曲紹介
4O5人祭という亊で、4O5人さんの為人をちゃんと丁寧に知った方が良いと考えた為、酩酊堂さんが定期的に行われている対談の4O5人さんの回を拝見しました。
4O5人さんはこの界隈では(私の知る限り)何と珍しく、現代音楽や実験音楽を軸に活動しているという。クロマティックスケールやらホールトーンスケールやら、如何にもボカロな曲を作る上では粗注目されないものを積極的に取り入れていくその様は、まるで捨てられたものに新たな息吹を入れている様で、正にCOOLそのものでした。「3音決めれば後は勝手に頭の中で音楽が出来上がっていく」という処も小耳にし、其を1日1曲ペースで作っておいでです。其は相当な労力だろうと容易に察せられる処があるのでした。隔週ペースで作っていてすら、過労で病院送りになる羽目を幾度と経験している私には、何と物凄い亊をなさっているのかと感嘆を感じざるを得ません。「突き詰めたら結果的に現代音楽・実験音楽になっていた」という或る種の天啓的状況に於き、にも拘らず日一でその混沌にその身を何度となく躊躇いなく投げ入れ無事成果を持って帰還し、何事もなかったかの様に「いやぁ大したことはしていないよ」とお道化て応え、復躊躇なく混沌に平気で身を投じる、その様や正にCOOLの一言でした。なのでCOOLな曲が出来ました。
一め、4O5人さんの得意分野に合わせて現代音楽的な物を作った方が良いのだろうかと思い巡らせましたが、私自身モダンな音楽を意識してものを作った亊が無かった亊と、明確に抱いた上記の感覚を自分の得意な形で表現した方が4O5人さんが悦ばれるものを作れるのではなかろうかという判断に至った為、いつもの様に作りました。
或る説では、体感年齢は経過時間ではなく成果物の数に比例する的なものがあるそうです。その説に肖り、1曲/日の速度とご自身の名前と掛けてこんな曲名になりました。
以上です。私の感じたCOOLさが伝われば幸いです。
曲名:『405歳』(405さい)
歌詞
(概要欄より転載)
定まらない連鎖の渦中 活用せず冥へ捨て置く
反不動正典を ただ捲る中
目眩く脳の片鱗を 這うように鳴り響くだけ
今や 意味や擬態を辯った 爾来 爛れてしまった
一体何をも信じれぬ事 その事自体が理解の始まりだ
冥の昧い幇から 喀する音の普遍を離れた
さらば、附帯する律呂 私と此処でお別れだ
半妖生態の 蠢く最中
片腕で著わせれぬものの 化ける様を擦っているだけ
閑閑律動と 犇く最中
均律で尹した秩序を ただ崩していくのだ
生生流転としていく 私は片や
足早と熔かし鋳る型に 無い曲調を注ぎ凍てる
流麗幾何と 放たれて癒えた
その旨に名前を付けたら また身を投じるのさ
不寛容にも定まらず 溢れる定型に溺れ
反芻精神 何れ日かと呆けて
次々と耳の幼虫へ 這い寄るように偲びるだけ
嘗て 甲斐慕いを嵌めた額縁がまた壊れてしまった
音階の輪から失くした 抑々夫々恣意な決まり事さ
だから慕いを嵌めた額縁をそっと外して遣った
さらば、普遍なる律動 此処から先は魔境の音
半妖生態の 蠢く最中
直情に顕れぬものの 物理運動を辿っているだけ
閑閑律動の 犇く最中
何にも尹されぬ混沌を また揃えてゆくのだ
生生流転としている 私は片や
諸諸を破壊し構築し 代替なるを探してきて
誠誠幾何 調う中 見えた
その旨に名前を付けたら また 身を投じるのさ
半妖生態の 蠢く最中
誰彼をも見えぬ道中 化ける様態を描写するだけ
閑閑律動の 犇く最中
何にも絆されぬ階段を また舗装していくのさ
生生流転としている 私は片や
足早と熔かし鋳る型を 配り歩く様へと必至なだけ
侃侃幾何 穿った先に認めた
諧律に名前を付けたら また 身を投じるのさ
コメント
- かっこよすぎる -- 名無しさん (2024-07-16 03:41:49)
最終更新:2024年07月16日 03:41