曲紹介
#6 アンチ・ボカコレイズム
曲名:『殺して見せろよ音楽で。』(ころしてみせろよおんがくで。)
- 飛行少女観測隊氏の6作目で、ボカコレ2021秋参加曲。
- ボカロ曲あるあるを詰め込んだ曲で、そんな似たり寄ったりな曲ばかりがあることを皮肉っている。
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ボカロ曲あるある一覧 |
※1 テンポに合わせて変わる背景色
※2 リリースカットピアノの乱用
※3 意味深長な文章・文字化けの羅列
※4 曲の情報をなぜか書く
※5 エレクトロスイング
※6 赤いサムネイル
※7 単色背景+少女に歌詞を表示
※8 画面のアスペクト比を変える
※9 目線を隠して歌詞を表示
※10 サビで転調
※11 丸の内進行の多用
※12 「ここ」を「此処」と書く等、漢字の多用
※13 2番の冒頭で曲調を変化させる
※14 ポエトリーリーディングの挿入
※15 ラップ調の言葉の畳みかけ
※16 モーショングラフィックス
※17 自主規制音の使用
※18 「酩酊」と「メーデー」で韻を踏む
※19 画面いっぱいに文字を表示する
※20 文字を斜体にする
※21 #繋がりたい
※22 聴けばわかるのに「間奏」「アウトロ」「ソロ」などと書く
※23 曲の長さが2~3分程度で短い
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歌詞
帰りたい
あなたかもしれない
冷え切った体が
夜を
劇薬に調合する
きみにとっては
言葉を奪われた
明日はきっと
きっと大切
からっぽの
私が
どうかしましたか?
夜を
見張っている
アリスは
行方不明だという
正しくない
冷ややかな肉体が
爆裂する瞬間
笑いを
しぼり出す
ここまでの歌詞は、すべて自動生成された詩によるものである。
問う。歌詞は個性を持っているか。
大量生産の果てに消費され続ける嗜好品としての言葉へ
あと付けのスパイスとして意味が振りかけられる。
そのような時代において、歌詞は本当に必要なのだろうか。
年齢を。性別を。支持者を。絵を。動画を。
それらの付属品に過ぎない音楽は、ただただ消費されていく。
持たざる者の居場所などなく、持つ者にしか機会はない。
にもかかわらず、音楽家を自称する人々のパレードは延々と続いている。
随分と笑わせてくれますね。
二番煎じの積木を崩して夜遊び
芸人気取りで信者を集めて
つぎはぎだらけの衣をまとえば
みんなでなかよく友達ごっこ
作る阿呆に聴く阿呆だらけ
似たような曲なら踊らにゃそんそん
おててを繋いで回りましょう
殺してみせろよ音楽で。
「酩酊」も、「メーデー」もいらないから。
殺してみせろよ音楽で
同情も反論も
あるなら全部音楽で
返してみせろよ音楽家
名声 宣伝 強制 信仰 同盟も
いらないから。
#繋がりたい
#繋がれない
耳が聴こえなくても
目が見えなくても
声が出なくても
踊ることが出来なくても
合成音声に任せないでも
それでも作者が分かる。
あなただけの音楽を。
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最終更新:2023年12月12日 21:29