曲紹介
- HaTa氏の21作目。
- 「頭の中は 本の山
永遠に読み続ける 悟ることなく」
アレクサンダー・ポープ『愚人列伝』(作者ブログより)
- イラストはシマ氏が手掛ける。
歌詞
煤煙燻る夜汽車につゆ揺られて、辿り着いたは無人境
憂き身に独り沈む私をもっと寂しがらせよ閑古鳥
繙き、読み解きまた繰る頁
切れ切れ幾片の言葉が舞う
ひた集め知らぬ間に崖の縁
探しものに終ぞ出会わぬまま
草臥れ折れる赤茶けた羊皮紙が押し拉ぎあう書架の森
おどろに乱れ絡みつく憂鬱を洗い流せよそぞろ雨
目眩く捲られ巡る頁
散り散り幾葉の紙片が降る
追いかけていつしか道なき道
ここからはさ自分で選びなよ
ワールドエンド&ブックエンド
ダイブ!世界の縁から飛び降りて
それだけ並べ立てたのなら
助走は十分でしょ?
まだ見ぬ未来を簡単に
綺麗な言葉に変えちゃってさ
騙されることもできない私は
ほんと……どうすればいい?
草陰青む懐かしい匂いすら今は洋墨の香に消えて
あの日の記憶を忘れゆく私の心知らずや造り花
解けては結ぼれる赤い糸
末枯れてはまた芽吹く夢の木々
ぞんざいに閉架の書庫に仕舞い
悪し様にえへらえへら嗤うの?
冬の短日が夕映え連れたら
あの象牙の塔へ行こう
絶えず寄る辺なく吐き出せぬ願いを
叶えてくれよ箒星
この広い世界を見渡したら
自分の小ささに気づいたんだ?
何かと比べることをしないと
何も測ることができないのかい?
ワールドエンド&バッドエンド
ダイブ!世界の縁に足をかけて
それだけ高く積んだのなら
さぞや気持ちいいでしょ?
まだ見ぬ理想を追いかけて
追いつき、追い抜きいつからか
理想に追われる毎日で
ほんと救えないよな
明日が来るという当たり前がなければ栞も意味ないのでしょう
続きを読む日は訪れないと知っていながらも栞を挟んだ
希い願いまた繰る頁
堆く高く洋紙が積もる
頽れて折れては立たぬ心
探しものに終ぞ出会わぬまま
何かを違えた私たちは悲しまずにはいられないけど
慰めのハッピーエンドなら惨めになるだけだ
ワールドエンド&ブックエンド
ダイブ!世界の縁から飛び降りて
それだけ並べ立てたのなら
助走は十分でしょ?
垂直落下の逃避行
鳥になんてなりたくはないな
私は私のままでこの
空を飛びたいだけ
コメント
- この曲本当に好き -- 名無しさん (2019-02-19 12:25:18)
- 最近になって初めて聴いたけど、思ってたより明るい雰囲気だな 好き -- 名無しさん (2020-09-05 02:32:28)
最終更新:2023年12月12日 14:33