出立-東京駅0520-

しゅったつとうきょうえき0520【登録タグ:2020年 VOCALOID し メガ ナガメ 曲 鏡音レン】

作詞：メガ ナガメ
作曲：メガ ナガメ
編曲：メガ ナガメ
唄：鏡音レン

曲紹介

"自由を求めて旅に出た。自由過ぎて不安になった"

• メガ ナガメ氏の初投稿作品。
• イラスト：無印かげひと

歌詞

（YouTube概要欄より転載）

東京駅0520
東海道線始発のテロップ
人いきれ吐き出した「ながら」
西へと折り返し向かいながら
ひと息で静岡駅まで
運んでくれたのも今は昔
今じゃ途切れ途切れに乗り換える
上手くいかない僕の人生みたいだ

ひと思いに運んでくれないか
このレールの終点まで
乗り換えなしで行けたなら
失敗も後悔もしなくて済むだろ
けたたましいベルのあと
ドアが閉まった車内の静寂
始発列車はため息ひとつ
眠そうに動き出す0520

見渡す限り自由だ
どこに向かって行くのも勝手
がんじがらめの日常
彼方へ放って18きっぷを持って
ビルの谷間を抜けて
川を渡ると赤いアイツが見えた
いつだって本気で走る姿を
僕はずっと羨んでいる

戻りたい やり直したい
そんな事ばかりの毎日だ
今日もまたほら今度こそはと
完璧を目指してみるけど
また失敗して悔やんでは
自分の事が嫌いになってく
それでもこの電車みたいに
進むしかない日々の線路の上

目的地はなくたって
息をしているだけで運ばれて
何となくたどり着いた今日は
しがない小さな途中駅
のぞみもひかりも猛スピードで
知らぬ間に僕を追い抜いて行く
18きっぷのスタンプ
見慣れた駅の名前が滲んでる

手痛い棘が刺さって
泣き濡れたって 何も変わんねえ
停滞ばかりの日常
もう飽きちゃった 誰か代わってくれよ
乗り換え列車のアナウンス
立ち上がる人 動けないままの僕
窓の外の薄暗い海の色が
胸に染みて痛いや

あてもなく流すBGM
Bluetoothのイヤホン カタカタ揺れる
繋がれてなくて自由なのに
不安に震えているように見えた

手痛い棘が刺さって
泣き濡れたって 何も変わんねえ
停滞ばかりの日常
もがいちゃいるんだ 誰か分かってくれよ
滑り込んだ無人駅の フェンス越し
思わず息を呑んだ
海を照らす黄金色の朝焼け

小さな駅にだって
素晴らしい景色があるんだ

枝分かれしてく線路
どこに向かって行くのも勝手
出口の見えないトンネル
スピード上げて電車は吸い込まれていく
電波さえ届かない
憂鬱な日々に心折れそうになっても
こんな風にがむしゃらに
走っていれば
抜け出せるような気がした

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