曲紹介
歌詞
僕だけに聞こえる音楽は ないものだろうかと
僕だけに向けて奏でられた 音楽はないだろうかと
人混みの喧騒に 愛想笑いを返し鼓動を刻む
空回った外聞に 足を取られて進めぬ
僕の進路を阻む障害を 縫って躱せばそれだけ劣ってって
乞って求めた快楽を追って 掴めばそれだけ尖っていった
知りたかった蜜の味 苦けりゃ吐いてまた歩いた
会いたかった感情は 後ろめたさか徐々に鈍っていった
朱に交われば赤くなるって 鳴った警鐘いつもながら
まっさらな心臓染めないで 僕の心をのぞかないでって
入り口ふさいだ小さな小さな 小さな巨人がガタガタ震えて
守っているのは人一倍 敏感な僕の記憶の欠片
あの日ひとり見ていた 夕陽の景色が忘れられなくて
今も心中ひとり食い入るように 見つめている気がしてる
ふとした折にまた魅入られて ふとまた我に帰り
ひどく臭い憧れに蓋するように 背を向けひた走った
卑怯だ、卑怯だ、あの焦げ付くようなオレンジは
僕にはずっと超えられないから
あの日の灰がまだ 形を留めているのだろう
僕だけに救える世界が・・・
まやかしに溺れて奇をてらい それを知りつ息苦しく
世間嫌うふりし殻にこもり 不完全に完成した今日
あばら骨剥がす夢を 今日も見ている
ああ傷口開いて心の奥底 患部も暗部ももろもろ崩せど
罹った本人早々に死んでんじゃん 朗らか笑顔のまんま
あの日ひとり見ていた 夕陽の景色を理解されたくて
だけど心中澱み、落とした決意は 沈んでって見当たらない
しなびた気概 天井は知れども 白旗振れず次第に孤立
自責取り出して世間になすり ニヒルに薄笑った
卑怯だ、卑怯だ、そりゃ人から見ればそうだろうが
僕って本当は何もできないからさ
誰か本物の僕を見つけて 心では解っている誰も全能じゃない
あの日ひとり見ていた 夕陽の景色にあこがれて
今は確信 僕はあんなに強くは輝けない
0か100か 望む数字に届かなければ無駄か
それならば このやるせない思いは何だろう
あの日ひとり見ていた 夕陽の景色に届かないけれど
今も心中ひとり食い入るように 見つめる羨望は止まぬ
いつかの気概ふるい起こして 今日また我を忘れ
ひどく臭い憧れを追い求めると 泣き笑いで誓った
卑怯だ、卑怯だ、あの焦げ付くようなオレンジは
僕にはずっと超えられないけど
あの日の灰がまだ 形をとどめている限りは
あの陽に思い馳せて 自分を叶えていくのだよ
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最終更新:2023年12月12日 13:28