曲紹介
日成らず朽ちる舟よ、漁火を越せ。
曲名:『潮風を結う』(しおかぜをゆう)
歌詞
腕にそっと触れていた。
長い睫毛の影を、私は夏の影に準えた。
じっとりと汗をかいていた。
あなたのこの木の舟を、この海に離すのだ。
夏が終わる度に、あなたを忘れぬようにと努めるんだろう。
あなたは、いつも夏の匂いがした。
きっと私の特別をあなたは、携えてるんだろう。
あなたのはしゃぎ方は海を知らない。
この先の日々も苦しむのなら、
共に背負うことをあなたとしたいんだ。
それを幸せと呼ぶ愚かさを許して欲しいんだ。
あの漣に倣った軽やかに踊るような、
あなたを強く、強く覚えている。
体が許せるほどの空気を吸い込んでも、
息が苦しいんだ。
夏を一人偲ぶ。このまま海に溶けてしまえたらな。
華やいだ声が遠く響くことは、悠久を望む儚さだ。
左手に添えた向日葵の色は、おもしろうてやがてかなしき黄色。
きっと遺されたこの悲しみは、
生まれ育ててきた幸せと同じなんだろう。
あなたの袖を濡らす、私の弱さ。
夏の匂いが遠ざかるまで、ずっと
遠く、遠くを見続けては潮風を結う。
日成らず朽ちる舟よ、漁火を越せ。
この先も探し続けることに、
どうか忘れてほしいなんて言わないで。
日々をそう尽くすような愚かさを、許して欲しいんだ。
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最終更新:2023年12月12日 14:18