曲紹介
歌詞
(動画より書き起こし。()内は耳コピ。[]内は動画内の字幕。)
[『(前略)どういふことかわかつてゐるか
髪がくろくてながく
しんとくちをつぐむ(後略)』
宮沢賢治『春光呪詛(「春と修羅」収録)より』]
遥か 彼岸の彼方総て
花びらと共に舞って
さよならと またねが
共に表れ出でる
ゆめうつつも とけあって
二人だけ
淡い春の眠りに包まれて
他に誰もいない 僕らだけの
とろん とろん と
眠気が来て
キミを忘れて
そのまま
露わになって
混ざりあって
世界は
入れ子になって
箱庭となり
あるべき
形をとって
花びらが舞う
キミは 真綿で首を絞めて
間違いに気付けなくて
苦しんだ
ゆるやかに
白くなる意識を
受け入れて息を吐いて
ありふれた
思い言葉に乗せて吐き出した
『(キミは本当にいるの?ボクにはもう見えないよ)』
『(ボクらはきっと互いが互いに分からなくなってしまう)』
論理はそこになくて
あるのは体温だけで
不安がるキミを包み込むような
音を言葉に重ねて
私は歌い続けて
愚論 邪論は
何処かへ行って
景色は消えて
世界に忘れ去られて
いなくなって
ボクらは入れ子になって
やわらかくなり
後ろに
手を振りあって
さよならをする
もういいかい
もういいよ
ゆるやかに閉ざされてゆくよ
ひらひら落ちていく
言葉と旋律
疲れ果てては眠るだけで
これで ボクらは閉じるんだって
あるべき形にそって
気付いたよ
ボクらの世界ここにしかなくて
微睡み落ちる花に
目を伏せて
捨てられた世界で二人踊ろう
捨てられた世界で二人歌おう
とろん とろん と
眠気が来て
キミを忘れて
そのまま
露わになって
混ざりあって
二人は
言葉になって
旋律となり
あるべき
形をとって
花びらとなる
とろん とろん と
眠気が来て
キミを忘れて
そのまま
露わになって
混ざりあって
世界は
入れ子になって
箱庭となり
あるべき
形をとって
花びらが舞う
[たどりついたさきにふうけいはなく
たどりついたさきにろんりはなく
あるのはことばとせんりつだけ]
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最終更新:2023年12月12日 17:31