曲紹介
- 「私の言語の限界は、私の世界の限界を意味する」
ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタイン『論理哲学論考』(作者ブログより)
歌詞
あやふやで不確かな言葉が澱のように積み重なっては
淀み、惑い、形をなくして喉の奥に溶けていく
あなたを語るに足る言葉は生憎、持ち合わせてなくて
戯けて口噤み笑っては、路傍の塵芥一つ蹴った
曖昧が募って
迷妄、渦巻いて
それでも伝えたくて
同じ言葉ばっかを切っては繋いでまた積み上げて崩して
もううんざりだ
正解がわからなくて愛想笑いを返すだけだ
悲しみと間違いばかり静かに落ちて積もる道だ
擦り切れ無感情な言葉が部屋の隅で折り重なっては
捨てることも出来ずに溜め込み、世界を灰に変える
揺蕩う虚言と静謐な目なけなしの笑顔繕っては
鋭利な言葉でひりつく胸、汗ばみ思考が燻った
感情すれ違って
懊悩絡みついて
もう何も言わないで
同じ言葉ばっかを聞いては破いて、耳塞いでは劈いて
もうたくさんだ
正解がわからなくて、ただただ視線落とすだけだ
虚しさと後悔ばかり、まとわりついて歩く道だ
字幕の出ない物語、モノクロームとあの日の唄
天使の通ったその後に、悲しい話を聞かせてよ
正解がわからなくて愛想笑いを返すだけだ
悲しみと間違いばかり静かに落ちて積もる道だ
正解を知りたくなくて強がるように笑うだけだ
伝えようとは思わない言わないこその想いだから
コメント
- フランスかどっかで、会話の途中でふと沈黙することを「天使が通った」って表現するんだったかな。上手く言葉が見つからない苦しさ、もどかしさが歌詞からすごく伝わってくるし、曲調も相まっていつ聴いても切ないけどなんか温かい気持ちになる大好きな曲だ -- 名無しさん (2024-06-03 18:49:10)
最終更新:2024年06月03日 18:49