柘榴の井戸

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作詞:bibuko
作曲:bibuko
編曲:bibuko
イラスト:蛇野らい
唄:初音ミク

曲紹介

皿屋敷の話は、

「・・・十六、十七、十八、これでおしまい」
「お菊の皿は九枚と決まっているだろう、何故十八枚も数えるんだ」
「明日は休むので二日分数えました」

というバージョンが好きです。
曲名:『柘榴の井戸』(ざくろのいど
  • bibuko氏の78曲目。

歌詞

(動画より転載)

くすんだ灯籠 照らす古井戸に
花が一輪 咲いたとさ
生温い風が頬を撫でる夜には
か細い声で 呻くとさ

射干玉の霞 雲間に浮く月を疎んで
癒えない痛みを 解れた髪を
振り乱す影

一枚足りない
失くした盃を 募る怨みを
数え上げて
業を蝕み闇夜にふと消える

あぁ 枯れかけた柳の下で
流した涙は柘榴の色

揺らめく蛍火 消える丑の刻
花弁がはらり 落ちたとさ
泥に塗れた簪握って
絹を裂くよに 叫ぶとさ

葛の葉の恨み 悴んだ脚を切り落して
ころり転げた首吊りの枝
砕けた石垣

何も聴こえない
濡れ羽に染まった井戸の底から
這い登って
犯した罪を歎じてすすり泣く

あぁ 驕慢に満ちた愛ゆえに
想いの証も露と消えた

果てて埋葬 雨降り叫び赤ら引く
堕ちて草々 菅の根歌うくれない

燃えて傀儡 呪い 怨み合い
恋し 狂態 偏愛 絡み合い
化けて 憑いて 憑かれて 奈落まで
軋む胸骨 鎖骨 うちなびく懸想

何度やっても 一枚足りない
失くした矜持を 果てぬ怨みを
数え上げて
賽の河原で朽ちゆく身を哂う

あぁ 寄る辺も無い感情など
微塵に砕いて捨ててしまえば良かったのに
あぁ 枯れ果てた柳の下で
流した涙は柘榴の色

しとどに濡れ往く静寂


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最終更新:2023年12月12日 08:27