曲紹介
- HaTa氏の25作目。
- 「月は崇高である」
アルトゥル・ショーペンハウアー『意志と表象としての世界』(作者ブログより)
- イラストはasoi氏が手掛ける。
歌詞
照らしはすれど暖めることのない
崇高な月の光をこの胸に
見上げた夕さりの空をきわやかに分かち聳える無骨の塔
下生えの蔦がひたと絡みつき、小暗い御空に塗れ行く
身体と意志とを脱ぎ捨てて
未完の景色に色を塗れ
誰もがまだ見ぬイメージで
光でできた洋琴を弾け
空想の梯子を月に架け
容易に登る人達には
灰色の大地だとしても
その景色をただ見たいんだ
天蓋の月を掴める高さまで
我楽多ばかりを積み上げていこうか
能うかぎりの想像を重ねども
狂おしく美しく輝いているんだ
手の届かぬものだからこそ
あんなに奇麗に映るのだ
手燭の炎が歩調に相揺れ、影は踊れども其は虚構
雨催いの空、雲の切れ間から、四方の山には月の雫
科学の国、時間ばかり計り
思考の国、辛いくらい笑い
芸術の国、こぞって踊って
賽子の出た目で進む世界
絵の描かれていない絵本の夢
六ペンスを咥え飛ぶ鳥よ
星になりて静寂の底の模造の街を照らしてくれ
天球の月に手が届く場所まで
仮象の青写真を数多積もうか
世界を綾なす永遠の形象
それを絵に音に言葉に変えたいのだ
ラッタッタ歌えや闇の闇
欠けても煌めく妬き月
手に入らないと諦めて挫けてしまえる幸せ
手に入らないと分かっていて諦められない不幸せ
天蓋の月を掴める高さまで
悲しみばかりを携えていこうか
白々と耀う温度のない光の中
叶わぬ夢だけが鮮やぐ
全て費やし建てた塔は
月に少しも届かないが
ふと見下ろしたその景色は
案外、奇麗で笑えるな
コメント
- 六ペンスを咥え飛ぶ鳥よ 、で鳥肌が立った。HaTaさんの曲はどれも深くて美しい。 -- 志音 (2018-01-05 00:49:40)
- ほんとそれ。もっと有名になっていい。 -- 名無しさん (2018-06-13 19:26:13)
- とても素敵な曲、もっとたくさんの人に聴いてほしい。ランボー鳥肌 -- んのヴい (2018-09-07 01:19:16)
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最終更新:2026年02月21日 12:30