~ん、起きてるんだろホントは。さっきまであんなお目目パッチリだっただろーが。
  冗談キツいぜホントにもう、フフフハハハハハ…中国?ねェ聞いてる?起きてるよな?起きてるんだよな?……」

(中国、それでも眠ったまま)

仏「起きろォォォォ!!テメッふざけんじゃねーぞ!俺がてめーを寝かすためにどれだけしてやったと思ってんだァァ!!用が済んだらハイさよならかこのヤロォォ!!
  ちょっと位お喋りに付き合ってくれてもいいだろーが。ワインぐらい付き合ってくれてもいいだろーがァァ!!
  このヤローまだ狸寝入り決め込むつもりか、叩き起こしてや…ぐふぁ」

(フランス、寝ぼけた中国に殴られる)

仏「よし、その調子だもっと俺を殴れ。殴るなら気絶させるくらい殴れよォォ!つーかお願い俺を気絶さ  せてくれェ!」

(街に朝日が昇り始める)

仏「誰かァァァァ、お兄さんを眠らせてくれェェェ!!」


フィン…もとい、fin.
色々変な所はあるかも知れないが、こんな単行本片手に一訓丸ごと長々と書く暴挙を最後まで見てくれて本当に有難う。モイモイ!
PS.まとめの際は好きに改行、修正してくれて構わない。まとめの人乙。

さらにPS.うっかり連投しようとして更新ボタン連打し、一時間規制を食らってしまったorz
言い訳がましいけど、何分初心者なものでどうか勘弁してほしい。次から気をつける。
ネタ投下できなかった職人さん達、いたら本当にゴメン。
ちょっと、イギリスの所でスコーンご馳走になってくるわノシ

(4スレ)

379 :二十七巻第二百三十七訓1/3:2010/01/05(火) 01:09:27 ID:???
外出キャラ違い
オチはない

ドンドン
西「……何?」
南伊「眠れねえ」
西「…あ、そう。夜更かしも程々にな、明日仕事あるんやから」
ドンドン
西「…何や」
南伊「眠れねーよ」
西「それさっき聞いた。眠れないなら眠くなるまで寝なきゃいいやろうっさいなぁ
  頼むから寝かせてや明日仕事あるって言うとるやろ」
南伊「眠れねーよ~」
ゴロゴロゴロ
西「何とるんじゃァァワレェェ!!」
南伊「全然全くまんじりとも眠れねーよヴォア~」
ゴロゴロ
西「知らんわ!!嫌がらせすんなや」
南伊「寝かせろよ俺を」
西「は?」
南伊「お前の持てる力全てで俺を眠らせてみろよ」
西「勝手に寝ろや!!それが人にものを頼む態度か!!」
南伊「そのベッド寝やすそうだな。…代われよ」
西「!?」
南伊「俺がそれで寝るからお前は床で寝ろ」
西「いちゃもんつけんなや。ベッドなんてどれも同じやろが。そんな硬い床で俺が寝られるか」
南伊「いいからどけよ」
ブアッドサッ
西「ぶわっ!!」
南伊「あーなんか寝られる気がするぜ。コレだったらイケる気がする」
西「永遠に眠り続けろクソガキ」

(6スレ)

380 :二十七巻第二百三十七訓2/3:2010/01/05(火) 01:10:13 ID:???


パチ
南伊「眠れねえ」
西「結局同じやろーが!!」
南伊「やっぱり全然ダメだ全然眠くならねー
   枕がオッさん臭くて全然眠れなくなってきたぜ」
西「オメ―が代われって言ったんやろーが!!」
南伊「そっちのソファ寝やすそうだな代われよこっちと」
西「キリねーっつーの!!」
南伊「…なんか全然眠れないからどうやったら眠れるかずっと色々考えてたんだよ
   そしたら段々今までどうやって寝てたかわからなくなってきたんだ
   寝方を忘れちまったよ
   どうやったら眠れるんだどうやったら眠りの中に入っていけるんだ」
西「とりあえず黙れそして目をつぶってじっとしとれ
  いつの間にか寝てるから」
南伊「だってスペインよくよく考えろ
   寝るって一体何だよ
   目ェつぶっても結局俺達まぶた閉じてるだけで
   眼球は中でゴロゴロしてるんだよ
   真っ暗だけど結局それは瞼の内側見てるだけで眠ってるわけじゃないんだよ
   こっから眼球どうすれば眠れるんだ
   まっすぐ瞼の裏見てればいいのか
   それとも上の方見てればいいのか
   どうすれば眼球は休んだ状態になるんだどうすれば」
西「やめろよォォォ!!こっちまで眠れなくなってきたやろーが!!」

(6スレ)

381 :二十七巻第二百三十七訓3/3:2010/01/05(火) 01:11:44 ID:???
西「どーしてくれんねん意識してたら俺もワケわかんなくなってきたやんか!!
  上の方やっけ下の方やっけ眼球の置き場がわかんねーよ!!」
南伊「あと寝る時って息口でするんだっけ鼻でするんだっけ
   口から吸って鼻から出すんだっけ鼻から吸って口からだっけ」
西「やめろっ」
南伊「手って組んだ方がいいんだっけ横に置いてればいいんだっけ
   枕の位置ってどの辺だっけ仰向けだっけうつ伏せだっけ
   国ってどこから生まれてどこに向かっていくんだっけ
   死んだら皆どこに行くんだっけ」
西「や~め~ろ~よォォ!!眠れねェェ!!もう全然眠れる気がしねェ!!
  眠るのってこんな難しかったっけ!?俺達今までこんな高度な事毎日やってたっけ!?
  こんなややこしい事考えてて眠れるわけないやろ!!
  どんだけ不器用やねんドンキホーテかてもう少しうまい事やるわ!!」
南伊「どんどん頭が冴えて行くぜどうしたらいいんだ
   このままじゃ俺一生眠れないぜ」
西「勘弁しろや明日仕事やって言うとるやろ
  もう夜中の2時半やで、明日は7時起きや
  もう4時間半しか寝れへんやん
  ナポレオンでも寝起きかなりグチってくるわ
  我輩の辞書には睡眠3時間って書いてあるけど空気読めとか言ってくるわ」
南伊「どうすればいいんだよ先に寝るなよスペイン」
西「とりあえずそのゴチャゴチャもの考えるのをやめろ頭を使うな
  そもそも睡眠なんてな意識してとるもんちゃうんや
  人間規則正しく生活してれば夜には自然に眠れるもんや
  一日汗水垂らして一生懸命働いて心地よい疲れと共に眠る
  これが正しい睡眠というものなんやで」
南伊「そうか日がな一日中シエスタしてたのに眠たくなるわけなんてねーな」
西「そうやでお前がおかしいのは眠り方なんかやなくて眠る前の生活の方なんや」
南伊「……」

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最終更新:2010年09月30日 11:01