月並みの塔、イデアの月

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&nicovideo(sm31486036)
作詞:[[HaTa]]
作曲:[[HaTa]]
編曲:[[HaTa]]
唄:初音ミク

**曲紹介
-HaTa氏の25作目。
-イラストはasoi氏が手掛ける。

**歌詞
([[piapro>>http://piapro.jp/t/gL8H]]より転載)

照らしはすれど暖めることのない
崇高な月の光をこの胸に


見上げた夕さりの空をきわやかに分かち聳える無骨の塔
下生えの&ruby(つた){蔦}がひたと絡みつき、小暗い&ruby(みそら){御空}に&ruby(まみ){塗}れ行く

&ruby(からだ){身体}と意志とを脱ぎ捨てて
未完の景色に色を塗れ
誰もがまだ見ぬイメージで
光でできた&ruby(ピアノ){洋琴}を弾け
空想の梯子を月に架け
容易に登る人達には
灰色の大地だとしても
その景色をただ見たいんだ


天蓋の月を掴める高さまで
&ruby(ガラクタ){我楽多}ばかりを積み上げていこうか
能うかぎりの想像を重ねども
狂おしく&ruby(は){美}しく輝いているんだ

手の届かぬものだからこそ
あんなに奇麗に映るのだ

&ruby(てしょく){手燭}の炎が歩調に相揺れ、影は踊れども其は虚構
&ruby(あまもよ){雨催}いの空、雲の切れ間から、&ruby(よも){四方}の山には月の雫

科学の国、時間ばかり計り
思考の国、辛いくらい笑い
芸術の国、こぞって踊って
&ruby(サイコロ){賽子}の出た目で進む世界
絵の描かれていない絵本の夢
六ペンスを咥え飛ぶ鳥よ
星になりて静寂の底の模造の街を照らしてくれ

天球の月に手が届く場所まで
&ruby(かしょう){仮象}の青写真を&ruby(あまた){数多}積もうか
世界を綾なす永遠の形象
それを絵に音に言葉に変えたいのだ

ラッタッタ歌えや闇の闇
欠けても煌めく&ruby(ねた){妬}き月


手に入らないと諦めて挫けてしまえる幸せ

手に入らないと分かっていて諦められない不幸せ


天蓋の月を掴める高さまで
悲しみばかりを携えていこうか
白々と&ruby(かがよ){耀}う温度のない光の中
叶わぬ夢だけが鮮やぐ

全て費やし建てた塔は
月に少しも届かないが

ふと見下ろしたその景色は
案外、奇麗で笑えるな

**コメント
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