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9/19 パレルモ市街散策


 7:30起床。ベッドを見ると、ダニや南京虫がたくさんいた。刺されていなくてよかった。準備をして9時出発。

 Vicciria市場で朝食を食べた。カポナータ、イカの姿焼き、それにポテトフライだ。
  • カポナータ・・・ナス、セロリ、トマト、ケッパー、オリーブの煮込み料理。トマトベース。
  • イカの姿焼き・・・体の中に入っているものが何か分からなかった。食感は、巻き寿司に入っているカラフルなパサパサしたやつに近い。しかし、巻き寿司のようには甘くない。また、ハーブが混ざっている。ここにレモンを絞ると、そしてイカのだし汁やオリーブ油が徐々に染み込むと、少し溶けたシャーベットのようなジューシーな食感になる。
昨日行ったBallaro市場は地元御用達だったが、こっちの市場は観光客向けだ。アンティークの皿や写真、コイン等を売る出店が並ぶ。
 それからQuattro Qantiに行った。見れば見るほど良く思われてくる。三階分の高さがあり、黄茶色の壁が聳えているのだが、装飾である柱や彫像は白灰色でできている。柱は一階部分のものは上にスフィンクスが乗っており、二階部分はイオニア式となっている。眺めるほどに発見がありそうだ。

 Emanuele通りを西に進み、Cathedraleで右折し、Capo市場へ。狭い路地の両側に露店が立ち並んでおり、色鮮やかな野菜や果物、オリーブの実、バジルの葉、香辛料、また魚介、肉…。眺めているととても楽しい。緑のブドウを買った。二房で1ユーロだった。安い!昼食として、ホステルに持ち帰り食べたら、一房で満腹になった。歩き疲れてたので、少々昼寝をして起きると14時半だった。疲れが残っていたが、時間が惜しいので再度出かけた。

 先ほどと同様にQuattro Qantiへ行き、Emanuelle通りを西に進む。今度はCathedraleを通り越して、Porta Nuovoの門をくぐり、Piazza Independenzaに来た。途中カフェでCanoriとEspressoを飲食した。Canoriはシチリア独特の菓子であり、硬めのパイ生地の中に、シュガークリームのような濃厚なクリームが入っている。このパイ生地の形が面白くて、円柱を台形に切り取ったような形をしている。一口食べて、「甘すぎてとても全て食べられないぞ」と思ったが、濃厚だが甘さは以外にあっさりしていて、美味しく完食してしまった。そして、このときからなんだか体が軽くなり、「あちこち散策したい!」という前向きな気持ちになってきた。

 Piazza Independenzaから1kmほど歩いて、Catacombe di Cappuciniに行った。3ユーロで中へ。階段を下りて地下へ入っていく。外は猛暑だが、ここは風がひんやりとして快適だ。
 地下には、たくさんの骸骨とミイラ。遺体は晴れ着を着せられていて、直立に壁からぶら下がっていたり、横たわっていたり、棺に入っていたりする。顔は乾燥した肉が張り付いたままの者や、肉だけ頭骨から剥がれつつある者や、また完全な骸骨の者まで様々だった。どれも背は低めだが、死んで乾燥して縮んだのかもしれない。
 骸骨は表情が掴めないから不気味に見えるのだろうと思った。見ようによっては、笑っているようにも、怒っているようにも見える。本当は死者は何も考えていないのだが、不思議なことに、顔から表情を読み取ろうとしてしまう。そして、あたかも何かを考えているかのように錯覚してしまう。
 Banbini(子供)の死体や、Virsin(未婚)の死体もあった。女性は華やかなウェディングドレスを纏っていた。中には、金髪がそのまま残っているような者もあった。
 死体には札がかかっており、西暦が書いてある。誕生日なのか、死亡日なのか、または他なのか、理解できなかったが、死亡日だとすると大体150~200年前の人々ということになる。

 再びPiazza Independenzaに歩いて戻る。男たちがテーブルを囲んでカードゲームに興じている。

 Cathedraleに入り、座って休憩。中は広々としていて、キリスト教の聖者の彫像が立ち並んでいた。

 Quattro Qantiの道路脇の露店でMorenoビールを飲む。5ユーロと高かった。店で飲むから高いのかもしれないが。味はすっきりめだけれど、後味が苦かった。炭酸は弱め。ビールを飲みながら、Quattro Qantiの日が暮れていく様子を眺めるのは気持ちが良かった。
 Quattro Qantiでは、この9月17~20日に「Sherbeth」というアイスクリームの祭典が開催されていた。夕方から露店が始まり、様々なアイスクリームを食べることができる。Quattro Qantiは歩行者天国となっていて、多くの人々で賑やかだった。子供たち、自転車の人たち、ローラーブレードの人たち、犬を連れた人たち…。

 660mlのビールを飲むと結構酔ったので、海岸まで散歩をすることにした。Emanuele通りを東に歩き、Piazza Marinaを通り、Chiesa di S.Maria degli Angeli前から大通りを渡り、海浜公園Villa a Mareへ。昨日よりも南に来たことになる。黒人たちが芝生でサッカーをしている。また、連なったカイトを揚げている。海岸は舗装されていて、犬の散歩やランニングをしている人々がいる。日が暮れて、潮風が気持ちいい。昨日と異なり、空には雲が覆いかけている。もしかしたら明日は雨かもしれない。遠くの岸に街明かりが灯っている。船明かりも見える。黄昏た。

 再びQuattro Qantiに戻る。Sherbethのチケットを買う。6ユーロで、4つのミニコーンと、2つのカップアイスが食べられる。明日まで使えるので、今日は半分くらいチケットを使おう。
 まず食べたのが、Schiacciata all'uva。砕いたナッツの入った濃厚なアイスに、ブドウ(煮てある?)が入っている。とても美味しい。
 次に、Mandorle Percoca。これもまたナッツ入りのアイス。中には何かフルーツが入っていた。黄色かったのでマンゴーかと推測したが違った。ナッツはピーナッツのようだった。
 そして今日の最後はMelone Giallo Gusto liberta。メロン味のシャーベット。3つの中では最も味がすっきりしていて好みだった。かなり肌理が細かく、ミキサーしたメロンを凍らせたよう。あっさりした味は現地人には合わないのか、他店よりも行列が目に見えて短かった。
 3種類でも結構お腹いっぱいになる。Belini広場の噴水前で日記を書く。イスラム系の親子が集っており、子供たちは走り回っている。

 Quattro Qantiを北上し、Massimo劇場で右折してホステルに戻る。10時半を回っているのに、街は賑やかだ。むしろこれからが本番といった印象。道でライブを聴いたり、Massimo劇場横の野外コンサートを立ち聴きした。

 ホステルに戻る。シャワー。一日の汗を流す。それからシャツと下着を水洗いして干した。持ってきたビニール紐がとても役立った。

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最終更新:2015年09月30日 23:35