曲紹介
思断つ夏の歌を作りました。
曲名:『アズレン』
- 氷東(現:ルシノ)氏の3作目。
- アズレン(azlene)とは、10個の炭素原子と8個の水素原子からなる炭化水素で、ナフタレンの構造異性体にあたる分子である。スペイン語で「青」を意味する"azul"が由来。
- 曲を聞き進めると、タイトルに込められたもう一つの意味が分かる。
歌詞
くすんだ梅雨日の向こうは
嘘くさい真夏の香りだけ
並び帰った街の影は遠く
「ああ、また戻れるかな」
重ねた月日訪ねれば
凍てつきアヲすぎる記憶だけ
窓辺の日差し、効きすぎたクーラーさえ
ただただ愛しかったんだ
ケセラセラと無邪気に走り出した日々
君と同じ時間を駆け抜けた
僕は今も昔も八月の歌に
下らぬ夢を見てさ
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「晴れるだけが夏じゃないよ」
そんなこと言われたって
僕は、
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幽か融けた夏空ただ抱きしめた
モノクロの旅路染め上げた
あの頃と何も変わらないな
なんて信じずにいられないや
まだまだ強くなれないな
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あの頃の空は純粋だった
あの空だけが、君へと導く唯一つの道だった
晴れてなけりゃ、振り返ったって仕方ないだろう?
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かすんだ瞳に写せば
思っているより青はさ、深くなくて
瞼の裏の空色の空に
今日もほら、また救われた
めくるめく空騒ぎ聞かぬ振りしては
人熱れ逝く方向に中てられた
僕ら刹那に永久に分かたれしふたり
叶わぬ夢の果てさ
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前を向くのが怖かった
失うことが怖かった
あまりにも失ってしまったくせに
君がいない夏なんて、もう
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風が裂いた雲の間高く仰げば
モザイクの視界晴れ冴えた
あの頃と何も変わらないと
恨めしく信じ続けるのは
ただただ君がいたから
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それでも、進まなきゃいけないんだ
「今」をひたすら生きなきゃダメなんだ
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僕は泣いた!
虚ろな手を伸ばしたら
恐れなす未来踏み出した
あの頃と何もが変わろうが
拒もうが季節は廻るから
新たな夏を生きるんだ
アズレンの空も街も君も
また戻ることはできないから
新たな夏を生きるんだ
「サヨナラ」の夏を往くんだ
コメント
- まじでいい曲すぎて毎回感動する -- 名無しさん (2024-12-03 02:51:17)
最終更新:2024年12月03日 02:51