命なんて、どうせ簡単で煩雑で。

【検索用:いのちなんてとうせかんたんてはんさつて  登録タグ:2022年 VOCALOID 動画削除済み 曲あ 結月ゆかり 長谷川迷子
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作詞:放浪癖
作曲:放浪癖
編曲:放浪癖
唄:結月ゆかり


曲紹介

まあ、こういう言葉だけでもいいかもね。なんて思ってみたりして。

曲名:『命なんて、どうせ簡単で煩雑で。』(いのちなんてどうせかんたんではんざつで)
  • POEMLOID投稿祭参加楽曲

歌詞

動画概要欄より転載)

思考実験を始めましょ。君が死んだならば泣いちゃうのかな。
今日この瞬間に命は咲いて、僕は昨日を忘れていくの。

時に残酷で、救いのない、救いがない、動悸によって盲目になっていく希望のない日には、一杯の水と甘い飴玉を舐めよう。
それによって人生がどうなるなんて知らないけれど、きっと、僕と君しかいない世界なんて、こんなもんじゃないのかな。
幸せっていうのは、他人によってつくられているのかな。違うのかな。どうしても分からないや。
ぼくは君たちが思うよりも賢くないし、あたたかいスープすら満足に飲めないくらいどんくさいし。
あ、けれど挨拶は返せるよ。それといってきますも。お箸もちゃんと持てるし、いただきますとごちそうさまを忘れたことはない。
ごはんは一粒だって残さないし、お味噌汁は右、お茶碗は左に並べる。そういうことだけは呪いみたいにできるんだ。

そんなことしかできない、「誰かが見ているよ。いつかきっとそれが報われるよ。」なんて妄言を信じてここまで来たけど、私ってどうなるんだろう。
一生、僕はこういう小石の積み重ねみたいな人生を送り続けるんだ。笑っちゃおうか。

一笑に付すなんてだれにだってできるけれど。それをせずに前を向き続けて。もう嫌だって思っても泣かずにいるような人こそがヒーローになれるんだ。
悔しさも悔しさも悔しさも悔しさも、全てを悔いてもう全てを諦めてこその人生だ。なにを言っても耄碌していると言われるような孤独と嫌悪になんて負けない。
そう思ってきた。これからだってその呪縛を背負って生きていくんだ。一人できみを救ってみせるなんて英雄めいたことを言えるほどかっこよくはないけれど。
君が落としたハンカチを拾いあげることくらいならできるはずなんだ。

もういいかい?ああ、もう満足さ。十分すぎるほどに今日は素敵だった。明日なんてもういらない。さようならをして、昨日食べたバケットの香りを思い出しながら笑顔を浮かべて死んでいこう。
遺書なんて書いてあげない。君に会えたなら十分さ。明日、君は僕を忘れて、十三時五十二分にこの詩を浮かべて。ホットのモカでも飲みながら、ほっと一息ついて。恥ずかしがらずにポエムでも書いておくれよ。
その、恥ずかしくなって捨てたノートの七分の四ページが君からのさよならの言葉だ。

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最終更新:2025年06月29日 11:21