曲紹介
もし夢が叶ったら、その時は……
“チェルシー”って名前で歌わせて。
曲名:『チェルシー』
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あらすじ |
雨上がりの虹を眺めても、アリシアの心はどこか晴れないまま。 身寄りもなくBarマスカレイドに預けられた少女は、慌ただしい日々をただぼんやりと過ごしていた。 そんな中、新たにルイスという少年が店にやってくる。どこから来たのかは分からないが、毎日真面目に仕事をこなす彼の姿に、アリシアは不思議と惹きつけられていった。 ある日、こっそりルイスのあとをつけて森の中を抜けると、彼が大切にしている大きな桜の木に辿り着く。 「私はアリシア。ね、あなたの名前を教えてよ」 桜の下で初めて秘密を分け合った2人は、まるで出会う前からそうであったかのように、すぐに打ち解けあった。 それから2人は休憩時間にこっそり抜け出し、“チェルシー”と名前をつけた桜の下で、よくお話をするようになった。 時期は春。“チェルシー”の花が満開になるまで、あともう少し。だが、恐ろしい大嵐が迫っていることに、2人はまだ気づいていなかった……。
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歌詞
雨上がりに、窓際の花も嬉し涙。
心は晴れないのに……。
あの日くれた洋服もリボンも捨てたけど、
この気持ちだけは消せないんだね。
すれ違ったあなたも、なぜか私と同じ瞳をしてる。
その秘密知りたくて、深い森追いかけた。
……どこかが似てるの。
あの日、迷酔った「ふしぎの国」と。
その花は恋のように咲き、夢のように果敢なく散る。
神様がいたずらに撒いた薄紅の魔法のせいで。
きっと、この道はまだ悲劇へと繋がっている。
それでも、ふたりなら歩ける気がしたんだ。
“あなたの名前を教えてよ”
秘密ひとつ分け合えば、距離は縮まるのよ。
身分や世代さえ飛び越えて。
薄紅に照れるその木に「チェルシー」って名前つけて、
“この場所は、ないしょだよ”
それがふたりの合図。
あなたが咲えば、なぜだろう……嬉しくなるのは。
この気持ちはほろ苦くて、時には胸が痛むのに、
甘い香りに魅せられて、また独り夢で咲く。
誰よりあなたにとっての一番でいたいと想うこと。
それこそが、恋が生まれる瞬間だってこと。
ふたりは、まだ気付かないままで。
神様のいたずらは、何も言わずに突然来る。
恋の花も、その笑顔も、
100年後も咲いてたはずなのに……。
あの花は恋のように咲いて、夢のように果敢なく散った。
神様は時計の針を戻してはくれないけど。
だから、まだ手の中にある夢だけは放さないように。
いつの日か舞台で花を咲かせる日が来たら、
「チェルシー」って名前で、歌わせて。
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最終更新:2024年07月20日 20:50