曲紹介
地獄で逢えたらさ、また恋人ごっこしようよ。
今度は、ふたりきりで。
曲名:『ファントムペイン』
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あらすじ |
歌姫になることが夢だった。だがレベッカは、母になる人生を選んだ。 Barマスカレイドの衣装デザイナーを務める彼女は、恋人のリチャードと静かに暮らしていた。 しかし酒癖の悪いリチャードは、仕事の鬱憤をレベッカへの暴力で晴らすようになっていく。 それだけなら何とか耐えられたが、ついにリチャードの暴挙が彼女の連れ子ロゼッタにも向けられてしまう。 レベッカは母として、あるいは女として、最悪の二択を迫られていた。 娘は守らなければならない。でもリチャードと別れることなんて出来ない。もちろん、どちらかが居ない世界なんて絶対に生きていけない。葛藤の末、彼女が選んだのは……。 レベッカは親友のリリアンに頼み、ロゼッタを立派な歌姫に育てるよう強引に約束すると、娘を置いて去ってしまう。 そして彼女は、幼い頃に夢描いた歌姫のドレスで美しく着飾り、愛するリチャードに捧げる”最期の乾杯”の支度をはじめる。
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歌詞
(作者によるコメントより転載)
だから、こんな女を許して。
ひとり啼き濡れる、この蜜の花。
でも愛した貴方の気が済むのなら、
この痛み……受け入れるわ。
今夜はもう少しだけ酔忘せて。
一杯が痛みを和らげるの。
愛してる、許せない。
忘れたい、離れられない。
そうやって遺った傷痕が、この夜もまだ痛むのよ。
ねぇ、こんな女を許して。
殴りつ蹴る声と、悲鳴る声。
でも小さな愛娘を守るためなら、
この傷も……耐えられるわ。
嫉妬するくらい綺麗な愛娘の身体に、
傷ひとつ、つけはしないと覚悟たの。
だから今夜は口紅を塗って、
貴方と最期の乾杯をしましょう。
もう誰も苦しまぬように、
痛みのない毒で――。
「仮面の裏」を見知ないように、
愛娘の遠くで、決着をつけるわ。
傷をつけられようが生別れられないの。
"愛しているわ"
ねぇ、こんな母を許して。
午前0時には帰ると偽った。
でも心配しないで大丈夫よ。
今夜はもう、傷が痛くないの。
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最終更新:2024年07月20日 20:29