曲紹介
お前たち……だ、騙したのか!?
信じてくれオリヴィア……オリヴィア……!!
曲名:『マジックリングナイト』
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あらすじ |
砂の海がざわめく。今夜は、不思議なことが起こりそうだ。 交易路を渡る商人のアラムは、砂漠の岩陰でオリヴィアという美しい女性と出会う。 彼女は異国から来た貴族のご令嬢。父の外遊に伴いこの国まで来たが、社交界の息苦しさに嫌気がさして逃げ出してきたという。 異国に興味を示す彼女の手を取り、アラムはあらゆる景色を見せる。ふたりが恋に落ちる頃には、ひとつに重なる影を月だけが映していた。 だが、その恋は実らない。格式高い旧家の娘と、かたや貧しい商人。あまりにも身分が違いすぎるのだ。 結局オリヴィアはあっさりと見つかり、使用人たちに連れ戻されてしまう。 自分にもっと、彼女と釣り合うほどの権力があったなら……道端でうなだれるアラムに声をかけたのは、不気味な笑みを浮かべる帽子屋の男だった。 「おおやおや、お困りごとですか? そりゃあ大変! ではこれはご存知です? ……どんな権力も手に入る、”魔法の指輪”の物語を」
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歌詞
騒ぐ砂の海。眠る空の果実。
夜に消えた蜃気楼。絹の轍を征く。
そこに現れた、白い異国の美女。
"逃げるならこっちだよ"
アルフ・ライラ・ワ・ライラ。
君に巡逢えた夜のことは、まるで魔法みたい。
恋に堕ちた。
それだけでもう僕は、どんな呪文さえ効かない。
千夜に一夜の夢をみたいと、彼女はひとり逃亡した。
じゃあ、知らない世界を観に行こうか。
"僕を信じて"
見慣れない服、気になる靴に、彼女は少し微笑んだ。
君の自由ならば叶えてあげる。
リ・ドニア・ファウク。
このまま、ふたりきりで。
……だけど現実は、まるで囚われの身。
身分が違いすぎる。君は異国の令嬢。
権力の無い者は、傍にさえいられない。
こんな僕じゃあダメだな。
アルフ・ライラ・ワ・ライラ。
ふと気がつけば午前0時。これは誰の影?
なぜか異国の帽子屋と兎が、僕を禁忌へと手招く。
彼女の自由叶えたいなら、向かう先はただひとつ。
その指輪が権力をくれるという。
"俺を信じろ"
危険な旅路。荒れ狂う砂塵。命さえもわからない。
でも君のためなら何だっていいさ。
冷たい砂の上で孤独。
"افتح يا سمسم"
魔法の指輪が、僕の心を権力の獣に変える。
僕の憤怒さえも呑み込んで咲く「アルカナの薔薇」。
「仮面の裏」に隠した野望、気付いていたはずなのに。
君の自由はもう叶えられない。
例え愛を失っても、また僕を信じて。
……君を愛してる。
コメント
- 辛 -- 名無しさん (2025-04-24 12:52:04)
最終更新:2025年04月24日 12:52