| 萃香 | あー山登り山登り |
| 妖怪の山も懐かしいねぇ | |
| もっとも、昔はこんなにきな臭くなかったけどねぇ | |
| 文 | あやややや ど、どうして貴方がここに? |
| 萃香 | たまには運動でもしないとねぇ |
| 文 | またまたぁ 貴方が山に来るとみんな混乱するんですよ |
| ちょっと控えて貰えると嬉しいのですが | |
| 萃香 | 別に天狗から山を取り戻そうとか 思ってないから |
| 私が来ても気にせずお酒飲んでいていいよ | |
| 文 | 仕事中ですけどね |
| でもそういう訳にも行かないのですよ | |
| 貴方が誰かに見つかってしまうと誰かが 貴方を追い出しに動かなければいけません | |
| 萃香 | 誰が来たって負けないから大丈夫 |
| 文 | 違うんですよ、貴方が勝ってしまうと |
| 組織ってものはメンツを大切にするので…… | |
| 萃香 | へぇ、面倒だねぇ そんなの辞めちゃったら? |
| 文 | ま、それがより心の安定をもたらしたりと、 良いところでも有るのですが |
| そんな訳で貴方は私に負けて戻るのが一番無難な 選択肢なのです | |
| 萃香 | じゃあやってみ? |
| 決闘敗北 | |
| 決闘勝利 | |
| 萃香 | さて、勝ってしまった訳だけど |
| 文 | えーと何処に向かってるのですか? |
| 萃香 | 山の上の上のずーっと上 |
| 文 | 奇妙な山登りですね |
| 萃香 | さっきも言ったけど、天狗の生活を邪魔する 気は無いよ |
| 文 | しょうがないですね 私が保証人になりますから、行っていいですよ |
| その代わり、本当に天狗との接触は避けて 下さいね | |
| 萃香 | 嘘は吐かないよ |
| 萃香 | なんだいこの雲は |
| みんなから霧を萃めていると思ったら、 随分と雑な萃め方だねぇ | |
| 殆どの霧が天気となって洩れちゃってるよ | |
| 心を萃めて何がしたいんだか判らんが、 この程度じゃたかが知れてるねぇ | |
| 衣玖 | 緋色の雲の濃度は基準の三倍 |
| 百倍までは誤差の範囲ね | |
| 今日はまだ問題は無しっと | |
| (衣玖登場) | |
| 萃香 | お、龍宮の使いかい 珍しいもん見たもんだ |
| 衣玖 | おわっ 誰か居たのですか? |
| 萃香 | まあね |
| 龍宮の使いが出てくるなんて 何か緊急事態かい? | |
| 衣玖 | え? ええ、緋色の雲の濃度が心配でして |
| まあ今のところは心配ないレベルですが…… | |
| 萃香 | へぇ。 このまま雲が濃くなったら、 地震が起こるって言うんだね? |
| 衣玖 | ま、そういう事です…… って詳しいんですね? |
| 萃香 | まあね |
| 衣玖 | 正体も明かさないし、怪しいですね |
| これより上は天界です | |
| 行かない方が無難ですよ…… って言っても行くんでしょうね | |
| ちょっと試させて貰います | |
| 萃香 | ふん、龍宮の使いなんかじゃ話にならないね |
| 決闘敗北 | |
| 決闘勝利 | |
| 萃香 | さて、と 天界まで行ってみるかねぇ |
| 衣玖 | 一体……貴方は何者ですか? |
| 萃香 | そうそう、この雲の濃度、もっともっと濃くなるよ |
| 衣玖 | え? |
| 萃香 | そうなったらあんたも忙しくなるだろうねぇ |
| 萃香 | 天界は広いねぇ |
| 我々は地上に住む場所を失ったというのに | |
| 山ですら、我々の居場所が無いというのに | |
| おーい出てこいよー 花も綺麗だし酒でも一杯やろうじゃん | |
| 天子 | 花は半開を見て |
| 酒は微酔に呑む | |
| それが天界に入る者の心得です | |
| (天子登場) | |
| 萃香 | まあまあそう言わずに |
| 天子 | 貴方はもしかして、鬼? まさかねぇ |
| 萃香 | 鬼で何が悪い 鬼の酒は呑めないって言うのかい? |
| 天子 | いえいえ、まさか地上に鬼が居るなんて 思っていなかったので |
| それで遥々天界まで何の用でしょう? | |
| 萃香 | いやさあ、あんた みんなの心、萃めてるでしょ? |
| 何が目的なのさ | |
| 天子 | 流石、もう気付いたのですか…… 目的はというと特にないです |
| 萃香 | ほう? |
| 天子 | 貴方風に言えば、酒の肴、ですかね |
| 萃香 | へぇそうかい、ならいいけどさ |
| ただねぇ、 萃め方が雑で、みんな洩れちゃってるんだが | |
| 天子 | 洩れて天気にならないと魚は釣れないからね |
| 萃香 | 肴だけに魚、ねぇ 本当、天人は魚釣りが好きだねぇ |
| 天子 | それは昔からの風習ですから ってそれで貴方は何が目的? |
| 萃香 | そうだねぇ、 この広い天界の一部を貸してくれないかねぇ |
| 天子 | はい? |
| 萃香 | のんびりひなたぼっこしたり…… みんなでお酒を呑んだり…… |
| 夢が広がるねぇ | |
| 天子 | ちょっとちょっとそんな事駄目に 決まってるでしょ? |
| 萃香 | では力づくで |
| 天子 | ふん、こっちが下手に出たからって 図に乗るんじゃないよ! |
| その自信が何処から出てくるのか 見極めてやる | |
| 決闘敗北 | |
| 決闘勝利 | |
| エンディング | |